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2015年12月16日 (水)

笑いの林(55) 「EVEMON TKF!」2015年8月10日

2015年8月10日 大阪・南船場のコラントッテホールにて

午後7時から、大阪・南船場のコラントッテホールで、「EVEMON(エブマン) TKF!」を観る。なお、今日のMCはシャンプーハットの二人の予定であったが、テレビの仕事が入ったため、たむらけんじがMCを務める。たむらけんじによると芸人には売れる仕事を優先させたいので、テレビなどの仕事が入ったらそちらに行かせるという方針なのだそうである。

出演は、鱒之介(たむけんは何故か「たらのすけ」と読んだが)、エンペラー、デルマパンゲ、桜 稲垣早希、吉田たち(以上、持ち時間5分)、G&G、バウワウ、ガンバレルーヤ、ガゼル西口、アキラ(以上、持ち時間2分)、インディアンス、モンスーン、カバと爆ノ介、シンクロック、ヒューマン中村(以上、持ち時間5分)、モンスターエンジン(持ち時間10分)

鱒之介は名前だけだとピン芸人を連想するが実際は三人組である。「雷爺さん」と呼ばれるような怖いお爺さんが最近はいなくなったというので、野球で遊んでいてボールが家の窓ガラスを割ってしまい、お爺さんに怒られるという設定で、話を進める(そもそも、最近は公園では野球どころかキャッチボールも出来ないところが多いが)。しかし、老人の家のガラスには金網が入っているので割れず、何故か子供達をお茶に誘ったりする。そっちの「怖い」爺さんである。その後はカオスの展開となる。

エンペラー。リアクション芸をやることにするのだが、本当に怒ったり、大袈裟なリアクションをし過ぎになる。

デルマパンゲ。迫田が、「散歩をしている時にオリジナルのメロディーが降りてきた」というので、口で歌うが、「ジャージャジャー、ジャージャジャー」というメロディーに、広木は「それ、ベートーヴェンの『運命』やろ」と難癖と付ける。更に「仁義なき戦い」のテーマにも似ていると指摘する。迫田も最後はベートーヴェンと「仁義なき戦い」の中間と認めてしまっていた。

珍しく前半に登場の、桜 稲垣早希。出囃子が岩崎良美の「タッチ」であり、今日は浅倉南の格好をして、新しい漫談をやる。

「ねえ、たっちゃん、なんで南と目を合わせてくれないの? 確かに南、たっちゃんのケータイ覗いたよ。お風呂入っている時と、寝ているときと野球してる時」
「確かに浮気したのは南の方が先だよ」
「綺麗な顔してるでしょ? だって私、マドンナだもん」
「隣りにブスがいると私が少しでも綺麗に見えるからブスが好きなんだ」
「かっちゃんのこと? 背中を押しただけだよ。保険金欲しかったんだもん」
「(右手に刺青が入っているのを見せて)確かにヤクザの人と付き合ってたよ」
「パチンコに嵌まっちゃって抜けられないんだ」

という男が最も嫌がるタイプの女を演じ、そのダメダメぶりで笑わせるというネタである。「闇金ウシジマくん」が好きという早希ちゃんらしいブラックなネタであるが、このネタは案外、男性よりも女性の方に受けが良いかも知れない。

吉田たち。こうへい、ゆうへいの一卵性双生児による漫才コンビであり、出てきてまず「どうも私達が上杉達也と和也です」と嘘の自己紹介をして笑わせる。

タイムマシンがあったら、過去に行きたいか未来に行きたいで、意見が分かれる。ゆうへいは「未来に行きたい」「どんな家族を築いているのか見てみたい」と言うが、「もし結婚してないってわかったら悲惨やぞ」と言われてしまう。こうへいは、「結婚式の再現ビデオに俺がお前役で出演せなあかんなるやんか」「葬式で、俺がお前の遺影持ってたら爆笑される。『え? 死んでる? 死んでない?』って」とマイナスのことばかり言う。こうへいは過去に行きたいそうだが、ゆうへいに言わせると「これまでの繰り返しを確認するだけやないか」と反対される。こうへいは、「5歳の時のお前蹴飛ばしてやるわ」と言い、ゆうへいは「71歳のお前の杖蹴飛ばしてやるわ」と反撃するが、こうへいが「71歳の爺さんの杖蹴飛ばしたら死ぬ。ニュースになる。被害者と加害者の顔が一緒だったら日本中で爆笑されるやないか」と締めた。

