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2015年2月 1日 (日)

笑いの林(29) 「新春よしもと千円寄席」2015年1月3日

2015年1月3日 道頓堀ZAZA HOUSEにて

道頓堀ZAZA HOUSEで、「新春よしもと千円寄席」を観る。「新春よしもと千円寄席」は、元日から1月4日まで道頓堀ZAZA HOUSEで行われる。今日は4回の公演があるが、流石に全部観るのは精神的にも肉体的もきつく、また第1回目の公演は午前11時開演であるが、午前中から笑いたいとは思わない。ということで、午後1時からの第2回公演、午後3時からの第3回公演、午後5時からの第4回公演を観る。上演時間は毎回約1時間である。ちなみに4回とも、しかも夫婦で観に来ている人がいて、バンビーノやガリガリガリクソンに突っ込まれたりしていた。

出演は、天竺鼠、バンビーノ、シュークリーム、桜 稲垣早希、小泉エリ、ガリガリガリクソン、アキナ(第2回公演の登場順。第3回公演は天竺鼠とアキナの順が入れ替わり、天竺鼠がトリとなる。第4回公演はバンビーノが2番手であることを除くと第2回公演とは異なり、トリは第3回公演と同じく天竺鼠が務めた)。

天竺鼠。瀬下の子供が輝飛と書いて「ライト」と読むというネタから始まり、川原がそれに対抗して「衣装の衣に休むで、ハンガー」、回によっては「夢に粒々と書いて、タピオカ」、「穴に塞ぐと書いて、イヤホン」なども付け加えたキラキラネームを考案する。

最後のネタは毎回同じ、「なすびマン」。瀬下演じる悪の巨大怪人が、大阪の街を破壊していく(「俺はでかいぞ。通天閣ポキ、あべのハルカスバーン! 大阪ドームぽーん」というセリフがある)。そこに、川原がなすびの被り物をした、なすびマンとして現れ、カスタネット攻撃をするのだが……という内容である。

バンビーノ。石山大輔が「サッカーでブラジル留学をしたことがあります」と自己紹介をしても午後1時からの第2回公演では客席は無反応であったが、第3回公演、第4回公演では「おー」という反応があった。相方の藤田裕樹は「桂きん枝師匠の甥」と石山から紹介されたのだが、第2回公演ではやはり客席は無反応であった。第3回公演と第4回公演では、「あー」、「似てる」などの声が聞こえた。やはり午後一というのもお笑いを観るには向いていないようである。

「キングオブコント」でやった「ダンシング ピストン族」について、第2回公演で石山が「知っている人いますか?」と客席に聞いたものの反応がないので、第2回公演、第3回公演では行われず第4回公演で、「4度観に来ている人のために」ということで「ダンシング ピストン族」がやっと取り上げられ、かなり受けていた。

コント「距離感の全くない会話」。藤田がレストランのウエイター、石山が客に扮するのだが、顔を間近に近づけて離すため、何か言うたびに相手の顔をはたいたり拳骨で相手の顔をグッと押したりする。

第4回公演では、「敏感歯」というコントも行っており、二人とも付け歯をして「距離感の全くない会話」をやるのだが、付け歯の部分が相手に触れるたびに大袈裟なリアクションが加わる。

メインは、いつもやっている、石田が電子音を模したオノマトペで歌い、藤田がそれに合わせるというもの。その他にも、「お腹が痛いのはどっち?」、「肩を痛めているのはどっち?」、「寝違えているのはどっち?」などの短いネタをやった。

シュークリーム。今日唯一、毎回違うネタをする漫才コンビである。ちなみに毎回、客席に向かって遠くから来た人を聞いていたのだが、「下関」と答えた人に、二人とも「しもがせき?」となり、吉岡久美子が「何県ですか?」と聞いて、「山口県」と答えが返ってきたのだが、二人とも山口県の場所がよく分からないようで「蜜柑が美味しいところですか?」と聞いていた。お客さんは「ふぐ」と返した(ちなみに道頓堀には「ずぼらや」を始めとするフグ料理店が多い。多分、大阪で一番多いと思われる。なお、山口県出身の知り合いが何人かいるので知ったのだが、山口県の県の花は夏蜜柑の花だそうで、京都山口県人会の法被も蜜柑にちなんだ橙色である。蜜柑が美味しいというのもあながち間違いではないようだ。ただ、蜜柑というとどうしても愛媛、和歌山という産地が浮かび、山口と蜜柑のイメージは余り結びつかない)。

