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2014年12月12日 (金)

笑いの林(25) よしもと祇園花月「祇園ネタ」&吉本新喜劇「うまくいくやつ、いかないやつ」2013年6月29日

2013年6月29日 よしもと祇園花月にて

午後3時30分より、よしもと祇園花月で、「祇園ネタ」と吉本新喜劇「うまくいくやつ、いかないやつ」の二本立てを観る。

「祇園ネタ」の出演者は、桜 稲垣早希、ライセンス、サバンナ、テンダラー、月亭八方(登場順)。

関西では「知らない人がいない」と言われるほどの人気を誇るが、東京では知っている人の方が少ないという今の時代に珍しいタイプの芸人である早希ちゃんは、おなじみとなったコント「お姉さんと一緒」を演じる(早希ちゃんの出世作である「ロケみつ」は東京では月曜日の深夜3時過ぎに放送されており、当然ながらそんな時間にテレビを見ている人はほとんどいない)。子供番組のお姉さんのような格好で登場し、「幸せなら手を叩こう」、「ミッキーマウス・マーチ」、「アイアイ」、「グー・チョキ・パー」の替え歌を歌いながら、ネズミ講(「特性洗剤」3800円)や霊感商法(「神様の涙で出来た石の破片」16万8000円)、出会い系サイト、闇金、オレオレ詐欺(「俺俺」と名乗る詐欺が少なくなったことと、手段が振り込みから手渡しに変わりつつあることから、最近、ネーミングを「母さん助けて詐欺」に変更したが、ネーミングセンスが無い上に緊張感もないということで批判の声が多い。ネーミングは公募によって行われ、一番多くの評を集めたのは「なりすまし詐欺」であったが採用されなかった)などの、犯罪をネタにするというブラックなもの。人形劇の場面では、お得意の声の切り替えが楽しめる。

ライセンスは、CMをネタにしたもの。テレビCMもそろそれ方向性を変えた方がいいのではないかということで、藤原一裕が様々な提案をするが、「う、心臓痛い。血を吐いた。『救心』」、「靱帯断裂。JUST DO IT,NIKE」など、商品のイメージが悪くなるものばかり(藤原はテレビ番組の収録中に、実際に左足の靱帯断裂の大怪我を負い、活動休止を余儀なくされたことがある)。
更に藤原は、「ヒューン、エレクトリカルパレード」とやって相方の井本貴史(いのもと・たかふみ)から「速すぎて見えんがな。ミッキーマウス確認出来ん」と突っ込まれる。
藤原は「ミッキーマウスは大きな耳を着けていて、口も大きく開いているので、高速だと耳は後ろに飛んで、口は大きく開く。三木谷さん、顔見えてますよ、口開いて、顔丸見えです三木谷さん」と言って、井本から「ミッキーマウスの中に人はいない。夢を壊すな」とたしなめられる。
藤原は「無職の熊を何とかしないといない。下半身露出してる熊を」と言って、「『くまのプーさん』のプーは、無職のプーじゃない」と突っ込まれる。だが、藤原は、「くまのプーさんは一応上着は着てるのよ。着るという考えは持ってるの。何色の服がいいかな、そうだ赤の服がいいとかいうセンスも持ってるの。でも、下半身は露出してる。あれは変態だ」と断じる。更に「カモメもいるやん、セーラー服の上着は着てるのよ。しかも帽子まで被って、でも下半身は剥き出し。変態の集まり」などという。
最後はCMネタに戻り、藤原は「メイク落とすの大変ね。チャラッチャッチャッチャー、i'm Lovin' It」といって、ドナルド・マクドナルドの話にしてしまう。カーナビのCMの話となり、藤原は映画の予告編のような凝った文言を口にするが、井本に「長すぎる」と突っ込まれて、漫才は終わる。

サバンナ。八木真澄の一発ギャグを、今日も、高橋茂雄が最初にネタをばらして、わざとすべらせるということを導入部で用いる。八木は更に「一、二、一、二」と手を振り、足を高く上げてステージ上を歩き、正面を向いたときに「前へ(出した手の手首を下に曲げて幽霊のような手つきにする)お化け」とわざとすべるネタをやる。

