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2014年11月の13件の記事

2014年11月30日 (日)

シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団 ラヴェル 「ボレロ」 サントリーホールライブ

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2014年11月28日 (金)

コンサートの記(163) サー・アントニオ・パッパーノ指揮ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団来日演奏会2014京都

2014年11月5日 京都コンサートホールにて

午後7時から、京都コンサートホールで、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団の来日演奏会を聴く。指揮は、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団の音楽監督であるサー・アントニオ・パッパーノ。

音楽の指示記号がイタリア語であることからもわかる通り、クラシック音楽の祖国であるイタリア。ただ、イタリアのクラシック音楽は主に声楽において発達し、器楽中心に発展した古典派以降は王座をドイツに譲ってしまう。その後もイタリアはロッシーニやヴェルディを始めとしたオペラ作曲家、レスピーギなどの器楽の作曲家、指揮者やピアニスト、弦楽奏者や声楽などの名演奏家を数多く生み出してきたが、オーケストラだけは一流と呼べるものを生み出していない。ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団、ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団という名称でも知られるオーケストラも、名門オーケストラとは呼べても、一流オーケストラだと見做している人は少ないと思われる。ということで、今日の演奏会も空席が目立つ。埋まっている席は4割ほどだろうか。ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団のコンサートとしてはチケット料金がやや高めというのもネックだと思える。

曲目は、ヴェルディの歌劇「ルイザ・ミラー」序曲、ドヴォルザークのチェロ協奏曲(チェロ独奏:マリオ・ブルネロ)、ブラームスの交響曲第2番。

指揮者のサー・アントニオ・パッパーノは、1959年生まれのイギリスの指揮者。イギリス国籍であるため、近年ナイトに叙されてサーを名乗れるようになったが、両親はイタリア人である。13歳の時に渡米し、音楽教育は主にアメリカで受けている。その後、オペラ指揮者として頭角を現し、ロンドンのコヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督に2002年に就任。以後、世界的なオペラ指揮者として活躍している。コンサート指揮者としても2005年にローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団の音楽監督に就任。主にイタリアもので高い評価を受けている。

ヴェルディの歌劇「ルイザ・ミラー」序曲は、流石、イタリアの血を引くオペラの名指揮者とイタリアのオーケストラによる演奏。技術的には特に高いわけではないのだが、弦はまろやかな響きを生み、金管の音が燦々と輝く。おそらくイタリアのオーケストラしか作り出せない演奏だと思われる。

ドヴォルザークのチェロ協奏曲。
ソリストのマリオ・ブルネロはイタリア生まれの名手。1986年のチャイコフスキー国際コンクール・チェロ部門の覇者である。近年は指揮者としても活躍おり、チェロを弾きながらの弾き振りも得意であるという。

ブルネロのチェロはハスキーな音色でスタート。その後は滑らかな演奏が展開されるが、線がやや細いように感じられる。

パッパーノ指揮のローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団による伴奏だが、第2楽章では盛大に響かせすぎて大風呂敷を広げた格好になってしまうなど、バランスは今一つである。オーケストラの鳴り自体は良いのだが、余りスラヴ的な響きを出すことはしない。多分、器用ではないので、出さないのではなく出せないのであろう。そう考えると、イタリア音楽はイタリア的に、スラヴ音楽はスラブ風に、ドイツ音楽はドイツらしくとスタイルを自在に変えることの出来る日本のオーケストラはなかなかのものだと思える。考え方によってはイタリアのオーケストラは個性的、日本のオーケストラは器用貧乏で没個性ということになるのかも知れないが。

ブルネロはアンコールとして、J・S・バッハの無伴奏チェロ組曲第3番よりブーレと、マックス・レーガーの無伴奏チェロ組曲第2番よりガボットを演奏。奥行きを感じさせる出来であったが、スケールはやや小さめであったかも知れない。

メインのブラームスの交響曲第2番。

イタリアのオーケストラとブラームスの交響曲というと相性が悪そうであり、今日の不入りの一因になっているのかも知れないが、ブラームスの交響曲第2番は「ブラームスの『田園』交響曲」と呼ばれるように明るめの作風であり、イタリア人にとっては一番馴染みやすいブラームス作品かも知れない。

出だしから情熱全開。白熱した激しい演奏が展開される。第1楽章など、リズムも相まって馬に跨がって疾走しているようだし、第2楽章はギラギラと輝く音色が情熱を通り越して狂気すら感じさせる出来となる。牧歌的なはずの第3楽章も結構熱い。音の重心が全体的に高めにあるのも特徴である。
最終楽章も情熱の奔流。ブラームスがどこかに吹き飛んで、情熱のカンツォーネとなってしまったような印象を受ける。こうした印象もありなのかも知れないが、私はやはり渋いブラームスの方が恋しい。演奏終了後は聴衆が喝采を送ったが、興奮しての拍手であり、感動や感心は呼ぶことが出来なかったように思う。

アンコールは2曲。まず、ヴェルディの歌劇「運命の力」序曲。見事な演奏である。一音一音にオペラの情景が宿って伝わってくるようだ。やはりパッパーノ指揮のオペラ序曲というと今現在、生で聴けるベストのものであるような気がする。
なお、歌劇「運命の力」序曲では、チンバッソという、イタリアオペラでのみ使われる特殊なテューバが用いられているのだが、チンバッソという楽器を生で見たのは私は今日が初めてである。

2曲目はポンキエッリの「時の踊り」よりラスト。白熱した演奏であった。

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2014年11月26日 (水)

観劇感想精選(139) OFT「わたしの焦げた眼球/遠視」

2014年5月16日 京都・下鴨のアトリエ劇研にて観劇

午後7時35分から、アトリエ劇研で、OFTの公演「わたしの焦げた眼球/遠視」を観る。作・演出:田辺剛。出演:大沢めぐみ、藤原大介、高杉征司(OFTという団体名は、三人のローマ字表記の頭文字から取られている)。

劇場の中に入ると、蝉時雨が聞こえる。舞台は夏である。田舎町の高台にある集合住宅の一室。リョウ(藤原大介)とマスミ(大沢めぐみ)の夫婦がここで暮らしている。リョウがポリタンクを運びながら入ってきて、「盗まれた」と語るが、マスミもハアハアと息をしており、それを聞き逃す。かなりの酷暑であることがわかる。リョウはスーパーに行った時に、乗ってきた赤い自転車を盗まれたのだった。田舎だからと油断しており、鍵もかけていなかったという。自転車が盗まれたためにポリタンクを坂の下から上まで、素手で運ぶ羽目になったのだった。

リョウは工場で働いていたのだがクビになり、今は退職金とマスミのパート代が生活費である。退職金が増額になるかも知れないとマスミに告げるリョウ。リョウは退職金が増えたらハワイに行こうという夢を語る。

二人がシャワーを浴びている(マスミが一人でシャワールームに入ったのだが、リョウも一緒に浴びようと押し入ったのである)間に、表のチャイムが鳴る。二人は居留守を使った。

だが、翌日もそのチャイムの主はやって来た。二人の高校時代の仲間であったユウジ(高杉征司)だ。ユウジは二人がここにいると知ってやって来たのではなく、NHKの受信料督促の仕事をしていて、たまたまここに来たら二人がいたのだという。三人はマツトミという街の出身であり、リョウとマスミは各々東京に出て、そこでたまたま再開し、結婚することになったのだという。ユウジはバイク事故で意識不明の重体になったことがあり、リョウもマスミもユウジは死んだものだと思い込んでいた。

ユウジは遠視であり、遠くが良く見えるのだという。ユウジは、窓から見える川沿いて遊んでいる高校生のグループのことを話す(リョウにもマスミにも高校生の姿は見えない)。夜になると高校生のグループはキャンプをすることになるのだが、そこでユウジは、自分達も高校時代にキャンプを行った思い出を話し、そこでの出来事が、リョウとマスミの夫婦の心にさざ波を起こす……