まずは、ダイエットネタ。吉岡久美子が、「ダイエットをしたい」「特に足が太いのが気になる」というのだが、相方のしよりは「スキンヘッドにすれば、みんな頭見て、足が気にならないよ」と提案する。
吉岡が「バナナダイエットをしたい」というのだが、しよりは「バナナダイエットってきついよ。毎朝フィリピンの奥地にバナナを探しに行くダイエットでしょ?」と返す。正直言って飛躍しすぎ。
ということで余り笑いは取れなかった。
ちなみに、しよりが二十歳、吉岡が22歳という若いコンビであり、二十歳そこそこの人に面白さを求めるのが無理なのかも知れない。二人は普段は、つぼみという早希ちゃんの妹分に当たるアイドルユニットで活躍している。

第3回公演では、しよりが流行に疎いという話。しよりは「倍返しだ!」、「じぇじぇじぇ」などと言うが、吉岡から「それ大分前の流行語やで」と言われる。しよりは「アナと雪の女王」も知らないということで、MayJも勿論知らない。松たか子のことはMTと略すが「松本幸四郎の娘さんで、紅白歌合戦の司会を史上最年少(当時19歳)で務めた、あの松たか子さん?」と詳しい説明をする。
「Let It Go」は知っているということで、しよりは歌い出すがAメロ、Bメロを歌った後で、「この後は知らない」と一番有名なサビの部分だけを知らないというオチとなった。

第3回公演では、吉岡が「合コンで女の子が一人抜けることになったから、しよりを入れようかなと思って」と言い、誉め上手だとモテるということで最前列のお客さん(常連さんである)を誉めることにするのだが、しよりは地味なところを誉め、吉岡がおだて上手という設定で、吉岡が「しより入れるの止めるわ」と言って終わる。段々面白くなってきてはいるようである。

早希ちゃんは3回とも、映画「天空の城ラピュタ」のシータのコスプレで登場し、「シータの替え歌単独ライブ」をやる。マイクもエコーの掛かったライブ用スタンドマイクである。
ジブリの映画の中でシータが一番可愛いと言い、「私を見つけ出してくれた宮崎駿先生に感謝します。私は原石やったんですよ。ピカッと光る原石。光り過ぎてみんな『目が! 目が!』(ムスカのセリフ)と言っていて」、と全編ジブリネタで攻める。出囃子もいつもの「残酷な天使のテーゼ」ではなく別のものを使っていた。

「でもねー、あの言葉を言っちゃったんですよ。『バルス!』。知ってますか? あのニコニコ動画でみんな一斉に書き込んでえらいことになるやつ。あれでお城がなくなっちゃって、これから地上でどうしようかなという思っていた時、公園で鼻歌唄っていたら、あれ? 私、歌上手い? ということに気付いて、オーディションに合格して今、シンガーやってます。以前は小室ファミリーにいたり、あれやこれやあって、今は単独ライブのステージに立ってます。芸歴20年」という出鱈目なシータの経歴を述べた後で、「天空の城ラピュタ」の主題歌である『きみをのせて』の替え歌(ジブリの映画の中でシータが断トツで可愛い。パズーもムスカも必要ない。私がいれば数字は取れる。白髪のおばさん、結局役に立たない、という内容)、『となりのトトロ』の替え歌(「となりのトトロ」は子供に受ける。内容はただ迷子を探すだけの話。でもグッズは売れてる)、『もののけ姫』の替え歌(宮崎駿の引退する引退する詐欺を取り上げる)を唄う。
ナウシカのことをシータは嫌っているようで、「態度が悪い。この後登場するマジシャンと同じくらい楽屋での態度が悪いです」と言って笑わせる。

