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2013年9月27日 (金)

笑いの林(6) 「京橋パイセンフレンドパーク」2011年10月

2011年10月6日 京橋花月にて

午後7時30分開演の、京橋花月での公演「京橋パイセンフレンドパーク」を観に行く。

「京橋パイセンフレンドパーク」は、矢野・兵動の矢野勝也が主催する公演。出演は矢野勝也のほかに、ミサイルマン、プラスマイナス、モンスターエンジン、銀シャリ、カーニバル、桜 稲垣早希。

まず、矢野が歌を歌う。客席まで行って、ファンから缶コーヒーを貰い、それを別のファンにあげるが、自分が貰ったものだからと返してもらうなど笑いを誘う。

他の出演者が登場。「早希ちゃんのファンの方、どれぐらいいます? 拍手して下さい」と聞くと、かなり大きな拍手が響く。「これ全員、早希ちゃんのファンですよ」「早希ちゃんがいなかったらと思うとゾッとしますね」などとみな口々に語る。なお、子供がワーワー泣いていたが、矢野の子供さんであるとのことだった。
「京橋パイセンフレンドパーク」は定期的に行われているが、以前、出演したことのある芸人からは、「本当は出るの嫌でした」などと、矢野をわざと怒らせるような発言が飛び出し、矢野もわざと怒った振りをする。

早希ちゃんは「パイセンフレンドパーク」への出演は初めてである。矢野は早希ちゃんに話を聞くが、早希ちゃんは「つぼみっていうグループの子達がいて、『パイセンフレンドパーク』に出させて貰ってるんですけど、みんなで〈「パイセンフレンドパークのことを〉『あれ出た?』『あれ出た?』と言い合って」と言う。「あれ出た?」の言い方は嫌そうな言い方だったので、矢野は焦った振りをする。

まずは、「パイセン語当てゲーム」。パイセン語とは、矢野勝也が使う言葉で、芸能人が使うように前後をひっくり返した言葉である。芸能界の使い方で一番有名なのは「なおん(おんな)」だと思われる。その他、芸能界で5000円のことをゲーセンというような隠語も用いられる。問題は舞台中央に置かれたディスプレイに表示される。

最初は、「ケツ」がつく言葉だったので、みな「尻を出す」などの答えを書く。早希ちゃんは言葉ではなく、お尻を出した男性の画を描く。

次の問題は、マエデー、MXJ、パンティ、イカフェなどの言葉が出てくる。マエデーはひっくり返して「出前」だろうとわかる。パンティは「パンとティーのことだろ」うと推理。だが他はわからない。すぐ後ろの席に最初の問題を当てて(矢野が会場に向かって「わかる人(いる)」と聞き、客席まで降りてきて答えを聞いて「正解!」と言ったのだ)、この問題も二人で相談しあっている女性二人組がいたので、「わかります?」聞いてみると、「MXJとはミックスジュースのことではないか」という。そう考えると確かにそうである。
ステージ場は、マエデーが出前だということはほとんどわかっているようだが、イカフェがわからないらしい。早希ちゃんはイカの画を描いて、手にしているのがMXJだというが、どう見ても手にしているのは中華どんぶりである。正確を答えられた人はいなかったが、一番近い答えを出した人にパイセンポイントが与えられる。ちなみにマエデー、MXJ、パンティなどは前述した通りであった(パンとティーで朝食のことだという)。イカフェとは私は「イン・カフェかな」と思ったが、そうではなく、「インスタントコーヒー」のことだという。ただ朝食がインスタントコーヒーというのが引っかかる。インスタントコーヒーを飲むだけなら朝食とはいわないのではないだろうか。「飲み物は」が入るなら別だが(パイセン語でいうと「モノノミ」だろうか)。

ちなみに「パイセンフレンドパーク」は「東京フレンドパーク」のパクリだそうで、それを言った芸人に、矢野は「ネタをばらすなや」と言っていた。

次は、矢野の嫌いな食べ物を当てるというゲーム。芸人の一人から「誰が興味あるんですか?」との発言があったが、私もヤナギブソンのネタ「だれが興味あんねん?!」を心の中でつぶやいていた。