簡素な舞台セット、灯体の数も抑えめにして、役者のアンサンブルで見せる芝居。淡々とした展開であり、大事件が起こるわけでもないが、語っていること、記憶していたことと起こったことに微妙な差異が生じ、何が本当なのかわからないという「人間存在そのものが持つ不気味さ」や「不安感」が仄かに浮かび上がる。

エンターテインメント作品ではないし、起伏も少ないが、日常の中にかすかに漂うシュールさを味わうことの出来る舞台である。

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2014年11月25日 (火)

コンサートの記(162) 大植英次指揮大阪フィルハーモニー交響楽団第481回定期演奏会

2014年9月26日 大阪・中之島のフェスティバルホールにて

午後7時から、フェスティバルホールで、大阪フィルハーモニー交響楽団の第481回定期演奏会を聴く。今日の指揮は大フィル桂冠指揮者の大植英次。

演奏曲は、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」。大曲1曲勝負である。上演時間は約100分とあったので、「ああ、大植さんはこの曲でもスローなテンポを採るようになってしまったのかな」と思ったが、実際は、演奏時間は楽章間の小休止を含めて90分弱であったので、この曲の平均演奏時間である85分よりも短い演奏であった。ただ拍手が鳴り止まなかったため、席に座っている時間は100分を超えたが。

大植英次は、今から10年前に、ザ・シンフォニーホールで行われた大阪フィルの定期演奏会で、マーラーの「悲劇的」を指揮しており、私はその演奏を生で聴いている。快速テンポの名演であった。当日の演奏はフォンテックによってライヴ録音が行われ、今もCDで聴くことが出来る。

今日も10年前と同じく速めのテンポによるキビキビとした音楽運び。マーラーの交響曲第5番や第9番では異様に遅い演奏を展開した大植英次であるが、「悲劇的」では正攻法の姿勢を崩していないようだ。客席の方に向き直るのではないかと思うほど片手を大きく拡げて左右を向くのも10年前と変わらない。

この曲では、ハンマーが用いられ、ステージ上や舞台袖でカウベルが鳴らされ、舞台袖では鈴も鳴らされる。ステージ上でチェレスタが演奏され、ハープも身をかがめて弦の下の方を弾くという特殊奏法が行われたりする。

ハンマーやカウベルのような楽器以外のものがステージ上で鳴らされるのは初演時は珍しかったが、同時に奇妙なアイデアであるとして、カウベルなど楽器以外のものを鳴らすマーラーを描いた戯画(カリカチュア)も残っている。

マーラーは未完成のものも含めて全部で11曲の交響曲を書いているが、「格好良さ」という観点のみからいえば、交響曲第6番「悲劇的」はトップであろう。今から20年近く前になるが、プロゴルファーの丸山茂樹が出演した栄養ドリンクのCMでこの曲の第1楽章冒頭が使用されている。ただ、マーラーの曲は曲のパワーが強いため、余りCMや映画音楽などに用いられることはない。ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画「ベニスに死す」や、俳優の安藤政信が映画監督に挑戦した短編映画「アダージェット」(短編を集めて1本の映画にした『SF ステレオ・フューチャー』に収められている。主演:麻生久美子)でテーマ音楽として用いられた、交響曲第5番・第4楽章「アダージェット」は例外中の例外である。

師であるレナード・バーンスタイン同様、マーラーを十八番としている大植英次。今日も日本人指揮者と日本のオーケストラによるマーラーとしては最高峰の演奏が展開された。

演奏終了後、大植英次はオーケストラを立たせようとしたが、大フィルは大植が4度促しても敬意を表して立とうとはせず、大植一人が振り向いて喝采を浴びる場面も見られた。

今日は初めてフェスティバルホールの2階席で音楽を聴く。フェスティバルホールには10回以上来ているが、これまでは1階席か3階席かのどちらかであり、2階席で聴いたことはなかった。
フェスティバルホールの2階席はかなり良い音がする。ただ第4楽章の一部ではガサガサとという雑音のような響きが生まれてしまっていた。最初は「ビニール袋をガサガサやっているマナーの悪いお客さんがいるのかな?」と思ったが、音楽が加速すると同時に雑音もスピードを上げたので残響が妙な響きを生んでしまっていることがわかった。

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2014年11月24日 (月)

コンサートの記(161) 西本智実指揮 京都市交響楽団オーケストラ・ディスカバリー2014『VIVA! オーケストラ』第2回「オーケストラが描く世界」

2014年8月31日 京都コンサートホールにて

午後2時から、京都コンサートホールで、京都市交響楽団オーケストラ・ディスカバリー2014『VIVA! オーケストラ』第2回「オーケストラが描く世界」を聴く。指揮は西本智実。ナビゲーターはガレッジセールの二人。

曲目は、リヒャルト・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」より冒頭(夜明けの部分)、ドビュッシーの「小組曲」(ビュッセル編曲)、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」から第1楽章“田舎に着いた時の愉快な気分”、ヨハン・シュトラウスⅡ世のポルカ「雷鳴と電光」、ベルリオーズの幻想交響曲より第4楽章“断頭台への行進”と第5楽章“ワルプルギスの夜の夢”

今日のコンサートマスターは泉原隆志(いずはら・たかし)。渡邊穣は降り番で、フォアシュピーラーには尾﨑平。フルートは清水信貴が前後半共に出る。

オーケストラを鳴らす才能に長けている西本智実。ただ、今日は京都コンサートホールということもあって、1階席では音の鳴りが今一つに感じた。広上淳一の指揮でなら良い響きに聞こえるのだが、広上も最初から京都コンサートホールで京都市交響楽団を上手く鳴らせたわけではなく、常任指揮者として何度も指揮したり客席で響きをチェックしている間に1階席でも良く響かせるコツを掴んだようである。

指揮姿は端正で、指示もわかりやすい。

リヒャルト・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」の冒頭を指揮し終えた西本は、マイクを片手に振り向いて、「皆さん、こんばんは」と言ってしまい、「あ、違った、すみません、こんにちは」と言い直す。そして「ツァラトゥストラ」というのは、ゾロアスター教のことだと説明する。

ガレッジセールの二人が出てきて、ゴリが、「こんばんは」と西本の真似をした挨拶でボケる。「いや、今日はそういう日なのかなと思いまして」とゴリ。

ゴリが「ツァラトゥストラというのは?」と聞くので(台本にそう書いてあったのだろう)、西本は、「先程話してましたが、ゾロアスター教のことです」と答える。ガレッジセールの二人は、「ゾロアスター教??」となる。この時、子供が叫んだので、西本が手を振る。ゴリは、「え? 今のゾロアスター教の方ですか?」とボケる。

西本はトークが上手くないと聞いていたが、今日も「2001年宇宙の旅」を「2001年世界の旅」と言い間違えたり、「ペルシャなので今のイラク」(イラクもペルシャ領だったので間違いではないが、中心地から見ると、ペルシャは今のイランである)と言ったり、安心して聞いていられるタイプの喋りではない。

交響詩の説明や、全音音階などの技法解説も専門的であり、もう少し噛み砕かないと初心者には何のことを言っているのかわからないであろう。

ドビュッシー作曲、ビュッセル編曲による「小組曲」。管楽器の歌わせ方は詩情豊かであるが、弦楽は音が濁り気味。アンサンブルが微妙にずれているのだと思われる。西本は指揮者としては若いので、詩情豊かに整えるということはまだ得意ではないのだろう。

ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」より第1楽章。演奏前にガレッジセールのトークがあり、ゴリが「西本さん、格好良かった。髪をかき上げるのが凄く格好良かった」と言い、西本が「髪が長いので」と答えるとゴリは「俺ら女性の指揮者と仕事するの初めてだから、髪かき上げるの今日初めて見て、男の指揮者、例えば広上さんとか髪かき上げるのって」と言って、川田から「例が飛躍しすぎ。広上さんはかき上げたくても(髪が)ない」と突っ込まれる。

西本はスコアを譜面台に置いてめくってはいるが、見てはいないそうで、全て暗譜しており、スコアを置いてめくるのは「作曲家と繋がっていたい」からだと述べて、ゴリから「すげえ格好いい」とまた誉められる。

「田園」の演奏であるが、弦と管のバランスが悪いところがあり、管が強すぎる傾向にある。ピリオド・アプローチを意識した演奏であり、ビブラートはやや抑えめで、弦楽器の歌わせ方もピリオド風である。

休憩を挟んで、後半の第1曲となるヨハン・シュトラウスⅡ世のポルカ「雷鳴と電光」。西本は大太鼓が雷鳴を、シンバルが電光を表現すると説明する。

端正且つ快活な演奏で、この曲は文句なしである。演奏終了後に出てきたゴリは「光が見えた、音聞こえた」と語る。

最後はベルリオーズの幻想交響曲より第4楽章“断頭台への行進”、第5楽章“ワルプルギスの夜の夢”

ベルリオーズの幻想交響曲は西本が得意としている曲目である。西本は、「ベルリオーズ本人がモデルになった男が、毒を飲んで自殺を図り、死にきれずに悪夢を見るという物語がある」と説明し、第4楽章では、「夢の中で彼女を殺してしまった男が、断頭台、ギロチンですね、に向かって歩いていく姿を描いたもので、首が飛んで跳ねる姿も描かれています」と語る。ゴリが、「え? じゃあ、僕らクラシックに疎い人間でも首が飛び跳ねるのわかるんですか?」と聞くと西本は「わかるように演奏したいと思います」と答えた。

集中力、描写力ともに優れた演奏であるが、第5楽章のラストなどはやはり弦と管のバランスがもう一つで、今度は木管が十分に聞き取れなかったりした。ただ、西本の年齢から考えればこれでも上出来であろう。

ゴリは、「首飛んで跳ねるの見えた。弦楽器がポン、ポンってやるの(ピッチカートのこと)そうですよね?」と言う。

アンコールは、幻想交響曲と同じ失恋の曲ということで、オッフェンバックの歌劇「ホフマン物語」より“舟歌”が演奏される。歌劇場でも活動している西本だけに、しっとりとした好演に仕上がった。

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2014年11月23日 (日)

笑いの林(24) 「あべさくトーク in 祇園」2012年12月

2012年12月28日 よしもと祇園花月にて

午後7時から、よしもと祇園花月で「あべさくトーク in 祇園」を観る。あべこうじと佐久間一行という二人のR-1 ぐらんぷりチャンピオンによるトークライブ。今回は昨年の「THE MANZAI」で全国区になったテンダラーもゲストとして出演する。

観客のほとんどが女性。もともと女性客の多いイベントであるが、あべこうじに、元モーニング娘。の高橋愛との熱愛報道があったので、男性客が減ったのかも知れない。

吉本興業のマネージメントのいい加減さは有名であるが、今回はマネージャーへの愚痴から入る。一人のマネージャーが数人を担当しているそうで、メールを打っても返事が来ず、翌日の仕事のスケジュールだけがFAXで送られて来たり、打ち合わせがあるのに連絡がなかったりするという。
あべこうじが同じ日に埼玉と群馬でライブを行う日には、電車代をなくすため、「あべさんは自家用車で来て下さい」と言われたそうで、あべこうじは300キロを自家用車で走って会場に向かったそうだ。
吉本興業は基本的に芸人の送迎を自前で行っておらず、桂文枝クラスでも自分で電車に乗って大阪から祇園花月までやって来る。大物女性芸人の場合は駅からタクシーを用意することもあるようだ。

佐久間一行はこれから大阪、そして明日は祇園花月の「祇園ネタ」に出るのだが、マネージャーはホテルを用意してくれなかったという。「適当にやって下さい」とのことだそうだが、そう言う方が適当なように思うのだが。

 

テンダラーとは互いが互いへの質問を書いた紙を入れた箱から用紙を取り出して質問を読み上げる。

テンダラーから佐久間一行への質問は、「怒ることはあるの? 最近、いつ怒った?」というもので、テンダラー・浜本によると佐久間が怒っているイメージが沸かないという。佐久間本人には実は短気なそうだが、その場では抑えてしまい、後で愚痴るのだという。

テンダラーから佐久間へは「ギャグを作って下さい」という要望もあった。漫才やダンスは得意だがギャグは一つも持っていないという。テンダラーは物まねのネタも持っていないそうだ。佐久間一行がB'zの稲葉でジャンケンというギャグをやり、あべこうじが五木ひろしでジャンケンというギャグを披露した後で、テンダラーのためのギャグ作成。佐久間は100を超えるギャグのネタを持っているそうで、あべこうじに言わせると「適当だから」ギャグもすぐ出来るという。佐久間は貝類が苦手なのだが、テンダラー・白川は牡蛎が好きだということで、焼き貝のギャグを佐久間は作る。

佐久間とあべは、テンダラーのこれまでの芸人活動での転機を聞いたが、数年前にテンダラーは解散しそうになり、浜本は周囲へも解散を告げていたが、土肥ポン太が、「(浜本は)テンダラーの凄さをわかっていない」と説得し、解散を思い留まったという。その後、なんばグランド花月で行った単独ライブが満員になり、「これだけのお客さんが笑ってくれるのだから、テレビに出られなくてもいいか」と自分たちの活動に納得したそうだ。なんばグランド花月を満員にしたということで、吉本の社長から「スーツを買え」とそれぞれに10万円が渡されたそうで、二人はそれでスーツを買って舞台に立ち続け、「「THE MANZAI」でようやくブレークしたという。

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2014年11月21日 (金)

楽興の時(3) 京都嵯峨芸術大学「劇メーションの可能性」シンポジウム&ミニライブ

2014年7月12日 京都嵯峨芸術大学有響館G401教室にて

午後2時から、京都嵯峨芸術大学有響館G401教室で、シンポジウム「劇メーションの可能性」を観る。
京都嵯峨芸大出身である劇メーション映画監督の宇治茶(本名:奥田哲史)の第1作である劇メーション映画『燃える仏像人間』が第17回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門文部科学大臣賞最優秀賞受賞を記念し、京都嵯峨芸大短期大学部客員教授で『燃える仏像人間』プロデューサーの安斎レオ、京都嵯峨芸術大学教授の芳野明(嵯峨芸術センター所長も兼任)のトークを中心にしたシンポジウムと、『燃える仏像人間』の挿入歌「キリエノマチ」(本来は主題歌になるはずだったが、主題歌はもっと明るくしたいということで、本編ではインストゥルメンタルで流れるのみであり、正確に言うと挿入歌ですらないのだが、良い曲だと思う)と主題歌「Moe-Butsu」を歌う桜 稲垣早希によるミニライブ。そして『燃える仏像人間』とは特に関係はないのだが、安斎レオが吉本興業所属ということでプロデュースをすることもあるという吉本のアイドルグループ・つぼみのミニライブも行われる。当初は、つぼみの杉山優華、松下千紘、樋口みどりこの三人だけがミニライブの司会として呼ばれていたのだが、安斎が、つぼみ全員を呼ぶことにし、12人が勢揃い。2曲を披露する。