客席にはサイリューム(棒形ペンライト)を振っている人もいて(小泉エリがサイリュームの応援を気に入っているので、エリさんが唄う時は振る予定だったのを早希ちゃんも唄ったので振ることにしたようである)、4回目の公演では、早希ちゃんが「みんな、私を見て下さい。サイリュームばかり見てる」などと言って笑いを取る。2回目の公演では『もののけ姫』を唄いながら早希ちゃんが手を左右に振っていたので、こちらもお付き合いで右手を左右に振るが、早希ちゃんが今度は左手を下から上に挙げる振付を始めたので(早希ちゃんは右利きであるがマイクは右手に持つタイプである)、こちらも勝手に指揮を始めてしまう。大体の曲はほぼ正確に指揮出来る。

3回目の公演の時は、スタンドマイクを外し、『もののけ姫』を唄いながら最前列の人二人と握手をし、三人目の男性とも握手、かと思いきや、隣の席の女性との握手に切り替え(女性は握手し損なった男性の奥さんだと思われる)、4回目の公演でも最前列の人と握手をしたが、もう一人とも握手、かと思いきやその男性が持っていたサイリュームを取り上げて、二つ隣の席の人に渡して会場の笑いを誘う。だたそういうことをしていたので、マイクをスタンドに戻して手を左右に振りながら唄う時に、出だしが遅れがちになる。スピーカーは左右に客席の方を向いたものがあるだけなので早希ちゃんの位置からは聞こえにくいのかも知れない。ということでまた指揮をする(4つに振る普通のものではなく、出と長さを指示するもの)。早希ちゃんが指揮に気付いていたのかどうかは不明だが、やっぱりずれているのが気になってしまうので指揮してみた。早希ちゃん、目障りだったらごめんね。ここに書いても読まれることはないだろうけれど。

この後に出てくるマジシャン、エリさん登場。詳しくは書けないのだが、4回目の公演で思いっ切り種がばれるという失敗をしてしまった。マジシャンは失敗してもそれを笑いに変えられないのが辛いところである。
ただ、道頓堀ZAZA HOUSEはライブハウスであり、客席とステージが近いので、細工が何となく想像出来てしまう。エリさんも普段はナチュラルにやるところを、今日は袖(振り袖をイメージした独特の衣装)で隠しながらやるなど、ライブハウスでマジックをやる難しさはあるようだ。

お客さんにステージに上がって貰って手品を行うのだが、「さっきのへんちくりんな女と私、どっちが可愛いですか?」とステージに上がった男性に聞く(ステージに上がる人はエリさんが、客席に降りて決める)。男性は手で「あなた」と示し、エリさんは「でしょー」と言う(エリさんは美人系で早希ちゃんは可愛い系なので比較は無理ではあるのだが)。そのマジックの種も間近で見ると想像が付くので、どんなマジックだったのかは書かないでおく。

最後は、金属の輪っかを使ったマジック。中上亜耶もやっていたが、おそらくエリさんが中上に教えのだろう。エリさんは最大で6つの輪を使う。5つの輪の時はオリンピックの五輪の形を作って見せたりした。

ガリガリガリクソン。今日もマジックペンをヘソに挟んで画を描く。あやつるぽんこと中上亜耶が出演していた時は、「あやつる、ペン!」と言って笑いを取っていたが、今日は中上は出演しないので、そういうことはなし。「女の人にもてないんですよ。女性と付き合ったことがない。つきまとったことは何度もあるんですが」と自虐ネタをやる。ただガリガリガリクソンも頭の良い人なので案外モテるのではないかと思われるのだが。ガリガリガリクソンは、「僕と真剣に付き合ってもいいよという女性の方、いたら手を挙げて下さい」と、いないという前提で客席に話しかけ、第2回の公演と第3回の公演では予測通り誰も手を挙げないので、「無視ですか。中学校を思い出すので辞めて下さい」と言うが、4回目の公演では最後列の女性が一人、手を挙げる。ガリガリガリクソンは「お顔を良く見せて下さい。あ、ごめんなさい、好みのタイプではないです。面食いなんです。女性なら誰でも良いという訳ではない」と処理した。

