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2013年7月 7日 (日)

コンサートの記(93) 「ザ・シンフォニーホール特選コンサート Vol.17 山田和樹&山本貴志&大阪フィル」

2012年3月20日 大阪・福島のザ・シンフォニーホールで

午後3時から、ザ・シンフォニーホールで、「ザ・シンフォニーホール特選コンサート Vol.17 山田和樹&山本貴志&大阪フィル」を聴く。

指揮:山田和樹、ピアノ独奏:山本貴志。大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏。

曲目は、グリンカの歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番、ベートーヴェンの交響曲第7番。

山田和樹は1979年生まれの若手指揮者。ブザンソン国際指揮者コンクールの覇者でもある。東京藝術大学在学中に、仲間たちとトマト・フィルハーモニー管弦楽団を結成。卒業後はそれを横浜シンフォニエッタとしてプロ化。その経歴から「リアル千秋真一」、また名前から「第二のヤマカズ」とも呼ばれている(初代ヤマカズは山田一雄。本名:山田和男であるが、二人に血縁関係はない)。

当初では山本貴志独奏のピアノ協奏曲はラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の予定であったが変更になった。

歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲。
若手指揮者らしい爽快な演奏。山田和樹のオーケストラを導く力は水準が高い。

モーツァルトのピアノ協奏曲第20番。
デモーニッシュな魅力にあふれる曲だが、山田は徒に不気味さを強調せず、安定重視である。
山本のピアノは弱音が病的なまでに美しい。山本は鍵盤に顔を近づけての独特の演奏。あたかもグレン・グールドのようである。
第2楽章では明るさのなかに悲哀を込めた見事な表出力。山田の指揮も華やかさに秘められた憂愁を表していく。
疾走する悲しみの第3楽章。山本の技術の高さを山田のオーケストラ牽引力で見事な演奏になった。

メインンのベートーヴェン、交響曲第7番。素晴らしい演奏であった。
山田の指揮は立体感にたけており、バランス感覚も優れている。モーツァルトではピリオド風のアプローチも見せた山田であるが、第7は完全に巨匠風。
情熱的で若々しい第1楽章。悲しみを大げさでなく表現した第2楽章。推進力あふれる第3楽章。勢いの良い第4楽章。いずれも日本人指揮者としては大変優れた出来。山田和樹というと男の才能を十分に堪能できた。

 

終演後、山田和樹によるサイン会があり、CDとパンフレットにサインを入れて貰い、握手をする。

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