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2015年8月22日 (土)

笑いの林(50) 「EVEMON TKF!」2015年3月9日

2015年3月9日 大阪・南船場のコラントッテホールにて

午後7時から大阪・南船場のコラントッテホールで、「EVEMON TKF!」を観る。毎週月曜日(EVERY MONDAY。EVEMONはその略なので「エブマン」と読む)にコラントッテのいう会社の2階にある大きな部屋を借りて、たむらけんじが主宰として行っているお笑いライブである。
コラントッテホールは常設の劇場ではなく会社の一室であり、月曜の夜以外は他の目的で利用されていると思われる(おそらく会議室であろう)。

出演:マユリカ、こずまとり、ラニーノーズ、ヒューマン中村、ジュリエッタ、トット(以上、持ち時間5分)、ノーザンダンサー、コウテイ、飯めしあがれこにお、ムラムラタムラ、アキラ(以上、持ち時間2分)、サーフィンズ、矢野号、ビスケットボーイズ、守谷日和、桜 稲垣早希、女と男(以上、持ち時間5分)、ゲスト:ギャロップ。MCはミサイルマンの二人が務める。

これまで観てきた「EVEMON」では毎回たむらけんじが司会をしていたが(全開は土肥ポン太が司会の予定だったが体調不良で降板して、たむらが全編MCを務めた)、今回は他の芸人が司会をする。

ネタの持ち時間や、ネタの後にコーナーがあるところなどは、今はなき京橋花月で行われていた「京橋ネタ」に似ている。

まずミサイルマン・西代が、先週の月曜日に、吉本の男性芸人が参加したマラソン大会があったという話から入り、ゴール地点の淀川沿いは田圃の中のようにぐちゃぐちゃでくるぶしまで埋まるほどだったという。その中で、こずまとりのめっちゃ細田が元力士であり(四股名は安大ノ浪。「あおのなみ」と読むそうだ)、日馬富士の付き人をした経験もあったそうで、そこから吉本の芸人に転じたのだが、元力士という誇りと売りから、まだ寒い季節なのに裸にまわしのみという力士スタイルでマラソンを走ったという。42.195キロを走るのに、普通の人では4時間から5時間かかり、めっちゃ細田もトイレに行きたくなったそうで、トイレに駆け込んでまわしを一旦ほどき、用を足してからまた締め直して走ったという。
ミサイルマン・西代もマラソンを走って、翌朝、筋肉痛でパンパンになったというが、めっちゃ細田はマラソンの翌日にはベッドから起き上がれないほどに疲労困憊となってしまい、トイレに行きたくても行けずに漏らしてしまったそうだ。ただ、西代はめっちゃ細田の根性に感心したという。

めっちゃ細田は、下半身にまわしを締め、上半身はワイシャツにジャケットという不思議な格好をしているが、下半身は力士、上半身は漫才師ということを示すためにやっているという。
こずまとりのネタも、めっちゃ細田が元力士ということを生かすものになっている。
修学旅行で枕投げをするというシーンで、めっちゃ細田は相方の中村圭之介に櫓投げという相撲の技を繰り広げてしまう。
その他、めっちゃ安田の初恋の人の名前は「ケイコちゃん」なのだが、「貴乃花親方の奥さん」ということで「花田(旧姓:河野)景子夫人」であることがわかったりする。
ちなみに、めっちゃ細田の安大ノ浪時代の成績はインターネットに載っているそうで、39勝64敗16休であることが確認出来る。大きく負け越している上に怪我もして、それで引退ということになったらしいが、角界で39勝というのは案外凄いのではないだろうか。角界に入ることが出来ただけでも大したものである。

ラニーノーズは、音楽性の違いから解散をもちかけるロックデュオのコントなのだが、片方がラップも入れたロックなメッセージなのに対して、片方が王子様スタイルのファンシーテイストで音楽性が合うはずもなかったのだった。

ヒューマン中村は今日はフリップ芸ではなく、漫談。「『苦虫をかみつぶしたような』という表現がありますが、虫というのはおそらく大半は苦い(実は甘い虫も多いのであるが突っ込まないでおく)ということで、『蝉が口に飛び込んだ』ぐらいで良いですよね」という提案から入り、「『鳩が豆鉄砲を喰らったような』、これもどういう状況なんでしょう。『鯨が潮出す穴を塞がれた』や『袋に鉄アレイ入れられたカンガルー』などの方が想像しやすい」と語る。
なぞなぞ「『果物を沢山積んだトラックが急カーブで落としたものはなーんだ?』、正解は『スピード』」という例えを出して、「今年はこれでいく」というなぞなぞを紹介する(今後も演られるであろうから書かないでおく)。
乳歯が抜けたときに、それを二階建て家屋の屋根まで投げると永久歯が丈夫になるという言い伝えがあるが、子どもの投擲力だと屋根まで投げることは出来ないので、代わりに自分が投げるというビジネスを考えていることも語る。それが当たったら助手を一人雇いたいというのだが、助手の役割は毎回二階の屋根まで乳歯を投げられている家の人に謝りに行くというものだそうだ。