京都嵯峨芸術大学の最寄り駅は嵐電の車折神社。「くるまざきじんじゃ」と読む。

車折神社は、摂社である芸能神社が有名で、芸能人の名前の書かれた赤い玉垣がびっしりと並んでいる。

京都嵯峨芸術大学の本部キャンパスは、車折神社駅から徒歩数分の所にあるのだが、有響館はそこから桂川に向かって3分という少し離れた罧原(ふしはら)キャンパスにある。目の前を桂川が流れ、目を上にやると西山の山並みが見えるという、美大を置くのに相応しい場所だ。ただ芸術系大学の常として交通が不便な場所にあるのため、そのこともあってか、普段、大阪でよく会ったり見掛けたりする早希ちゃんファンは嵯峨芸術大学までは来ていない。つぼみファンは来ていた。

シンポジウムの行われた京都嵯峨芸術大学有響館はまだ新しい建物で、いかにも現代風の綺麗な建築である。京都嵯峨芸術大学を運営しているのは旧嵯峨御所こと大覚寺で、仏教系大学の常として資金は潤沢である。

安斎レオであるが、昨年、神戸の元町映画館で見掛けた時には、いかにもプロデューサーらしい服装や言動だったのだが、今日は一転して背広を着て終始大学教員然とした立ち居振る舞いであり、かなりのギャップに戸惑う。宇治茶監督は元町映画館でも、京都の元・立誠小学校特設シアターでも見ているが、昨年のまんまの宇治茶監督である。「宇治茶」というのは登録商標であるというので、京都府宇治市から「使わないで欲しい」との要請があったというが、今も宇治茶を芸名にしており、今後どうなるのかわからない。芳野明は、学生時代から宇治茶監督のことを知っていて、本名の奥田にちなむ「奥ちゃん」という愛称で学生時代の宇治茶監督を呼んでいたらしい。今日も、「奥ちゃんという方が呼びやすい」とのこと。

安斎レオは宇治茶に実相寺昭雄監督作品の「京都買います」を観るよう勧め、宇治茶もそれを観たそうで、『燃える仏像人間』には実相寺昭雄監督の影響も見られるという。実際に実相寺昭雄監督へのオマージュも出てくる。また、実写の部分は安斎レオが監督として撮っているのだが(その間、宇治茶監督は音楽担当のジャン=ポール高橋らと遊んでいたそうである)、安斎は実相寺映画の手法を取り入れたそうだ。

芳野明は、在学時代から宇治茶監督を知っていたが、宇治茶は芳野明の授業を取ったことがないそうだ。ただ、学生時代からは宇治茶は変わったことをしていたそうで、絵画新聞を一人で発行したりするなど目立っていたという。
芳野は、『アナと雪の女王』のようなCGアニメは余り好きになれないそうで、それはリアリティーがないからであり、『燃える仏像人間』のような手作業によるアニメーションの方がリアリティーでは上だと感じると述べた。確かに劇メーションは『燃える仏像人間』に関してはグロテスクではあるが人が作ったものという印象は受け、一方のCGアニメは動きがスムーズすぎて人間くささは感じられない。

音楽担当のジャン=ポール高橋(ちょっと痩せたような気がする)は、安斎から登場人物の心境を音楽で表現して欲しいと言われたそうで、そのため『燃える仏像人間』の音楽は多種多様なものになっている。ただ仏像の話ということで、鈴と木魚はヤフーオークションで買って、使用しているという。主題歌を桜 稲垣早希が歌うことになった経緯だが、安斎レオがつぼみと仕事をしていたため、つぼみの先輩である稲垣に歌って貰えないだろうかと提案したことが最初だそうである。ジャン=ポール高橋は、稲垣が関西では人気者だということを知っていたので、「やった!」と思ったそうである。結果的には配給会社のお偉いさんが早希ちゃんのファンだったのが決定打になったそうだが。

シンポジウムはこれで終わり、つぼみの杉山優華、松下千紘、樋口みどりこが出てきて、桜 稲垣早希のミニライブが始まる。

つぼみの3人は、「恋するフォーチュンクッキー」の時のAKB48のような衣装(ひょっとして吉本お得意のパクリ?)で登場。背中に、吉に丸の吉本興業の現在のロゴが入っている。早希ちゃんも負けじと、いい歳な……、エヘン、エヘン、かなり短いスカートを穿いている。早希ちゃんは極端なX脚であるが、美脚でもある。

早希ちゃんは、オファーを聞いて『燃える仏像人間』のダイジェスト版を観たときに、「きっしょ!!」と思ったそうで、「本当にこの仕事やるのかな?」と不安になったそうである。つぼみのメンバーは早希ちゃんの後輩であるが、やはり、「この仕事、早希さんがやるなんて間違いだよね?」と不審がったという。

ちなみに、『燃える仏像人間』の舞台挨拶は、安斎レオと宇治茶の二人で行う場合と、それに早希ちゃんと何故か「りなんなん(元・つぼみ。本名は井内里菜)」が加わった四人で行った時があるのだが、早希ちゃんが舞台挨拶に来ると映画館が満員になったそうで、安斎の読みはバッチリだったようである。

宇治茶監督は沖縄国際映画祭のレッドカーペットを歩く際に不安だったのだが、隣に早希ちゃんがいて、「私も沖縄では無名なんで、大丈夫ですよ」と励ましてくれたという。だが、いざ、車を降りると、「キャー! 早希ちゃーん!!」と女性客の黄色い声が飛び、みんなが早希ちゃんに向かって手を振ったそうで、横にいる宇治茶監督は「この人誰?」扱いになってしまったそうである。

ジャン=ポール高橋は、「早希ちゃんとのレコーディングの時、めっちゃ緊張しました。作業を同時にしなきゃいけないんだけど、ずっと見ていたかった」と言って、つぼみの3人から「それ、普通に早希さんのファンじゃないですか!!」と突っ込まれていた。

その後、つぼみのメンバー全員が出てきて、自己紹介をする。それぞれに担当があるのだが、「つぼみのおかっぱ担当」という子がいて、早希ちゃんに「それって、ざっくりし過ぎてへん?」と突っ込まれる。他のメンバーが「良いところを探したんですが、結局、おかっぱしかなかった」と弁明する。しかし、おかっぱしか長所がないって、そんな子が本当にいるのだろうか。つぼみは大丈夫なのか?

早希ちゃんのミニライブは、ジャン=ポール高橋のオペレーションによるものであるが、基本はカラオケの形になる。スピーカーは良いものを使っているようである。

早希ちゃんは、歌うのは久しぶりである上に、前日も「祇園笑者」に出演するなど、歌詞を覚える時間がないということで、カンペを見ながらの歌唱となる。ただ「本当は覚えてる」、「これは白紙です」などとバレバレの嘘をつく。

歌唱であるが、声はやはり綺麗である。曲調による声の表情や描き分けなどはもっとはっきりしていた方が良いかも知れないが、音程も正確で、上手い。ただ、「記憶力が悪い」と日頃から言っている早希ちゃんなので、「Moe-Butsu」では、2番の入りの場所を忘れてしまい、しばらしてから気付いて歌い出したりもした(早希ちゃんが入れたハモりための別音階の歌が2番を歌い始めていたので気付いたのである)。だが、歌手が本業ではない人の中では結構聴かせられる人である。

続いて、つぼみによるミニライブ。曲は、吉本のアイドルらしく大阪ネタや吉本芸人の一発ギャグを取り込んだ、安斎レオ作詞、ジャン=ポール高橋作曲の「1000日前からI Love You!」、新曲「恋愛レギュレーション」、そして、音楽担当(作曲とデモテープの歌唱)のオカノアキラがボーカルを務める「涙のパインジュース」の2曲+1曲が披露される。

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2014年11月18日 (火)

