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2011年11月30日 (水)

私見・静御前とは

源義経(源九郎判官義経)の愛妾とされる静御前。史上最も有名な女性の一人である。ただこの人の正体というのが実は怪しい。

静御前は白拍子ということになっている。母親は磯禅師で、この人が白拍子を始め、娘である静にこれを継がせたのだという。

ただ正史とされるものにおいて静御前が出てるものは『吾妻鏡』だけである。実在したかどうかは複数の文献に登場するかどうかで確定されるのであるが、静御前の場合、『吾妻鏡』にしか登場しない。『義経記』などは物語であり、正史ではない。

『古事記』という書物がある。ご存じの通り、日本最古の歴史物語である。ここで恋の歌が歌われる場面があり、それは志都歌(しづうた)と呼ばれている。志都歌は吉野でも歌われている。ここが怪しいのである。

志都歌の「歌」を音読すると「か」である。つまり「しづか」になるのである。磯禅師以前にもどうやら歌って踊る習慣はあったようであり、また白拍子の始まりを『古事記』に出てくる倭武命が熊襲武を襲う際に、女装して舞い踊ったことに求める人もいる。

もし、『古事記』に出てくることがベースになっているのだとしたら、静御前は架空の人物ということになるのである。

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