« チョン・ミョンフン指揮フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団 ラヴェル 「ラ・ヴァルス」 | トップページ | R.I.P. David BOWIE »

2016年1月11日 (月)

笑いの林(58) 「2016年 道頓堀ZAZA新春寄席」

2016年1月1日 道頓堀ZAZA HOUSEにて

大阪へ。道頓堀ZAZA HOUSEで、「2016年 道頓堀ZAZA新春寄席」を観るためである。
「2016年 道頓堀ZAZA新春寄席」は、午後1時、午後3時、午後5時から毎回上演時間約1時間の3回公演であるが、京都から道頓堀まで来たので全部観ていくことにする。

出演は、桜 稲垣早希、スマイル、銀シャリ、夫婦円満、グイグイ大脇、笑い飯(午後1時開演の登場順。笑い飯は午後1時開演と午後3時開演の公演ではトリを務めたが、午後5時開演の公演ではトップバッターであった)。

元日ということで、舞台後方には金屏風が立てられている。


桜 稲垣早希。今日は毎回、浅倉南を演じるということで、出囃子も「残酷な天使のテーゼ」ではなく「タッチ」を用いていた。

早希ちゃんは出てきてまず、「明けまして」と言って耳に手をやり、観客がそれぞれ「おめでとう」「おめでとうございます」と口にする。それから早希ちゃんが「タッ」と言うので観客が「チ」と応える、早希ちゃんが「こうしえ」でお客が「ん」と言う掛け合い(になってるのかな?)をやる。

午後1時開演の回と午後5時開演の回では「病み系アサクラさん」をやるが、客席の反応は今一つ。「病み系アサクラさん」は早希ちゃんのネタの中でも出来が良い方だと思うが、今日は演技に迫力があるため(決して演技が上手いわけではないのだが、淀みなく進むためお笑いよりも演劇的要素が勝っていた)、今日は笑うよりも演技を見てしまった。常連でない方達からはそれなりに笑いが取れていたのだが。お笑いとはやはり難しいものである。

午後3時開演の回では、「『一回目も観たよ』という人」と早希ちゃんが客席に聞き、結構多くの人が手を挙げたので、お得意の「あんたバカぁ~?!」を披露する。そして「1回目と完全に同じことをするわよ」と宣言しておきながら、この回だけは「病み系アサクラさん」はやらず、早希ちゃんの手による浅倉南のサインや自身のサインを入れたお餅など(貰っても扱いに困りそうだが)をプレゼントする回になっていた。この午後3時開演の回では、「前座」と言い張り(後記:2016年1月10日放送の「新生紀ドラゴゲリオンZ」での早希ちゃんの発言によるとスタッフさんから「前座をやっていいよ」と言われたとのこと)、「次の芸人さんのために場を暖めてやりやすくする」と述べたのだが、この回にはやたらと饒舌なお爺さん(早希ちゃんにプレゼントを貰ったが、「近くで見るとえらい別嬪やな」と褒めていた)が来ており、そのお爺さんと対応した後では「次の芸人さんがやりにくく」と今現在の自分の本音をもらしてしまい、口に手を当てて苦笑い。

ちなみにそのお爺さんは、グイグイ大脇の出番でも「滑った」と断言して、グイグイに「誰ですか? 今『滑った』って言ったの」と突っ込まれていた。
プレゼントの時間を長めに取ったため、持ち時間が後1分になってしまい、早希ちゃんは「じゃあ、私が金屏風の前を歩きます」と言って、言葉通りに金屏風の前を上手から下手に向かってゆっくりと歩く。意味はよく分からないのだが、シュールすぎて笑える。笑いはやはりわからない。


