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2015年1月24日 (土)

笑いの林(28) 「新春よしもと千円寄席」2015年1月1日

2015年1月1日 道頓堀ZAZA HOUSEにて

午後3時と午後5時から、道頓堀ZAZA HOUSEで、「新春よしもと千円寄席」を観る。出演者は、アインシュタイン、桜 稲垣早希、ヒューマン中村、中上亜耶、天竺鼠、銀シャリ(午後3時の回の登場順。午後5時からの公演は、銀シャリ、桜 稲垣早希、アインシュタイン、中上亜耶、ヒューマン中村、天竺鼠という順番であった)。

今日のメンバーの中で、持ちネタのメインを変えたのは銀シャリだけだったので、今日は疲れずに観ることが出来た。ただ良い公演は観ていて疲れるものなので疲れないのが良いことなのかどうかはわからない。

アインシュタイン。若手のホープであるが、ネタは2回ともほぼ完全に一緒。
稲田はかなり変わった顔をしており、よしもとブサイクぐらんぷりの上位にいつもいるのだが、まず稲田自身がその話から入る。アゴが突き出てその他が平たい顔なので、「柿のタネ」「自転車のサドル」「ゾウリムシ」などと呼ばれることがあるそうだが、稲田は「そう呼ばれても全然気にしない。気軽に追い回します」と言ったため、午後5時開演の公演では悲鳴を上げる女性までいた。
稲田は、相方の河合(「ロケみつ」の常連でもある)が相対的にイケメンに見えるが(河合は、よしもと漫才劇場が5upよしもとであった頃に、観客が選ぶ人気若手芸人のトップ争いに食い込んでいた)、実際は世間は稲田と河合のどちらがイケメンだと思っているのか拍手の大きさで調べてみようと提案するが、客席の様子を見ていた河合から「今、苦笑起こったで」と言われてしまう。
拍手の大きさでは、当然のように河合の圧勝であったのだが、稲田は「どっこいどっこいやね」と言う。稲田は更に「どちらが性格が良さそうかも競ってみよう」と言うが、これも河合の勝ち。稲田は「1勝1敗」ということでと言って、河合から「どこで1勝してんのや」と突っ込まれる。

稲田は河合に「俺、結婚出来ると思うか」と聞き、河合は「正直、絶望的だと思う」と答える。
だが稲田はデートのプランは持っているといのでやったみるが、最初に「だーれだ?」と恋人に聞くというちょっと幼げなもの。ただ稲田は遠くから「だーれだ?」と顔を隠しながら近づいてきて、河合から「ゾンビみたいや。気持ち悪いわ」と言われる。
食事のプランも稲田は考えているというが、予約したのは「お洒落なレストランの見える夜景の綺麗な場所」で、河合から「どこ予約してんねん? 綺麗な夜景の見えるお洒落なレストランやろ? お洒落なレストランを見てるだけで何が楽しいねん」と突っ込む。
結婚指輪を渡す時。サプライズを行う。まずレストランに入る。だがドアをいくら引いても開かない。押して開くドアだった(これは私は事前に完全に読んでいたのでマイナスポイントである)。レストランの照明が落ち、その間に指輪を左手の薬指にはめるというサプライズ。だが、指輪を左手の薬指にはめたのは相手の女性ではなく稲田本人で、河合から「サプライズでもなんでもない」と駄目出しされる。
最後はバイクでのデートをやりたいと言うのだが、稲田は最初は後部座席に座っている演技をして河合から「お前が運転せえや」と言われる。稲田が運転し、河合が後部座席に座る女性に扮するのだが、稲田は後ろを向いて、「どこ行くか教えへん。着いてからからのお楽しみで」などと言い続けて、河合から「いい加減、前見ろや事故起こす」と突っ込まれた。

早希ちゃんは今日は2回とも「関西弁でアニメ」。お正月ということで、お客さん数名に直筆サイン入りのお餅をプレゼントしていたが、正直、渡された側もどうしていいのか困るであろう。食べるわけにもいかないし、かといってそのままにしておいたら黴びるし。冷凍庫に入れっぱなしではサインを貰った意味もないし。

いずれもアスカのコスプレで登場したが、午後5時開演の公演ではウイッグの上に玄関などに付ける正月用の飾りを貼り付けて登場。これもお客さん(5歳の子供)にプレゼントされた。

