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2015年8月の22件の記事

2015年8月31日 (月)

ありふれた存在

「自分には狂人的要素など一切ない」と考えられる人が本当の狂人です。

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2015年8月27日 (木)

コンサートの記(201) 諏訪内晶子芸術監督 第3回音楽祭NIPPON名古屋公演 パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン演奏会

2014年12月8日 名古屋・栄の愛知県芸術劇場コンサートホールにて

名古屋へ。第3回国際音楽祭NIPPONの名古屋公演を聴くためである。

第3回国際音楽祭NIPPON名古屋公演は、午後18時開場の午後18時45分開演。名古屋は開場から開演まで45分間なのが普通であり、午後18時45分開演も普通の時間である。東京、大阪、京都では午後18時45分開演の公演は考えられないが。

国際音楽祭NIPPONは、ヴァイオリニストの諏訪内晶子を芸術監督に迎えて行われるようになった音楽祭である。今年は東日本大震災の被災地である福島県郡山市の郡山女子大学建学記念講堂大ホールでケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団によるチャリティコンサート(無料コンサート。諏訪内晶子は出演せず)や横浜みなとみらいホールで諏訪内晶子出演による室内楽が演奏されたりしている。12月の頭からは名古屋と横浜で諏訪内らによる公開マスタークラス(公開レッスン)も行われている。

今日はパーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンと諏訪内晶子の共演である。諏訪内はこの後も名古屋に残り、11日に室内楽のコンサートを行う。

開場1時間前に愛知芸術劇場コンサートホール(愛知芸術文化センター4階にある。)の入り口前に行くと、お爺さん二人が第3回国際音楽祭NIPPON名古屋公演の諏訪内晶子の写真入りポスターの前で立ち話をしていたのだが、いつしか私も会話に加わるという状況になっていた。二人は諏訪内晶子のCDは沢山持っているが実演は聴いたことがないという。私は私が思う日本人現役女性ヴァイオリニスト別格カルテット(凄い順に五嶋みどり(MIDORI)、諏訪内晶子、神尾真由子、川久保賜紀)を挙げたのだが、お爺さんの一人が「諏訪内さんはあれですね、美貌で得してますね」というので、私は「五嶋さんなんかはね、はっきり言いませんが、はい」と答えておいた。

パーヴォとドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン(名古屋ではドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団と表記される)は、韓国のソウルでブラームスの交響曲チクルスを行った後で日本に乗り込み、昨日は横浜、今日は名古屋でコンサートを開き、明後日からは東京でもブラームス交響曲チクルスを行う。同コンビは今後、RCAレーベルにブラームス交響曲全集を録音する予定である。

曲目は、ブラームスの大学祝典序曲、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン独奏:諏訪内晶子)、ブラームスの交響曲第1番。

実は、パーヴォ・ヤルヴィと諏訪内晶子の共演は、8年前にここ愛知県芸術劇場コンサートホールで果たされるはずだったのだが、諏訪内晶子が体調不良のためにキャンセル(のちにそれが妊娠によるものであることがわかるのだが、そこから諏訪内の泥沼劇が始まる)、代役として何故か諏訪内さんよりも才能のあるヒラリー・ハーンが抜擢されている。

ドイツ・カンマーフィルハーモニーのカンマーは、英語でいうチェンバーであるが、今日は第1ヴァイオリン10名、第2ヴァイオリン8名という、室内オーケストラよりは少しだけ大きめの編成である。古典配置による演奏。

ブラームスの大学祝典序曲。ベートーヴェンの時と違い、ホルンやトランペットはモダン楽器を用いているが、弦楽はピリオドによる演奏である。ビブラートは抑え、旋律を歌い終えると弓を弦からサッと離す。

ピリオド奏法が功を奏したようで、弦楽は力強く弾いても暑苦しい響きにはならず、典雅さが増す。管楽器の楽しげな歌わせ方も面白い。

パーヴォの指揮であるが、指揮棒を動かした通りの音をドイツ・カンマーフィルから弾き出す。まるで指揮棒の魔術師のようだ。現役指揮者の中では、映像でしか見たことがない人も含めて、バトンテクニックはパーヴォがナンバーワンだと思われる、

音楽祭NIPPON芸術監督・諏訪内晶子によるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。

紫のドレスで登場した諏訪内は磨き抜かれた高雅な音で、メンデルスゾーンの哀愁溢れる旋律を歌い上げる。テンポの揺るぎはないが強弱の幅は広く、本来は同じ強さで弾くはずのところをスッと引いて弱音を出す独特の表情付けは哀感を増すが、発想が日本人的であり、諏訪内が日本人ヴァイオリニストであることを再確認させられる。
諏訪内はパーヴォは勿論、ドイツ・カンマーフィルの楽団員ともアイコンタクトをかなり多く取りながらの演奏。協奏曲は皆で作り上げるものという意識があるのであろう。以前の諏訪内はそうではなかったので、やはり芸術監督という責任あるポジションを任されたことで考え方が変わったのかも知れない。

見事な演奏であった。

アンコールは、J・S・バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番からラルゴ。調子の良いときの諏訪内が神がかり的な演奏をすることがあるのだが、今日聴いたバッハも天井から慈愛に満ちた音が降り注いでくるかのような崇高なる音楽を生み出していた。

ブラームスの交響曲第1番。パーヴォはこの曲は譜面台を置かず暗譜で指揮する。速めのテンポでスタート。往々にして情熱が暑苦しい域に達してしまうブラームスの交響曲第1番の演奏であるが、ピリオド・アプローチの効果で弦が涼しく聞こえるため、いくら情熱的になっても、決して暴れ馬のようにはならない。ただピリオドの場合、愛知県芸術劇場コンサートホールの音響によるものか、私の座った席(今日はP席で聴いている)の問題だったのか、あるいはピリオドだとそうなってしまうのか、正確にはわからないが、コントラバスの音の刻みがが「ギシ、ギシ」というビニールラップを破っているような音に聞こえるという難点がある。

パーヴォはこの曲ではテンポをかなり操作する。第1楽章では思い切った減速が効果的である。

ブラームスの交響曲第1番は「ベートーヴェンの交響曲第10番」とも呼ばれているのだが、それには第4楽章で「歓喜の歌」に似た旋律が歌われるのと同時に、第1楽章で多くの「運命主題」に似た「ジャジャジャジャン」という音型が用いられていることにも由来すると思われるのだが、パーヴォとドイツ・カンマーフィルは極めて見通しと良い演奏を行っており、他の演奏よりも多くの「運命主題に似た音型」を曲中に聴くことが出来た。

ドイツ・カンマーフィルのメカニックは極めて高く、第4楽章でトロンボーンの入りが揃わないというミスがあったがそれ以外は緻密なアンサンブルを展開した。

第4楽章の喜びのメロディーも速めのテンポではあったが、上っ面の喜びではなく、真の心の高揚が伝わる優れたものであった。

アンコールは2曲。

交響曲第1番演奏終了後に、パーヴォはドイツ・カンマーフィルの第2ヴァイオリンの後ろの方の奏者に、親指と人差し指、中指で「3」と示したので、ハンガリー舞曲第3番をやるということがわかる。指揮台に立ったパーヴォはやはり先程と同じように「3」とカンマーフィルのメンバーに示し、ハンガリー舞曲第3番を演奏する。ハンガリー舞曲の演奏の中でもノーブルな部類に入る演奏であった。

ラストは有名なハンガリー舞曲第1番。テンポを揺らして迫力のある演奏を生み出したパーヴォ。特にオーボエやフルートが最初に演奏を始める中間部では、第1拍目を引き延ばして木管の旋律をよりはっきり聞こえるようにするという工夫を行っていた。クラシックの音楽の場合は格調高いものが良いとされる場合も多いのだが、ハンガリー舞曲はジプシー(ロマ)の旋律であり、彼らは拍子にとらわれない演奏をしていたため、或いは今日のような第1拍のみ長くというようなこともしていたかも知れない

パーヴォは客席に向かって何度かバイバイをしながらステージを去り、ドイツ・カンマーフィルの楽団員は通常「客席側」と聞いて思いつく側とP席側の両方にお辞儀をしてステージを終えた。

 

愛知県芸術劇場から外に出ると、栄の街の夜景が夢のように美しい。

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2015年8月26日 (水)

アリス=紗良・オット(ピアノ) リスト 「愛の夢」第3番

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2015年8月25日 (火)

笑いの林(51) 「関ズミ∞ライブ」第2回公演

2015年8月8日 よしもと祇園花月にて

午後7時から、よしもと祇園花月で「関ズミ∞(かんずみエイト)ライブ」第2回公演を観る。関西在住の吉本住みます芸人達によるライブ。関ズミ∞というのは関ジャニ∞のパクリである。

出演:タナからイケダ(京都住みます芸人)、わんだーらんど(和歌山住みます芸人)、SPAN!(大阪住みます芸人)、山田スタジアム(兵庫住みます芸人)、十手リンジン(奈良住みます芸人)、月亭八斗(兵庫住みます芸人)、月亭太遊(京都住みます芸人)、ファミリーレストラン(滋賀住みます芸人)

前半はタナからイケダの田邊孟德が司会を務め、各地の住みます芸人の紹介をする。前回の「関ズミ∞ライブ」から、交代があったのは二組。まず十手リンジンがゆりやんレトリィバァ(奈良県出身)に変わって奈良住みます芸人になり、かわばたくんが兵庫住みます芸人を卒業して(だが未練があるようで今も兵庫県在住だそうである)月亭八斗が兵庫住みます芸人になり、田舎の代名詞でもある(丹波)篠山市に住んで活動をしているそうだが、短期の赴任であり、先月、篠山市に来たばかりだが、来月にはもう大阪に帰る予定だという。ちなみに駅から遠いところに住んでいるそうで、普通の事務所なら車で迎えに来てくれるはずなのだが、吉本なので自転車支給であり、月亭八斗は「自分は運動をやっていたし体力に自信があるからいいか」と思ったものの、片道1時間半掛かったそうで、そこからJRと阪急を乗り継いできたものの、片道3時間掛かったそうである。