スマイル。瀬戸洋祐が福山雅治の「桜坂」の話をするが、ウーイェイよしたかは、「桜坂」を知らないという。そこで瀬戸が「桜坂」を歌うのだが、「君をずっと幸せに風にそっと誓うよ」まで来たところで、よしたかが「ウーイェイ」と持ちネタを入れる。その後、瀬戸は尾崎豊の「I Love You」を歌うが、「I Love You 今だけは悲しい歌」まで来たところで、よしたかが「聞きたくないよ!」と言って中止させる。「音痴なんだもん」とよしたか。よしたかは「早見優、あびる優、山田優、みんなI Love You」と言って瀬戸に頭をはたかれるが「だってみんな好きなんだもん」と譲らない。

午後3時開演の回では、男の青春期の妄想についてのネタをやったのだが、瀬戸はよしたかに可愛い女の子を演じるよう要求したものの、実際によしたかが演じたのはキックボクシングの達人というタイ人の女の子で、キャッチボールをするとアンダースローで全力投球。ボールが逸れて瀬戸が拾いに行っている間によしたかがヤンキーの集団に絡まれ、瀬戸が助けるという設定にしたものの、よしたかはキックボクシングでヤンキー数人を倒してしまい、「次はあなたよ」と瀬戸をけしかけたりする。
 
午後5時の回には、駆け出しだった頃のエピソードを語り、最初に作ったネタが酷かったというので、よしたかが再現。刑事もので、よしたかが容疑者、瀬戸が刑事役だったのだが、瀬戸の「早く吐け」という台詞によしたかは嘔吐の方の吐くを演じたという。その時の瀬戸の突っ込みをよしたかが再現したのだが、異様にたどたどしく、瀬戸から「俺そんなだった?」と聞かれる。更に「はく」は「はく」でも掃く方の掃除をよしたかは始めたのだが、その時の瀬戸の突っ込みもよしたかが再現したものではガチガチに緊張したもので、瀬戸は「ほんま俺そんなだった?」と訝しむ。
瀬戸は子供の頃は「刑事になりたい」という夢を持っていたそうだが、よしたかによると「父親が刑事だったから」ということで出掛ける時の「パトロール行ってきます」をという父親の真似をするも、瀬戸はよしたかの滑舌が悪く、頭の働きが悪そうに聞こえるので、「お前、お父さんもアホやった?」と聞く。よしたかは、「お父さんのことを悪く言うのは構わないが自分のことを悪く言うのは許さない」と言って、瀬戸に「普通逆やろ!」と突っ込まれていた。


銀シャリ。鰻和弘の苗字が珍しいという話から入る。苗字のせいで結婚出来なかったという鰻。以前、結婚を考えた女性がいたのだが、「重子」という名前だったため、結婚すると「鰻重子」通称「鰻重」になってしまうため、「将来のことを考えると無理」と言われて別れたという。そんな鰻だが、昨年7月に目出度く入籍。「鰻」姓の人は全国で6人しかおらず、そのうち4人は鰻和弘の家族だが、結婚したことで7人目の鰻さんが現れたことになる。

鰻は頭の良い人物に見られたいので諺を覚えているとして、「一万去ってまた一万」、「壁にニス塗り障子にメリハリ」、「早起きは三秒の得」、「三度目の掃除機」と言って、相方の橋本直から「パチンコか」、「大工やそれは」、「寝るわ。それだけだったら」、「そんなに掃除機買わんわ。買ったらダイソンぐらいになってるわ」と突っ込む。

午後3時の回では、鰻が「スポーツをしよう。テニス」と言ってゴルフのスイングをし、橋本に「どっち信じていいのかわからん」と言われる。結局、テニスをすることになったのだが、鰻は錦織圭のことを「ニシコリコリ選手」と言って、橋本に「なんやその歯ごたえありそうな名前」と言われる。
「思い切って20万円の買い物をした」という鰻。しかし、買ったものは「ドライヤー」であり、橋本に「めっちゃ怪しい」と言われる。20万円のドライヤーは「ベッグ・キャメラー」というビックカメラの名前をパクった個人商店(橋本に「中国(でよくあるバッタもん)の匂いがするわ」と突っ込まれる)で買ったもので、回転したり二人で使えたり親子三人でも使えたりと不要な機能ばかりが付いている。