出されたのは、かやくご飯、豆腐、ナメコの赤だし味噌汁、奈良漬け、プリンである。一応、お茶(茶色かったので、ウーロン茶か、ほうじ茶だと思われる。紅茶では多分ないと思う)も出ていて、「お茶じゃないですよね」という確認があったが、お茶ではないという。
矢野は普通に食べていたが、奈良漬けを食べた後、すぐプリンを口にしたので、怪しいということになり、「もう一度、奈良漬け食べて貰っていいですか」と言われ、食べるが、明らかに嫌そうな顔である。一人の芸人が、お茶を飲み干してしまうという意地悪をして(名前はわかるが書かないでおく)更に、「もう一回食べて貰って良いですか」というと矢野は顔を歪める。その後も矢野は奈良漬けを食べ続けるが、もう完全にバレバレである。ということで、全員正解にして、嫌いな食べ物はもう一つあるというのでそれを当てることになる。答えはかやくご飯で、こんにゃくとかニンジンとかはご飯に入れるものではないとのことだった。
ここで早希ちゃんが、「でもプリンも嫌いであって欲しい」と発言。他の芸人も媚びを売ることを勧め、早希ちゃんは甘えた声で「お願いします、ポイント下さい」と言う。矢野も可愛い子には甘いので、「1000ポイントやるわ」となるが、かやくご飯を当てた芸人がそれはおかしいということになる。ミサイルマン岩部は「ポイントとがどうでもいいわ」と言い出す。早希ちゃんには3ポイントが与えられることになる。個人的には早希ちゃんが「ロケみつ」で散々苦労しているのは知っているものの、余り甘やかさないのも彼女のためだと思う。今の早希ちゃんはせっかく筋はいいものを持っているのにそれらが袋をかぶっている状態である。ちなみに、「関西縦断」「四国一周」「西日本横断」ブログ旅はいずれも早希ちゃんでなければ成功しなかったと思う。早希ちゃんは日本人女性としては珍しくコメディエンヌの資質がある。だから、早希ちゃんの場合だと見ていられるけど、他の人がやったら痛々し過ぎて見ていられないと思う。
コメディエンヌの資質を語るエピソードがあって、「四国一周」で、徳島県の祖谷渓(いやけい)に行った際、山の中にある祖谷渓の温泉に入るのだが、その後、壱を出してしまい、全額没収となった(実は最終のバスはもう終わってしまっており、お金があってもどうすることも出来なかった。早希ちゃんがそういう抜けたところがあるのだが、そのためにブログ旅がドラマティックになっているのも事実である)のだが、早希ちゃんは困っているのに、親玉ディレクター(森貴洋)には、ヘラヘラしているように見えたようで、「状況がわかっていない」と怒られたという。早希ちゃんも「そんなことはない」とキレてしまったようで、DVDのオーディオコメンタリーでマジ喧嘩したと語っている。困っていたもそう見えないというのはコメディエンヌの重要な資質の一つである。ちなみに親玉ディレクターは声は老けているが私よりも4つ年下の今年33歳である。

次は矢野がどんなことを言ったら怒るかを当てるゲーム。矢野は余り怒らないのだが、各自が矢野の頭に一番来るであろう言葉を選び、それを順番に矢野に言っていくというゲーム。怒るのが最後の一人だったら、クリアである。各自がいう言葉は予めフィリップ(スケッチブック)に書いて、発表。矢野がその中から一番頭に来る言葉を選んで、スタッフに告げ、スタッフはボードに答えを書いて隠しておくというシステムになっており、不正は行えないようになっている。

二人目は矢野のことを「田野」と呼び間違えるというものだったが、ここで矢野は「誰が田野じゃ!?」と怒ってみせる。答えを書いたボードが舞台下手に出されて、不正ではないことが示される。

パソコン文字打ち時間当て。三行の文章を矢野がどれだけの時間でパソコンを使って打ち込めるかを当てるゲーム。3分を超えるとタイムアップになり、タイムアップに賭けてもいいという。ちなみに私は仕事の都合上、常にバッグの中にストップウォッチを入れて持ち歩いている。稽古の時に時間を計るためである。忘れるといけないので、いつも持ち歩くバッグの中に入れてあるのだ。パソコンのキーボードも文字の位置を意識することなく打ち込むことが出来るので、例しに、その文章をどれだけのスピードで打ち込めるのか、計ってみる。2回やってみて、1回目が21秒ちょっと、2回目が23秒ちょっとである。ストップウォッチの開始を押してから、仮想キーボードに向かう時間と、打ち終わってからストップウォッチを止めるのに時間がかかるので、実際は仮想キーボードだと20秒ちょっとである。実際のキーボードは変換候補が一発で出ない場合もあるので、もう少し時間がかかるはずだが、それでも30秒は切るだろう。
出演者は、「ブラインドタッチは出来ますか?」などと言っていたが、現在はブラインドタッチは差別的であるとしてタッチタイピングという言葉が用いられている。
矢野は打ち込むスピードが遅く、しょっちゅう間違える。もっとも、タッチタイピングの達人だったら、これはゲームにはならないので、矢野がタイピングが下手だということは予想がつく。タイムアップに賭けた芸人も多くいて、ポイントを稼いだ。

