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2014年9月14日 (日)

笑いの林(19) 「京橋ドドーンとネタまつり」2011年10月15日

2011年10月15日 大阪の京橋花月にて

午後7時から、京橋花月で、「京橋ドドーンとネタまつり」を観る。出演:タナからイケダ、女と男、もりやすバンバンビガロ、りあるキッズ、天津、土肥ポン太、桜 稲垣早希、ダイアン、テンダラー。

タナからイケダは、まず田邊孟徳(たなべ・たけのり)が熱血中学教師をやってみたいというので、池田周平にいじわるな教師役をやってもらうのだが、池田の方が熱血タイプの先生になってしまったり、池田が問題児の伊藤について、「段ボール箱の中に蜜柑が沢山ある。その中に腐った蜜柑が一個。どうなるか」と問いかけて、田邊が「伊藤は腐った蜜柑なんかじゃありません」と言うと、「私が伊藤を例えたのは段ボールだ」と言って、「伊藤のことを腐った蜜柑だと思っているのか?」と逆襲されたりする。田邊が「伊藤は花壇に毎日水をやる優しい生徒なんです」と言うと、池田は「私も毎日、花壇に水をやっている」と返し、「だから花が成長しないのか。水をやりすぎ」と二人で納得する。教室で起こった事件の犯人当てで、池田が「やった者は一人だけ手を挙げるように」と言った後、池田も目を閉じて、「見えない見えない」とやって、「それじゃわからんがな」と田邊に突っ込まれたりする。
そして、前も見たことのある、宇宙人との遭遇の予行練習で、宇宙人役の池田が田邊に、「お前は何中出身だ?」と聞き、田邊が出身中学の名前をいうと、池田が「俺は宇宙だ」と言うというネタであった。

女と男、男の方の市川義一(通称:市川くん)が、最近結婚したことをネタとして取り上げる。女の方の和田美枝(通称:和田ちゃん)が「私気付いてないけど、うちら結婚した?」とボケてみせる。市川くんが、和田ちゃんの髪をつかむと、「やめといて、うち、そういうのに一番弱いねん。惚れてまうやん」とやって笑いを誘う。
最後はプエルトリコの話になる。和田ちゃんがプエルトリコを知らないという設定で、市川くんが、「プエルトリコ、知らないでしょ?」というと「いつも学校の帰りに寄ってたわ」と言って「そんな簡単に行けるとこちゃう」、「石田純一の奥さんでしょ」と言って「それは東尾理子」と市川くんに突っ込まれるというネタであった。

もりやすバンバンビガロは、大道芸と手品。林檎をジャグリングしながら食べるといういつものつかみをやった後で、「これを林檎ジュースにします」と言ってミキサーにかけ、林檎ジュースにしてコップに入れ、トレイに乗せて、「まず、顎の上でバランスを取ります」とトレイを棒の上に乗せ、棒を顎に付けて、バランスを取るが、トレイは客席の方へ、しかしコップの中はいつの間にか紙細工のみに変わっているという手品である。
そして、ナイフ3本を高い一輪車をこぎながらジャグリングするという危険度の高い大道芸を披露する。最後は、客席から、輪を3本投げて、もりやすバンバンビガロが首でキャッチするというもの。下手、中央、上手の三方向から投げて貰うのだが、下手(しもて)のお客さんが輪を投げるのが下手(へた)で、もりやすバンバンビガロ苦戦。それでも何とか三本とも首に通して、成功させる。

りあるキッズ。りあるキッズ・安田善紀はカミングアウトしたバイセクシャルであるが、彼女が欲しいといい、相方の長田融季に眼鏡が悪いのではないかと言われるが、「眼鏡取ったら、ハリセンボンの箕輪はるかになるわ」と眼鏡を取ると本当に箕輪はるかに似ている。
次いで、CMに出ようという話にあり、早希ちゃんがサンガリアのチューハイのCMに出ていることに触れ、自分達もCMに出ようというのだが、余りいいものが出来ない。そこで恐竜映画に出ようということになって、長田が恐竜の役をするのだが、おそらくわざと下手にやって、安田のOKが出ない。最後は、恐竜に出会って驚く人の役だったはずの安田も恐竜になってしまうというネタであった。
最後に、子供と大学生の比較になり、長田は「子供は可愛い」というのだが、安田は「大学生の方が可愛い」という。長田は「そりゃ女子大生は可愛いでしょう」というが、安田は「男やがな」と男子大学生を恋愛対象として見ているというネタで終わる。