G&G。堂島は学生時代野球部だったが、作田は帰宅部でバイトやデートなどに励んでいたという。堂島が必要以上に作田のことを酷く言うというネタであった。

バウワウ。ボケのゴメスは、メキシコ人と日本人のハーフだそうで、日本語の諺をメキシコ風に置き換えることになるのだが、「五十歩百歩」「月とすっぽん」「縁の下の力持ち」などは全て「エルナンデスとフェルナンデス」になるという。

ガンバレルーヤ。よしこが待ち合わせをしている。現れたのは坂本(まひる)。だが、よしこは手を振って坂本に近づくが、いきなり坂本の腹をナイフで刺す。よしこは恋人を坂本に奪われ、恨みを抱いていた。恋人だけではない、坂本はよしこから色々なものを取っていったが、最後はまひるが立ち上がり、ナイフを腹から取り、血糊も取りを繰り返すという、取るの方向がわからなくなってしまっていた。

ガゼル西口。茂木健一郎に扮し、脳科学に基づく呼吸法というのをやるのだが、勿論出鱈目な上に、何がやりたいのか結局最後までわからなかった。

アキラ。今日も「アキラの挑戦!」として、10秒間の間に課題を成し遂げることが出来るのかチャレンジする。まずは剣玉の「世界一周」であるが、皿2つ乗せただけで終了。続いて、「お客さんに謎々を本から選らんで出して貰い、10秒以内に正解する」をやるがお客さんが問題を選ぶ前に10秒経過で失敗。最後も「剣玉」。制限時間なしで、一発で剣に穴を通せば成功だが、入らずに「しゅーりょー!」となった。

インディアンス。木村が「怪談は廃屋の話が一番怖い」というが、田渕は「ガソリンの(ハイオク)?」と聞く。「ガソリンが怖いわけないやろ! オンボロの家や」と木村。木村が怪談を進めていくのだが、木村「窓から半分顔を覗かせているのが見えた」、田渕「ドラえもんの」。木村「子供が現れて、『お兄ちゃん遊ぼう』と言う」、田渕「違うよ(自分を指して)お姉ちゃんだよ」といった調子で、怪談になることはない。

モンスーン。t@tsuが、「t@tsuだ!」と自己紹介して、正義の味方になろうとするのだが、何故かドラえもんとt@tsuの合いの子のキャラクターを生みだそうとしたりする。

カバと爆ノ介。爆ノ介がケータイで電話しているところに、カバが紙袋を持って通りかかる。しかし、紙袋を振り上げた拍子に、中の仕事用の資料がバラバラになって散らばってしまう。「今日誕生日なのに」「星座占い最高位だったのに」と愚痴を言うカバ。カバは爆ノ介にも資料を拾うよう命じるが、爆ノ介はそれには応じない。実は爆ノ介は今朝、刑務所から出たばかりの元ヤクザであり、右肩には彫り物がある。怖じ気づいたカバであるが、実はカバの正体は保護司。しかも爆ノ介の担当だったのだ。だが、話はカバの描いたシナリオ通りには行かず……

シンクロック。木尾が吉田結衣に「吉田には年下の彼氏が似合うんじゃないかな」というが、吉田は好きな男性芸能人として西島秀俊や竹野内豊というかなり年上の人物を挙げる。そこで、木尾が年下の彼を演じることになるのだが、どれもこれもチャラいキャラで……

