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2016年2月の22件の記事

2016年2月29日 (月)

2月29日生まれの人は

前日である2月28日に一つ年を取ります。というよりも、法律上は全員、誕生日の前日に一つ年を取っているのです。そうしないと2月29日生まれの人は4年に一度しか年を取れなくなってしまうので。

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2016年2月28日 (日)

笑いの林(63) 「タナからイケダから学天即」2016年1月29日

2016年1月29日 よしもと祇園花月にて
午後7時から、よしもと祇園花月で、「タナからイケダから学天即」を観る。今回はタナからイケダと学天即の他に、6組のゲストが登場する。

パ・リーグ芸人(売れていないし華やかでもない)を自認しているタナからイケダと学天即ということで、ゲスト達も「パ・リーグカラーの濃い面々」となっている。


まずはタナからイケダと学天即の漫才。交互に2回行う。

最初はタナからイケダ。田邊猛徳が「ミシュランの覆面審査員をしてみたい」というので、田邊がミシュランの覆面審査員、池田周平が店員役をやる。
だが1回目は、池田が「領収書はミシュランの方で」と正体をわかっており、「なんでわかった?」という田邊に「バッジが付いています」と答えるが、田邊は「そんなわけないやろ、そこまでアホやない」ということでやり直し。2回目はチェックの時にミシュランの覆面審査員であることを打ち明ける場面をやるのだが、池田は1万2千円の料理に丁度の料金を払った田邊に「1万円のお返しでございます」と袖の下作戦を決行する。
田邊は、店は「☆2つ」という診断を下すが、池田は「せめて2.85でも」と言って田邊に「食べログちゃう!」と駄目出しされる。しかし池田が☆三つ欲しい理由は「三人子供がいるので、一人一つずつ渡したいという意味不明なもの。
田邊は「☆二つ」と言い張り、「料理は美味かった。部屋の雰囲気も良かった。ただ、接客が今一つだった」と言うのだが、池田は「予め来るとわかっていればちゃんと出来たのに」と愚痴り、「あなたはミシュランの審査員として☆2つです。アポなしで来るのが悪い」と逆ギレしてしまう。
最後は☆2つで納得した池田だったが、「今度訪れて頂く時は☆3つ取れるよう頑張る、と店長に伝えておきます」と言い、「店長じゃないの?」と聞く田邊に「ただのバイトです」と答えるというオチであった。


タナからイケダの2回目の漫才は、「選ぶのは?」。田邊が同窓会に行き、「ご飯に一番合うものは何?」という話で盛り上がったと語る。そこで池田に「ご飯に合うものは何か?」と聞くのだが、「三つある」と言った池田は、「まずお茶碗」と言って田邊を呆れさせる。「2番目はタワシ」とこれまた謎の回答。タワシとご飯を並べると絵柄として良い(?)のだという。三番目は「明太子」であるが、田邊は「それ一番にせえよ!」と駄目出しする。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンタイムマシンで「どちらにする?」と田邊は聞くのだが、池田は「助手席」と答え、田邊は「そうじゃなくて、未来に行きたいか過去に行きたいかやろ」と続けるも、池田は「今は決められない」というしかるべき時がきたら決めるというが、ラストでは他のことで「言った言わない」の話になり、「言ったかどうか書くにするためにタイムマシンで過去に行く」という話になった。


学天即の第1回目の漫才は四条和也のリアクションが変というもので、筋が一本通っていないだけに漫才としては成功していなかったように感じる。
2回目は披露宴の話。四条は妻帯者であるが、結婚式も披露宴もしていないので、ウエディングプランを二人で考えることにする。
ちなみに、今は出席者全員にチェキの写真を撮るサービスがあるのだが、奥田修二によると「デジカメだと簡単にコピーできるので敢えてチェキでやったいる」そうである。
なお、奥田は吉本一のアイドル好き芸人だそうで、今日もこのライブをやっている時間に大阪の湊町リバープレイスでは、ももいろクローバーZの公開FM放送があるそうで、奥田は最初、そちらのMCの仕事を受ける予定だったのだが、祇園花月での公演があるために大阪に行けなくなってしまったという。ただ、今朝、ももクロのメンバーとは顔を合わせたそうで、近いうちに一緒に仕事をする予定もあるという。なお、四条はアイドルに興味がないため、彼女たちがももクロのメンバーとも知らず、「子供か」としか思えなかったそうである。

