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2015年10月16日 (金)

笑いの林(54) 「EVEMON TKF!」2015年9月7日

2015年9月7日 大阪・南船場のコラントッテホールにて

午後7時から、コラントッテホールで「EVEMON TKF!」を観る。

出演は、ザ・キーポイント、チャモロ、ダークニンゲン、ヒューマン中村、ラフ次元(以上、持ち時間5分)、ダブルヒガシ、トロピカルマーチ、ジョニーレオポン、ぶるぼん、アキラ(以上、持ち時間2分)、グイグイ大脇(持ち時間、2・5分)、ミキ、セルライトスパ、ラニーノーズ、てんしとあくま、女と男(以上、持ち時間5分)、ゲスト:シャンプーハット(持ち時間10分)。

今日は体調が悪いので全力勝負出来ず、全ては覚えられなかった。印象に残ったものだけを書く。

チャモロは、ブサイクな女の部屋にコンパで知り合った男が休憩に来るというネタを行う。チャモロは男性漫才師なので、トランスフォーム福田が女役になる。女(トランスフォーム福田)の部屋に休憩に来た男(ハリー)だが、女の顔が良くないため女として見ておらず、ソファーで眠りに入ろうとする。女の方は「あわよくば彼氏に」と当然思っていたはずなのだが、男が予想に反した行動に出たため、「すっぴんって名の略か知ってる? 『素顔でも別嬪』の略なんだって。厚化粧でケバいのにブスな私は何なの? ケバブ?」と興味を惹こうとするが、男は女と話す気はない。女が「襲うのが礼儀でしょう!」とキレるも、男は女の理屈に怒って女に近寄るが、女がして貰いたいと思っていることをすることは一切ない。男は結局、呆れて女の部屋から出て帰ってしまい。女は男友達を部屋に呼ぼうとするが一言で断られ……

演目が終わってからの拍手は少なかったが、出来が悪かったからではない。余りにもリアルすぎたのだ。私も笑うというより切なくなった。喜劇と悲劇は表裏一体だと知ってはいたのだが。

ヒューマン中村。お馴染みのフリップ芸である。「一石二鳥」という言葉に対して思うことは、「一羽、鈍くさすぎ」である。次に「一石二鳥」という言葉の漢字を他のものに変えていく。「一石二蝶」→「そんなことしてはいけない」。綺麗なものに石を投げてはいけない。「一咳二聴」→「一度の咳で二度聴診器当てられること」→「かなり、やばい」。
「一石二鳥」という同じ漢字でも意味が「一位、石川県。二位、鳥取県」という意味になると「ろくなランキングじゃない」(ヒューマン中村は石川県出身である)そうである。一と二を使った四字熟語を作るが、「一席二貫」→「大食いチャンピオンの寿司早食い大会」で客席が無反応だったため、ヒューマン中村は「あれ?」と口にする。お客さんが何のことかわかていない、私もテレビの大食い大会は見たことがないので、説明されて、「へー、そういうことをやってるんだ」と知った。ヒューマンさんは絶対受けると思って作ったのに、これまでで一番受けが悪かったので、「???」となったようである。お客さんはお客さんで「???」で、謎の塊が衝突してしまった状態であった。

ダブルヒガシ。東良介が、「警察の職務質問がめっちゃ腹立つ」と言うのだが、「この前、裸で国道、早歩きしとったらな」と続けて、相方の大東翔生(おおひがし・しょうい)に、「ちょっと待て、そりゃ職務質問されるよ!」と突っ込まれる。東良介はナガシマスパーランド(三重県桑名市長島にある巨大プールをメインとした施設)まで大阪から歩いていこうと思い、どうせプールでは裸なのだからとプールにリックサックという格好で歩いていたのだが、国道で警官に止められたという。だが、その場所が奈良県と三重県の県境付近だそうで、大東に「めっちゃ歩いてるやん!」と驚かれる。

グイグイ大脇は、2・5分に時間が延び、お客さんに都道府県の名前を挙げて貰い、それにちなんだギャグをやるというネタ。愛知県などは「愛知、名古屋、尾張」の三つの言葉を掛けて出来が良かったが、秋田県では、なまはげを演じて無反応。なまはげのセリフを言うのだが、私は東日本の人間なので何をやっているかはわかる。ただ、西日本の人の立場で考えると秋田県はかなり遠いので、よく知らない。なまはげのビジュアルは知っていても、なまはげセリフ「泣く子はいねーが、悪い子はいねーが」を聞いただけで、それがなまはげのことだと瞬時にわかるのか疑問である。

どんどん続けたグイグイであるが、たむけんが袖から現れて、「もう、えーやろ!」と止められる。「『EVEMON』からR-1チャンピオン出すのが夢なのに、お前、一生無理やん!」ときつい駄目出しをされるが、グイグイは終演後のハイタッチでトリにいるので、たむけんさんも期待しているのだろう。