早希ちゃんは今日も銭形警部のことを「銭形平次」と呼ぶ。どうも気付いていないようである。誰が指摘してあげる人がいるといいのだが。

ヒューマン中村。今日は彼が一番面白かったと思うが、大笑い出来るネタと「ちょっとなー」と思うネタの差が相変わらず激しい。

まず前振りとして、言葉の言い方を変えると違うニュアンスになるという芸。「フラペチーノ(スターバックスコーヒーの商品)」を寂しそうな子供に、「僕、フラペチーの?」と聞く言葉に変える。「パラダイス」を最終学歴を聞かれた時の答えに変える。「俺? パラ大っす」。「カリフラワー」を友人がどこかに言ってしまった時に言う言葉、「あれ、カリフラはー?」(これは完全に読めたので笑えなかった)。の3つ。ちなみに午後3時開演の公演では大受けを取ったが、午後5時開演のお客さんの反応は今一つであり、見る人によって評価の違いが出るタイプの芸人であるようだ。

四字熟語に一文字足して別の意味にするという「余字熟語」フリップ漫談。「完全無欠席」→「皆勤賞」、「冷静沈着火」→「こういう人が一番怖いですね。冷静に放火できる」、「四六時中華」→「太ります」、「暴飲暴食団」→「太った人達ですね。おそらく四六時中華なのだと思いますが」、「門外不出男」→「ニートです」、「意気揚々々」→「ラッパーです」、「前途洋々々」→「ラッパーです」、「因果応報々」→「ラッパーです」、「切磋琢磨呂」→「異人です(正確にいうと「平安時代の人」だと思うが)」、「百戦錬磨呂」→「異人です(切磋琢磨と同パターン)」などは面白いが、「奇想天外大」→「外大です」、「一心同体大」→「体育大学です」などは「うん、だから」で済んでしまう類のもので、ヒューマン中村はここさえクリア出来れば天下を取れるのにと惜しくなる。

最後に「しょぼくなる」という芸を行う。お題を出して、最初は壮大だったものが、少しショボくなる、かなりショボくなるに変化するというもの。より現実的になると言い換えることも出来る芸である。
「夢」というお題で、「お父さんお母さん、僕、将来、プロ野球選手になりたい」と子供の頃の夢、中学校2年生ぐらいの夢で「修学旅行までには彼女を作りたい」、大人になってからの夢で「ここにソファ置こう」と変化していく。
私は面白いとは思わず、「余字熟語」の完成度を高めた方が良いと思った。ちなみに「しょぼくなる」の受けであるが、午後3時開演の回ではさっぱりだったものの、午後5時開演の回では結構受けてた。笑いとは不思議なものである。

あやつるぽんこと中上亜耶。お正月ということで、前半のBGMも「お正月」と「ゆき」のインストゥルメンタルに変える。衣装も午後3時開演の公演と午後5時開演の回では変え、デザインは一緒だが、午後3時は赤、午後5時は黒をベースにしたものである。彼女は昭和63年生まれでギリギリ昭和生まれであるが、顔はAKBにいてもおかしくないような今時の女の子の顔である。早希ちゃんはもっと若かったとしてもAKBタイプではないだろう。

お正月ということで独楽を使った手品なども行う(独楽の回転から電気仕掛けだとわかってしまうものであったが)。

CD3枚を操り、CDの裏側のアルミ入りのものがカラフルなものに変化していくというマジック。おそらく持っているCDは3枚だけではなくもっと用意しているのだろうと察しが付くが、それ以外はやはりタネがわからないマジックを行う。

午後3時開演の回では、ネタばらしをするといって左手に詰め込み、左手を開くとハンカチが消えているという、これも実は手品だったという演目をやった(右手に持ち替えたのだろうが、ここはわからなかったということにしておく)。

午後5時の回にやったのは、お客さんにトランプを二つに分けて貰い、上の束の一番下のカードをスケッチブックに絵を描いて当てるというもの。お客さんが分けたカードの一番下とは違うカードを選んでいるようなのはわかるのだが、トランプのカードが浮き出してくる仕掛けは不明である。

今日も中上が「あやつる」と言ってお客さんが「ぽん!」と返すという魔法の言葉をやったが。「私を知らないけれど応援しても良いよという方は『ぽん!』と言って下さい」というやり取りで、午後3時の時は、言う人が少なく、中上から「元気出して!」と言われるが、午後5時の回は、一人か二人が「……ぽん」と返しただけで、中上は「少な!」と叫んでいた。