天津。天津・向清太朗が「テレビに出てます。『相棒』の鑑識官役をやっています」というと、相方の天津・木村卓寛は、「それは六角精児さんやがな、お前と顔が似てるだけや」と突っ込む。向はウェディングドレスデザイナーの桂由美にも似ているという話をし、それを木村に否定されると、「じゃ、僕は何なんですか? ガリガリガリクソンですか?」と問いかけ、「もとは一体であったものが僕とガリガリガリクソンに分かれたと思うですよ」と言って笑わせる。
次は向が電車が好きな女性、つまり鉄子をやり、木村がその彼氏を演じるのだが、向は日本初の女性車掌という設定で、車掌室で二人がやり取りをするという場面になり、向が何でもかんでも鉄道に引っかけようとするので、木村がそれに突っ込む。だが、JR難波駅に動く歩道があるのを、木村は「歩く歩道」と言い間違え(大阪では実は動く歩道のことを歩く歩道と言ったりもする)、向はそれをすかさず拾って、「歩く歩道? 歩く歩道??! 歩く歩道???!!」 と逆に突っ込む。やはり芸人は細かいところまで拾う技術があるようだ。
最後は、向が木村に「オチがつけられないんでしょ?」と言い、木村がエロ詩吟を披露して終わる。

続く土肥ポン太は「伝説のネタ」をやると溶暗した中で言い、照明がインした後で、台本を手にして登場。出や動線を確認する。一見すると俳優の演技の打ち合わせのように思えるのだが、実は土井ポン太はカメラマンで、ミラーボールが回る中、郷ひろみのプロモーションビデオを作る役割であった。郷ひろみの曲に合わせてダンスを披露する。

早希ちゃんのネタはおなじみになった「ピーチ姫の結婚相談所」。結婚相談所で「スーパーマリオシリーズ」のピーチ姫に扮した早希ちゃんが、紹介されたマリオとのデートで酷い目に遭ったと相談員の山中さんに文句を言い、「もっと良い人、紹介して下さい」と訴えるという内容である。今日はソニックを紹介され、「ソニック? それSEGAのじゃないですか。うちは京都の人間なんでSEGAは駄目なんです」と、「スーパーマリオシリーズ」の製造・販売を行い、京都に本社がある任天堂を立てるというセリフが追加されていた。京都在住の人間としてはこれは嬉しい。

ダイアンは、前回もやったファーストフードのドライブスルーネタ。ダイアン・津田篤宏がドライブスルーを利用する客を演じるのだが、相方の西澤裕介がまだ、走っている津田の車の車線変更ランプが左になった時点でファーストフードに引き込んでしまうというネタからスタート。西澤は「正社員です」と強調したり、津田の車が軽自動車であることを馬鹿にしたりする。津田はオレンジジュースを注文するのだが、西澤は「オレンジは、肥後、」と言うが、「寺門、上島とあります」と続けてダチョウ倶楽部のメンバーに変えてしまう。
その他、西澤が自身の卒業アルバムを津田に見せるが、ミスでクラス全員の顔が西澤のものになっているといい、津田に驚かれたりするのだが、その時、すでに津田が注文したチーズバーガーセットは出来ていて、やはり軽自動車に乗っていることで津田が見下されているのがわかったりする。

トリはテンダラー。テンダラー・浜本広晃は例によって早く終えようとして相方の白川悟実に止められる。今日やるのは飛行機ネタ。浜本が関空発、富田林(とんだばやし。PL教団や、甲子園でお馴染みのPL学園高校がある所として知られる)経由ハワイ行きの飛行機のCA役をやり(白川に「なんで富田林経由するねん」と突っ込まれる)、白川が乗客をやるのだが、白川が予約したエコノミークラスの椅子が固定されていないパイプ椅子で、300席のうち299席はファーストクラスで、エコノミーに座っているのが白川だけだったりする。浜本は声音や言い方を変えて、CAの他に、機長や食堂係の人などを演じ分ける。最後に、唯一のエコノミークラスの客である白川にスピーチを求める。浜本は「白川様は吉本の芸人だそうです。売れてたらエコノミーには乗らないでしょうけど」とあざ笑い、白川に「大丈夫ですか? 面白いこと言えますか?」と聞き、白川は「大丈夫だ」と言って、「ハワイのことはワイにキキ」とやる。わざと滑りを狙ったギャグのはずだが、客席の一人だけが大受けしたので、二人は「笑いのツボが違うんですね」などと言い合う。
最後は、ハイジャック犯が現れた場合の予行演習をするのだが、浜本はCA、機長、副操縦士、犯人を一人で声音も変えずに演じ分け、何が何だかわからなくなり、最後は犯人が実は…、というところで終わる。

今日は全員面白く、当たりの回だったと思う。

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