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2013年8月13日 (火)

これまでに観た映画より(54) 「俺はまだ本気出してないだけ」

2013年6月30日 MOVIX京都にて鑑賞

新京極にあるMOVIX京都で映画を観ていくことにする。時間と内容から選んだのは日本映画「俺はまだ本気出してないだけ」。堤真一主演によるコメディーである。青野春秋の漫画が原作。脚本&監督は劇作家&演出家でもある「コドモ警察」の福田雄一。出演:堤真一、橋本愛、生瀬勝久、山田孝之、濱田岳、水野美紀、賀来賢人、指原莉乃(HKT48)、ムロツヨシ、池田成志、村松利史、蛭子能収、佐藤二朗、石橋蓮司ほか。音楽:ゴンチチ。主題歌はSCANDALの「会わないつもりの、元気でね」。なかなか豪華な顔ぶれである。

42歳、バツイチの冴えない中年男、大黒シズオ(堤真一)。父親の志郎(石橋蓮司)、娘の鈴子(橋本愛)と団地で三人暮らしだが、突然、サラリーマンを辞めてしまう。だからといって特に他にやりたいことがあるわけではなく、1月以上も朝からサッカーのテレビゲームで遊ぶというような自堕落な生活を送っている。だが、ある日、書店で立ち読みをしている時に自分が本当になりたいものが見つかった。それは漫画家であった。シズオは昼はファーストフード店で働き、夜には漫画を書くという生活を始める。

漫画が原作ということもあるが、極端なクローズアップを使ったり、登場人物の上に年齢を示す数字を入れたりと、漫画のコマを意識しているようなカット作りが印象的。敢えてやっているのだろうし、それは成功していると思う。

山田孝之や橋本愛といった若手は抑えた演技で勝負する。
喧嘩は強いが、ニヒルで日々をただボンヤリ過ごしている市野沢修一(いちのさわ・しゅういち)を演じた山田孝之は、「鴨川ホルモー」の時のような好青年から「闇金ウシジマくん」の時のような悪役まで幅広く演じられる器用な俳優であるが、この映画でも見るからに気怠そうな雰囲気を作ることに成功しており、演技力の高さがわかる。

映画「告白」で有名になり、現在、朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で準ヒロインを演じて好評の橋本愛は、余り表情の変化のない内気で真面目な少女を適度に抑制した演技で表現する。

二人の人気若手俳優が抑えた演技をしているだけに、シズオの突飛な性格がよりクッキリと浮かび上がる仕掛けになっている。

シズオの幼なじみであるサラリーマン・宮田を演じた生瀬勝久らも自然体の演技で、物語は比較的淡々と進んで行き、そこもまた漫画を読んでいるような気分に観客を誘う。

「あまちゃん」の能年玲奈と並び、今、最も旬な芸能人ともいうべき指原莉乃は、ちょい役ではあるものの、強烈な印象を残す。指原が飛び抜けた美人でないからこそ出来る演出法である。

最も旬な芸能人ということもあり、上映終了後、女性の観客陣が皆、「指原、指原」と口にしているのが印象的だった。

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