セルライトスパ。ボクシングジムが舞台である。肥後がグローブをはめてシャドーボクシングをしている。その横で、ボクシング監督の大須賀が、椅子に座り、丸テーブルの上に袋を置いてパンを食べている。大須賀はピエロのような化粧をしている。大須賀が「シャドーボクシングばかりしていても飽きるだろう。本当に打ってみろ。俺の腹を。みぞおちは駄目だぞ。俺でも」ということで、肥後は大須賀の腹を打つが、大須賀はそのまま倒れてしまう。大須賀は「冗談だ」と冗談ではなさそうに立ち上がる。肥後が「監督、そのメイクはなんですか? さっきから気になっていたんですが」と聞くと、大須賀は「ハロウィン」と答える。大須賀は「一番気に入らない奴のことを思い浮かべてみろ。そいつの顔を打つつもりで(シャドーボクシング)をやれ」と命じるが、肥後が思い浮かべたのは何故か「山下達郎」で、それもボコボコに打ち据えたため、大須賀は、「お前、なんで山下達郎嫌いなの? クリスマスに何聴いてんの?」と聞く。肥後が「ジョン・レノン(の『Happy Christmas』)」と答えると、大須賀は納得したように「いいね!」と言う。
肥後が、「あれ、あなた本当に監督ですか?」と聞く。大須賀は「監督だよ」と答えるが、挙動不審。そこで肥後が、「監督じゃない! 監督はパンチしただけで倒れたりしないし。お前誰だ!?」と大須賀を追い回し、追い出すが、しばらくしてから大須賀は戻ってきて、「冗談、冗談、乗っただけ」と言う。肥後は「じゃあ、監督の好きなグラビアアイドルの名前を言ってみろ!」と疑いは解けていない。しかし、大須賀が「グラビアアイドル? 山田まりや」と答えたため、肥後は「あ、監督だ」と気付く(今はもう山田まりやがグラビアアイドルだと思っている人はほとんどいないため、確実に当てられるのは本人だけ)。

ラニーノーズ。四人組のバンド、ラニーノイズメンバーのうち、二人だけがラーニーノーズ名義で音楽とお笑い兼任という珍しい形のお笑い芸人である。バンドをやっているというだけあって二人とも男前である。
今日も音楽ネタ、と思っていたら違った。二人は楽器を手にしていないし、ステージ上のどこにも楽器は置かれていない。普通のコントもやるようだ。

二人は学生服(夏服)を着ていて高校生という設定であることがわかる。二人でこっくりさんをやることになる。「たった10円」で出来ると安いことを主張する。須崎貴郁(すざき・たかふみ)。山田健人と共にこっくりさんを始め、こっくりさんが降りてきたという状態(トランス状態である)で、まず二人の名前を50音順の表の上で10円玉を走らせる。
須崎は「これからの政治を良くしていくにはどうしたらいいですが?」と聞くと、10円玉は「か→く→め→い」と走って、山田は「おい、随分過激やな!」と突っ込む。
その後、色々あるのだが、山田の好きな人を聞いたときに「ど→い→あ→き→こ」と走って正解で、今度は須崎が好きな人を聞いたときに、「や→ま→だ」と来たため、山田健人は「……ああ、隣のクラスの山田リノな。可愛いもんな」と言うが、その後、「け→ん→と」と来たため気まずい雰囲気になるというところで突然灯りが消え、再点灯すると、須崎が山田にキスしようと迫っており、客席から若い女性の悲鳴が上がる(「噂の男」という舞台で、堺雅人がダンディだが実はゲイという設定の役を演じた時も、堺雅人が相手の男の下へと走り寄って唇を奪おうとする場面で女性の悲鳴が上がっていた。そういうものらしい)何とか須崎を落ち着かせた山田。須崎は気絶し、山田はこっくりさんに終了を告げる。目覚めた須崎はまだ山田が好きだが、須崎を殴って気絶させ、もう一度起こすと須崎は、「ああ、何も覚えてない。『かくめい』の後から全然覚えていない」と言って、山田に「大分前から覚えてないやん!」と突っ込まれる。

てんしとあくま。新しいiPhoneの発売日にiPhoneを手に入れるために、二人のどちらかが並ぶことに決め、ジャンケンで負けた方が並ぶということにするのだが、グーで相子が続いた後で、今度はパーで相子になる。回数を二人ともカウントしていたか、どちらかが客に気付かれないように合図を出していたはずだが、「100%決める」には結構長く稽古する必要があると思う。途中にインターバルがあり、そこでキューの切り替えか、カウントを仕切り直したと思われるのだが、余り深く詮索しない方が良いだろう。その方が楽しめる。

女と男。和田ちゃんが、「たまにイケメンとブサイクな女のカップルがいるけど、あれなんなん?」と市川くんに聞く。この漫才では基本的に市川くんが唐突にすべり芸を行い、和田ちゃんがそれを無視して喋り続けるというスタイルである。何度も繰り返される。和田ちゃんは、市川くんを平手打ちしたり、グーで頭を殴ったりする。市川くんは「頭はあかん。頭、グーで叩いたら脳細胞50万個ぐらい死ぬ」と言う。
こんな長い文章を読んでいるという方の中にお子さんはいらっしゃらないと思いますが、頭は本当に危険なのでやめましょうね。
その後も漫才は続くが、和田ちゃんが市川くんに、「あんた作ったとこ、一個も受けてないやん」と言う。すべり芸以外にも本当に決めきた話があったらしいのだが、どこかわからなかった。

シャンプーハット。てつじが、「自分がいかに男らしいか」自慢する。「俺はコーヒーはブラックで飲みます」と男らしさを誇るてつじ。こいではそれに対抗して、「僕はカルピスをホワイトで飲みます」と言って、てつじに「それ普通やん」と言われるも「原液で」と続ける。予想通り。まあ、これは前振りなので当たって当たり前ではある。
「俺は、今日、家のドアの鍵をかけずにここに来てます」とてつじがワイルドさ(でいいのかな?)を主張すると、こいでは「うちの家、ドアがありません。屋根もありません。でもSECOMしています」と言って、てつじに、「無茶苦茶やん! 何の意味?(でSECOMに入ってるの?)」と突っ込まれる。

シャンプーハットは有名な漫才師なので芸をご存知の方も多いと思われるが、ここから先は初めて観る人と観たことがない人とでは受ける印象が異なるはずなので書かないでおく。

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