漫才の続き、四条は「ケーキ入刀」を「豆乳ケーキ」と間違え、更に入刀も袈裟懸けでバッサリ行く。その後、お色直しの間、奥田が一発芸をやることになるのだが、広島の山内泰幸(UFO投法)など、今の若い人が知らないことしか出来なかった。


続いて、「パ・リーグ芸人ドラフト会議」。6組の出演者がミニ芸を披露し、気に入ったグループ名をタナからイケダと学天即の各々がスケッチブックに書いて指名。指名が被った場合はプロ野球のドラフト会議と同じように、箱に入ったくじを引くという方式である。奥田のよると6組の芸人は「実力はあるが人気はない」そうである。

6組の出演者は、霜降り明星、コーンスターチ、大自然、マユリカ、へべれけ、フラワーズオブロマンス。

それぞれ持ち時間2分程度のショートショートであったが、霜降り明星、コーンスターチ、大自然の芸はそれなりに面白い。

ということで、奥田と田邊はコーンスターチを1位指名。四条と池田は大自然を1位指名した。くじ引きで勝ったのは田邊と四条。ということで、奥田と池田は外れ1位を選択することになる。外れ1位は二人ともマユリカ。抽選では奥田が指名権を獲得し、池田は霜降り明星を指名する。

残った4人の中で3人が回答者、1人がMCになる。これも抽選で決められるのだが、MCになったのは、へべれけの黒木悠介。残った4人の中でMCの経験がある人は0だそうで、奥田は、「黒木の最初で最後のMC」などと言う。


黒木はMCとしては頼りないが公演は続く。続いて、大喜利。「説得力のない占い師とは?」。ちなみに黒木は「説得力」という漢字が読めなかったようで人に聞いていた。
余り面白い答えは出なかったのだが、黒木はなんでもOKにしてしまう。


続いて、「歌大喜利」。SMAPの「世界に一つだけの花」やAKB48の「ヘビーローテーション」の冒頭部分の歌詞を面白おかしく変えるというもの。これも美味く出来た人はいなかった。


ラストはバードウォッチングにしている人が独り言、黒木が「何を見ているんですか?」と聞くのでボケるというもの。霜降り明星・せいやが立候補。「今月の給料上がるかな?」「何を見ているんで?」「自動販売機の下」というネタでそこそこ受けていた。

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2016年2月25日 (木)

楽興の時(10) 「Kyo×Kyo Today Vol.6」

2016年2月17日 京都芸術センター講堂にて

午後7時から、京都芸術センター講堂で、「Kyo×Kyo Today vol.6」を聴く。京都市交響楽団(略称は京響)の楽団員による室内楽の公演。「京響・今日」が掛詞(要するに駄洒落だが)になった公演タイトルである

今回は、金管五重奏による演奏会。出演は、稲垣路子(トランペット、フリューゲルホルン)、西馬健史(にしうま・たけし。トランペット、ピッコロ・トランペット)、垣本昌芳(ホルン)、岡本哲(おかもと・てつ。トロンボーン)、武貞茂夫(たけさだ・しげお。テューバ)。
岡本哲がメンバー代表であり、MCも務める。
配置は、コンサートマスターの位置から時計回りに、西馬、垣本、武貞、岡本、稲垣となる。


曲目は、シャイトの「戦いの組曲」より“戦いのガリヤード”、パーセルの「トランペット・ヴォランタリー」、酒井格(さかい・いたる)の「コン・マリンコニーア」、サン=サーンスの「ロマンス」、フィルモアの「シャウティン・ライザ・トロンボーン」、サン=サーンスの「動物の謝肉祭」より“象”、スザートの「ルネッサンス舞曲集」より“4つのブラジル”、“ロンド(わが友”、“バス・ダンス(羊飼い)”、15分の休憩を挟んで、ギリスの「ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・ジー」、「ずいずいずっころばし」(菊池雅春編曲)、レナード・バーンスタインの「ウエスト・サイド・ストーリー」


