« 忌野清志郎&仲井戸麗市 「甲州街道はもう秋なのさ」 | トップページ | 笑いの林(24) 「あべさくトーク in 祇園」2012年12月 »

2014年11月21日 (金)

楽興の時(3) 京都嵯峨芸術大学「劇メーションの可能性」シンポジウム&ミニライブ

2014年7月12日 京都嵯峨芸術大学有響館G401教室にて

午後2時から、京都嵯峨芸術大学有響館G401教室で、シンポジウム「劇メーションの可能性」を観る。
京都嵯峨芸大出身である劇メーション映画監督の宇治茶(本名:奥田哲史)の第1作である劇メーション映画『燃える仏像人間』が第17回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門文部科学大臣賞最優秀賞受賞を記念し、京都嵯峨芸大短期大学部客員教授で『燃える仏像人間』プロデューサーの安斎レオ、京都嵯峨芸術大学教授の芳野明(嵯峨芸術センター所長も兼任)のトークを中心にしたシンポジウムと、『燃える仏像人間』の挿入歌「キリエノマチ」(本来は主題歌になるはずだったが、主題歌はもっと明るくしたいということで、本編ではインストゥルメンタルで流れるのみであり、正確に言うと挿入歌ですらないのだが、良い曲だと思う)と主題歌「Moe-Butsu」を歌う桜 稲垣早希によるミニライブ。そして『燃える仏像人間』とは特に関係はないのだが、安斎レオが吉本興業所属ということでプロデュースをすることもあるという吉本のアイドルグループ・つぼみのミニライブも行われる。当初は、つぼみの杉山優華、松下千紘、樋口みどりこの三人だけがミニライブの司会として呼ばれていたのだが、安斎が、つぼみ全員を呼ぶことにし、12人が勢揃い。2曲を披露する。

京都嵯峨芸術大学の最寄り駅は嵐電の車折神社。「くるまざきじんじゃ」と読む。

車折神社は、摂社である芸能神社が有名で、芸能人の名前の書かれた赤い玉垣がびっしりと並んでいる。

京都嵯峨芸術大学の本部キャンパスは、車折神社駅から徒歩数分の所にあるのだが、有響館はそこから桂川に向かって3分という少し離れた罧原(ふしはら)キャンパスにある。目の前を桂川が流れ、目を上にやると西山の山並みが見えるという、美大を置くのに相応しい場所だ。ただ芸術系大学の常として交通が不便な場所にあるのため、そのこともあってか、普段、大阪でよく会ったり見掛けたりする早希ちゃんファンは嵯峨芸術大学までは来ていない。つぼみファンは来ていた。

シンポジウムの行われた京都嵯峨芸術大学有響館はまだ新しい建物で、いかにも現代風の綺麗な建築である。京都嵯峨芸術大学を運営しているのは旧嵯峨御所こと大覚寺で、仏教系大学の常として資金は潤沢である。

安斎レオであるが、昨年、神戸の元町映画館で見掛けた時には、いかにもプロデューサーらしい服装や言動だったのだが、今日は一転して背広を着て終始大学教員然とした立ち居振る舞いであり、かなりのギャップに戸惑う。宇治茶監督は元町映画館でも、京都の元・立誠小学校特設シアターでも見ているが、昨年のまんまの宇治茶監督である。「宇治茶」というのは登録商標であるというので、京都府宇治市から「使わないで欲しい」との要請があったというが、今も宇治茶を芸名にしており、今後どうなるのかわからない。芳野明は、学生時代から宇治茶監督のことを知っていて、本名の奥田にちなむ「奥ちゃん」という愛称で学生時代の宇治茶監督を呼んでいたらしい。今日も、「奥ちゃんという方が呼びやすい」とのこと。

安斎レオは宇治茶に実相寺昭雄監督作品の「京都買います」を観るよう勧め、宇治茶もそれを観たそうで、『燃える仏像人間』には実相寺昭雄監督の影響も見られるという。実際に実相寺昭雄監督へのオマージュも出てくる。また、実写の部分は安斎レオが監督として撮っているのだが(その間、宇治茶監督は音楽担当のジャン=ポール高橋らと遊んでいたそうである)、安斎は実相寺映画の手法を取り入れたそうだ。

芳野明は、在学時代から宇治茶監督を知っていたが、宇治茶は芳野明の授業を取ったことがないそうだ。ただ、学生時代からは宇治茶は変わったことをしていたそうで、絵画新聞を一人で発行したりするなど目立っていたという。
芳野は、『アナと雪の女王』のようなCGアニメは余り好きになれないそうで、それはリアリティーがないからであり、『燃える仏像人間』のような手作業によるアニメーションの方がリアリティーでは上だと感じると述べた。確かに劇メーションは『燃える仏像人間』に関してはグロテスクではあるが人が作ったものという印象は受け、一方のCGアニメは動きがスムーズすぎて人間くささは感じられない。