忌野清志郎&仲井戸麗市 「甲州街道はもう秋なのさ」

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2014年11月17日 (月)

ハイ・ファイ・セット 「燃える秋」

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2014年11月15日 (土)

第21回坂本龍馬慰霊祭提灯行列

2014年11月15日(土)

京都 鴨川三条大橋下

午後3時30分受け付け開始

午後4時受け付け終了&集合記念撮影

午後4時30分スタート

三条大橋→近江屋跡→四条河原町→八坂神社→円山公園→高台寺公園→霊明神社

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2014年11月11日 (火)

観劇感想精選(138) 「炎立つ」

2014年9月11日 兵庫県西宮市の兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールにて観劇

午後7時から、西宮北口の兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで、「炎立つ(ほむらたつ)」を観る。奥州藤原三代を描いたNHKの大河ドラマとして知られている作品の舞台化である。原作は大河ドラマのために書き下ろされた高橋克彦の同名小説。大河ドラマ「炎立つ」では、渡辺謙が演じた藤原経清(藤原清衡の父親)が印象的な演技をしていたが、今回の舞台では藤原清衡が主人公であり、藤原経清は清衡の夢の中や亡霊としてしか出てこない。脚本:木内宏昌、演出:栗山民也。音楽:金子飛鳥。出演:片岡愛之助、三宅健、益岡徹、新妻聖子、宮菜穂子、花王おさむ、三田和代、平幹二朗ほか。

片岡愛之助も三田和代も、ついこの間、別の舞台を観たばかりであり、すぐまた別人を演じている様を生で観ると新鮮な気持ちになる。

劇団・青空美人の代表を経て、こうした翻案ものや、翻訳ものにまで手を広げている木内宏昌の本。翻訳ものは、今年に入ってからも「Tribes トライブス」や「おそるべき親たち」を観ているが、兵庫県立芸術文化センターで翻案ものを観るのは、内野聖陽主演の「イリアス」以来だと思う。

今回の劇では、登場人物は実在の人物とは違って片仮名表記されている。藤原清衡はキヨヒラとなって片岡愛之助が演じ、異父弟でキヨヒラの宿敵となる清原家衡はイエヒラという表記で三宅健が演じる。源陸奥守義家というより八幡太郎義家として知られるヨシイエに益岡徹という具体である。平幹二朗は、東北地方を統べる古代神・アラキバラ(秋葉原ではない)に扮し、歌い手・伝達・語り手など複数の役目を務める新妻聖子は「予言者の女」というだけで役名はない。花王おさむがもう一人の語り手を務める。

古代ギリシャ悲劇をモチーフにした台本と演出であり、4人の女優がコロスとして歌や語りを担当する。PAを使っての上演。

音楽は舞台下手に3人が陣取り、生演奏が行われる。ヴァイオリンの女性は他にパーカッションを兼任し、バックコーラスも務めるなど万能である。

陸奥守として、陸奥国に赴任したヨシイエは、陸奥国の北半分をイエヒラに、南半分をキヨヒラに与えることにする。南の方が都に近いので、キヨヒラが陸奥国守の位置に着く。しかし、イエヒラは不満であった。キヨヒラとイエヒラは兄弟であり、キヨヒラの方が年長であるが、二人は母親は同じだが父親が違い、キヨヒラの父親は朝廷の血筋(奥州藤原氏)だが、イエヒラの父方は代々、出羽国の豪族(清原氏)であった。そしてキヨヒラは元々はイエヒラの家臣の家柄なのである。

キヨヒラの出た藤原家と、イエヒラの清原家とはライバル関係にあり、二人の母親であるユウ(三田和代)はキヨヒラの父親である経清が処刑された後にイエヒラの父親の妻になったのである。

ヨシイエは、イエヒラにもキヨヒラにも「兵を蓄えておけ」と命じる。実はヨシイエは、タカ派であるイエヒラを滅ぼすつもりでおり、元々仲の悪かった兄弟関係に乗じて、イエヒラを殺害、キヨヒラを臣下に入れ、みちのくを源氏の勢力下に置こうとする計画を持っていた。

予言者の女に、奥州の神であるアラキバラを呼ぶよう命じるイエヒラ。そして現れたアラキバラは、「日の本(東北地方のこと)は、キヨヒラの治めるものである」と告げる。「一方で、キヨヒラが泣きながら汝(イエヒラ)に向かってひざまずいているのが見える」とも語る。おそらく「マクベス」の魔女達を意識したような謎かけである。答えはちょっと考えるとわかるものであるが。

イエヒラは、「自分はもう人間ではなく獣だ」と叫んで、元々凶暴な性格を更に鋭くし、血に飢えた野獣となる。そして、イエヒラはキヨヒラの館に夜襲を掛け、後三年の役が始まる……

古代神や予言者の女など、アニミズム的な部分を除けば、比較的史実に忠実な筋書きになっている。劇中に「復興」という言葉が出てくるが、これは、東日本大震災からの復興を表しており、今回の企画時代が東北地方の復興のために作られたものであると考えて良いだろう。

木内宏昌の本は、一ヶ所だけ、心理劇としては不可解な場面があったが、それ以外は、ギリシャ悲劇を模した格調の高い仕上がりであり、栗山民也の演出も上っ面でない迫力を出すことに成功していたと思う。合戦のシーンもあるが、人海戦術は行わず、観るものの想像力に委ねるものだったが、照明やコロスの女性達の使い方が上手いため、舞台上には数人しかいないのに、大合戦の一コマに見えていた。

主演の片岡愛之助は、元々が歌舞伎の俳優であるが現代劇への出演も多い。ただ、他の現代劇専門の舞台俳優の中に入ると、少し浮いては見える。ただ、それが逆に「高貴さ」として映る場合もあり、一長一短である。

三宅健は、ジャニーズの中では演技が上手い方ではないはずだが、今回の舞台は中々の熱演。声音を低く抑えて迫力やあくどさを出し、歌舞伎の振付を意識したと思われる演出もあったのだが、きちんとこなしていた。

新妻聖子は、ミステリアスな雰囲気漲る佇まいが素晴らしく、歌もやはり上手い。

好演した出演者と演奏者を、観客はスタンディングオベーションで讃えた。

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2014年11月 5日 (水)

笑いの林(23) 「小泉エリVS桜 稲垣早希~OのBのPの女の戦い~」

2013年8月10日 OBP円形ホールにて

午後7時開演の「小泉エリVS桜 稲垣早希~OのBのPの女の戦い~」を観るために大阪の京橋へ。会場は京橋にあるOBP円形ホールである(OBPとは、Osaka Business Parkの略)。

OBP円形ホールは、ホールの形こそ円形であるが、東京・青山の青山円形劇場と決定的に違うのは舞台も椅子も可動式であり、円形の舞台を置くことも、円形のステージを椅子が囲むようにすることも難しい。今日はアリーナ形式ではなく、北側にステージを作り、ホールの形が丸いだけで椅子の配置も横一線という使い方をしていた。

マジシャンの小泉エリさんと、お笑い芸人の桜 稲垣早希ちゃんが様々な対決を行うというこの企画。夏の全国高等学校野球選手権の時期ということで、冒頭は二人ともチアリーダーの格好をして登場。早希ちゃんは腕も脚も細くて長いが、エリさんは手も微妙だし、脚はもう……、である。

早希ちゃんはエリさんの脚をけなすし、エリさんは早希ちゃんの胸の小ささを笑う。

まず、せっかくチアリーダーの格好をして来たのだからと、応援対決を行うことになる。後方のスクリーンに映し出されるお題に応援するスタイルで応えるというもの。赤いチアリーダーの衣装を着た早希ちゃんへのお題は、「サラリーマン」。早希ちゃんは、「ファイト! サラリーマン、デブでもハゲでも毎日毎日電車で通勤、そんな優しいあなたが大好きよ」と言うが、エリさんに、「デブとかハゲとか褒めてないやん」と突っ込まれる。早希ちゃんは「デブでもハゲでもいいです」と回答。