ヒューマン中村。余字熟語をやる。フリップのタイトルのページは何故か豪華になっている。「完全無欠席」→「皆勤賞」、「起死回生死」→「生き返るかと思ったらやはり駄目だった」、「十一人十色」→「二人被っている」、「門外不出男」→「ニート」、「百戦錬磨呂」→「異人です」、「切磋琢磨呂」→「異人です」、「東西南北斎」→「異人です」、「意気揚々々」→「ラッパーです」と続く。

続けて、アルファベットに漢字の部首を足して漢字っぽくするというネタ。Aの下に心が付いて「念」に近い字になったり、馬の右にRで、「駅」に見えるような漢字が作られる。

モンスターエンジン。現代の日本の科学をもってするれば、ガンダムと同程度の戦闘用ロボットを作ることはすでに可能なのだと西森は言う。作られていない理由は「需要がない」からだそうで、戦う相手がいないとただのゴミだという。

だが、ロボットネタをやってみようということで、西森が巨大ロボット、大林がそのパイロットを演じるのだが、大林がコックピットに入る前に、西森は大林を地上へと落とそうとするし、乗ったら乗ったで、一歩踏み出すのにやたらと時間が掛かる。戦闘のための銃も、どこかから突然投げ渡されたり、必殺技のチェーンが巨大な机の引き出しに入っていたりする。そして兵器が役に立たないとわかると、西森はそれを投げ捨ててしまう仕草。大林が「街、一つ壊れた!」と突っ込む。

コーナー。連想ゲームで、同じ連想した人が多いチームの方が勝ちとなる。青組の出場者は、鱒之介、桜 稲垣早希、吉田たち、モンスターエンジン・西森。赤組の出演者は、アキラ、インディアンス、カバと爆ノ介、ヒューマン中村、モンスターエンジン・大林。

最初のお題は「海ですることといえば?」。赤組は、なるべくリーダーに合わせようという戦術で、リーダーのモンスターエンジン・大林が書きそうなことを想像するのだが、当の大林の答えは「飲む」という一番危険な類のものである。カバと爆ノ介・爆ノ介とインディアンス・田渕が「神々の遊び」という大林絡みの答えを出して、1問合致。
青組は、3人組である鱒之介のメンバーのうち二人が「スイカ割り」と書いて1問合致。モンスターエンジン・西森も「すいか割り」と書いて、これで2問合致という結果になる。早希ちゃんは「キッス」と書くが、たむけんから「よしもとに入ってからキスしたことないとか言ってるくせに」と言われる。早希ちゃんは最近、猫をペットとして飼い始めたのだが、「30越えた女が猫飼いだしたら終わりやて(結婚出来ないという意味)」とたむけんに指摘される。

続くお題は「吉本興業といえば?」。ちなみに、吉本興業は会社の再編を行い、この9月より中小企業として再スタートすることになった。
赤チームからは「ギャラ安い」「R-1効果薄い」などが挙げられる。
青チーム。早希ちゃんは、「コーナーの時間は写真を撮っていいから撮ったらツイッターに上げて宣伝」というたむらけんじの言葉を受けて、「一番おせわになっててすばらしい会社! 私の人生ささげます!!!!(ママ)」と好感度アップを狙った良い子発言(勿論、逆にいじられる結果になることを予想して書いたものである)。
鱒之介が3人組というチームワークを生かして、「新喜劇」という答えを出し、1問合致。
結果として青チームの勝ちとなるのだが、吉本の闇を明かしたともいえる怖い答えを書いた人もいた。

負けた赤チームを代表して、インディアンス・木村がたむけんから臀部へのハリセンを受けた。

お見送りのハイタッチ。これまでは毎回左手でハイタッチを行っていた早希ちゃんだが、今日は初めて右手でのハイタッチを行っていた。
若手の無名芸人はスルーされることもあるようで、苦笑いしながら「めっちゃ傷つく」と話している芸人もいた。

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