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2015年3月20日 (金)

笑いの林(36) 「EVEMON TKF!」2014年12月1日

2014年12月1日 大阪・心斎橋のコラントッテホールにて

午後7時から、大阪・心斎橋にあるコラントッテホールで、「EVEMON TKF!」を観る。

「EVEMON TKF!」とは、「EVERY MONDAY TAMURA Kenji Festival!」の略であり、ローマ字風に「エヴェモン」ではなく、「エブマン」と発音するようである。たむらけんじがかつて存在した心斎橋2丁目劇場(ダウンタウン、ナインティナインらが輩出した吉本の若手専用劇場。ビルの老朽化のために現在は廃館)の雰囲気を再現したいという試みで、毎週月曜日に行っている公演である。会場であるコラントッテホールは、専用の劇場ではなく、コラントッテという会社の2階にある、普段はおそらく会議室などに使われている部屋をホールとして貸し出しているものである。本格的な楽屋もなく、芸人達がカーテンで仕切られた向こう側で待機している。当然ながら楽屋口もないので、芸人達は普通に会社のエントランスから入って来る。整理番号順の入場で、午後6時半開場であったが、丁度、「ロケみつ」への出演でも知られている、ゆりやんレトリィバァがエスカレーターで2階に上がるところで、ゆりやんはファンにしきりと手を振っていた。

そのコラントッテであるが1997年創業という歴史の浅い中規模企業である上、本社の立地は良いが大通りに面しているわけでもなく、ビルは高さはあるが各階のフロア面積は小さく、表に「コラントッテホール」と書かれてるわけでもないので、わかりにくい場所にある。早希ちゃんがネタの前振りで「地図アプリで一生懸命場所を探して」という笑いで用いていたが、実際にその通りである。

出演者は多いが、その分、持ち時間は少ない。それなりにキャリアのある人は持ち時間5分、駆け出しの人は持ち時間2分であり、その他の待遇でも差があり、持ち時間5分の人は小道具などはスタッフが運んでくれるが、持ち時間2分組は全て自分で持ち運びする。

MCは、たむらけんじ。出演者は、マルセイユ、ビスケットブラザーズ、セルライトスパ、ヒューマン中村、コマンダンテ(以上、持ち時間5分)、エンペラー、オダウエダ、ムラムラタムラ、十手リンジン、アキラ(以上、持ち時間2分)、祇園、ゆりやんレトリィバァ、サカモト’s、カバと爆ノ介、桜 稲垣早希(以上、持ち時間5分)、学天即(「THE MANZAI」1位通過ということで特別に持ち時間10分)。

若手芸人というが、二十歳そこそこの人からアラサーの人まで幅広い。ヒューマン中村のようなR-1の常連や、早希ちゃんのようなテレビでお馴染みの人、更に祇園やコマンダンテ、カバと爆ノ介のように人気上昇中の人達も含まれる。

ちなみに今日は、なんばで、5upよしもとを新装した、よしもと漫才劇場のオープニングの日であり、たむけんさんも「今日はお客が来ないかな」と思ったそうだが、逆に満員御礼、チケット完売で今日ほど入った日は今までなかったという。若手漫才師は若い女の子に人気で(私も以前、タナからイケダの田邊孟德さんから手売りのチケットを買って、若手漫才師だけが出演する5upのライブに行ったことがあるのだが、9割以上が若い女性。三十代以上の男は多分、私一人だけという状態であった)、今日は早希ちゃんファンもそれに加わったため、チケット完売になったのだと思われる。

ヒューマン中村は、よしもと漫才劇場のオープニング公演に出演したかったのだが、関係者から「手見せ(お笑い用語で「オーディション」のこと)を受けろ」と言われたのでこちらに来たらしい。たむらけんじの語ったことには誇張があったようで、ヒューマン中村が顔を見せて否定する場面もあったが、「手見せを受けろ」と言われたのは本当らしい。

余談だが、私の右手前方の席(席といっても劇場用のものではなくローラーの付いたオフィス用のものであったが)に座った50歳前後と思われる男性は他の席には配られていない、コメント欄付きの専門用紙など数枚の紙を持っていたので、普通のお客さんではなく吉本か業界の関係者だと思われる。

4列目の真ん中付近に座ったが、劇場ではない場所なので4列目といっても舞台からかなり近い。

持ち時間2分の組はキャリアが浅い上に、演じられる時間も短いということで、クオリティはやはり落ちる気がする。アキラなどは誰でも出来る演目ではあったものの面白かったが。
中には客席から「ぜんぜんおもんない」というつぶやきが上がった人もいた(小さなホールなので本人にも聞こえたかも知れない)。
2分組の中で私が知っていたのは、十手リンジン(祇園花月の前説で出ていた)とアキラ(R-1ぐらんぷり準決勝大会に出演)だけである。