それから、高橋が、「ドクター・ユレオ」というテレビゲームを演じて見せるという。ピーチ姫を助ける話で、クッパという亀の怪物が出てきて火を噴くなどと「ドクター・マリオ」そのままなので、八木は一々「それ『ドクター・マリオ』やろ」と突っ込むが、高橋は「いや、ユレオ」と言って譲らない。高橋は、ズボンのベルトを外し、穴に通す部分を八木に持たせて「コントローラー」だという。八木は「えらい貧楚なコントローラーやな」と文句を言うが、取り敢えず、動かしてみる。高橋は全体を小さく前後に揺らすだけ。それで「テレッテテレッテテン」とゲームオーバーを告げる。八木が「ただ揺れてるだけやん」と突っ込んだので、高橋は、高校の男子生徒が男同士で盛り上がっているが女子のグループのことも気にしているゲームをやると言い、大笑いしたり、大袈裟に手を叩いて見せたりするが、横目で女子を確認するという演技をし、八木に「女子見た」と言われる。
八木は高橋に、「お前一人だけの仕事増えてるやん。俺、一人でテレビ見てる時、お前のことよく見る。下痢のCMにも出てるし」と愚痴をこぼすが、高橋に「下痢止め。下痢止めのCM。下痢のCMって何やねん」と突っ込まれる。更に高橋は、八木の天然エピソードを紹介。高橋が同じことを二回言った時に、八木は「何で二回言うねん。何で二回言うねん」と何でか二回言ってしまったこと。おまんじゅう食べたかと聞かれて「食べました、一個。赤と白」、二つ食べとるやないかと突っ込まれる。更にJR神戸駅で切符をなくすが、切符は八木の唇に貼り付いていたというもの。
最後は、おなじみのヤンキー同士の喧嘩ネタ。肩がぶつかってヤンキー同士で喧嘩になるというネタをやる。肩がぶつかり、八木が「どこ見て歩いてんじゃ」と因縁をつけるが、高橋は高い声で意味不明の言葉をつぶやき、八木から「お前、何人やねん」と突っ込まれる。もう一度、肩がぶつかるネタ。いつもは八木が着ているTシャツの首の部分を高橋が引っ張って伸ばしてしまうというネタだが、今日は更に進化して、引っ張って伸びたTシャツを八木の頭に被せてしまう。その後、ぶつかるシーンで高橋は八木の体を回してしまう。八木は「回すなや。お茶やないんやから」という高橋が「お茶?」と聞くと、八木は「茶道で回すやろ」。そこで高橋はもう一度、八木を回す。八木は「独楽じゃないんだから」とありきたりな答え。
再度、肩がぶつかるネタ。高橋が「お前、どこ中?」と聞くので、八木が「広瀬中じゃ」と答える。高橋は「じゃ、片山知ってる?」、八木「どこの片山じゃ?」、高橋「片山ノブユキ」、八木「ああ、知ってる」、高橋「俺、片山と公文やってた頃の友達」、八木「何の話や?」という展開になる。
最後は、高橋に「お前何歳?」と聞かれた八木が「38歳じゃ」と実際の年齢を言ってしまい、高橋の「いや、中学生、高校生のネタやで。本当の年齢言ってどうするん」と突っ込まれて終わる。

テンダラー。浜本広晃の、「どうも、テンダラーです。我々、若手のふりをしていますが、私は38歳、相方は41歳」という言葉で始まり、浜本は「今日は土曜ということで、沢山、お客さんに来て頂いています。普段は5upよしもとという若い女の子の集まる劇場でやることが多くて、良い匂いがするのですが、今日はねえ…。養命酒の匂いがするかな」と続ける。更に浜本は「遠くからお越しになっているお客さんも多いと思います。誰が一番遠くから来ているかを聞いたりするということをよくやりますね」というが「それは置いておいて」と飛ばしてしまい、白石悟実から「聞かないかい」と突っ込まれる。結局、お客さんにどこから来ているか聞くことはなかった。