天竺鼠。
瀬下の6歳になる息子の名前が「輝飛」と書いて「らいと」と読むのだが、川原から「可哀想ですね」と言われる。川原は「野球やるときどうするん? レフト守ったらややこしいことになるやんか。監督と審判が困る。『レフトのライト君をセンターに、センターをライトに、ライトをセンターに』、『え? ちょと待って。えーとレフト君が(瀬下「レフト君で誰やねん。らいとやて」)センターで、ライト、え? ライト? ややこしいのでゲームセット』」と勝手に試合を終えてしまう。
川原は未婚で子供もいないが、子供に付ける名前はもう決めているという。「衣装の衣に休むと書いて、『ハンガー』」。当然、瀬下に突っ込まれる。

川原は、路地裏を歩いていた時、狭い道なのにおっさんが貧乏揺すりをしながら道を占拠するように塞いでおり、川原が「どいてくれませんかね」と言うと、おっさんは「じゃかしいわ、わしの路地裏じゃ」と言われて頭にきたそうで、というところで、川原が突然舞台下手袖まで歩いて行き、再びセンターに戻ろうとする。瀬下も不思議そうな顔をしながら、再現するのだと思って貧乏揺すりをしたが、川原は戻ってきて「ほんま頭に来たわ」と言っただけ。瀬下が「再現するのかと思って、おっさんのポーズして待っとったのに」と言うと。川原は「誰もしてくれとは頼んでない」とすげなく返した。

ショートコントを2つやる。午後3時の回は、満員電車の中で急ブレーキが掛かり、川原が瀬下にもたれかかった時は互いに「ああ、すみません」とやったが、瀬下が川原にもたれかかると川原は「なんやお前、殺すぞ!」とぶち切れるというネタ。午後5時の回は、友達と一緒にいる時に彼女から電話が掛かってきたという設定。川原が恋人からの電話に出て、「今友達といるから。え、あの言葉言ってって? 今友達といるから。明日休みやろ。好きなだけ言ってやるから。え? しょーもないな。言うわ。『ポテンヒット』」というシュールなネタであった。

2つめは午後3時の回、午後5時の回ともに一緒で、瀬下が巨大な悪魔に扮し、大阪の街を破壊していくのだが、そこに正義の味方(?)なすびマンのかぶり物とサングラスをした川原が出てきて、カスタネット攻撃をするといっておいて最初に2度叩いただけで後はずっと休み、「ああ、足の指折れたわ」と言って、瀬下から「いつ? なんも動いてへんやん」と突っ込まれて終わった。
午後5時の回ではPerfumeのメンバーをなすびマンが踏みつぶすといういつもやるネタが追加されていた。

銀シャリ。
ボケの鰻和弘の鰻という苗字が珍しいという話から入る。鰻和弘は本名であるが、全国に鰻という苗字の人は6人しかいないそうである。ただそのうち4人は鰻和弘の家族だそうで、他の2人がなぜ他人なのかということの方が不思議でもある。電話で「鰻です」と言っても、人間は頭に入っていない言葉は聞き取れないように出来ているため、「え? 舟木さんですか?」とありがちな苗字に聞き間違えられるという。「なぎさんですか?」とも聞かれるそうだが、「普段着さんですか?」と聞き間違える人もいたそうだ。

午後3時の回は、鰻が相方の橋本に「スポーツをやろう。テニス」といってゴルフのスイングのポーズを行い、「どっち信用していいかわからん」と言われる。
鰻は「テニスは今注目されている。ニシコリコリ選手」と言って、橋本に「錦織選手やろ。ニシコリコリって歯ごたえ良さそうだけどと突っ込まれる。
橋本は、「テニスは、サーブの時に出す声が良いよね」というが、鰻は、ボールを放り上げるポーズをしてから「俺の、このサーブを受けてみろ。この熱く燃える火の玉サーブ」などと言って、橋本から「長いわ。『このサーブ』ぐらいで球ツーバウンドしてるわ」と突っ込まれる。「そういうんじゃなくて、『あっ!』やろ」と橋本に言われた鰻はボールをトスする時に「あっ!」と叫んで、「違う! あんな軽いボール放る時に声出す奴、絶対弱い」と言われる。

午後5時の回は、鰻は自分は頭が悪いので、少しでも良くするために諺を覚えようとしているのだが、「一万去ってまた一万」と言って、橋本に「なんやそのパチンコの負けるパターンみたいなの」と突っ込まれる。鰻は「三度目の掃除機」とも言うが、橋本から「正直や。掃除機三度買い換えるまでに長い過程あるわ。多分、三台目ダイソン(の全自動掃除機)ぐらいになってるわ」と突っ込まれた。

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