午後5時の回では、鰻が甥っ子に歌を唄うと笑われるという話をする。「チューリップ」を唄うと笑われるというのだが、出だしが「たいた、たいた」で、橋本から「炊いたじゃ炊きあがってもいない。せめて炊きあがってから唄え」と突っ込まれ、「『た』じゃなくて『さ』だ」と訂正されるも、鰻は「さいさ、さいさ」、「たいさ、たいさ」と唄って、「大佐二人出てきたわ。大佐が二人もいたらその軍隊めっちゃ強なるわ」と突っ込まれる。
更に「ボギー大佐(クワイ河マーチ)」の子供がやる替え歌「猿、ゴリラ、チンパンジー」を、「チンパンジー、ゴリラ、猿」と逆にしてメロディーが崩壊する。
最後は「大きな古時計」を唄うのだが、鰻はまず平井堅のプロモーションビデオのポーズをして、橋本に「誰も覚えてへん」と突っ込まれる。まずメロディーが違う(「大きな栗の木の下で」になっている)。その後、メロディーは合うのだが、「大きなノッポ系」という意味不明のものになったり、「100年いつも」のところが「2年いつも」に大幅短縮。「ご自慢の時計」が「50万の時計」になり、橋本に「50万出して2年しか動かん時計だったら詐欺だろう」と言われる。
「日本昔話」の主題歌を歌うことになるのだが、鰻は何故か2番から歌い出してしまう。

鰻は「睡眠が大事」という話もする。だが「人生の二分の一は寝ている時間」と言って、「寝過ぎや。三分の一や」と橋本に突っ込まれる。鰻は「よく寝るためにはスイミンググッズが大事」と言って、橋本に「なんで泳ぐねん!?」と返される。鰻は睡眠グッズの例としてウォーターベッドを挙げるのだが、橋本は「鰻だけにウォーター」と言う。鰻は「スイマーが襲ってきたとき」と再び泳ぎの方の話になってしまった。


夫婦円満。夫婦によるパフォーマンスである。まずはバルーンアート。啓太がその場でバルーンアートを作るのであるが、リサが予め作っておいたバルーンアートの方が遙かに出来が良いので、啓太の作業が徒労に終わるという内容である。ちなみに音楽はビートルズの「オブラディ・オブラダ」を二人がメロディーを口ずさむことで間に合わせる。
啓太はバルーンを呑み込み、そのバルーンがお尻から出てきたということで、バルーンと万国旗が現れる。その後、リサが風船を串刺しにする芸を披露する。

最後は巨大バルーンをお客さんに弓矢で射て割って貰うのだが、午後1時開演の公演では一発で成功したものの、午後3時開演と午後5時開演の公演では成功ならず。
午後3時開演の公演では矢が金屏風の裏に行ってしまって取れないため、リサが使った串を用いて風船を破裂させた。


グイグイ大脇。今日は吉本らしい無茶苦茶なスケジュールだそうで、守口市内のホテルで行われているビンゴ大会の司会とZAZA HOUSEでの出番を交互にこなしているという。勿論、吉本なので、電車移動であり、地下鉄御堂筋線に乗って淀屋橋で京阪に乗り換えて守口市駅まで、そしてまたその逆を繰り返し、勘定したところ、18回電車の乗り換えを行っていたという。

まず唯一の持ちネタである「グイグイ」をやってから、息子の話をするのだが、息子が先頭で、円形の椅子を転がしながら「タイーヤマルゼン、タイーヤマルゼン。ホイールマルゼン、ホイールマルゼン」(関西では良く流れているCM)を歌っていたという話が一番受けていた。
それから英検の準一級を持っているということで、「役に立たない英語」。
「屁こいて寝な」、「頭かちわって脳みそ吸い出したろかい」という関西人がよく使う言葉を英語にしたものである。ただ笑いではなく、「へー」という反応が多く、グイグイも「ネタに入ってから滑り気味なので」と自虐発言をしていた。