ガリガリガリクソンは肥満体であるため暑がりであり、グリコのポッキーの箱をTシャツをめくって露出した腹に投げると引っ付くという特技がある。ということで、客席の人を指名して、ポッキーの箱を投げて貰い、腹に接着させて貰おうという芸を行う。投げる人も個性があって、女性はポッキーの箱を開けようとするし、ガリガリガリクソンが「髪形が野球部っぽいから」という理由で選んだ少年(実際に野球部に入っている子であった)は全力投球して腹に思いっ切りぶつけ、今日ある4回の公演を全て観ているお客さんはポケットからマイ「プリッツ」を取り出して投げるという、笑いを取る行為に走っていた。

アキナ。山名が昨年の夏の全国高等学校野球選手権石川県大会の決勝、星陵高校対小松大谷高校の試合で、9回表まで0-8で小松大谷にリードを許していた星陵が、9回裏に一挙9点を取って逆転で甲子園出場を決めたという話から入る。山名は「忘れられない試合」と言いながら、小松大谷を小松大宮と言い間違える。スコアも6-0と適当。最終結果も40-5と出鱈目で忘れまくりというネタである(スコアについては3回とも微妙に変えていた)。
そこから高校野球ネタになり、秋山が野球部の補欠で退部したい少年、山名が野球部のキャプテンを演じる。秋山が「キャプテン、野球部を辞めたいんです」と言うと、山名は「いいよ」と言って、秋山から「止めなあかんやん」と突っ込まれる。再度チャレンジ。秋山が、「レギュラーにもなれないし、才能もないし、補欠だし」というと、山名は「補欠」という言葉に噴き出してしまう。秋山が、「そうじゃないやろ。『関係ない』やろ」と言うが、秋山が「才能もないし」、「やっている意味が見いだせないし」、「続けられる自信もないし」という言葉に山名は全部「関係ない」で答えて、秋山から「『関係ない』はそんな万能な言葉ちゃうからな!」と駄目出しされる。

秋山が投げた球を山名が打ち返せたら退部は認めない、山名が空振りしたら秋山は退部出来るという設定で勝負を行うが、山名はバントをする。「どうしても退部させたくなかったので」と山名。

今度は、今は不良となった野球部の元エースが、金網越しに野球部の練習を見ており、それを見た野球部のキャプテンが声を掛けるという設定。
山名が、「何、野球見とんねん。本当は野球部に戻りたいんちゃうんか」と聞く。秋山が「そんな訳あるか。しばくぞ、こら」と答え、山名は「あかん、元エースのお前の右手をそんなことのために使わせたくない」、秋山「なんやと!」と殴りかかる。で、山名が秋山の右手を掴むという設定だったのだが、2回とも秋山の右拳は山名のおでこにヒットしてしまう。
そこで、右手を掴んだ状態で、野球に未練があることがわかるという設定で変えるのだが、山名は「手首にバットのタトゥーが入ってる」と言って、秋山から「気持ち悪!」と言われてしまう。秋山が「そうやないやろ。お前の手の平、マメだらけやないか。今でも毎日素振りしてんとちゃうんか、やろ」と先に山名が言うべきセリフを伝え、山名がその通りに繰り返すのだが、秋山が「そこで心に響く言葉」と要求すると山名は「ヤッホー」と言ってしまう。秋山は「それは山に響く言葉やろ」と駄目出しをする。

最後は、キャプテンの引退シーンであるが、山名は部員を集めるのに犬を呼ぶような仕草をしたり、涙を流す設定のところで口元を拭ってよだれを垂らすジェスチャーになったり、最後に秋山が「ここで熱い言葉を」と促すと、「お湯」とボケたりしていた。

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