音楽担当のジャン=ポール高橋(ちょっと痩せたような気がする)は、安斎から登場人物の心境を音楽で表現して欲しいと言われたそうで、そのため『燃える仏像人間』の音楽は多種多様なものになっている。ただ仏像の話ということで、鈴と木魚はヤフーオークションで買って、使用しているという。主題歌を桜 稲垣早希が歌うことになった経緯だが、安斎レオがつぼみと仕事をしていたため、つぼみの先輩である稲垣に歌って貰えないだろうかと提案したことが最初だそうである。ジャン=ポール高橋は、稲垣が関西では人気者だということを知っていたので、「やった!」と思ったそうである。結果的には配給会社のお偉いさんが早希ちゃんのファンだったのが決定打になったそうだが。

シンポジウムはこれで終わり、つぼみの杉山優華、松下千紘、樋口みどりこが出てきて、桜 稲垣早希のミニライブが始まる。

つぼみの3人は、「恋するフォーチュンクッキー」の時のAKB48のような衣装(ひょっとして吉本お得意のパクリ?)で登場。背中に、吉に丸の吉本興業の現在のロゴが入っている。早希ちゃんも負けじと、いい歳な……、エヘン、エヘン、かなり短いスカートを穿いている。早希ちゃんは極端なX脚であるが、美脚でもある。

早希ちゃんは、オファーを聞いて『燃える仏像人間』のダイジェスト版を観たときに、「きっしょ!!」と思ったそうで、「本当にこの仕事やるのかな?」と不安になったそうである。つぼみのメンバーは早希ちゃんの後輩であるが、やはり、「この仕事、早希さんがやるなんて間違いだよね?」と不審がったという。

ちなみに、『燃える仏像人間』の舞台挨拶は、安斎レオと宇治茶の二人で行う場合と、それに早希ちゃんと何故か「りなんなん(元・つぼみ。本名は井内里菜)」が加わった四人で行った時があるのだが、早希ちゃんが舞台挨拶に来ると映画館が満員になったそうで、安斎の読みはバッチリだったようである。

宇治茶監督は沖縄国際映画祭のレッドカーペットを歩く際に不安だったのだが、隣に早希ちゃんがいて、「私も沖縄では無名なんで、大丈夫ですよ」と励ましてくれたという。だが、いざ、車を降りると、「キャー! 早希ちゃーん!!」と女性客の黄色い声が飛び、みんなが早希ちゃんに向かって手を振ったそうで、横にいる宇治茶監督は「この人誰?」扱いになってしまったそうである。

ジャン=ポール高橋は、「早希ちゃんとのレコーディングの時、めっちゃ緊張しました。作業を同時にしなきゃいけないんだけど、ずっと見ていたかった」と言って、つぼみの3人から「それ、普通に早希さんのファンじゃないですか!!」と突っ込まれていた。

その後、つぼみのメンバー全員が出てきて、自己紹介をする。それぞれに担当があるのだが、「つぼみのおかっぱ担当」という子がいて、早希ちゃんに「それって、ざっくりし過ぎてへん?」と突っ込まれる。他のメンバーが「良いところを探したんですが、結局、おかっぱしかなかった」と弁明する。しかし、おかっぱしか長所がないって、そんな子が本当にいるのだろうか。つぼみは大丈夫なのか?

早希ちゃんのミニライブは、ジャン=ポール高橋のオペレーションによるものであるが、基本はカラオケの形になる。スピーカーは良いものを使っているようである。

早希ちゃんは、歌うのは久しぶりである上に、前日も「祇園笑者」に出演するなど、歌詞を覚える時間がないということで、カンペを見ながらの歌唱となる。ただ「本当は覚えてる」、「これは白紙です」などとバレバレの嘘をつく。

歌唱であるが、声はやはり綺麗である。曲調による声の表情や描き分けなどはもっとはっきりしていた方が良いかも知れないが、音程も正確で、上手い。ただ、「記憶力が悪い」と日頃から言っている早希ちゃんなので、「Moe-Butsu」では、2番の入りの場所を忘れてしまい、しばらしてから気付いて歌い出したりもした(早希ちゃんが入れたハモりための別音階の歌が2番を歌い始めていたので気付いたのである)。だが、歌手が本業ではない人の中では結構聴かせられる人である。

続いて、つぼみによるミニライブ。曲は、吉本のアイドルらしく大阪ネタや吉本芸人の一発ギャグを取り込んだ、安斎レオ作詞、ジャン=ポール高橋作曲の「1000日前からI Love You!」、新曲「恋愛レギュレーション」、そして、音楽担当(作曲とデモテープの歌唱)のオカノアキラがボーカルを務める「涙のパインジュース」の2曲+1曲が披露される。

|

« 忌野清志郎&仲井戸麗市 「甲州街道はもう秋なのさ」 | トップページ | 笑いの林(24) 「あべさくトーク in 祇園」2012年12月 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40048/60690798

この記事へのトラックバック一覧です: 楽興の時(3) 京都嵯峨芸術大学「劇メーションの可能性」シンポジウム&ミニライブ:

« 忌野清志郎&仲井戸麗市 「甲州街道はもう秋なのさ」 | トップページ | 笑いの林(24) 「あべさくトーク in 祇園」2012年12月 »