山田スタジアムは阪神タイガース芸人であり、私もスワローズのYAMADA(山田哲人)の背番号23が入ったレプリカユニフォームを持っているため折角なので着ていく。誰か突っ込むだろうと思っていたが、真っ先に気が付いたのはSPAN!のマコトで、山田スタジアムは私の着ていたスワローズのユニフォームがYAMADAのものであることには気が付かなかったが、隣りにいた十手リンジンの二人が胸番号23であるのに気付いて山田スタジアムに「山田のだ」と教えていた。
ちなみに、SPAN!のマコトは仕事で右足首を骨折したそうで、最初に登場したときには松葉杖を突いていた。

まず、住みます芸人によるネタ。

トップバッターは、十手リンジン。奈良は空気が良いというので、二人で美味しい空気を吸い込むが、まだ奈良に出掛ける前で、奈良に向かう大阪の始発駅である近鉄鶴橋駅だったということで、西手が「俺ら焼肉の匂い吸ってたんかい!」と突っ込む(鶴橋は西日本最大のコリアンタウンである)。続いて、奈良で美味しい空気を吸い込むことにするのだが、実はまだ電車から降りていなかったというオチがある。

自然が綺麗なので子供の頃の遊びをしようということになるのだが、結構スベる。十田は大学まで陸上(長距離)の選手だったというので、今日も「その場から移動せずに全力ダッシュ」のネタをやっていた。

SPAN!。マコトは松葉杖を使わず、足を引きずりながらではあったが、歩いて登場した。水本は歩きスマホをよくしていしまい、その理由はスマホゲームに夢中になってしまうからだという。マコトは自分達が主人公になったスマホゲームを作ったら人気が出るというので、マコトが居眠り運転防止ゲームというものを提案する。マコトが車を運転するのだが、居眠りしそうになる。そこで水本が「起きろ!」と言って起こすというゲーム。水本は「自分が出てこない」と文句を言うが、取りあえずやってみる。だが、1回目はマコトが居眠りすることなくクリア。ちなみにクリア出来ないとメモリーが全て飛んでしまうという罰ゲームがあるそうだ。ちなみにマコトが居眠りして人を轢いてしまうが、それが水本だったということで、水本は「俺、ここで出てくんのかい!」と突っ込んでいた。

山田スタジアム。阪神タイガースあるあるネタ。まずは「雨男雨女」。今季のプロ野球の先発投手で、雨天により登板がなくなったのは、5試合の辛島(楽天)がトップ。2位が同じく楽天の則本と広島の前田健太だという(2015年8月8日時点。やはりというべきだろうがドーム球場を本拠地にしているチームの投手は入っていない)。だが、雨男雨女が「お前のせいで試合がなくなった」と言われるのは理不尽。その日中止になる試合を観る予定だった4万7千人全員が雨男雨女ということになるだろうと山田。
「お前が観に行ったから負けた」というのも納得がいかないが、「俺が観に行くと絶対に阪神が勝つ」という人については「だったら毎試合観に行ってくれ。絶対優勝する。5億出して外国人選手雇うよりずっと効率が良い」と主張する。
ちなみに、「代わったところに打球が飛ぶ」というのも嘘で「レフト、マートンから俊介に代わった時、一個も打球飛んでこうへんかった」と言う。だが、代わったばかりの選手というのは打球に目が慣れていないためミスを犯す可能性は他の選手より高く、バットコントールに自信のある選手は代わったばかりの選手のいる方を狙って打つということは当然ながらある。俊介は好守の選手なのでマートンの方がエラーをしやすいのにわざわざ狙い打つ意味はないと思うが。
「10年に1人の逸材」といわれるドラフト候補選手がいるが、ここ10年のドラフトで、主力に成長した逸材は毎年出ており、2012年に至っては各チームのエースが目白押しという状態で、1年に何人も逸材は出ているということになる。

月亭太遊。謎かけをすると言ってお題を募集するが、「映画」というお題には「最近、『進撃の巨人』という映画を観たのですが、制作費を掛けた割りには……」という単なる感想。「住みます芸人」というお題に関しては「最初の方は力を入れていたのですが、最近はおざなりになっている地方もあるようで」という単なる状況説明。謎かけは行われなかった。

京都というと辻あやののイメージがあり、どんな曲でも辻あやの風に歌えると月亭は言うが、結局歌えるのは自分で決めた長渕剛の「シャボン玉」だけ。辻あやのにも特に似てはいない。

わんだーらんど。和歌山にも外国からの観光客が増えているというので、東岸誠(とうぎし・まこと)が英語で和歌山の良さを伝えると言い出す。しかし「高野山」については、「メニーメニーボウズ」「スカイシー、スーパーボウズ」と言って、相方の谷坂俊輔に「なんで、空海を空と海に分けんねん?」と突っ込まれる。
白浜の紹介もテレビCMで使われている英語を使うだけ。
ただ、徳川吉宗については、「He is 8th TOKUGAWA Shogun minister.Born in Wakayama.」という風に詳しく語る。徳川吉宗について聞かれることが多いので詳しくなったという。
しかし、和歌山城の英語の説明も「Wakayama Castle」ではなく、「Yoshimune's House」になってしまう。
ちなみに太子町は「メニーメニー、シーシェパード」になるというブラックな展開になった。

月亭八斗。「月亭太遊」とは違い「歌は唄いません」と言うが、丹波篠山のデカンショ節を歌うことになり、デカンショ節の歌詞は300番まであるのだが、その後更に長くなり、英語バージョン、韓国語バージョン、サウジアラビア語のバージョンも出来たといって出鱈目な歌詞で歌うのだが、新たに出来たデカンショ節の歌詞は八斗が夢の中で見ていたものだったという、夢オチとなった。
その後、ウーイェイよしたかの真似で、この間も別の落語家がやっていた有閑マダムに関する小咄をやる。
「この絵はルノワールでございますわね」「その通り、ルノワールでございます」「この絵はゴッホでございますわね」「いかにも、ゴッホでございます」「この絵はピカソでございますわね」「いえ、奥様、それは鏡でございます」

タナからイケダ。「関ズミ∞ライブ」のために作った新作である。田邊が「女性は噂話が好きというイメージがある」というので、二人でOLに扮し、噂話をすることにするのだが、田邊が「佐々木部長、浮気してるらしいわよ」と言い、池田が「えー! まじー!」と返すが、「今なんて言ったの?」と続けて、実は声が小さくて聞こえなかっただけだったということになる。その後も、田邊「リナって不倫してるんだって」、池田「本当に? リナ本当なの?」と当の本人がそばにいるという設定に何故かなってしまう。

その後、田邊「奈良さんって仏像磨くのが趣味なんですって」、池田「きっしょーい!」、田邊「普段鹿に乗ってるらしいわよ」と奈良ネタになり、
田邊「和歌ちゃん、この間、蜜柑食べて手が真っ黄色になってた」、池田「きっしゅー(紀州)!」
田邊「滋賀さんって良くない?」、池田「えー、でもこの間、シャワーの水止められたって」と関西ネタに入る。
田邊が「関西のこと悪く言うのやめよう。京都さん、大阪さん、兵庫さんのことも言わないといけない」と言うが、池田は「京都さんに、大阪さん、兵庫さんでしょう。すっごく良い人」と言って、田邊に「他の県、思いっ切り見下してるやん」と突っ込まれる。池田は「京都さんって、凄く良い人。この間、家に遊びに行ったら、ぶぶ漬け出されちゃった」言うが、田邊は「京都でぶぶ漬け出されたら『帰れ』いうことやろ」と突っ込む。
最後は田邊が「東郷さん、私のこと狙ってるみたい」というのだが、実は東郷さんというのはデューク東郷のことで、狙っているというのも「狙撃しようとしている」という意味なのだった。

トリはファミリーレストラン。下林が「今年で、滋賀住みます芸人4年目」と言うと、原田が「琵琶湖大橋みたい」と応える。「とても長い」という意味らしい。
「滋賀県の人の心は『コンビニの駐車場みたい』」は「おそろしく広い」という意味。「JR大津駅前」は「寂しい」の言い換え、「ピエリ守山」は「大丈夫?」ということの比喩らしい。「赤こんにゃく」については「意味あるの?」と疑問を呈してしまう。

 

軽演劇「関ズミレンジャー2」

タナからイケダの田邊がバイトの面接を受けている。田邊は京都府亀岡市出身(これは本当である)で、軽作業ということだったので週6日入れると担当者である月亭太遊に告げる。月亭太遊は「京都府出身で週6日入れるなら合格」と言って(他にも、タナからイケダという芸人は亀岡光秀まつりでは手を抜いているという嘘か本当かわからない話もあった)、実は募集しているのは関ズミレンジャーだと打ち明ける。田邊はヒーローショーか何かへの出演だと思うが、怪人軍団と実際に戦うそうで、月亭太遊は「京都のかわばたくんは亡くなった」と語る。田邊は「死んでるやん! しかも兵庫じゃなくて京都の?」

ここで、関ズミレンジャー達が登場する。ブラックバスブラック(ファミリーレストラン・原田)、白浜ホワイト(わんだーらんど・東岸)、奈良の大仏ゴールド(十手リンジン・西手)、HEPFIVEレッド(SPAN!・マコト。車椅子に乗って登場。「室伏広治似の男」にやられたという設定である)、阪神タイガース縦縞(山田スタジアム)で、5人合わせて「関ズミレンジャー」であるが、この「関ズミレンジャー」のポーズを何度もやる。ちなみに前回の関ズミレンジャーで原田が演じていたブルーギルブルーはブラックバスブラックの双子で、その後、殉職したという。ブラックバスブラックも琵琶湖の水を止められるが、更にJR湖西線の電車も止めることが可能だそうである。原田は今日も奈良と和歌山のレンジャーに、「下がれ! 関西の二軍ども!」と言って、ステージ上にいた全員から「滋賀も二軍やろ!」と突っ込まれる。

ちなみに怪人軍団であるが、室伏広治似の「ぐりこ怪人」をSPAN!の水本がやる。道頓堀のグリコの看板のポーズをするのだが、上げる脚が逆である(看板は左脚を上げているのだが、水本は右脚を上げていた。ただ、「グリコ」でなく「ぐりこ」なので別にいいだろう)。ちなみに出オチというやつで、水本が出てきた瞬間から笑いが起こっていた。

だが、水本が現れても、関ズミレンジャー達は、田邊の色と名前を決めるのに一生懸命で、水本は基本、無視される。「天下一品北白川総本店のこってりラーメンの色ゴールド」、「天下一品北白川総本店ホワイト(北「白」川であるため。ちなみに天下一品北白川総本店の住所は北白川ではなく、「ラーメン大国」として知られる一乗寺である)」などという提案があるが、結局、田邊は宇治茶グリーンに決まる。