青のチアリーダーユニフォームを着たエリさんの番。アナウンスで「久しぶりにチアの衣装に身を包み」とあったので、高校時代(京都西高、現在の京都外大西高)か大学時代(京都外国語大学)にチアリーディングの経験があったのかも知れない。お題は、「ショップ店員」で、「みんなのために働く店員さん、買ったものを袋に入れて、出口までお持ち致しますというけど、そこまでしないでいいですよ」と応える。エリさんも早希ちゃんも店員さんが出口まで買ったものを運んでくれるのはちょっとやり過ぎだと思っているようだ。

次のお題は「ASKA」。早希ちゃんは、「ゴーゴー、アスカ、エヴァンゲリオン弐号機パイロット」と始めるが、ASKAと綴るのは、チャゲ&飛鳥のASKAだけであり、ASKAは今、覚醒剤使用疑惑で渦中の人となっている。エリさんに指摘されたが、早希ちゃんは「アスカといったら、私には惣流以外ないです」と言い張る。

エリさんへのお題は「土屋アンナ」。やはり主演舞台降板で揉めて話題になっている人物である。エリさんは、「顔はハーフ、スタイル抜群、舞台で色々揉めまして、罰金沢山払います。でも実はアンナは悪くない」とやる。

三問目の早希ちゃんへのお題は「うまか棒」。「うまか棒は長い、長くて食べやすい、200円で買える、お薦めなのは、たこ焼き風味」と言うが、エリさんに「うまか棒」は100円で買えると指摘される。

エリさんへの三つ目のお題は「かき氷」。「夏はかき氷、シロップも沢山、イチゴにミルク、メロンにソーダ、ハワイアンもあります、とにかく色々選べます」という。

判定は、早希ちゃんの勝ち。早希ちゃんは両手を挙げて喜んでみせる・

着替えのために溶暗。その間、後方のスクリーンには、「夏の一題」という、自分の姿を映した写真に一言メッセージが加えられたものが流れる。

次はゲームチャレンジコーナー。くじ引きで決まったゲームをクリアするのが目標であるが、時間制限があり、夏ということで、スクリーン映る花火が打ち上がってから開くまでの映像の時間内にクリアしないといけない。
チェンジした衣装は、エリさんが茶色の短パンの上に色々な絵が入った白のワンピース。早希ちゃんは肩の部分だけ切り取られたのピンクの上着、エリさんのものによく似た様々な絵の入った白いミニスカートに黒のレギンスというものである。

ここで、ハリセンを持ったミサイルマンの西代洋が司会者として現れるのだが、西代はエリさんには「脚太すぎ」、早希ちゃんには「ダンス下手すぎ」と駄目だしする。そして「あんな格好(チアリーダー)していいのは、せいぜい『つぼみ』(吉本所属のアイドルグループ。二十代前半のメンバーが多い)までや。二人ともええ年やろ」と、エリさんが今現在で31歳、早希ちゃんが同じく29歳と二人ともアラサーであることを指摘する。そして、チア対決を「ぐだぐだや」といって、「それなら最初から判定者やらせて欲しかった。あれは酷すぎる」と指摘する。この二人の場合、そのダメダメグダグダ感が魅力でもあるのだが。

なお、西代が司会者になることは、昨日、早希ちゃんと一緒にラジオ番組に出た際に、早希ちゃんが「西代さん司会やって下さいよ」と発言したところ、それが吉本まで伝わって、急遽決まったとのこと。本来なら、西代は彼女と淀川の花火大会を見に行く予定だったという。

先攻はエリさん。引き当てたのは「剣玉(小皿)」。エリさんは一回目は失敗するが二度目のチャレンジで小皿に玉を乗せること成功、クリアとなる。
早希ちゃんは「二重跳び」。簡単に思えるのだが、早希ちゃんもエリさんも運動音痴である。早希ちゃんは跳ぶ縄を回すスピードが極端に遅く、しかも最初は普通の跳び方にまで失敗するという始末。その後もロープの回転スピードが遅すぎ、結局、花火が開くまでに二重跳びをすることは出来なかった。西代は「見ていて出来る気がしなかった。あれなんて、『郵便屋さん、お入いんなさい』のスピードやったもん」というが会場にいる全員がそう思ったに違いない。

引いた札は再び箱に入れられるので、今度はエリさんが、「二重跳び」を引く。エリさんもゆっくりしたロープの回し形だったが、何とか二重跳びに成功する。西代は「奇跡やわ」といっていたが、確かに二重跳びをエリさんがクリア出来る思っていた人は少なかっただろう。それほど回転が遅かったのである。二人とも「二重跳び」を引いたので、「二重跳び」の札は抜き、ボックスは掻き回される。

次に早希ちゃんが引いたのは、「カブトムシ移し」。虫箱の中の木にしがみついているカブトムシを手に取り、横に置いてある虫籠の中に入れればクリアとなる。西代が、「早希ちゃんは虫は?」と聞くので、早希ちゃんは「得意」と応えるが、先月放送された「祇園笑者」の中の「嫌いな動物は?」との質問に、「虫ですかね」と応えており、嘘である。ということで、悲鳴を上げながらチャレンジするが何とか成功。その後、早希ちゃんはカブトムシを掴んだ右手を西代のタキシードで拭う。ゴキブリに触った女性がやるような行為で、それほど虫が嫌いなようである。

エリさんは「風船10個割り」を引く。ステージ上に小さめの風船10個が並べられるが、結局、エリさんが割れたのは2個だけであった。

早希ちゃんが「空き缶積み」を引き当てる。8月なので8つ摘めばクリアとなる。早希ちゃんは「(自分がCMキャラクターになっている)サンガリアのはない」というが、次々と空き缶を積み重ね、あっさり成功。調子に乗った早希ちゃんは「サントリーもよろしくね」というが、西代にハリセンで叩かれる。
2勝2敗であるが、「あの遅いロープの回転で二重跳びが出来たのは凄い」という西代の判定で、エリさんの勝ちとなる。

場面転換の間に、映像が流れる。「買い物対決」である。お題に沿った買い物をそれぞれが同じ商店街で行い、センスの良さで判定するというもの。この幕間の映像は本編ではなく、買い物開始直後に、早希ちゃんが買い食いをし、店員のおばちゃんから「『ロケみつ』の早希ちゃん? かわいいー」といわれて喜ぶシーンと、エリさんが服屋のおばちゃんに「『ご飯リレー』に出てたでしょ」といわれ、「キレイね」と褒められるシーンで終わっていた。

次のコーナーは夏休みの季節ということで、「自由研究対決」。それぞれがテーマに沿った自由研究を行い、結果を発表するというもの。早希ちゃんに課せられた題は「大相撲」。エリさんが好角家なのである。エリさんには勿論、「エヴァンゲリオン」。
それぞれの学習の様子も映像で紹介される。早希ちゃんは「ロケみつ」のロケ地であるヨーロッパで、エリさんから借りたという大相撲のDVDを見るところから始めるのだが、早希ちゃんは大相撲を全く見たことがなく、有名力士どころか、外国人の力士がいることも知らなかったりする。DVDのパッケージ写真を見ても「男の人同士がわちゃわちゃしてます。卑猥な映像なんでしょうか?」といってた。

エリさんは、DVDで「エヴァンゲリオン」を観るが、「いきなり死んでるやん」、「(使徒を見て)何これ? ガンダム?」などといっている。ミサトとシンジとのシーンでは、「これは、怪しい仲なのでしょうか。『エヴァンゲリオン』ってエロいん?」などと語る。