次に矢野へのどっきりがある。矢野の台本だけ、他の出演者とは違うものだったそうだ。VTRでの出題が出される出演はなんと矢野の奥さん(結構綺麗な人で、芸人がもてるというのは本当のようだ)。USJに行った時、矢野は奥さんが唖然とする行動を取ったという。

早希ちゃんは問題を忘れてしまったようで、「すみません、もう一度、問題言って貰えますか」と言って、客席から笑いが漏れる。

正解は、「ジュラシック・パーク」に乗ろうとしたが、矢野は長い列に並ぶのが嫌なので、すぐに乗れるものを選んだという。奥さんはてっきり横に二人並んで乗るものだと思っていたが、矢野は乗る早さを優先させたためか、一列4人乗りのカートの一番隅に座ってしまい、奥さんは知らない人の隣に座らされる羽目になったという。

VTR問題は更に続く。ある日、矢野の奥さんが、矢野の衣服を洗おうと、ポケットを確認のために調べたら、イオンのレシートが出てきた。買ったものの内容から、鍋物を作ったことがわかり、「これは浮気だ」と感づいたとのこと。その後、しばらくしてから、矢野と矢野の奥さんが二人でイオンに買い物に行ったことがあるのだが、その時、矢野の後輩芸人が、たまたま同じイオンに来ていて、矢野に挨拶したという。その後、奥さんが「初めまして」というと、「いや、初めましてじゃないですよ。この間、お二人で、こちらでお買い物をされていましたよね」と返答してきたという。どうやら矢野の浮気相手と奥さんが同一人物だと勘違いしたらしい。そこで矢野が取った行動は何か、が問題である。

正解は、後輩芸人に向かって「お前誰や?」と言った。であった。挨拶も済ませているのに「お前誰や?」は通じないので、会場に爆笑が鳴り響く。

最後は、パイセン語ゼスチャーゲーム。矢野が、スタッフが回答者の後ろに出すボードに書かれた文字をゼスチャーを入れながら、パイセン語で語るというもの。銀シャリ橋本から「最初のゲームと一緒じゃないですか?」というツッコミがはいるが、まあいい、ということでゲームスタート。難しい問題が多いのだが、芸人達は次々に当てていく。やはり芸人というのは頭の回転が速いようである。最後は「エヴァンゲリオン」という早希ちゃんのための問題。矢野は「TAルドフィー開全(ATフィールド全開)や」、アスカの口癖である「あんたバカ~?」をパイセン語にした「たんあカバ~?」、「徒使のとかいたた(使徒との戦い)や」という。一人が「ガンダム」と答えるが、これはエヴァ芸人である早希ちゃんを立たせるため、正解がわかっていながら、敢えて間違えてヒントを与えたものと思われる。しかし、早希ちゃんは答えられず、時間切れとなった。早希ちゃんのために作られた問題なので、他の芸人も答えがわかっていてもそれをいうことは出来ないだろう。

一番正解が多かった人にMVPP(Most Valuable Paisen Player)賞が贈られることになる。スタッフが集計しており、矢野にMVPP賞受賞者の名前の書かれ紙が入った封筒が渡される。封は開いており、封筒を切る必要はないのだが、「これがやりたかったんや」と矢野は言い、封を切る。MVPP賞は銀シャリの鰻和弘(うなぎ・かずひろ)であった。銀シャリの鰻は「髪型がデビュー当時の田原俊彦に似ている」といじられるのがお約束なのだが、今日もそれはあった。

ダーツルーレットが行われる。円形の的に「×1」、「×10」、「×0.1」、「×0.01」、「まだ夢はある」などと書かれた枠がある。的を回転させて、ダーツで矢が刺さったところに書いてあるだけの賞金が貰える。「『×0.1』とか、『ロケみつ』のパクリじゃないですか」というツッコミがあり、早希ちゃんも「真似しないで下さい」というが、とにかくやることになる。鰻はルーレットの的が完全に止まってからダーツの矢を投じたが、矢は「まだ夢はある」に刺さってしまった。

ということで、賞品は、歌いながら客席前方を回る矢野の後に、鰻がついて歩けるというだけのものになってしまった。

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