ジュリエッタ。藤本がワインにうるさい客を演じ、井尻がウエイターを演じるのだが、藤本がワインの産地やテイストや銘柄などを当てようとして全て外してしまう。二度目のチャレンジでは井尻が誘導するがそれでも失敗。三度目も失敗するが、実は井尻は誰でも当てられるようにファンタグレープを注いだのだが、藤本はワインと勘違いしていたのだった。

トット。徐々に力を付けてきているのが感じられるコンビである。多田が「バイト先にいきっている(関西弁である。「いい気になっている」「調子に乗っている」というニュアンスがある)先輩がいると嫌だね」というので、桑原がいきっている先輩を演じることになるのだが、実は桑原は根は善人で気も弱く、斜に構えたキャラクターを演じないと生きていけないタイプであったというオチであった。

持ち時間2分組で、飯めしあがれこにおというピン芸人が炊飯器としゃもじを持って登場し、自分を指す一人称を「めし」、舞台を「キッチン」と呼ぶという独特の言葉使いをする。文字の書かれた紙を何枚か後ろ向きにしてばらまいて、1枚ずつ取り上げ、「飯(めし)」という字が2回連続で出ると、炊飯器の蓋を開けることが出来るのだが、「パン」など違うものが2回連続で出ると炊飯器の蓋を閉めなければならないという謎のルールによるゲームを行った。

「EVEMON TKF!」では常連になったアキラは、「頭に付けた鈴を鳴らさずに10秒以内にスクワット」、「10秒以内に『ウォーリーを探せ』のウォーリーを探す」、「10秒じゃストで『10秒!』と言う」にチャレンジして今日も全て失敗。ミサイルマン・西代によると、「EVEMON TKF!」でアキラの芸を見た先輩芸人がアキラを気に入り、結婚式に呼んで余興をさせたそうである。

矢野号は、アンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓 15の君へ~」に乗せて、合併して出来た会社の名前を挙げていくというフリップ芸を行った。

守谷日和は、駅から近くて買い物も便利、南向きの2LDKで家賃2500円というどう考えても事故物件のマンションを借り、そこで女性の幽霊を見るのだが、顔がタイプだったため、仲良くなろうとするという変わった男を演じた。

早希ちゃんは久しぶりに「おねえさんといっしょ」をやる。出てきて、「こんにちはー!」と客席に叫び、お客さんが「こんにちはー」と返すのを聞くが、その後、「音楽が違うみたいなのでもう一度やろうね」と言っていったん退場、去り際に音響さんに「OKになったら言ってね」と呼びかける。
二度目。今度は出の音楽が途中で切れてしまう。ということで早希ちゃんはもう一度「OKになった言ってね」と伝えてはける。
その後も音響が上手くいかないようで、音楽が流れるが、ミサイルマン・西代が出てきて「この曲も違うようです」と音響担当に告げる。

ここで、たむらけんじが登場し、西代と二人でトークで繋ぐ。たむらは「早希ちゃんはハートが強いな。さすが世界中を旅してきただけのことはある。俺等、あんなになったらパニクる」と誉めるが、西代が早希ちゃんの干物女的一面を語り、たむらも「どんな人と結婚するんやろ? 俺は絶対嫌や。何もでけん子やてわかってるから俺が全部せなあかんことになるし」と早希ちゃんの浮世離れした一面を惜しんだ(早希ちゃんは公式ブログで「結婚諦めました」宣言をしている。どこまで本気なのかはわからないが)。

三度目で何とか音響も良くなり、早希ちゃんも三回目の登場にも関わらず「皆さん初めまして」と言って笑いを取ったが、その後も本当に指定通りの音楽が来るのか構えながら演じることになる。途中、やはり音響が出を間違え、早希ちゃんが「へたくそー!」と言って笑いを取っていた。
新しい絵が何枚か加わっている。ちなみに今日の演目とは関係ないと思われるが、ヨシモト∞ホールに預けておいた小道具などが年末の大掃除で捨てられてしまったそうで、ドラゴゲリオンで使う絵などは全て描き直すことになったようだ。
ネズミ講の演目では、子どもが「それネズミ」と語りかけて来たので、「違うよ、ミッキーだよ」と誤魔化すというシーンが追加されていて、かなり受けていた。

「ミッキーマウス」、「ドレミの歌」、「グーチョクパー」などの替え歌が唄われるが、手拍子をしたお客さんに、「今、手拍子打ったお客さんは共犯だよ」と言ってここでも笑いを取る。
最後に「はい、何とか無事に終えることが出来ました」と早希ちゃんは締め、これまた爆笑を誘っていた。ちなみに本人はブログでユーモラスにまとめている