怪人軍団であるが、西宮の野々村元県議(月亭八斗)、奈良の鹿温泉健康ランド(十手リンジン・十田)、清水の舞台から飛び降りたい男(タナからイケダ・池田)、和歌山・井出商店(和歌山ラーメン発祥の地とされる有名ラーメン店)店員(わんだーらんど・谷坂)という妙な面々。更にファミリーレストラン・下林は本人として出演する。怪人ではなく普通の人が大半である。

なぜか「住みます芸人あるある対決」をやることになり、月亭太遊が審判員をすることになるのだが、「住みます芸人あるある」なので一般の観客は何のことかわからないことも多い。取りあえず、「大きなイベントだと住みます芸人を差し置いて有名芸人が司会をする」、「一社提供の番組に出るためには社長と仲良くなっておいた方がいい」らしい。

5対1で、関ズミレンジャーチームの勝利。怪人軍団は巨大風船を割れるまで持ち続けるという罰ゲームを受ける。最後は月亭太遊が棒の先を風船に刺して割った。

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2015年8月24日 (月)

コンサートの記(200) 広上淳一指揮京都市交響楽団第6回名古屋公演(2015)

2015年7月30日 名古屋・栄の愛知県芸術劇場コンサートホールにて

午後6時45分から、愛知芸術劇場コンサートホールで、京都市交響楽団第6回名古屋公演を聴く。指揮は京都市交響楽団常任指揮者の広上淳一。京都市交響楽団の名古屋公演では京都では中々取り上げられない演目が演奏されるのが特徴である。

曲目は、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番(ピアノ独奏:清水和音)、ベルリオーズの幻想交響曲。

午後6時45分開演の公演というのは、京都でも大阪でも東京でもほとんど例がないが名古屋では普通にある。これが名古屋の独自さというものなのだろう。

今日の京響コンサートマスターは泉原隆志、フォアシュピーラーに渡邊穣。首席クラリネット奏者の小谷口直子は全曲に出演。首席オーボエの高山郁子はラヴェルとベルリオーズに出演(モーツァルトにはそもそもオーボエのパートはない)、首席フルートは清水信貴はベルリオーズのみの出演である。金管であるが、今日座った位置からでは誰が吹いているのかわからなかった。

今日も指揮者と対面した席。指揮者の仕草が手に取るようにわかる席である。

ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、日本人指揮者と日本のオーケストラのコンビに望みうるものとしては最高級にノーブルな演奏である。管の輝きもあるが、弦も煌めくように美しい。

モーツァルトのピアノ協奏曲第23番。ピアノ独奏の清水和音(しみず・かずね。男性)は、若くして世に出たが、世界的に活躍、というよりは日本を中心に堅実なピアニスト活動を続けている人である。

広上の指揮する京響は部分的にピリオド・アプローチの要素も入れた雅やかな伴奏を奏でる。清水のピアノはクリアだが、第3楽章の入りは少し乱暴だったかも知れない。

清水のアンコール曲はなんとピアノ原曲による「亡き王女のためのパヴァーヌ」。技術的にちょっと怪しいところもあったが、垢抜けた演奏をする。

ベルリオーズの幻想交響曲。冒頭を速めのテンポで開始した後でリタルダンドする。京響の弦、特に第1ヴァイオリンの輝きは凄まじく、音というよりも光を感じさせる。

第2楽章の「舞踏会」でも、広上と京響はチャーミングな音作り。広上は指揮棒を逆手に持って人差し指と中指の二本だけで指揮することも多い。

第3楽章のオーボエのバンダは、パイプオルガンのすぐ下にいる。コーラングレ(イングリッシュホルン)と対話を交わしたオーボエは出番が終わるとすぐに退場する。
ラストにおけるティンパニによる雷鳴も大迫力だ。

第4楽章「断頭台への行進」は、美しい音色を保ったままで悪魔的な迫力を出す。力まずに華麗な音を出し続けているだけに却って不気味である。

第5楽章「ワルプルギスの夜」では、不気味さの強調こそないが、音の奔流が凄まじい。鐘が鳴る直前で下手の口が開き、明るめの鐘の色が袖で鳴る。ちなみに広上は鐘に指示する際に、右上に向かって手を示してた。カメラがあったのか、袖で指示が見えるようにそうしたのかは不明。
ラストに向かって広上と京響はギアを上げ、最後は愛知芸術劇場コンサートホールを揺るがすほどの鳴りで掉尾を飾った。最高クラスのベルリオーズである。

カーテンコールに広上は何度か応えた後で、客席に向かって「暑いですね」と言って笑いを取り、「大好きな名古屋に今年も来ることが出来て嬉しいです。来年もまた来ます」と続ける。「ラヴェルでお出迎えしてまた同じ曲をピアノで弾くということがあったわけですが、打ち合わせも何もしておりませんで予想外の事態」と語ってまた笑いを取り、「名古屋フィルハーモニー交響楽団の桂冠指揮者は小林研一郎先生ということで、小林先生の真似をして」と言って、広上と京響は小林研一郎のアンコールの定番である「ダニー・ボーイ(ロンドンデリーの歌)」を奏でる。抒情美溢れる演奏であった。

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2015年8月22日 (土)

笑いの林(50) 「EVEMON TKF!」2015年3月9日

2015年3月9日 大阪・南船場のコラントッテホールにて

午後7時から大阪・南船場のコラントッテホールで、「EVEMON TKF!」を観る。毎週月曜日(EVERY MONDAY。EVEMONはその略なので「エブマン」と読む)にコラントッテのいう会社の2階にある大きな部屋を借りて、たむらけんじが主宰として行っているお笑いライブである。
コラントッテホールは常設の劇場ではなく会社の一室であり、月曜の夜以外は他の目的で利用されていると思われる(おそらく会議室であろう)。

出演:マユリカ、こずまとり、ラニーノーズ、ヒューマン中村、ジュリエッタ、トット(以上、持ち時間5分)、ノーザンダンサー、コウテイ、飯めしあがれこにお、ムラムラタムラ、アキラ(以上、持ち時間2分)、サーフィンズ、矢野号、ビスケットボーイズ、守谷日和、桜 稲垣早希、女と男(以上、持ち時間5分)、ゲスト:ギャロップ。MCはミサイルマンの二人が務める。

これまで観てきた「EVEMON」では毎回たむらけんじが司会をしていたが(全開は土肥ポン太が司会の予定だったが体調不良で降板して、たむらが全編MCを務めた)、今回は他の芸人が司会をする。

ネタの持ち時間や、ネタの後にコーナーがあるところなどは、今はなき京橋花月で行われていた「京橋ネタ」に似ている。

まずミサイルマン・西代が、先週の月曜日に、吉本の男性芸人が参加したマラソン大会があったという話から入り、ゴール地点の淀川沿いは田圃の中のようにぐちゃぐちゃでくるぶしまで埋まるほどだったという。その中で、こずまとりのめっちゃ細田が元力士であり(四股名は安大ノ浪。「あおのなみ」と読むそうだ)、日馬富士の付き人をした経験もあったそうで、そこから吉本の芸人に転じたのだが、元力士という誇りと売りから、まだ寒い季節なのに裸にまわしのみという力士スタイルでマラソンを走ったという。42.195キロを走るのに、普通の人では4時間から5時間かかり、めっちゃ細田もトイレに行きたくなったそうで、トイレに駆け込んでまわしを一旦ほどき、用を足してからまた締め直して走ったという。
ミサイルマン・西代もマラソンを走って、翌朝、筋肉痛でパンパンになったというが、めっちゃ細田はマラソンの翌日にはベッドから起き上がれないほどに疲労困憊となってしまい、トイレに行きたくても行けずに漏らしてしまったそうだ。ただ、西代はめっちゃ細田の根性に感心したという。

めっちゃ細田は、下半身にまわしを締め、上半身はワイシャツにジャケットという不思議な格好をしているが、下半身は力士、上半身は漫才師ということを示すためにやっているという。
こずまとりのネタも、めっちゃ細田が元力士ということを生かすものになっている。
修学旅行で枕投げをするというシーンで、めっちゃ細田は相方の中村圭之介に櫓投げという相撲の技を繰り広げてしまう。
その他、めっちゃ安田の初恋の人の名前は「ケイコちゃん」なのだが、「貴乃花親方の奥さん」ということで「花田(旧姓:河野)景子夫人」であることがわかったりする。
ちなみに、めっちゃ細田の安大ノ浪時代の成績はインターネットに載っているそうで、39勝64敗16休であることが確認出来る。大きく負け越している上に怪我もして、それで引退ということになったらしいが、角界で39勝というのは案外凄いのではないだろうか。角界に入ることが出来ただけでも大したものである。

ラニーノーズは、音楽性の違いから解散をもちかけるロックデュオのコントなのだが、片方がラップも入れたロックなメッセージなのに対して、片方が王子様スタイルのファンシーテイストで音楽性が合うはずもなかったのだった。

ヒューマン中村は今日はフリップ芸ではなく、漫談。「『苦虫をかみつぶしたような』という表現がありますが、虫というのはおそらく大半は苦い(実は甘い虫も多いのであるが突っ込まないでおく)ということで、『蝉が口に飛び込んだ』ぐらいで良いですよね」という提案から入り、「『鳩が豆鉄砲を喰らったような』、これもどういう状況なんでしょう。『鯨が潮出す穴を塞がれた』や『袋に鉄アレイ入れられたカンガルー』などの方が想像しやすい」と語る。
なぞなぞ「『果物を沢山積んだトラックが急カーブで落としたものはなーんだ?』、正解は『スピード』」という例えを出して、「今年はこれでいく」というなぞなぞを紹介する(今後も演られるであろうから書かないでおく)。
乳歯が抜けたときに、それを二階建て家屋の屋根まで投げると永久歯が丈夫になるという言い伝えがあるが、子どもの投擲力だと屋根まで投げることは出来ないので、代わりに自分が投げるというビジネスを考えていることも語る。それが当たったら助手を一人雇いたいというのだが、助手の役割は毎回二階の屋根まで乳歯を投げられている家の人に謝りに行くというものだそうだ。