浜本は、「お客さんを見て、どのネタをやるか決めることがあります。今日はもう決まりました」と言って、白川から「もう決まったの?」と聞かれるが、「ええ、決まりました。今日のお客さんの顔を見てすぐに決まりました」というが、「最近、チンチンがね」と言って、「下ネタかい」と白川に突っ込まれる。この時、客席から子供の泣き声が聞こえ始めたので、浜本は「大きな声でやってると、子供もそりゃ泣きますよね。漫才師は子供の泣き声に弱いんですね。小さな声でやりましょう」と言ったが、本当に小さな声で話し始めて、白川から「聞こえん!」と突っ込まれる。ここで浜本は例によって「そういうわけで、そろそろ時間なので」と早めに切り上げようとする演技をして白川に引き留められる。
それから浜本は、THE 虎舞龍の「ロード」を「丁度、「一」年前に、この「二」じ(虹)を「三」かけた(見かけた)時」と一から十までの数え歌にしてしまう。
中学生の頃は、真面目なタイプより不良の方がもてるという話になり、浜本は白川に「真面目だったでしょう」と聞くが、白川は「悪かった。頭バシッと決めて、太いズボン履いて歩いてた。職員室に呼び出されて、『お前、ズボン履き替えろ』と言われた」と答える。浜本も「悪かった。頭グワッとして、(高めの変な声で)『おい、こら』とやってた。職員室に呼び出されて、『お前、ズボン履け』と言われた」(白川に「ズボン履いてないんかい」と突っ込まれる)。「俺も『お前こそ履け』と言い返して(白川が「先生も履いてないんかい」と突っ込みを入れる)、三時間、パンツの掴み合い」という話をする。
更に「若い頃は男同士が喧嘩をするということもよくあることです」と浜本がいい、正面からぶつかって喧嘩になるという場面になる。白川が「おい、こらなんじゃ!」といい、浜本も「お前こそ。何じゃ」と高めの変な声で答える。白川が「お前、誰じゃ、俺は三年の白川じゃ」と凄むが、浜本は「校長の田中です」と言って、白川から「何で先生なん?」と突っ込まれる。浜本は「実際に、こういう先生がいた。変な声の先生で」と体験談にしてしまう。

恋愛でドラマティックな出会いをするのはいいことだと白川が言い、「例えば映画『タイタニック』のような船の上での出会い」と続けるが、浜本は「良いですね。船の上での出会い。『あ、ハマちゃん』、『スーさん』」とやって白川から「それは『釣りバカ日誌』」と突っ込まれる。
書店で、男女が同じ本を取ろうとして手が触れあうというのも良いということで、二人で、同じ本を取ろうとして手が触れる演技を行う、「ああ、ああ」とやるが、浜本が「これ、どっちが女なん?」ということで、「まず、どっちが女か決めとかないと。今のじゃ、ただ『ああ、ああ』言ってるだけの変態や。じゃ、俺が女やるわ」と浜本が言い。男女の手が触れあうシーンをもう一度やるが、浜本は「兄ちゃん、ごめんね」と女は女でもオバハンにしてしまう。
子犬の散歩で出会うというのも良いということで、そのシーンをやるが、白川が「可愛い子犬ですね」と言うと浜本は不審そうな顔をして「キャリーバッグです」と答える。「キャリーバッグ引っ張ってるのに子犬だなんて」と浜本は言うが、白川は「子犬の散歩という設定なのに、なんでキャリーバッグ引っ張ってんねん」と突っ込む。

スパイ映画が良いという話になる。スパイが鍵を握っている美女に接近して秘密を聞き出すという設定で、白川がスパイを、浜本が美女を演じる。白川が浜本演じる美女(煙草を吸っている仕草をしている)に、「ワインはお好きですか?」と聞くが浜本は「嫌いです」と答える。白川が「では、シャンパンは?」と聞くが、浜本は「もっと嫌いかも」。そこで浜本は「イケメンはお好きですか?」と自分がイケメンであることをアピールするが、浜本は白川の顔をじっと見て、そこに煙草の火を押し当てるという演技をする。
今度は、浜本が一人二役で、スパイと美女を演じる。スパイ「おきれいですね」、美女「良く言われます」(白川「否定せんのかよ」)、スパイ「ちょっとお話でもいかがですか」、美女「あなたスパイなんじゃないの? あたしから秘密を聞き出そうとする。スパイ「(挙動不審で高い声になり)ああ、いえ、そんな」(白川「バレバレやがな」)、美女「あたしからただで情報を引き出そうなんて無理よ」、スパイ「勿論です。それ相応のものを用意しています。つまらないものですが、どうぞ」、美女「あら、唐揚げ君」(白川「本当につまらないものやがな」)。美女は「そこ入って右」とあっさり教えてしまう。