早希ちゃんは、Wikipediaで「大相撲」について調べるが、「神事」を「かみじ」と読むなど、相変わらずのボケっぷりである。

エリさんは、「エヴァンゲリオン」のDVDを見続けるが、「これが早希ちゃんがやってるアスカか、赤い耳のついてる。これ早希ちゃんと全然違うやん、胸あるし」などと相変わらず早希ちゃんの貧乳ネタで攻める(ちなみに、早希ちゃんは「貧乳」という自虐的な漫談ネタを持っている)。

そして発表なのだが、早希ちゃんは、大相撲についてよく調べており、神事も「しんじ」とちゃんと読めていた。相撲の魅力は「体格の違いを無視した、無差別格闘技」であるとし、小兵で知られた舞の海を紹介。力士になるのは173センチ以上の身長が必要なのだが、舞の海は171センチしかなかった。そこで頭にシリコンを埋め込んで身長を水増しして新弟子審査に合格したという有名な話を語る。そして小さな体であるのに、倍ぐらい体の大きい曙を倒したという写真を見せる(早希ちゃんは語らなかったが、有名な「三所攻め」の写真である)。また、名対決というものもあり、「貴乃花対朝青龍」の大一番を挙げていた。そして『バチバチ』という大相撲を題材にしたマンガがあり、早希ちゃんも読んで面白いと感じたし、力士の方々も読んでいるという写真も用意する。そして大相撲への提案として、「序の口」や「序二段」などの早い時間帯からやっている若手力士にもっと注目が集まるようにし、そうすれば始めは弱かった力士がどんどん強くなって階級を上げていく過程を楽しむことも出来ると結んだ。大相撲の知識0から始めたにしては良く出来たレポートである。

エリさんは、映画「EVANGERION DEATH(TRUE)2」というエヴァのダイジェスト版映画DVDを観て研究したために、綾波レイと、シンジ(「真司」と書いて、西代から「香川? 香川?」と突っ込まれる)、アスカが兄弟としてして紹介され、アスカの両親の離婚と再婚、母親の自殺も、「離婚して母親と三人は暮らすようになる」という出鱈目なもの。「エヴァンゲリオン」を学園ものだと捉えていたりもする。そして「子供のための世界を作る」と提言。少子化の時代だが、子供が生きやすくなるような、子供を育てやすくするような社会にしたいと語る。提言そのものはまともだが、根本的に「エヴァンゲリオン」を理解していない。
ということで、結局、エリさんは「EVANGERION DEATH(TRUE)2」しか観ていなかったということで、勝負は誰が見てもわかるとおり、早希ちゃんの勝ちであった。

再び映像。「春」という題で買ったものを紹介する。早希ちゃんが入学式のシーズンということで、小学生が使う筆箱を紹介。エリさんは、花びら型のポシェットを紹介するが、早希ちゃんに「ださっ」と言われてしまう。
「幸せ」というテーマでは、早希ちゃんはプチシュークリーム、エリさんはホッピーを紹介する。紹介したのはいいが、エリさんはホッピーを一度も跳べない。

ナレーション対決。与えられたお題を読み上げるのだが、そのまま読んだのでは面白くないので「しばり」を入れるという。「原稿ボックス」と「しばりボックス」が用意され、そこから一枚ずつ引いて、読み上げる原稿と読み方を決める。

まずは、早希ちゃん。「ぼっけえTV」で3年間ナレーターを務めていたがノーギャラだったという。早希ちゃんが関西では売れっ子なのは、ギャラが安いのに人気はあるので使いやすいということも一因としてある。
「スーパーのチラシ」を原稿に「怖い話風」というしばりで読むという。用意されたのはスーパー玉出のチラシ。最初は低い声で「キュウリ、1円」などと読み上げ、怖い雰囲気を作り出していた早希ちゃんだが、「求人:男女、年齢不問」と読んだところで、「シャー」と叫んでしまい、意味不明だということで×になる。

エリさんは、原稿に「辞書」、しばりに「感動的に」を引く。国語辞典の食べ物の項を情感一杯にして読んだエリさんに西代はOKを出す。

早希ちゃんは、「ナイトスクープの局長のセリフ」を「絵本風」に読むよう求められる。「探偵ナイトスクープ」の局長は西田敏行である。柔らかい声で読み始めた早希ちゃんであるが、途中から、右手でキツネを作って読み始め、やはり意味不明だということでアウト。早希ちゃんは頭の回転は速いのだが、使い方にまだ気付いていないようである。

エリさんは、「『千の風になって』の歌詞」を「通販番組風に」に読むことを要求されるが、エリさんは通販番組にはよく出ているので、お手の物。ということで、このコーナーはエリさんの勝利となった。

今度は、それぞれが相方を連れて来て、二組で勝負を争うというコーナー。
エリさんの相方は、かつみさゆりのさゆり。何でも、エリさんに「食事に一緒に行きましょう」と誘われて、付いてきたらここだったという。
早希ちゃんの相方は天竺鼠の瀬下豊。瀬下は元ヤン。早希ちゃんは「この世で一番怖いのはヤンキー」というほどのヤンキー嫌いだが、瀬下のことは信頼しているようだった。

甲子園の季節ということで、野球に見立てた大喜利対決が行われる。

まずは、ネタを振る二人がピッチャー、応える側がバッターという設定での対決。早希ちゃんは瀬下と共にネタを振るピッチャー役になるのだが、「やっと先攻や」といって、瀬下から「いや後攻やろ」と突っ込まれる。
ピッチャーが振るネタはあらかじめ決まっており、2人が出す言葉の組み合わせで勝負する。

応える側はプラスチック製のバットを振ってから上手い答えを出す。

瀬下が「“と”で始まる」、早希ちゃんが「美味しいものは」という問いに、エリさんは「トマトソーススパゲッティー」と答え、ヒットと判定される。

次は、さゆりがバッター。瀬下「“ぼ”で始まる」、早希ちゃん「美味しいものは」という問いに、さゆりは「ボヨヨンスイーツガーデン」と、夫のかつみが経営するスイーツのお店の名前をいい、二塁打と判定される。

しかし、エリさんの第二打席は、瀬下「“と”で始まる」、早希「美味しいものは」に、「とーうる」と答え、すぐに「鳥」だと訂正したが、アウトと判定されて、攻守交代。

早希ちゃんは、さゆり「“ぽ”で始まる」、エリ「大嫌いなものは」に、民放はともかく、NHKの生放送で言ってしまったら出入り禁止になるような答えを出して大失敗。舞台だから笑えるけれど、頭の回転に知識が追いつかないという状態が続いているのは実に惜しい。

その後、早希ちゃんは、さゆり「心の底から」、エリ「興奮するものは」に、「裸のおじさん」と正直な答えをして、これがホームランと認められ、第1イニングは早希ちゃんチームが取る。

2イニングス目は、「目隠しバッティング」。目隠しをして先程も使ったプラスチック製のバットをスイングし、バレーボールより少し小さめのサイズのボールに当てて客席に打ち込むことが出来れば成功なのだが、四人の中で上手くいったのはエリさんだけであった。

二人組での対決は3回がラストイニング。最後は「野球拳大喜利」である。西代がテーマにそって野球拳の歌を唄うので、二人が主部、述部分かれて、良い答えが出せれば成功となる。

「ペット」がお題の時には、西代「ペットを飼うなら、こういう具合にしやさんせ」という歌に、瀬下「ミルクをあげて」、早希「15年」という答えで得点ならず。

題「お葬式」、西代「お葬式に行くなら、こういう具合にしやさんせ」、瀬下「喪服を着て」、早希「カラオケへ」。早希ちゃんは発想が突飛である。さゆりは「きちんとした服装で」、エリさんは「ばさばさの香典」とちょっと惜しかった。