ジュリエッタ。藤本がワインにうるさい客を演じ、井尻がウエイターを演じるのだが、藤本がワインの産地やテイストや銘柄などを当てようとして全て外してしまう。二度目のチャレンジでは井尻が誘導するがそれでも失敗。三度目も失敗するが、実は井尻は誰でも当てられるようにファンタグレープを注いだのだが、藤本はワインと勘違いしていたのだった。

トット。徐々に力を付けてきているのが感じられるコンビである。多田が「バイト先にいきっている(関西弁である。「いい気になっている」「調子に乗っている」というニュアンスがある)先輩がいると嫌だね」というので、桑原がいきっている先輩を演じることになるのだが、実は桑原は根は善人で気も弱く、斜に構えたキャラクターを演じないと生きていけないタイプであったというオチであった。

持ち時間2分組で、飯めしあがれこにおというピン芸人が炊飯器としゃもじを持って登場し、自分を指す一人称を「めし」、舞台を「キッチン」と呼ぶという独特の言葉使いをする。文字の書かれた紙を何枚か後ろ向きにしてばらまいて、1枚ずつ取り上げ、「飯(めし)」という字が2回連続で出ると、炊飯器の蓋を開けることが出来るのだが、「パン」など違うものが2回連続で出ると炊飯器の蓋を閉めなければならないという謎のルールによるゲームを行った。

「EVEMON TKF!」では常連になったアキラは、「頭に付けた鈴を鳴らさずに10秒以内にスクワット」、「10秒以内に『ウォーリーを探せ』のウォーリーを探す」、「10秒じゃストで『10秒!』と言う」にチャレンジして今日も全て失敗。ミサイルマン・西代によると、「EVEMON TKF!」でアキラの芸を見た先輩芸人がアキラを気に入り、結婚式に呼んで余興をさせたそうである。

矢野号は、アンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓 15の君へ~」に乗せて、合併して出来た会社の名前を挙げていくというフリップ芸を行った。

守谷日和は、駅から近くて買い物も便利、南向きの2LDKで家賃2500円というどう考えても事故物件のマンションを借り、そこで女性の幽霊を見るのだが、顔がタイプだったため、仲良くなろうとするという変わった男を演じた。

早希ちゃんは久しぶりに「おねえさんといっしょ」をやる。出てきて、「こんにちはー!」と客席に叫び、お客さんが「こんにちはー」と返すのを聞くが、その後、「音楽が違うみたいなのでもう一度やろうね」と言っていったん退場、去り際に音響さんに「OKになったら言ってね」と呼びかける。
二度目。今度は出の音楽が途中で切れてしまう。ということで早希ちゃんはもう一度「OKになった言ってね」と伝えてはける。
その後も音響が上手くいかないようで、音楽が流れるが、ミサイルマン・西代が出てきて「この曲も違うようです」と音響担当に告げる。

ここで、たむらけんじが登場し、西代と二人でトークで繋ぐ。たむらは「早希ちゃんはハートが強いな。さすが世界中を旅してきただけのことはある。俺等、あんなになったらパニクる」と誉めるが、西代が早希ちゃんの干物女的一面を語り、たむらも「どんな人と結婚するんやろ? 俺は絶対嫌や。何もでけん子やてわかってるから俺が全部せなあかんことになるし」と早希ちゃんの浮世離れした一面を惜しんだ(早希ちゃんは公式ブログで「結婚諦めました」宣言をしている。どこまで本気なのかはわからないが)。

三度目で何とか音響も良くなり、早希ちゃんも三回目の登場にも関わらず「皆さん初めまして」と言って笑いを取ったが、その後も本当に指定通りの音楽が来るのか構えながら演じることになる。途中、やはり音響が出を間違え、早希ちゃんが「へたくそー!」と言って笑いを取っていた。
新しい絵が何枚か加わっている。ちなみに今日の演目とは関係ないと思われるが、ヨシモト∞ホールに預けておいた小道具などが年末の大掃除で捨てられてしまったそうで、ドラゴゲリオンで使う絵などは全て描き直すことになったようだ。
ネズミ講の演目では、子どもが「それネズミ」と語りかけて来たので、「違うよ、ミッキーだよ」と誤魔化すというシーンが追加されていて、かなり受けていた。

「ミッキーマウス」、「ドレミの歌」、「グーチョクパー」などの替え歌が唄われるが、手拍子をしたお客さんに、「今、手拍子打ったお客さんは共犯だよ」と言ってここでも笑いを取る。
最後に「はい、何とか無事に終えることが出来ました」と早希ちゃんは締め、これまた爆笑を誘っていた。ちなみに本人はブログでユーモラスにまとめている

女の男。和田ちゃんが客席に向かって「こんにちはー!」と語りかけるが、返す人はいない。市川くんが、「和田ちゃんは早希ちゃんじゃないから返ってこない」と言う。
市川くんは、バレンタインデーにチョコを沢山貰ったというが、和田ちゃんに「嘘だ」とおでこを叩かれ、「本命は二つ。妻と女子大生のファンの子」と言い直すが、それも「女子大生は嘘やろ」ということで、また和田ちゃんからおでこを叩かれる。
和田ちゃんはしょっちゅう髪の色を変えており(髪形は基本的に変わらない)、今は黒髪に紫を混ぜた髪の色なのだが、この間、バスの後ろの席に座った人に「しば漬け食べたい」(このセリフで有名になった山口美江も3年前に若くして他界してしまった)と言われたそうである。和田ちゃんの髪が、しば漬けに見えたのだろう。
市川くんもネクタイを二重巻きにするか三枚巻きにするか迷っているそうだが、和田ちゃんに「どうでもいいことやろ!」などと言われてしまう。
最後は、和田ちゃんの叩きが強すぎて、市川くんの眼鏡が飛び、そのせいで市川くんは視界が悪くなっただけでなく、体の他の部分にも影響が出るのだが、実はスペアの眼鏡を持っていて全て解決ということになった。

ゲストであるギャロップ。毛利が「怖い話をしよう」と提案し、タクシー運転手の怪談として、林がタクシードライバー、毛利が女の幽霊を演じることになるのだが、毛利が「運転手さん、3年前にあなたが轢いた女、こんな顔してませんでしたか?」というのだが、林は「3年前にあなたを轢いた男、こんな顔してませんでしたか?」と返しで、「久しぶりですね。3年前にあなたを轢いた男です」と、轢いた人と轢かれた人が偶然で再会したという話にしてしまう。
毛利が駄目出ししてもう一度やるが、今度は林が「3年前じゃなくて4年前です」と言い、「4年も捕まらないって、警察大丈夫でしょうかね?」と別の話にしてしまう。
再度やるが、林が「あのー、3年前に轢いた何番目の人ですか?」と聞いて、「あのころよく事故ってた」と何人も轢いているというトンデモ設定にしてしまう。

コーナー。「大多数ジェスチャーゲーム」である。赤組と青組に分かれての戦い。赤組の参加者はマユリカ、飯めしあがれこにお、トット、ぎゃろっぷ。対する青組はジュリエッタ、ムラムラタムラ、矢野号、守谷日和、桜 稲垣早希とピン芸人が多い。赤組は赤の、青組は青のTシャツを羽織っての出場である。
飯めしあがれこにおとムラムラタムラがジャンケンをして、勝った飯めしあがれこにおが後攻を選ぶ。

各チームから一人が解答者となり、解答者の後ろにスケッチブックに書かれた答えが出される。それを見た同じチームのメンバーがヒントをジェスチャーで解答者に伝え、正解すると他のメンバーが解答者に回るというローテーション。

青組のトップバッターは早希ちゃんであるが、「カーリング」というお題に、頭の中ではイメージが浮かんでいるのに競技名が出て来ないというパターンで、「これ、解答者がアホやわ!」と言われる。
「ホッケー」「スーパーホッケー」と誤答を繰り返した早希ちゃんに、仕方なく頭文字が「カ」であることが教えられ、早希ちゃんもようやく「カーリング!」と思い出す。
次の解答者となったのはムラムラタムラであるが、「エジプト」というお題に(青組のメンバーは腕でピラミッドの三角を作ったり、ツタンカーメンの棺の真似をしたり、「暑い」というジェスチャーをする)、「ピラミッド」とまでは答えられたものの、そこから先に行けない(スフィンクスのポーズをした芸人はいなかった)。しかたなくミサイルマン・岩部が「えじぷ」まで言い、やっと「エジプト」という答えが出る。
基本的にジェスチャーは全員が行わなければいけないのだが、コーナーには初参加だというアキラはただボーッと突っ立っているだけのことが多く、ミサイルマンの二人や味方の青組メンバーからも駄目出しを受ける。

赤組は、飯めしあがれこにおが炊飯器としゃもじを持って登場。ということで小道具を最大限に生かしてヒントを出そうとする。「だんじり」というお題では炊飯器がだんじりに見立てられたりした。赤組の答えに「ONE PEACE」というものがあり、尾田栄一郎の「ONE PEACE」のことで、全員が同じポーズを取って正解を出したが、私はそのポーズを知らないので、それだけでは正解はわからなかった。「散弾銃」などという、ジェスチャーで表すのは難しいものもあったのだが(結局は、「パス」となったが)、正解数は赤組の方が多いということで、青組の中でもっとも駄目だった人が罰ゲームを受ける。罰ゲームを受けることになったのは、ジェスチャーで全くと言っていいほど役に立たなかったアキラ。たむけんから巨大ハリセンを頭に受けた。

「EVEMON TKF!」では、吉本興業所属のNMB48の真似をして、かどうかはわからないが出演した芸人がハイタッチでお見送りを行う。
以前、BSでAKB48のコンサートを見たことがあり、選抜メンバーと選抜入り出来なったメンバーの実力に明らかに差があることを知って、「へー、AKBファンはAKBオタなどと呼ばれて馬鹿にされてるけど、実力を見る目は確かなんだな」と思ったものだが、ハイタッチという一瞬で行われるものであっても、予想以上に相手の人となりはわかるものであるということを「EVEMON TKF!」のハイタッチ会で知ることが出来た。

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2015年8月20日 (木)

映画「スエーデンの城」テーマ曲

フランソワーズ・サガンの戯曲を原作にしたフランス映画「スエーデンの城」のテーマ曲です。レイモン・ル・セネシャルの作曲。映画よりもテーマ曲の方が有名というケースは多いですが、これもその一つに挙げられると思います。それにしても昔はスウェーデンをスエーデンと表記していたんですね。