最後は、映画「ミッション・インポッシブル」のテーマを浜本が口ずさみながら、スパイを演じるというネタ。最初はあちこちを見回し、白川から「挙動不審。もうばれてる」と言われる。次は秘密基地への潜入シーン。浜本は、扉を上に上げたり、左右に開いたり、左から右へと開けたりという演技をするがそれが延々と続く。白川は「何枚扉あるねん。さっき暖簾みたいのもあったし」と突っ込む。白川が「塀乗り越えて来いや」と言ったので、浜本はジャンプして、塀を乗り越えるシーンを演じるが、すぐに左足をくじいて「チャラー」と失敗の音を入れる。
スパイがバイクで来ることになるが、浜本はバイクから降りて、「ちょっと待て」のポーズをして、バイクにチェーンを掛ける。白川「なんでチェーン掛けるねん?」、浜本「だって盗まれたら困るし」、白川「乗り捨てて来いや」。すると浜本はバイクから降りるとバイクを投げ捨てる演技をする。白川は「バイク投げ捨てる奴がどこにおるねん」と突っ込む。
今度は、サーチライトからスパイが逃げるという設定。浜本は色々な格好をして身をかわす演技をするが、最後は白川と目があって「チャラ-」となる。
ラストは、拳銃で撃たれたスパイ。浜本は白川に撃たれるが、自分で弾を取り出し、自ら傷口を縫うという演技を繰り返す。白川は「そんなわけあるか、不死身やんか、もうええわ」で終わる。

月亭八方の落語。八方は、「昔は母親から『勉強せえ、勉強せえ』言われた。『勉強せんとどこにも入れんよ。吉本しか入れんよ。私そんなの嫌よ。笑われるのを商売にするなんて』とこうなる。学校でも宿題を忘れると『誰や、宿題してこないの。どうなっても知らんよ。吉本しか行けんよ。先生、知らんよ』とこうなる。子供の頃、悪さをして見つかるとおじさんから『どこの子? 将来、吉本やな』と言われる」という話をする。「今は違います。今は大阪と東京にNSCという学校があって、毎年1000人が入る。その中で勝ち残った人だけがテレビや舞台に出られる。今日出てきた人はみんな生き残った人です」という(NSCは卒業すら難しく、無事卒業出来るのは十人に一人ほどである。ただNSCだけしか入り口がないのではなく、テンダラーのようにオーディションに合格して吉本に入る場合もある)。「我々のころはそうじゃなかった。人が集まりませんでしたから。ライバルもいなかった。吉本も広告出してました。『芸能人募集、あなたもテレビや舞台に出てみませんか』と書いてある。ただ条件がある。『親からでも先生からでもいいから、“アホちゃうか”と言われたことのある人』。とこうある。でも起きるのが遅いと大阪の母親は『とっとと起きなさい。アホちゃうか』と言います。『アホちゃうか』というのは大阪のおばちゃんにとっては言葉の最後に付く止めの言葉です。『かしこ』と一緒です。学校から帰って遊びに出ようとすると『どこ行くの、ランドセル投げんとき、アホちゃうか』」。
そして、伊丹空港(大阪国際空港)から、出雲空港まで飛ぶ飛行機内での話になる。ただ前とは細部が違っていた。「ゴルフをやられているからは水切りという言葉を知ってらっしゃると思います。ゴルフで前が池です。打つとゴルフボールが水の上をピョンピョン跳ねながら、向こう岸にたどり着く。そしてキャディーさんが「セーフ」という。それと一緒です。飛行機が宍道湖の上に着陸しましたが、湖の上を跳ねます。着水するたびに我々は冷たい思いをするわけですが、そうやって、湖の上を跳ねて、出雲空港に着陸しました。スチュワーデスさんが出て来て、『セーフ』と言います。えー、今日は土曜日でございます。いつもより多めに嘘をついてしまいました」と言って演目は終わる。