ヒューマン中村のフリップ漫談は以前ほどではないが(無名時代の方がネタは作りやすかったと思う)笑えるし、コマンダンテがやった「娘さんを下さい」というネタは面白かった(結婚相手の父親に挨拶に行くという振りの後で、コマンダンテ・安田が、コマンダンテ・石井に「お父さん」と呼びかけ、石井が「お前にお父さんと呼ばれる筋合いはない!」と言うのだが、実は安田は婚約者の父親ではなく自身の父親に「お父さん」と呼びかけていたということに始まり、安田が石井が想定している人ではない人に話しかけ、石井が想定不能になるというネタである)。

祇園の木﨑太郎は今日も超ナルシストキャラをやっていたが、NON STYLE・井上の上位変換として思いついたキャラで、素は普通の青年だと思われる。

ゆりやんレトリィバァは、長髪のカツラを付けて登場。見た目からして面白い(いわゆり出オチである)。
「ロケみつ ザ・ワールド」で流暢な英語を披露し、前回見たときも全編英語のネタをしていたゆりやんであるが、今日も説明以外は全て英語。非常に細かい仕草を模倣したネタであり、かなり面白い。多分、かなりの映画通だとも思われる。

サカモト'sは、サングラスを掛けて、街で見た腹立つことを上げていくネタをやったが、サングラスをしているのは実際は気弱だからのようで、しかも実は徳井義実似のイケメンだという。

早希ちゃんは、昨日、東京でドラゴゲリオンZの公演と、ニコニコ生放送のドラゴゲリオンZ・インターネット番組出演もしていたので、今日もアスカネタだと思っていたが、浅倉南の漫談「違いのわかる女」編を持ってきた。カットはしなかったので持ち時間をオーバーしていたと思うが、最後は、「タッチ」を歌って最前列の人と握手をするというファンサービスを行っていた。

学天即は持ち時間10分の特別待遇であったが、実際は3分45秒で切り上げた。「THE MANZAI」の持ち時間に合わせた新ネタだという。ということで、テレビでも流されるかも知れないためネタバレはなしである。ただ、学天即・奥田は、「いやー、光栄です。桜 稲垣早希ちゃんの後ということで、全体を通して見ると、あの子が一番頭おかしいんじゃないですかね?」と発言していた。

ネタが終わったところで、ビスケットブラザーズ、セルライトスパ、コマンダンテ、祇園、サカモト's、カバと爆ノ介、桜 稲垣早希、学天即によるクイズコーナー。とんち問題が出題される。
たむけんは、早希ちゃんに「楽屋で聞こえたんですが、早希ちゃんが一番頭狂ってると」と言うが、早希ちゃんは「いやでも、好感度は一番です」と別の部分を持ち上げて反論しようとする。ただ、アホという自覚は当然ある。

まずは、あるなしクイズ。ある方に並ぶのは、「ネジ」、「後ろ」、「トランプ」、「うちわ」。私のものも入っていたのですぐにわかったが、全て干支が含まれている。
芸人さんは頭のいい人が揃っているはずだが、正解者がなかなか出ない。学天即・奥田は博識キャラなので、すぐに答えられないことをからかわれていた。それでも徐々に正解者が出るようになり、結局最後まで残ったのはコマンダンテの二人。コマンダンテは「THE MANZAI」のワイルドカードによる出場機会が残っているそうだが、たむけんから「おい! コマンダンテ、大丈夫か?!」と言われる。
コマンダンテ・石井がたむけんからヒントを貰ってようやく正解し、コマンダンテ・安田は最後まで答えがわからず、罰ゲームでたむけんから尻バットを受ける。プラスティックのバットによるものであったが、強く叩きすぎたため、蓋が取れるというアクシデントがあった。

吉本は難解なとんち問題を出すこともあるが、今回は全て簡単な問題。2問目は、おも「??」の「??」「??」「??」おも「??」の「??」「??」「??」「??」「??」「??」おも「??」の「??」「??」「??」、の「??」に入る言葉は? というわかる人には一瞬でわかる問題。「おもちゃのちゃちゃちゃ」の歌詞である。これは1問目より正解を出す人が早く、最後に残ったのはカバと爆ノ介のカバ。やはり尻バットの罰ゲームを受ける。3問目に行こうとするたむけんに、カバは「痛くてもう行けません」と言う。

3問目は、「問題. この中で一番小さな○の色は?」。ボードには様々な色の○が描かれているが、これは引っかけ問題の常套手段なので、正解者が次々に出る。問題文の中にある○が一番小さいので「黒」が正解なのである。最後まで正解出来なかったのは、セルライトスパ・肥後。罰ゲームは尻バットかと思いきやたむけんは肥後の背中を打つ。肥後は「こういうのが一番嫌だ」と呟いた。

ゆりやんレトリィバァはラジオの仕事があるということで早退したが、最後はゆりやんを除く全員がステージに上がり、整理番号での抽選による出演者全員のサインが入った色紙プレゼントがあり、幕となる。実際は劇場ではないので幕は存在しないのだが。

劇場を出る際には、ゆりやんを除く芸人全員がハイタッチでお見送りというAKBグループの真似をやっていた。

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