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流されるな

原点に帰って「そのもの」を見よ。

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コンサートの記(199) 「夏川りみと京フィルコンサート」2015城陽

2015年8月4日 京都府城陽市の文化パルク城陽プラムホールにて

午後7時から、文化パルク城陽プラムホールで、夏川りみと京フィルコンサートを聴く。タイトル通り夏川りみと京都フィルハーモニー室内合奏団によるジョイントコンサートである。これまでにも何回か行われており、チケットを手に入れたこともあるが、結局、今日まで来る機会はなかった。文化パルク城陽はプラムホール内は空調が効いているが、その他は冷房がほとんど効いておらず暑い。外にはミストもあるがそれほど涼しくない。

久しぶりとなる夏川りみのコンサート。夏川のコンサートを聴くのは今回で4回目だと思うが、これまでの会場は伊丹、大阪、宇治、そして今回の城陽で、実は京都市内で夏川のコンサートを聴いたことは一度もない。京都のポピュラー音楽のメイン会場である京都会館が取り壊し再建工事中で使えなかったということもあるだろうが、それにしても不思議である。

ミュージカルの指揮などを中心に活躍している井村誠貴(いむら・まさき)の指揮。

曲目は前半後半共に二部構成で、前半一部が京フィルのみの演奏で、ヨハン・シュトラウスⅡ世の「美しく青きドナウ」、ヴォーン=ウィリアムズの「グリーンスリーブス幻想曲」、エドゥアルド・シュトラウスの「カルメン・カドリーユ」、前半二部が夏川りみを迎えて「童神~(ヤマトグチ)」、「ニライの風」、「時の流れに身をまかせ」、「Amazing Grace」

井村誠貴の指揮であるがタメがない。セカセカしたテンポで聴かせ所も過ぎ去ってしまう。音楽作りというより仕事をしている場面を見ているような気分にさせられる。

齋藤一郎を常任指揮者に迎えて合奏力を鍛えているはずの京都フィルハーモニー室内合奏団であるが、ホルンやトランペットが音を外し、スネアが間違えるという調子で、「おいおい、大丈夫かよ」と不安になる。

夏川りみは紫のドレスで登場。井村も客席に「暑いですね」と言っていたが、夏川も「沖縄の方が涼しいです」と言っていた。今日の京都府南部の最高気温は37℃。一方、那覇市の最高気温は33℃。夏川りみの出身地である石垣市の最高気温は31℃であった。沖縄はいうほど暑くはないといわれており、「この夏、日本で最も気温が低いのは沖縄」というのも洒落ではなくよくあることである。地形的にフェーン現象が起きにくいということもあるだろう。

スタンダーナンバー「童神~ヤマトグチ」。この曲は内地の言葉による「ヤマトグチ」バージョンと沖縄の言葉による「ウチナーグチ」バージョンがある。2010年に出産を経験し、フィクションでない心でこの曲を歌えるようになった夏川だが、井村はこの曲の歌詞がよくわかっていなかったようで、夏川の子をあやす仕草(これは出産以前からやっていた振りである)についても「踊ってるのかなと思っていた」そうである。ちなみに、夏川と井村は今日が5回か6回目の共演であるが、今日初めて夏川の仕草の意味がわかったことになる。

夏川の歌声であるが、何よりも広がりがある。ステレオ的に上下左右に広がるという意味だけではなく、一つの音に倍音などが重なって重層的になっている。結果として強烈なヒーリング効果と力強いイメージ喚起力を伴う。

「ニライの風」は、沖縄の東方にあるとされるニライカナイという理想郷を題材に歌ったものである。

「時の流れに身をまかせ」は、台湾でコンサートを行う時に「台湾といえばテレサ・テン」ということで北京語を勉強して、台湾でテレサ・テンの曲を原詞で歌ったところ「大好評を頂きまして」(夏川談)ということで、一部を北京語で歌う。ただこの曲は極めて内省的な曲であるため夏川のドラマティックな歌い方は余り曲調に合っていなかったと思う。

「Amazing Grace」。1番は英語詞で歌ったが、2番と3番は予め歌詞解説を行った上でウチナーグチで歌った。

後半。第1部は、「80日間世界一周」、「スカボローフェア」、坂本龍一の「ラスト・エンペラー」。
「80日間世界一周」は京フィルのヴァイオリンの音が美しく、「スカボローフェア」も神秘的な感じがよく出ていたが、「ラスト・エンペラー」は井村の解釈が軽めであり、切なさがきちんと伝わってこない。

後半第2部。「愛よ愛よ(かなよかなよ)」は宮沢和史の作詞・作曲であるが、「頑張らなくてもいいよ」という普通とは違った応援ソングなのが新鮮だったと夏川は言う。

ここで、夏川の三線が運ばれ、「何を歌うかわかったでしょ」と夏川は言う。「今の私があるのも全部この曲のおかげさあ」と言って、夏川は「涙そうそう」を三線を弾きながら歌う。やはり名曲であり、優れた歌唱である。映画「涙そうそう」はひどい出来だったが。

「安里屋ユンタ」(この曲では三線なし)では、「サーユイユイ」、「マタハリヌツンダラカヌシャマヨ」はお客さんが歌う。更に夏川は客席と掛け声の練習をする。夏川が「ハーイヤ」というとお客さんは「ハーイヤ、イヤササ」と応える。実のところ大阪ではないのであんまり歌っている人はいなかったのだが(私は歌ったが)、カチャーシの練習もして皆でやったので、それなりに盛り上がった。

アンコールは、宮沢和史作詞・作曲のヒット曲「島唄」。三線を弾きながら夏川は始めはウチナーグチで歌い、その後、ヤマトグチにチェンジした。THE BOOMのオリジナルに比べると、良い意味でウエットな歌唱であった。

オーケストラが非力であったが、夏川の歌声はこれからも聴き続けて行きたいと思える満足のいくものであった。なお、夏川と井村と京フィルは明日は舞鶴でコンサートを行うそうである。

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2015年8月16日 (日)

あの「思い込みによって受けた傷」は何だったのか。「人は何もわからない」そこから始めなければ誤った方向に行くのは必至だったのに。

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観劇感想精選(160) 市川海老蔵特別舞踊公演「道行初音旅」&「身替座禅」

2015年4月24日 京都四條南座にて観劇

午後6時から、京都四条南座で、市川海老蔵 特別舞踊公演「道行初音旅(みちゆきはつねのたび)」&「身替座禅」を観る。四代目・市川九團次(変換したら「一渇く男児」と出た)の襲名披露を兼ねた公演である。四代目市川九團次は、坂東竹三郎の芸養子となり、四代目坂東薪車を襲名したが、その後に市川海老蔵門下となって市川道行を名乗り、このたび、市川九團次を名乗ることになった。市川海老蔵門下であるが、九團次は市川左團次系の名跡であるため、屋号は成田屋ではなく高島屋となる。

本当は観に行く予定はなかったのであるが、九團次が知り合いの知り合いであったため、観に行くことになった。今日は先程とは別の知り合いとも南座の1階売店前で幕間にたまたま出会う。南座で行われる海老蔵の公演なので、知り合いに出会ったとしても何の不思議もない。

今日も大向うに座る。考えてみれば歌舞伎で大向う以外に座ったことはないような気がする。歌舞伎がそれほど好きというわけではないからかも知れないが。

「道行初音旅」。『義経千本桜』の四段目、ラストの「四の切り」で知られる段であるが、その口に当たるのが「道行初音旅」である。「吉野山」の通称でも知られる。市川九團次は元・市川道行であり、本名も道行であるため、知り合いが「名前が道行やから、こんなん選ばれたんちゃうん?」と聞いたそうだが、九團次によるとたまたまだそうである。九團次の知らないところで、掛詞でこの演目が選ばれた可能性もあるが。

出演は、市川九團次(屋号:高島屋。狐忠信)と上村吉弥(かみむら・きちや。屋号:三吉屋。静御前)

初音の鼓を抱えて吉野山を行く静御前。同行していた佐藤忠信の姿が見えないので、鼓を鳴らす。鼓を鳴らすと忠信はどこからともなく現れるのである。実は現れた佐藤忠信は本物ではなく、初音の鼓の皮にされた狐の子供が化けて出たものだったのだ。

舞が中心の演目である。市川九團次は、初役ということもあり、舞はダイナミックだが手足の振りが大きすぎるという難点もある。狐歩きも例えば市川猿之助(先代及び当代)に比べると様になっていない様子である(家が違うと演じ方も異なるので単純に比較は出来ないのだが)。

20分の休憩の後で、四代目市川九團次襲名を兼ねた口上。出演は、市川海老蔵、市川九團次、片岡市蔵(屋号:松島屋)。海老蔵や市蔵はユーモアを交えて楽しそうに口上を述べるが、九團次はやはり緊張しているようである。ただ、襲名の口上なので、少し緊張しているくらいの方が良いかも知れない。

25分の休憩を挟んで、狂言「身替座禅」。原作は狂言「花子(はなご)」を歌舞伎の演目にしたもので、歌舞伎俳優も狂言師のように自分の身分を説明してから演技に入る。

市川海老蔵扮する山蔭右京が、「洛外に住まいいたす者でござる」と自分のことを語るが、「洛外」に住んでいると述べる役は狂言には少ないようで、ここから洛外・修学院離宮に隠棲している後水尾上皇が山蔭右京のモデルと推察され、そのため狂言「花子」は秘曲扱いになっているようである。

右京は東国へ下った際、美濃国で、花子(はなご)という女性と出会い、逢瀬を交わす。その後、洛外に戻った右京であるが、花子がやはり洛外の北白川(現在の京都市左京区北白川。修学院離宮からは歩いて30分ほどである)に移り住み、右京に文を送ってきたため、右京は会いに行きたいところなのだが、右京の山の神(奥さん)である玉の井(片岡市蔵)というのが夫を束縛するタイプで、花子にすんなり会いに行けそうにない。そこで、右京は「夢見が悪いので仏参に出掛けたい」と言い、「1年ほど」と申し出るのだが、そんなことを玉の井が許すはずもなく、結局、邸の持仏堂の中で一晩座禅をするだけにされてしまう。そこで、右京は太郎冠者(九團次)を呼び、持仏堂の中で衾(ふすま。大きめの頭巾)を被らせて、あたかも右京が座禅をしているように見せかけ、その間に邸を抜けて、北白川の花子の下へと向かう。だが、玉の井はお節介な奥さんであり、衾を被って座禅をしている人物に菓子や茶を勧める。座禅をしている人物が衾を取らないため、侍女の千枝(大谷廣松。屋号:明石屋)と小枝(中村京蔵)に衾をはぎ取るよう命じる。衾の下から現れたのはもちろん太郎冠者。太郎冠者は右京が花子に会いに出掛けたことを白状してしまう。「花子に会いに行きたいと正直に仰ったなら、一晩ぐらいなら許したものを」という玉の井であるが、仕返しをするため、今度は自分が衾をかぶり、帰ってきた右京に自分のことを太郎冠者だと思い込ませ、探ろうとする。