 

吉本新喜劇「うまくいくやつ、いかないやつ」。出演は、辻本茂雄、西川忠志、島田珠代、高井俊彦、中條健一(ちゅうじょう・けんいち)、井上安世、しゃっきー、松浦真也、吉田裕(よしだ・ゆたか)、新名徹郎(にいな・てつろう)、レイチェル、浅香あき恵、桑原和男。

「花月うどん」という、うどん屋が舞台。新名徹郎と、しゃっきーのカップルが「花月うどん」にやって来る。店員の高井俊彦が応対するが、うどんを作るのに時間が掛かる。新名徹郎が「早くせえよ」と言うと、高井俊彦はやかんを新名に投げつける。更に高井は、しゃっきーに「デブですね」という。高井の代わりに西川忠志が対応。平謝りし、しゃっきーに対して「細いじゃないですか」と嘘をつく。新名と、しゃっきーは機嫌を直して店を後にする。店主の辻本茂雄は高井俊彦と西川忠志の態度を見比べ、「忠志はよくやってくれる」と言って、娘の安世(井上安世)と忠志を結婚させることに決める。高井に対しては「お前は不細工の犠牲になれ」とつれない態度。だが、実は高井と安世は恋人の関係にあり、茂雄の決定を快く思っていない。茂雄と忠志が去った後で、安世は高井に茂雄の外見的特徴から「しゃくれペリカンフランスパン」という徒名をつけ、高井に茂雄に対して「しゃくれペリカンフランスパン」と毒づくように提案する。だが、高井は小心者なので何度も「しゃくれペリカンフランスパン」と言って練習したのに、いざ茂雄を目の前にすると。何も言えない。
そこに安世のストーカーをしている松浦真也がギターを片手にやって来る。安世は松浦に自分が連れて行かれて悲鳴を上げれば、みんなが出てくるから、その時に松浦をやっつければ高井の株が上がるという提案をする。高井は松浦を追い返そうとするが逆に殴られる。そこへ忠志が出てきて、松浦を殴り、追い払う。

