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2014年9月22日 (月)

笑いの林(20) よしもと祇園花月「祇園ネタ公演」2011年11月12日

2011年11月12日 よしもと祇園花月にて

午後6時から、よしもと祇園花月で、「祇園ネタ公演」を観る。出演は、天竺鼠、桜 稲垣早希、東京ダイナマイト、ロザン、テンダラー、まるむし商店、月亭八方。豪華なラインナップである。だが、例によって祇園花月の入りはそれほど良くない。

天竺鼠は、まず川原克己が変な場所で怒ったりするというネタ。その他に湯船につかると、歌が出てくるというネタで、瀬下豊が「いい湯だな」を歌うという話しをするのだが、川原は湯船につかるのではなくシャワー。その後も体を洗い始めた(リアルに演じているので時間がかかる)と思ったら、風呂掃除をはじめ、風呂の壁掃除まではじめるという始末。最後には空の湯船に入って、中島みゆきの「糸」を歌うということになる。

早希ちゃんは、紙芝居「桃太郎」。昔話「桃太郎」に「新世紀エヴァンゲリオン」のネタを混ぜてダイナミックなものに仕上げており、碇シンジのダメンズぶりが笑いの中心となる。

東京ダイナマイト。輪唱をやりたいと松田大輔が言い、相方のハチミツ次郎ががまず「静かな湖畔」を歌い出すのだが、松井大輔が途中を端折るので、松田が追いついて同時に終わったり、松田が歌詞を思いっ切り飛ばしてハチミツ次郎を抜いてしまったりする。
オレオレ詐欺ネタもやるが、電話に出た方が最初に「オレオレ」と言ってしまったり、詐欺電話に父親が出ずに別人が出たりする。

高学歴芸人・ロザン。宇治原史規が、「一気飲みをするときに、『一気』、『一気』というと犯罪になります」と語る。これは本当である。強要罪に当たる。相方の菅広文は、「でも、一気飲みをしているときに、『それなりに』、『それなりに』だと盛り上がりませんね」と返す。
続いて、自動車事故の話。人を轢くと重罪になるが、ペットを轢いても器物損壊罪にしかならないと宇治原は言う(本当である)。しかし、本来はツッコミのはずの宇治原が「ペットを轢いてもテレビを轢くのと一緒です」とボケたため、ボケの菅が「テレビを轢くってどんな状態ですか?」と逆に突っ込んだりする。
ドラえもんはどうなるのかと菅が聞くと、宇治原は、機械だからテレビを轢くのと一緒やと答える(つまり器物損壊にしかならない)。菅が「え、でも大切な友達」と菅が返すと、宇治原は「なんで、そんなに、のび太目線になっとるねん?」と突っ込む。
最後はアンパンマンはどうなるのかという話になる。顔はアンパンだから物だが、体は人間(実はアンパンマンの正体は妖精のようである)なので、轢かれる部分によって、罪が異なるというネタであった。

テンダラー。浜本広晃は例によって、早く帰ろうとする。バラエティ「田舎に泊まろう」ネタ。白川悟実が、田舎に泊まる芸人をやるのだが、村人役の浜本があっさり泊めることを許可する。それでは盛り上がらないというので、今度は、浜本が拒否するという展開に変えるが、浜本は最初は邪険にするものの、テレビだとわかると、途端にカメラを意識した演技に変えて笑わせる。犯罪ネタなどのブラックなものもある。息子を呼んで、息子(登場はしない)が白川に面白い芸を求めると、浜本は「そんなこというたらあかん! 出来んのや!」と断言してしまう。
最後は別れのシーン。涙、涙の別れのはずなのだが、浜本は笑っている。ということで、浜本は家族(これも登場はしない)に金を払って無理矢理泣かせたりする(「10万やるから泣け。あ、おばあちゃん、すぐに泣いたわ」)。最後は浜本も感動するのだが、白川が家から一歩出た途端に、玄関のドアを閉めて鍵をかけてしまって、白川に突っ込まれるというネタであった。

まるむし商店。磯部公彦は、とにかく、しりとりで、頭文字と最後の文字が同じになる言葉を考えつくのが得意である。今日は「す」であったが、「す」で始まって「す」で終わる言葉を瞬時に思いつく。凄い。

トリは月亭八方師匠。京都は海外では有名だといい(本当である)、東京と京都の次に大阪が来るかというと、そうではない、広島だという。次も大阪ではない、福島だという。その次も大阪ではない、赤穂だという。海外でやる歌舞伎の演目というと「仮名手本忠臣蔵」か「勧進帳」だという。だから赤穂は有名なのだそうだ。ここから赤穂浪士の討ち入りの話になるのだが、AKB48にかけて、AKO47としたということから、AKBと赤穂浪士の二重構造の話が展開される。それにしても月亭八方の年齢でAKBをネタに取り入れるというのは大したものである。時代を見るのに敏だということだ。AKO47が総選挙をやるということになる。中間発表での首位は大石内蔵助、2位は息子である大石主税(おおいし・ちから)である。赤穂は塩の名産地だということで、CDならぬ塩に投票権が付いているという設定である。大石内蔵助の妻で、主税の母である、りくが息子に勝たせたいというので、塩の買い占めが行われ、大石主税が逆転で勝利し、センターを獲得する(?)。主税は「私のことは嫌いになってもAKOのことは嫌いにならないで下さい」とコメント。
かくてAKO47は吉良邸に討ち入り。隠れていた吉良上野介を引きずり出し、「会いたかった、会いたかった、会いたかった、イエス、吉良に」と言う。そして吉良の首を取り、勝ち鬨を上げる。「エイ・ケイ・オー!」と。
実に巧みな現代落語であった。

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