酔っ払って帰ってきた右京は、玉の井の目論見通り衾を被っているのが太郎冠者だと思い込み、花子とのあれやこれやを語り始める。遂には玉の井の悪口まで語り始めてしまうのだが、玉の井が衾の下から姿を現し……

海老蔵も市蔵も遊び心に溢れた演技で、観る者の笑いを誘う。ただ、他の歌舞伎俳優達による「身替座禅」より優れていたかというとそれは別の話である。

なお、鳴り物であるが、邦楽器の他に、グロッケンシュピール(鉄琴)の響きが混じっていた。海老蔵のアイデアなのかどうかはわからないが、新鮮に感じたことは確かである。

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2015年8月15日 (土)

箏曲 「さくら(さくらさくら)」(加藤美枝編曲)

女優の桜田聖子さんによる演奏です。

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感動などという

安っぽい言葉を安易に用いないでくれないか。

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2015年8月13日 (木)

観劇感想精選(159) 復曲能「菅丞相」

2015年8月2日 京都芸術劇場春秋座にて観劇

午後2時から、京都芸術劇場春秋座で復曲能「菅丞相(かんしょうじょう)」を観る。菅原道真を主人公(シテ)とした能の復活上演。能の演目の中には埋もれてしまっているものも多く、時には豊臣秀吉や徳川綱吉といった能好きの為政者が復曲を行うこともあるのだが、大槻文藏と京都造形芸術大学舞台芸術センターでは、今なお埋もれている能の演目復曲に力を入れていく予定である。

まず京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長の天野文雄による解説がある。第13代天台座主の法性坊尊意は様々な呪術を行ったそうであり、溢れている鴨川の水を左右にわけ、真ん中を通って京に入ったというモーゼのような伝説を残しているという。
また、「菅丞相」は後に「雷神」という題で改作されており、そちらの方が内容がわかりやすいのでよく知られているという。

出演:大槻文藏、大槻裕一、喜多雅人、福王和幸、茂山茂(大蔵流狂言方)、福王茂十郎。

なお丞相は普通は「じょうしょう」と読むのだが、「じょうしょう」というのは発音しにくいので「しょうじょう」という読み方が昔からなされているそうである。

比叡山延暦寺の第13代天台座主、法性坊(福王茂十郎)が、菅原道真が藤原時平による筑紫国に流されて以降、帝の体調が優れたいというので、加持祈祷を行っている。法性坊と侍僧は比叡山の素晴らしさを自慢する。

そこに菅原道真の亡霊(大倉文藏)が現れる。菅原道真は法性坊の仏弟子である。道真は己の境遇を嘆く。そして法性坊に帝から参内の勅があっても断ってくれと頼む。しかし法性坊は「二度までなら断るが三度目は参内せざるを得ない」と答える。それを聞いた道真は怒り狂う。

道真や法性坊が舞台から去ると、アイの茂山茂が出てきて、菅原道真の人生と藤原時平の讒言、そしてこれまでの舞台のいきさつを語る。

法性坊が、参内することになる。ところが一行が白川に差し掛かったところで、一天にわかにかき曇り、白川と鴨川が溢れて進めない状況になってしまう。菅原道真が火雷神(大槻裕一)を連れて登場。火雷神は法性坊の乗った牛車を押し戻す。押し戻された場所は推定によると現在の北白川別当付近であるらしい。造形大学のすぐそばである。

法性坊は菅原道真に自分は道真の仏道の師であると諭し、道真を諫めると道真は一転して改心し、法性坊の牛車を内裏に渡す手伝いをし、その後天満天神となって今も日本を守るという、なんだか妙に素直な亡霊となってしまう。ラストにドラマがないのが、この曲が主要演目から落ちた理由かも知れない。もう一つ、「菅丞相」では、讒言を行った藤原時平の影が薄く、どちらかというと帝が悪役になっている。ということで明治から終戦に至るまでの日本ではタブーに触れるとされたのかも知れないというようなことをアフタートークで前京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長で、現在は同大学の客員教授である渡邊守章は語っていた。

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2015年8月11日 (火)

観劇感想精選(158) トム・プロジェクト プロデュース 木村多江ひとり芝居「エンドロール」

2015年6月21日 西宮の兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールにて観劇

午後3時から西宮北口の兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで、トム・プロジェクト プロデュース 木村多江ひとり芝居「エンドロール」を観る。

元々は舞台女優であった木村多江であるが、最近では活動の主舞台を映画やドラマに移しており、私が木村多江の舞台を観るのは初めてになる。

熱心なファンが多いことで知られる木村多江。薄幸の美女役が最も似合う日本人女優の一人だが、そのことは無関係に遅咲きの女優であり、全国的な知名度を得たのはフジテレビ系のドラマ「リング~最終章~」と「らせん」の山村貞子役で、この時28歳であった。

東京都に生まれ、白百合女学園小学校・中学・高校を卒業。そのままエスカレーターで白百合女子大学にも行けたが、本格的な女優を目指して昭和音楽学院ミュージカル科(現在は改組されて昭和音楽大学音楽芸術運営学科ミュージカルコースとなっている)に進学。卒業後は舞台女優として活躍。映画のちょい役などにも出演していた。

日本では一般的に可愛い系の女優が若くして売れ、美人系の女優は売れるのが遅いが、これはどこに原因があるのかわからない。誰が見ても美人タイプの女優である若村麻由美や森口瑤子も本格的に売れ始めたのはアラサーになってからである。

トム・プロジェクトは、これまで25作品のひとり芝居を創ってきたが、それでもプロデューサーの岡田潔からして「確かに異形のスタイルだと思う」(「エンドロール」無料パンフレットより)と書いているように、一人芝居というのは特殊な劇である。ライフワークのように一人芝居を続けている俳優もいれば、一切出演しないという役者もいる。
今回の「エンドロール」は、木村多江には見えるとされる人物が客席にいる人からは見えないので、観る側が想像で補うというスタイルを取る。「返事は返ってこないが対話型のセリフ」が大半で独り言は少ないが、キキという愛猫がいるという設定であり、独り言ではなくキキに向かって語りかけるということで処理している。また、スマホでのやり取りも多い。

一人芝居となると、どうしても役者との距離が近い方が観客も想像力を働かせやすいため、「エンドロール」も東京ではキャパ160名ぐらいのところでやったが、関西では800名収容の兵庫芸術文化センター阪急中ホールでの上演となった。木村多江の芝居を観たことがなかったため(2002年に栗東で子供のためのシェイクスピア作品に出演したのは知っていたが観に行ってはいない)、今日の公演のこともノーマークで、兵庫芸術文化センターで別の公演を観た際に初めて知り、チケットを取るのが遅れたため席も1階席の後ろの方だったが、観劇に問題はなく、観ることが出来てラッキーであったと思う。

普通のサラリーマンから劇作家になったことで知られる、ひょうたの本を中都留章仁が演出。

「エンドロール」のチラシには、映画「ティファニーで朝食を」のオードリー・ヘップバーンのポスターを意識したスタイルの木村多江が一人で写っている。高級マダムのような衣装で、煙管を手にしている。

この劇は、映画好きの40代の女性、広田五月(パンフレットなどは売られていなかったので正確な漢字はわからないが、多分、この字だと思う。演じるのは勿論、木村多江)が、すばるエンターテイメントという映画配給会社の入社試験に合格し、自分の好きな道に進めることがわかったことから始まる。ジャンルはコメディである。

開演時間になると劇場が溶暗。映画「風と共に去りぬ」の“タラのテーマ”が流れ、場内が明るくなる。舞台は高級フレンチレストランである。五月は7歳年下で商社勤務の彼氏、カサイタツヤからレストランでの食事に誘われたのだ。「アラフォーだからマナーは心得ている」という五月だが、指を鳴らしてもウエイターを呼ぶことすら出来ない。立ち上がってもウエイターは五月の姿が目に入らないようで、近くに来たウエイターを驚かすようにして、ようやく呼び止めることが出来た。

五月は、就職が決まったということをタツヤに告げる。ある日、自宅のポストに映画配給会社である、すばるエンターテイメントからの募集案内が届いており、映画の仕事は昔からやりたい仕事だったので、五月は早速応募。見事合格した。五月は三ヶ月前にアルバイトを辞めてから無職であったが、不安定な生活からもこれでおさらばである。

五月は面接で、すばるエンターテイメントの社長である倉田と会っていた。六十代後半の優しげな紳士だそうだ。

ここで唐突にタツヤから箱を受け取る五月。中にはダイヤモンドの指輪。プロポーズであった。だが、タツヤが結婚後は妻に家庭に入って貰いたいタイプであることを知っていた五月はすぐには返事できない。

舞台変わって、すばるエンターテイメントのオフィス。この劇は一人芝居にしてはやたらと場面転換が多い。

今日は五月の出勤初日。だが、すばるエンターテイメントのオフィスには誰もない。電話が掛かってくるので受け取るが、相手に何を言っていいのかもわからない。というところで、すばるエンターテイメントの社員達がオフィスにやって来て、電話は先輩に代わって貰うことが出来たのだが、実は週初めは30分早く出勤して会議室で会議をすることになっていたらしい。五月は合格を知って舞い上がってしまったため、そのことが耳に入らなかったようだ。

隣の席は大卒2年目のナガシマ。五月はナガシマに対しては社会人の先輩として振る舞う。一方で、高橋という社員は何故か五月を目の敵にしているようである。

社長の倉田から五月に初の仕事が言い渡される。アメリカのアクション映画の台本を手渡され、これを4日後までに日本語に訳すよう命令される。英会話は少しは囓ったことのある五月だったが、流石に無理難題と感じる。五月はナガシマから「育てようとしているだ」と言われたようだが、「育て方ってものがあるでしょう。育て方を間違えたらダースベイダーみたいになっちゃう(アナキン・スカイウォーカーのこと)」と五月。