向かいの祇園酒店の桑原和子(桑原和男)がやって来る。花月うどんの店先に立ち、一人で「ごめん下さい、どなたですか、向かいの祇園酒店の桑原和子です、お入り下さい、こりゃどうも」といって入ってきて、その場にいた全員が全員がずっこける。和子は後を継ぐはずの娘の珠代(島田珠代)が現在、東京に彼氏がいるのでなかなか戻って来ないと愚痴る。そこへ珠代が久しぶりに帰ってくる。東京の彼氏とは別れたという。珠代は高井に一目惚れしてアプローチ。みんな状況を察して店の奥に引っ込んだり、外へ出て行ったりして、高井と珠代の二人だけの場面を作ってしまう。だが、高井は恋人がいるのでと拒絶。珠代は出ていく。皆が戻ってくる。和子がなぜこのうどん屋にやって来たのかと高井は聞き、和子はアルバイトの申し込みがあったので面接をこの場でやりたいと言う。アルバイトに申し込んだのは吉田裕。だが、吉田が入って来るなり、高井は吉田に「あなた、あれでしょ。マキバオーでしょ」と言う。吉田は「違います」というが、高井は「牧場男と書いてマキバオー」としつこい。吉田は「マキバオーじゃないです」と否定するが高井が「牧場に男と書いてマキバオー」とまだ言っているので、「だから男じゃないです!」とキレるが、周りの人は全員意味を勘違いして引く。吉田は「そういう意味じゃないです。マキバオーじゃなくて吉田裕」と名乗る。吉田は酒店で働きたい理由として、「お酒が好きなので酒屋で働いてみたいと思った」というが、茂雄は和子に「雇っちゃ駄目ですよ」と忠告し、吉田に「お前アル中やろ。だからいつでも酒が飲める仕事に就きたいんだろう」と面罵する。吉田は怒って出ていこうとするが、茂雄に「ちょっと待て」と呼び止められる。「出ていく前に、何か面白いことせえ」という茂雄。吉田が店に入ってくる時に、柱の陰でお辞儀をしたことに文句を言い、「それじゃ客席から見えないだろう」と作中人物ではなく劇団員としてのだめ出しをする。「俺は考えて演技してのし上がってきたんじゃ」という茂雄。吉田は「ヒヒーン」と馬の真似をして一端、捌けるが、不本意だったようでもう一度戻ってきて、「昔なにやってたかって? スキー」とやるがいずれも受けなかった。
中條健一がスーツ、カッターシャツ、ネクタイ、ズボン、ベルト、靴下、靴まで全部緑色というコーディネートで入って来る。茂雄は「お前、ちゃんと断ってきたんか?」と中條に言う。中條は何のことかわからないでいたが、茂雄が「八百屋から逃げて来やがって。お前、アスパラガスやろ」という。中條は「違う。吉本商事のものだ」といって、「ここの土地を売って欲しい」という話をする。何言ってるんだとみんな呆れてしまう。「今、社長を呼んでくるから。少し待て」とと出ていく中條。皆は店の奥に入ってしまうが、すぐに中條は吉本商事社長の浅香あき恵を連れて再登場。浅香あき恵は、「京都に新しいアミューズメントパークを建設したい」といい、「おたくの場所が最適という結論に到りました」とお金を上げるからこの場所を譲るように迫る。茂雄は拒絶。話し合いを拒否して、店の中に引っ込んでしまう。皆も茂雄の後を追って引き上げ、忠志も引っ込もうとするが、戻ってきた中條に呼び止められる。忠志は吉本商事に200万の借金をしていた。早く返すよう忠志に迫る。忠志はレジの金を盗もうとするが、高井に見つかってしまい、金を取り上げられる。しかし、そこで店の奥から出てきた茂雄に、高井がレジのお金を盗もうとしたと勘違いされ、ぶん殴られる。高井も忠志がレジの金を盗もうとしていたと説明するが、「忠志がそんなことするわけないやろ」と相手にして貰えない。騒ぎを聞きつけて皆が集まってくる。茂雄は皆に高井がレジの金を盗もうとしたと告げる。
安世も高井を見損ない、忠志と結婚することに決める。和子と珠代は、結婚式の準備をしなきゃ、と言って酒店の戻る。「京都一の結婚式場で式を挙げなきゃ」という珠代だが、高井がそれはどこかというと、「京都斎場」といって、高井から、「それは葬式やるとこや」と突っ込まれる。高井は殴られたことに立腹し、「もう辞めます。出ていきます」というが誰も止めない。
忠志が一人になったのを見計らって、浅香と中條が戻ってくる。浅香は、忠志に「安世と結婚して、この店を自分のものにし、それから吉本商事にこの土地を売ってくれれば借金はチャラにしても良い」という。忠志はこの話を呑む。花月うどんの入り口では、浅香と中條を見て妖しいと思い、後を着けてきた高井が陰に隠れて、このやり取りをスマートフォンで録音していた。
高井は皆を呼び、証拠である録音を聞かせるが、誤って前に録音した「しゃくれペンギンフランスパン」という音が再生されてしまし、茂雄を怒らせる。高井は再度再生、今度は上手くいった。忠志は内容が事実であると認めた。中條は短刀を取り出し、安世を人質に取って、力尽くで土地の権利を手に入れようとするが、和子がギャグをやっている隙に短刀を奪われ、浅香と共にボコボコにされる。警官(レイチェル)がやって来て、浅香と中條を銃刀法違反および脅迫罪で逮捕する。忠志は自分も逮捕して欲しいというが、茂雄はそういう忠志の誠実な態度を見て、忠志の逮捕は止めるよう警官にいう。警官は空気を読まずに忠志を逮捕しようとするが、結局逮捕は免れる。
安世は忠志に惚れてしまい、忠志と結婚することを決める。高井は振られたが、茂雄から「お前に恋してる奴がいる」という。島田珠代が前に出てきて、高井に甘える。
ところが、そこに吉田だがやって来る。実は吉田は珠代の東京時代の元彼だったのだ。珠代と吉田はやり直すことに決め、高井は結局一人で残されてしまうのだった。

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