グイグイ大脇、性格的にはかなり良い奴だと思われ、応援したくなるタイプなのだが。


笑い飯。今日もダブルボケが展開される。
午後1時開演の公演では、割り込みをする人へのボケと突っ込み。西田に割り込まれた哲夫が前の人に「後ろに割り込まれましたよ」と言ったり、哲夫が西田と顔を見合わせる形になって割り込んだり、西田が割り込むかと思ったら通過したり、哲夫に「どけ! このチビ」(西田の方が小柄である)「君、中学生?」「女の子?」とボケたりする。哲夫が「お前の方がチビや」「中学生にしてはきちんとしすぎやろ。どういう見積もり?」「女の子の要素どこにあんねん?」という言うたびに西田は「その言葉は学校で流行っているのか?」とボケる。

午後3時開演の公演では、タクシーを止めようとしたら割り込まれた人に関するボケと突っ込み。タクシーを止めようとして割り込まれたと思ったら割り込んだのは運転交代する運転手だったり、割り込まれたと思ったら横断歩道を渡るために手を挙げた人だったりする。
美容整形ネタもやる。だが、要求が「あごをシャープにテレビを東芝にしたい」だったり「耳を目の上に付けて欲しい」だったり、「額を狭くしたという」要望に「頭の皮膚を前にずらします。頭の後ろの方はツルツルになりますけれど」という施術法が変だったりする。

午後5時開演の公演は蠅に関する話。哲夫が「昔話には蠅が沢山出てくる」という話をし、「姥捨て山」を語る。しかし、年老いた母親を姥捨て山に捨てた男が後悔して山に戻るも、「蠅にお婆さんがたかっていた」と逆の話になり男は哀れになって蠅を連れて帰ってしまう。
西田は「鶴の恩返し」の話をするのだが、男が鶴を見つけた時には鶴はもう死んでおり、蠅がたかっていた。「そこで男は、『ああ、もっと早く助けていれば鶴が恩返ししてくれたかも知れないのになあ』と思いました」と飛躍した妄想の話にしてしまう。

その後、「のっぺらぼう」や「浦島太郎」の話になるのだが、顔が蠅だらけで目も鼻も口も見えない男が「のっぺらぼう」になったり(本物ののっぺらぼうが登場した時には「(さっき見たのっぺらぼうの顔は)もっと蠅が多かった」といちゃもんをつける)、蠅のたかった亀に乗った蠅のたかった浦島太郎が、蠅のたかった竜宮城に行き、蠅のたかった乙姫様と出会い、開けると蠅が大量に飛び出す玉手箱を貰うという妙な話になる。

今度は西洋版の昔話ということで「シンデレラ」が取り上げられるのだが、哲夫「昔、ミハエルという蠅のような名前の王子様がいました」という設定を受けて、西田が「ミハエルという蠅のような名前の王子様は蠅が死んでいるのを見て家来に言いました。『そこに蠅がシンデレラ』」とただの駄洒落にしてしまい、哲夫に突っ込まれる。

そして昔話といえば「桃太郎」ということで「桃太郎の歌」を唄うことになるのだが、哲夫が「すし太郎さん、すし太郎さん、目出度い日にはちらし寿司」という歌詞で唄って、「すし太郎」を題材にした歌詞の歌になってしまう。西田は「ちらし寿司なら、ちょいとすし太郎」と「すし太郎」のCMソングをそのまま唄ってしまった。

|

« チョン・ミョンフン指揮フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団 ラヴェル 「ラ・ヴァルス」 | トップページ | R.I.P. David BOWIE »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40048/63043501

この記事へのトラックバック一覧です: 笑いの林(58) 「2016年 道頓堀ZAZA新春寄席」:

« チョン・ミョンフン指揮フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団 ラヴェル 「ラ・ヴァルス」 | トップページ | R.I.P. David BOWIE »