舞台はまた飛んで、五月の自宅マンション。明日までにテキストを日本語に訳さないといけないのだが、やたらと饒舌なことで知られるエディ・マーフィー主演のアクション映画なのでセリフが長く、苦戦中である。「シルベスター・スタローン主演のアクション映画だったら良かったのに。『ウッ!』、『オッ!』、『エイドリアーン!』しか言わないから」と五月はキキに愚痴る。

そこに五月の母親がやって来る。何かと思った五月だが、母親が写真を持ってきたのを見て、また見合いの勧めかと悟る。母親はキキに勝手にニャン太郎と名前を付けるが、「名前はキキ。え? 希林はいらない!」などと言っているところに、タツヤから電話が。すぐそばに来ているので会いたいというタツヤに思いとどまるように言う五月であったが、結局タツヤは五月の部屋に来てしまい……
この場面では木村多江はコミカルな演技で観る者を楽しませた。

徹夜した上に彼氏と母親の対面に巻き込まれたため、またも遅刻してしまった五月。翻訳したテキストを高橋に渡すが、書体を直すように言われたり、ページ番号を振るように言われたりする。高橋が何故自分に冷たいのかをナガシマに聞くが、ナガシマは特にそういう風には感じていないようである。
だが、高橋に呼ばれた五月は、スマホのカメラに写った自分の母親と倉田社長のツーショットを見せられる。俄には信じられない五月。

夕刻。五月は、倉田社長に何故自分の母親と社長が二人で出会っているのかを問う。倉田は「向こうの許可がいるので二人に関係については言えない」と言ったようだが、実は五月がすばるエンターテイメントに入社できたのは母親の斡旋があったからであることがわかる。ショックに打ちのめされる五月。思わず辞意を口走ってしまう。

自宅でキキに向かって語りかける五月。五月は倉田と母の仲を疑っている。そして自らの夢があっさりと水泡に帰してしまったことにため息をつき、「ムーン・リヴァー」を歌う。「ティファニーで朝食を」の劇中歌であり、ここでチラシのオードリー・ヘップバーンのスタイルと繋がる。

木村多江の歌う「ムーン・リヴァー」であるが、音程が正確なだけでなく、哀感の表出に長けていて流石の演技力を見せる。

五月の父親は村の小さな映画館を経営していた。しかし、五月が高校生の時に映画館を畳むことにした。ほどなくして父親は入院。余命僅かと宣告されたときに父親は最後に映画を観たいと言い、五月は自宅からVHSを持って来た。父親が観た最後の映画は「風と共に去りぬ」。父親はグレース・ケリーやイングリッド・バーグマンも好きであったが、ヴィヴィアン・リーが一番のお気に入りであったという。

そこに倉田からスマホに電話が入る。倉田は今、ミニシアターにいるのだという。全てを知るためにミニシアターへと向かう五月だったが、五月の母親と倉田とは別に怪しい関係ではなく……

木村多江という女優の魅力を楽しむための舞台と断言しても良い。ストーリー自体は「もし一人芝居ではなく普通の上演スタイルでやったら結構お花畑系」なのであるが、木村多江の魅力を引き出す装置としてのエクリチュールと割り切れば十分に機能していた。

「エンドロール」というタイトルであるが、映画のエンドロールを最後まで観るタイプか、途中で退場派かに分かれ、五月は最後まで観る派であり、タツヤもそうなので価値観が合うというちょっとした幸せに掛けられている。また、劇のラストでは壁面に映像が投影され、本当の映画のエンドロールのようになっていた(役名はローマ字表記だったので漢字はわからなかった)。

冒頭とラストに「風と共に去りぬ」のタラのテーマが流れ、その他にも「明日に向かって撃て!」のオープニング&エンディングテーマ(「雨に濡れても」ではない)が使われているのが確認出来た。映画音楽はその他にも使われていたが、私が分かったのは「ムーン・リヴァー」だけである。

上演終了後、喝采を浴びた木村多江。「800人を前にというので緊張するかなと思いましたが、とても温かいお客さんで、笑うとこともちゃんと笑って下さって、大変嬉しく思います」というようなことを述べていた。

木村多江の印象であるがまず何よりも「可愛らしい人だな」という印象を受けた。容姿だけでなく、ちょっとした仕草が可愛らしい。上演時間約1時間40分と、決して短くはなく、稽古で苦戦もしたはずだが、そうしたところを感じさせないほど自然体の演技が出来ていた。

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2015年8月10日 (月)

原田知世 「くちなしの丘」PV

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2015年8月 8日 (土)

コンサートの記(198) アリス=紗良・オット ピアノ・リサイタル2015大阪

2015年5月13日 大阪・京橋のいずみホールにて

午後7時から、いずみホールで、アリス=紗良・オットのピアノ・リサイタルを聴く。アリスが協奏曲のピアノソロを務めた演奏会は何度か聴いているが、ピアノ・リサイタルを聴くのは初めてである。

プログラムは前半が、ベートーヴェンの第17番「テンペスト」、J・S・バッハの「幻想曲とフーガ」イ短調、J・S・バッハ作曲、ブゾーニ編曲の「シャコンヌ」。後半はオール・リスト・プログラムで、「愛の夢」第2番と第3番、「パガニーニ大練習曲」より第1番、第2番、第4番、第5番、第6番、第3番「ラ・カンパネッラ」。

アリスは、白のドレスを纏い、代名詞ともなった裸足のピアニストとして登場。いつも早足なのも特徴である。椅子の高さに関しては相変わらず神経質のようで、最初に腰掛けた時は椅子のクラッチを何度も回して高さを調整していた。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」。さらりと弾いているようで、情熱が自然に滲み出てくるという理想的なベートーヴェン演奏である。後述するようにショパンではやはり個性的な演奏を聴かせるアリスであるが、ベートーヴェンは正統派。ベートーヴェン弾きとしての才能も十分なようである。

J・S・バッハの「幻想曲とフーガ」は造形よりも情熱を優先させた演奏。バッハというよりもロマン派的な演奏であったが、面白い演奏に仕上がっていた。

バッハ=ブゾーニの「シャコンヌ」。アリスのピアノはやや技術偏重の嫌いもあったが、雅やかにして雄大な世界を築き上げていた。アリスの演奏スタイルはかなり情熱的。時には椅子から腰を浮かせて中腰になってピアノを弾く。ペダリングもかなり上手く、強打しても音の濁ることがほどんどない。

後半のリスト・プログラムでは、アリスの抜群の技術が披露される。「愛の夢」は第3番が「誰でも一度は聴いたことがある」と断言できるほど有名だが、第2番も含めて煌びやかな音色による演奏を行う。

「パガニーニ大練習曲」は、その名の通り、ヴァイオリンの鬼才であるパガニーニが残したヴァイオリンのための楽曲をリストが取り入れたピアノ楽曲集。ヴァイオリンのための原曲も超絶技巧を必要とする作品だが、リストによる編曲も負けず劣らずの難曲である。第3曲の「ラ・カンパネッラ」は原曲よりもリストのピアノ版の方がずっと有名である。

アリスのピアノであるが、とにかく良く指が回る。ペダリングも効果的で、音の抜けに優れ、濁ることがない。曲調の描き分けも見事であった。

アンコール。アリスは、「ピアノに挑むような速い曲が続いたので、ゆっくりの作品を弾きたいと思います。ショパンの『雨だれ』のプレリュードを」と言って、ショパンの前奏曲第15番「雨だれ」を弾く。音を抜くように弱音にしたり、時折テンポを極端に落としたりと、ショパンではやはりアリスは個性的な演奏を聴かせる。

アンコールはもう1曲。グリーグの抒情小曲集より「小妖精(パック)」作品71-3。軽快な演奏であった。

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2015年8月 6日 (木)

細川俊夫 「ヒロシマ・声なき声」

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2015年8月 4日 (火)

音楽は

音楽は音楽にしかない。

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2015年8月 3日 (月)

坂本龍一 「Sweet Revenge」

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2015年8月 2日 (日)

笑いの林(49) 「タナからイケダから学天即」2015年7月24日

2015年7月24日 よしもと祇園花月にて

午後7時から、よしもと祇園花月で「タナからイケダから学天即」を観る。タナからイケダと学天即という二組の漫才コンビによる公演。公演タイトルは敢えて紛らわしくしている。今日はチーモンチョーチュウ(二人とも千葉県出身であるがNSC大阪校卒業。単にNSC東京校の存在を知らなかっただけだそうである)がゲストとして出演する。

学天即の奥田が野球好き、タナからイケダの田邊も高校まで野球をやっていたということで、自分達のことを「パ・リーグ」と形容する。それも今の地域密着型で盛り上がっているパ・リーグではなく、「落合が三冠王を取っていた頃の」「ホークスがまだ南海だった」「カップルがスタンドでいちゃついていた」時代のパ・リーグ、蔑称で「パントラル・リーグ」などと言われていた時代のパ・リーグである。セ・リーグというのは人気芸人達のグループで、自分達はパ・リーグ所属らしい。学天即は昨年末の「THE MANZAI」でいいところまで行き、セ・リーグの芸人達が行っているバスツアーも始めているため、タナからイケダから「もうセ・リーグ」と言われるが、本人達の意識ではまだパ・リーグらしい。

田邊は「関ズミ∞(かんずみエイト)」という関西住みます芸人のイベントがあるという告知をするが、学天即の二人から「あれ? まだ住みます芸人やってるの?」と言われる。厳密にいうと住んではいないのだが、KBS京都テレビでレギュラーを持っていたりと、京都で活躍している。以前、シダックス河原町三条店で行われていた吉本芸人やNMB48(吉本所属)の出る定期的イベントは何故か滋賀県住みます芸人のファミリーレストランにMCを取られていたが。
ちなみに、京都住みます芸人として月亭太遊も加わっているが、タナからイケダによると、月亭太遊が京都住みます芸人のセ・リーグで、自分達はやっぱりパ・リーグなのだという(田邊さんは「ロケみつ フライデー」に準レギュラー扱いで出ていたから知名度はある方だと思うが)。