題「倍返し」。堺雅人主演で高視聴率を記録しているドラマ「半沢直樹」に掛けたお題である。西代「倍返し、するならこういう具合にしやさんせ」、瀬下「寝てる間に」、早希「沈めたらあ」で、これはピッタリということで、相方と二人で行うコーナーは2-1で早希ちゃんの勝利となる。

映像「買い物」の続き。
「可愛い」をテーマにした買い物。早希ちゃんが買ったのはウサギがプリントされた和菓子。エリさんは、「モーニング娘。のDVD」。早希ちゃんは、「AKBの時代なのに、なんで今更モーニング娘。なの?」と聞くが、エリさんから、「好きなメンバーは?」と聞かれて、「うーん、加護ちゃんかな」と答える。エリさんは辻ちゃんが好きなようだ。

「懐かしい」をテーマにした買い物。早希ちゃんはカードダス。確かに歴史は古いが、今、私が楽しんでいる「オーナーズリーグ」も同じバンダイから出ているネットゲームで広義で言えばカードダスに入る。エリさんは「10センチシングル(エリさんの記憶違いで実際は8センチシングルである。現在は8センチシングルはほとんど発売されておらず、アルバムと同じサイズである12センチのマキシシングルが普通のシングルになりつつある)」。KANの「愛は勝つ」の8センチシングルであるが、エリさんは「エリが勝つ」と書いてあると主張し続ける。

最後は、「便利」という題による買い物。早希ちゃんは、幼児の鼻水を、母親が吸い取る装置を紹介。ケースからコードが2つ出ており、片方を幼児の鼻の穴に入れ、もう片方から、母親が息を吸うと、幼児の鼻水がケースに溜まるという構造になっているという。しかし、エリさんは、「幼児どころか、(早希ちゃんは)結婚も一生出来ないのに」と否定的な言葉。早希ちゃんは「8月に(子供が)生まれます」と出鱈目な返事をした。エリさんは、コインが種別毎に分かれて入る貯金箱。10円玉は10円玉の場所に、100円玉は100円玉専用のセルに入る。
「買い物対決」はエリさんの勝利となる。

大ラストは、輪投げ対決。
AからLまでの12個、縦3マス横4マスの大型ボードが立てかけられ、マスの中央から出ている木製の杭に、輪投げをしてはまれば成功なのだが、はまった輪投げの場所に設定されているものが何なのかは明かされない。設定されているものは同じく縦3マス横4マスの輪投げ用よりは小さめのボードに、答えを隠す形でアルファベットの文字が書かれた紙が貼ってあり、それをめくって発表される。「F」のマスだけは答えが出されており、「ご褒美スイーツ」であった。

早希ちゃんは右利き、エリさんは左利きということで、投げるときは早希ちゃんが上手から、エリさんが下手からになるので、移動が大変である。
早希ちゃんが、「E」のマスの杭に輪を引っかけたが、「E」をめくると出てきたのは「体重測定」。早希ちゃんは嫌がるが、結局、体重計に乗る。自己申告よりは重かったが、普通の体重である。むしろ理想体重よりはかなり軽めであった。

エリさんは、劇マズドリンクを飲む羽目になる「B」の杭に3度も輪を入れてしまい、耐えるのに精一杯であった。

それにしても、二人とも運動のセンスがないというか、鈍くさいというか、12も杭があるのに、投げても投げても杭に通すことが出来ない。失敗した場合は、相手に自分の頭をハリセンで叩かれるという罰ゲームがあるのだが、いつまで経っても輪投げが成功しないので、最後は西代がハリセンを持って失敗する毎に二人の頭を思いっきり叩く。
それでも輪投げは成功せず、上演予定時間は2時間弱だったのだが、2時間半近くになったので、ドローということになった。

総合成績は共に3勝3敗であるが、二重跳びが出来たことと、劇マズジュースに耐えたということが評価され、小泉エリさんがウィナーとなる。対する稲垣早希ちゃんは再び対決を行うことを宣言。対決イベントが今後も行われることを示唆した。

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2014年11月 3日 (月)

コンサートの記(160) 広上淳一指揮京都市交響楽団名古屋公演2014

2014年10月3日 愛知県芸術劇場コンサートホールにて

午後6時45分から、京都市交響楽団の名古屋公演2014を聴く。指揮者は京都市交響楽団常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザーの広上淳一。

曲目は、ブルッフのスコットランド幻想曲(ヴァイオリン独奏:米元響子)とマーラーの交響曲第5番。

今日のコンサートマスターは泉原隆志。フォアシュピーラーは渡邊穣。オーボエ首席奏者の高山郁子は前後半ともに出演したが、フルート首席の清水信貴とクラリネット首席の小谷口直子は後半のみの出演である。マーラーの交響曲第5番は編成が大きいため、客演奏者を何人も招いており、大阪フィルハーモニー交響楽団のホルンの名手・蒲生絢子もエキストラ出演する。

愛知県芸術劇場コンサートホールに来るのは多分、今回が4回目。パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンの来日演奏会を聴いたのが最初で、続いて、ハンヌ・リントゥが指揮した名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会、そしてパーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送交響楽団(hr交響楽団)の来日演奏会も聴いている。キャパはそれほど大きくはなく、残響も短めであるが、音は聞き取りやすく、良いホールである。ソワレでは、窓外の栄の街の夜景が美しく、ホールから見える夜景に関しては日本のコンサートホールの中でナンバーワンだと思えるが、やはり規制があるのか、今日は窓に紗幕が掛けられていた。

ブルッフのスコットランド幻想曲。ヴァイオリン協奏曲とは書いていないがヴァイオリン協奏曲である。ハープが大活躍するため、今日はハープはヴァイオリン独奏のそばに置かれた。
ヴァイオリンソリストの米元響子は京響とも何度か共演している。レコーディングなどは行っていないようだが、しっかりとした技術で聴かせる演奏家である。

黒のドレスの上に緋色のドレスを重ねるという独特の衣装で登場した米元は、磨き抜かれた音で抒情美溢れるヴァイオリンを奏でる。
広上の指揮する京都市交響楽団も立体的で密度の高い音作りであり、万全の伴奏を聴かせた。

米元はアンコールとしてクライスラーの「レチタティーヴォとスケルツォ」を演奏。小粋な仕上がりであった。

メインであるマーラーの交響曲第5番では、広上と京響のパワーが炸裂。スケール雄大にしてドラマティックな演奏が展開される。全ての音に神経が行き渡り、巨大なうねりが圧倒的な説得力をもたらす。広上もまたマーラーの指揮の泰斗であったレナード・バーンスタインの弟子であることを再確認させられることになった。

京響は弦も管も好調。ハープ奏者の松村衣里も要所要所で好演を聴かせた。

広上淳一は「のだめカンタービレ」に出てくる片平元(かたひら・はじめ)のモデルといわれているが、実際はそれほどジャンプするわけではない。ただ今日はジャンプを含め、ダイナミックな指揮で聴衆を魅了した。

オーケストラの力を含めれば、ジョナサン・ノット指揮バンベルク交響楽団の演奏によるマーラーの交響曲第5番が、実演で聴いた同曲の中で最高の出来であったが、表現力だけを取れば今日聴いた広上の指揮するものがマーラーの交響曲第5番の最良の演奏であるような気がする。

アンコールとして広上と京響はアルヴェーンの組曲「グスタフⅡ世」からエレジーを演奏。透明感溢れる演奏であった。

 

コンサート終了後、愛知県芸術劇場から出ると、栄の街のライトアップが夢のように美しい。個人的には名古屋の街は大好きである。

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