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2011年9月21日 (水)

観劇感想精選(82) 劇団青い鳥スモールワールド 「ちょっとうれしい」

2011年2月11日 大阪・なんばの精華小劇場にて観劇

大阪へ。なんばの精華小劇場で劇団青い鳥の公演を観るためである。午後5時開演。

劇団青い鳥スモールワールドの公演「ちょっとうれしい」は、市堂令の作。劇団青い鳥は集団創作を前面に出して80年代にブームを起こした劇団であり、台本はエチュードの積み重ねで作るので、特定の劇作家はおらず、メンバー全員のペンネームとして市堂令を使用している。市堂令の由来は、劇の終わりに言う、「一同、礼!」である。

最近の劇団青い鳥は集団創作をやめ、メンバーの一人が台本を書いたり(リーダー格の芹川藍の本が多い)、外部の劇作家に台本を依頼していたが、今回は久しぶりの市堂令名義での上演となる。演出は芹川藍。

平舞台。四隅に簡素な椅子が置かれている。そこへ、上手から四人の女性が入ってくる。四人の名は、豊田まお(森本恵美)、丹波遼子(近内仁子)、栗林園子(葛西佐紀)、橘さわ子(天光眞弓)。舞台の上で一列に並んだところで、スピーカーからディレクター役の芹川藍の声がして、自己紹介をするように命じ、続いて特技を披露させたり、シチュエーションを作って様々な芝居をさせたりする。そこがある作品のオーディションの場面であることがわかる。相撲で物言いをつける力士というシチュエーションでは、「八百長」などの時事ネタを入れていた。

四人姉妹の関係を描くという指令が出たところで、照明が変わり、役者の動きが止まり、S.E.N.Sの音楽が流れる。

その後は四人姉妹の、母親の葬儀の話になる。一番下の妹(森本恵美)が母の遺骨を食べたという疑いが出て、下ネタを交えながらのやり取りが続く。

次は、「健全な子供達の未来を作るための会」西多摩支部。四人が、童謡をモチーフに歌詞の不可解なところをあげて、改訂をするという話。

続いては、家族劇。父母、姉弟の四人家族の夕食前と夕食のシーンが描かれる。途中で、芹川藍がお祖母さんとして現れ、役をチェンジするように命じ、役者は役を交代して演じる。

更に、場面は喫茶店へと移り、スーパーで大金の入った袋を見つけた主婦(近内仁子)の話などが繰り広げられる。このシーンの最後では喫茶店の女主人(天衣織女)とディレクター役の芹川藍とで、バルーンの沢山入った袋が開けられ、無数の風船が舞台上に撒かれる。

ラストは再びオーディション。役者達は着ぐるみで登場し、様々な設定で演技をする。四人姉妹の設定になったところで、再び、S.E.N.Sの音楽が流れ、四人姉妹の母への思いが語られる。

本番終了後に、六人の女優が一列に並んで、「一同、礼!」で舞台は終わった。

全体を通して、一貫したストーリーらしいストーリーはなく、それだけに役者の力量が試される芝居だが、六人の役者は皆、良い演技をしていたように思う。

ちょっとした笑いのシーンの多さも集団創作の成果として現れたものだろう。

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