まずは漫才とコント。

タナからイケダは、コント「勝利の女神」。田邊が池田に、「勝利の女神って見たことある?」と聞くと、池田は「ある。小学校の頃、オセロやっていた時に」と答えて、田邊に「勿体な、そんな時に見んでもええやろ」と言われる。田邊は勝利の女神を見たことはないので、池田が勝利の女神を演じることになる。高校野球のシーズンで、田邊が元高校球児であるため、バッターボックスに入っている時に勝利の女神が降りてくる(立ち位置の都合上、田邊は左打ちの構えをする)ことにしたのだが、出てきたのは勝利の女神ではなく石原という自校の監督。ブロックサインを出すが、もうピッチャーが球を投げるという時にサインを出しても意味はなく、池田は「バッターアウト」と言う。田邊は「そりゃそうなるわ!」と突っ込む。
次に出てきたのは自由の女神、と言いつつ正体はGUの女神。ユニクロの着こなしについてアドバイス、という間に「バッターアウト!」
今度は「僕、勝利」と言う少年。「勝利と書いて『かつとし』と読むんだ」という正体不明のキャラクターである。かつとし君が自己紹介している間に「バッターアウト!」
やっと勝利の女神が降りてきたと思ったら、降りてきたのは勝利の女神の妹で、勝利の女神は相手チームに行ってしまったという。ということで「バッターアウト!」
今度こそ勝利の女神がやってきたと思ったら、乗り継ぎに手間取って遅れたということで「バッターアウト!」。田邊は「勝利の女神って電車で来るの?」と聞くが、池田は「さっきは妹がお世話になりました」と家族の話を始めてしまう。
「勝利の女神は翼生えてるんちゃう?」と田邊が言うので、池田は「バッサー」と笑い飯が妖精ネタをやる時ような音を出すが、現れたのは「かつとし」君で、「かつとし」君は石原監督の息子だったというまた家族ネタになってしまう。

学天即の漫才。奥田は験担ぎというものを全くしておらず、スマホの待ち受けを美輪明宏の写真にしている人を見ても、「あんなん、ほぼ金髪のおかまやで」と身も蓋もないことを言う。四条は験担ぎをしているそうだが、「毎朝カツカレー」と言って、奥田から「そんなん病気になるよ」と言われる。食べ物の験担ぎとして四条は、正月のおせち料理、2月の太巻き、5月の柏餅と挙げて来るのだが、「7月の笹」と言って、奥田に「笹は食べんやろ!」と突っ込まれる。四条は「おめでたいので鯛を食べると良い、出世魚なので鰤、長寿に海老、マメになるというので黒豆、勝ち栗の代わりに栗金時」と挙げていくのだが、奥田に「ほぼおせち料理やん。おせち以外にないの?」と言われて、「カツカレー」と再度言う。

奥田は、「パンツの色ぐらいなら(験担ぎも)あるけど」と言い、四条が、「勝負の時は赤、長寿を願うには紫」と挙げていくのだが、「今日は上と下で色が違う」と言って、奥田に「え? 上?!」と聞かれる。ちなみに四条がしているわけではないが、男性専用のブラジャーというのは実際に売っているそうで、ネット記事によると「すると気が引き締まる」と感じる男性がいるそうである。私見では男性としてのアイデンティティが崩壊しそうに思えて仕方ないのだが。

タナからイケダの漫才。田邊は現在32歳、池田は35歳であるが、年を取ると誕生日パーティーなどが行われないようになると語る(年取るの嬉しくないしね)。田邊が友人の誕生日でサプライズを行いたいのだが、サプライズというものをやったことがないので、池田にアドバイスを求める。誕生日のサプライズを行うのは、9月生まれの三十代半ばの男性で、仲は腐れ縁のようなもの。丁度コンビを組み始めた頃からの付き合いというので、池田はてっきり自分のことだと勘違いするという設定で始まるのだが、田邊から「お前が服選ぶのおかしいやろ」と言われるも、サプライズを行う相手は池田ではない上に田邊は自分からサプライズのアドバイスを頼んでいるのだから別に池田が選んでもおかしくない、ということで整合性がなく、漫才としての完成度を落としてしまっていた。

学天即の漫才。松岡修造をネタにしたものであったが、あんまり面白くなかったのでカット。

ゲストであるチーモンチョーチュウの漫才。白井が怖い話に凝っているというので、菊地が怪談をすることになるのだが、「男4人で合宿に行ってボーッとしてて」などと菊地が語った後で、白井が常に「お化けと?」と聞くので話が変になる。菊地「一人が『海行こう』と言い出して」、白井「お化けが?」、菊池「人間がや! で車運転して」、白井「お化けが?」、菊地「なんでお化けが運転してくれんねん?! で、海行って花火して」、白井「お化けと?」、菊地「お化けが花火して遊ぶかいな?」という調子なので、菊地は全て「人間」という言葉を先に付ける。

菊地「人間の一人が『あれ? 人間3人しかいない』、もう一人も←人間やぞ、『本当だ。人間がやぞ、一人いない』となって、探したら、その、人間やぞ、が海の沖の方、ガーッと泳いでくのが見えて。で、人間の3人も泳いでいって、追いついたら、先に行ってた人間の一人が目見開いてて、それで『おかしいぞ』となって、人間3人が人間一人を連れて浜に戻って、怖いというので、その夜は早めに寝て。翌朝起きて、先に泳いでった人間に何だったのか聞いたが、わからんと。ただその人間一人が立ち上がると足首にクッキリとした手形と長い髪の毛付いてて、はい、お化け」

と一人で説明するが、白井に「全然怖くない」と言われ、「当たり前じゃ! 人間とお化けと一々分けて話して怖いことあるかい!」とキレる。

コーナー。チーモンチョーチュウは、セ・リーグ芸人だというので、何故人気があるのかを聞くことにする。

最初の質問は、「なんで結婚してても人気があるんですか?」。タナからイケダの田邊は妻子持ち、学天即・四条も妻帯者である。チーモンチョーチュウ・菊地は結婚して二児の父であるが、人気者である。一方、田邊と四条は……
菊地に「独身の頃から人気あったから」と言われた田邊と四条はあっさり撃沈。
菊地は結婚したことを三年ほど明らかにしていなかったが、単に発表する機会を逃していただけだそうである。その後、番組の企画で南明奈に告白されるも、スポーツ新聞に「実は菊地には妻子が」とスクープされて、その日のうちに発表したそうである。奥田は「スポーツ紙にスクープされる時点でセ・リーグ」と言う。
四条も結婚した際は報知新聞にデカデカと記事が載ったが(ちなみに当時、貯金が50万円しかなかったそうで、「よくそれで結婚しようと思ったな」と色々な人からいわれたそうである)それっきりで以後は何もないそうである。

続いての質問は、「なんで小太りでも人気あるんですか?」。チーモンチョーチュウ・白井は今はそれほどではないが、以前はかなり太っていたそうで、それでも太っている姿が「可愛い」などと言われたそうである。タナからイケダ・池田と学天即・奥田は中年太りが始まっているが、マイナスしかないそうである。
白井はぽっこりしたお腹を可愛いと言われることが多かったそうで、池田が上半身裸になってどういう反応があるかを試すことになるが、ごく一般的な中年太りでその他に特に言うべきことないということで「ふつー」という空気が漂い、脱ぎ損になってしまった。

今度はタナからイケダと学天即対チーモンチョーチュウのバトル。「セ・リーグ対パ・リーグ」、「今年のオールスターはパ・リーグ負けた。パ・リーグはお祭りに弱い」などと口々に言う。

まずは、「早太り対決」。タナからイケダ・池田と、チーモンチョーチュウ・白井がコーラーを飲み、ハンバーガーを食べて、短い間にどれだけ体重を増やせるかという対決。ちなみに元の体重は池田が75・5キロ、白井が72・9キロで見た目よりも体重がある。ドリンクは飲めば飲んだ分だけ直後の体重は増えるので二人とも食べるよりも飲むことを重視。

「早太り対決」を行っている間に、学天即・奥田とチーモンチョーチュウ・菊地による腕相撲対決が行われる。菊地は見た目からして筋肉質であるが、奥田は腕相撲をやるのは始めてということで、腕相撲が始まった直後に菊地は「え? 弱!」という顔をする。菊地の圧勝。奥田は自分が弱いのかどうかわからないので、相方の四条と腕相撲をすることになる。四条は腕が細く、見るからに弱そう。ということで奥田が勝った。奥田は「(菊地が強いんじゃなくて)俺が弱いとわかった」とのこと。ついでといっては何だが、菊地と四条の腕相撲がある。四条は本当に弱いようで、菊地は「え? 本当?」という顔をする。四条があっさり負ける。

「早太り対決」の結果であるが、白井が700g増加の73・6キロ、池田は1kg増加の76・5キロで、池田が勝利する。

続いて「おむつ締め変え対決」。田邊が三児(うち二児は双子)の菊地が二児の父親ということもあり、良き父の腕の見せ所であるおむつの締め変えの上手さで勝負する。赤ちゃん役に田邊は池田を、菊地は白井を指名。白井は「女の人にやって貰いたい」と言って、「楽しもうとしない」「それはお金払ってやって」などと言われる。菊地が白井の腰を持ち上げるのに時間が掛かったということもあり、田邊の勝利。ちなみに白井は楽しんでいたそうである。

ラストはイントロクイズ。学天即・四条とチーモンチョーチュウ・白井の対決である。全員が三十代だということで、彼らの青春時代に流行った曲が流れる。

1曲目。二人とも押さない。その間に曲は進み、イントロが終わって歌が始まってしまう。奥田は「まさかAメロを聴くとは」というがAメロどころかBメロ、サビに入っても四条も白井も曲名がわからない。二人とも「GLAY」と歌手の名前をいうが、GLAYの曲なのはみんなわかっている。白井は「HOWEVER」という一番有名な曲名を言うが、「『HOWEVER』は(TERUが)手拡げる奴や」と駄目出しされる。結局、二人とも正解することが出来なかった(答えは「誘惑」)。

本来は1曲勝負だったのだが、答えが出なかったということでもう1曲イントロクイズがある。2曲目はかなり特徴のある出だしなので、二人とも曲は知っていたがタイトルが浮かんで来ない。白井がようやく「アジアの純真」と言って正解。コーナーは2勝2敗のドローで終わった。

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2015年8月 1日 (土)

「上総」

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