女の男。和田ちゃんが客席に向かって「こんにちはー!」と語りかけるが、返す人はいない。市川くんが、「和田ちゃんは早希ちゃんじゃないから返ってこない」と言う。
市川くんは、バレンタインデーにチョコを沢山貰ったというが、和田ちゃんに「嘘だ」とおでこを叩かれ、「本命は二つ。妻と女子大生のファンの子」と言い直すが、それも「女子大生は嘘やろ」ということで、また和田ちゃんからおでこを叩かれる。
和田ちゃんはしょっちゅう髪の色を変えており(髪形は基本的に変わらない)、今は黒髪に紫を混ぜた髪の色なのだが、この間、バスの後ろの席に座った人に「しば漬け食べたい」(このセリフで有名になった山口美江も3年前に若くして他界してしまった)と言われたそうである。和田ちゃんの髪が、しば漬けに見えたのだろう。
市川くんもネクタイを二重巻きにするか三枚巻きにするか迷っているそうだが、和田ちゃんに「どうでもいいことやろ!」などと言われてしまう。
最後は、和田ちゃんの叩きが強すぎて、市川くんの眼鏡が飛び、そのせいで市川くんは視界が悪くなっただけでなく、体の他の部分にも影響が出るのだが、実はスペアの眼鏡を持っていて全て解決ということになった。

ゲストであるギャロップ。毛利が「怖い話をしよう」と提案し、タクシー運転手の怪談として、林がタクシードライバー、毛利が女の幽霊を演じることになるのだが、毛利が「運転手さん、3年前にあなたが轢いた女、こんな顔してませんでしたか?」というのだが、林は「3年前にあなたを轢いた男、こんな顔してませんでしたか?」と返しで、「久しぶりですね。3年前にあなたを轢いた男です」と、轢いた人と轢かれた人が偶然で再会したという話にしてしまう。
毛利が駄目出ししてもう一度やるが、今度は林が「3年前じゃなくて4年前です」と言い、「4年も捕まらないって、警察大丈夫でしょうかね?」と別の話にしてしまう。
再度やるが、林が「あのー、3年前に轢いた何番目の人ですか?」と聞いて、「あのころよく事故ってた」と何人も轢いているというトンデモ設定にしてしまう。

コーナー。「大多数ジェスチャーゲーム」である。赤組と青組に分かれての戦い。赤組の参加者はマユリカ、飯めしあがれこにお、トット、ぎゃろっぷ。対する青組はジュリエッタ、ムラムラタムラ、矢野号、守谷日和、桜 稲垣早希とピン芸人が多い。赤組は赤の、青組は青のTシャツを羽織っての出場である。
飯めしあがれこにおとムラムラタムラがジャンケンをして、勝った飯めしあがれこにおが後攻を選ぶ。

各チームから一人が解答者となり、解答者の後ろにスケッチブックに書かれた答えが出される。それを見た同じチームのメンバーがヒントをジェスチャーで解答者に伝え、正解すると他のメンバーが解答者に回るというローテーション。

青組のトップバッターは早希ちゃんであるが、「カーリング」というお題に、頭の中ではイメージが浮かんでいるのに競技名が出て来ないというパターンで、「これ、解答者がアホやわ!」と言われる。
「ホッケー」「スーパーホッケー」と誤答を繰り返した早希ちゃんに、仕方なく頭文字が「カ」であることが教えられ、早希ちゃんもようやく「カーリング!」と思い出す。
次の解答者となったのはムラムラタムラであるが、「エジプト」というお題に(青組のメンバーは腕でピラミッドの三角を作ったり、ツタンカーメンの棺の真似をしたり、「暑い」というジェスチャーをする)、「ピラミッド」とまでは答えられたものの、そこから先に行けない(スフィンクスのポーズをした芸人はいなかった)。しかたなくミサイルマン・岩部が「えじぷ」まで言い、やっと「エジプト」という答えが出る。
基本的にジェスチャーは全員が行わなければいけないのだが、コーナーには初参加だというアキラはただボーッと突っ立っているだけのことが多く、ミサイルマンの二人や味方の青組メンバーからも駄目出しを受ける。

赤組は、飯めしあがれこにおが炊飯器としゃもじを持って登場。ということで小道具を最大限に生かしてヒントを出そうとする。「だんじり」というお題では炊飯器がだんじりに見立てられたりした。赤組の答えに「ONE PEACE」というものがあり、尾田栄一郎の「ONE PEACE」のことで、全員が同じポーズを取って正解を出したが、私はそのポーズを知らないので、それだけでは正解はわからなかった。「散弾銃」などという、ジェスチャーで表すのは難しいものもあったのだが(結局は、「パス」となったが)、正解数は赤組の方が多いということで、青組の中でもっとも駄目だった人が罰ゲームを受ける。罰ゲームを受けることになったのは、ジェスチャーで全くと言っていいほど役に立たなかったアキラ。たむけんから巨大ハリセンを頭に受けた。

「EVEMON TKF!」では、吉本興業所属のNMB48の真似をして、かどうかはわからないが出演した芸人がハイタッチでお見送りを行う。
以前、BSでAKB48のコンサートを見たことがあり、選抜メンバーと選抜入り出来なったメンバーの実力に明らかに差があることを知って、「へー、AKBファンはAKBオタなどと呼ばれて馬鹿にされてるけど、実力を見る目は確かなんだな」と思ったものだが、ハイタッチという一瞬で行われるものであっても、予想以上に相手の人となりはわかるものであるということを「EVEMON TKF!」のハイタッチ会で知ることが出来た。

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