まず、シャイトの「戦いの組曲」より“戦いのガリヤード”が演奏された後で、岡本がマイクを手にしてトークを行う。前半のプログラムは1曲ごとに主役が変わるという趣向。パーセルの「トランペット・ヴォランタリー」では西馬健史のピッコロ・トランペットが、酒井格の「コン・マリンコニーア」では稲垣路子のフリューゲルホルンが、サン=サーンスの「ロマンス」では垣本昌芳のホルンが、フィルモアの「シャウティン・ライザ・トロンボーン」では曲名通り岡本哲のトロンボーンが、サン=サーンスの「動物の謝肉祭」より“象”では武貞のチューバが主役となる。前半最後のスザートの「ルネッサンス舞曲」よりは全員が主役のアンサンブルとなる。
主役を担う楽器とプレーヤーを岡本が紹介していく。
トランペットとピッコロ・トランペットを吹く西馬健史は現在30歳で今日のメンバーの中では一番若い。25歳で京響に入団しているが、25歳でプロオーケストラのトランペッターになるのはかなり若い方だという。
ちなみに新婚だそうだが、岡本によると奥さんはかなりの別嬪さんだそうで、「彼よりも奥さんの方が私は好きです」(岡本)だそうである。
岡本によるとトランペッターは顔を真っ赤にして吹くため、「それが良くないのか髪が抜ける。はげる人が多い」そうである。

稲垣路子は京響ブラス群の紅一点であるが、日本のプロオーケストラを見ても女性トランペッターはほとんどいないそうで、岡本によると「女性のホルニストなどはかなり増えてきていますが、トランペッターは彼女(稲垣)だけではないでしょうか。あと、テューバも海外のオーケストラでは女性が結構いますが、日本はいないと思います」ということだった。
なお、稲垣はメンバーの中で唯一、関西人ではない(名古屋生まれで愛知県立芸術大学卒)が、他のメンバーも関西人ではあるが京都出身者はゼロ。京都の音大(共学は京都市立芸術大学しかないが)や音楽高校出身者もいない(馬西は神戸出身で大阪音楽大学短期大学部卒。垣本は尼崎出身で大阪教育大学芸術専攻音楽コース卒。岡本は兵庫県川西市出身で相愛大学音楽学卒。武貞は神戸出身で大阪音楽大学卒)。

垣本昌芳は、岡本によると「演奏前のルーティンが不思議」だそうで、左足を曲げて斜めにかがむようになりながら吹くのだが、「あれでどうしていい音が出るようになるのかわからない」そうである。あた岡本によると「ホルンもはげる人が多い」そうで、「彼(垣本)も時間の問題」だそうである(垣本は「まだ」、と書いていいのかどうかはわからないが、はげてはいない)。

岡本哲は「自分で自分を紹介しようがない」と言うが、隣にいた武貞が代わりに岡本を紹介してくれる。武貞によると岡本は料理上手だそうで、奥さんが忙しい時などには代わりに料理を作ることもよくあるそうだ。岡本は「他人には『はげる』などとろくなことは言っていないのに褒めて頂いて嬉しい」と喜ぶ。
ちなみに岡本が後で語ったところによると、「料理をよくするのは単純に食費を浮かすため」で、「学生時代、彼女とデートをする前などにはお金がないので、20個ぐらい弁当を作って、1個500円で後輩などに売っていた」そうである。

武貞は、岡本によると「褒めて頂いたので、こちらも褒めないと。彼はご覧の通りガッチリとした体格をしておりますが、『気は優しくて力持ち』という言葉はその通りだなと納得させられる人」と述べた。
また武貞はいわゆる「鉄ちゃん」であり、精巧な電車模型を作るのが得意だという。
演奏であるが、プロオーケストラの主要メンバーとはいえ、常日頃から金管のみのアンサンブルを行っているわけではないので、「まあ、こんなものだろう」という予想通りの出来である。決して悪くはないが、手作り感覚の演奏で、圧倒させられるということはない。

なお、「コン・マリンコニーア」の作曲者であり酒井格が客席に来ており、主役であるフリューゲルホルンを吹いた稲垣路子がそれに気がついて岡本に告げ、岡本が酒井を紹介した。岡本は稲垣に「よく気づいたね」と言っていたが、酒井が座っていたのは、稲垣のほぼ正面であったため気づくべくして気づいたのであろう。
「コン・マリンコニーア」は、酒井が中京圏でトランペット奏者として活躍する近藤万里子の誕生日にプレゼントした曲で、近藤の得意とするフリューゲルホルンをフィーチャーした作品である。ジャズの影響が窺える作品で、タイトルは「メランコリー」をイタリア語にしたものであるが、同時に近藤万里子のあだ名である「こんまり」に掛けられてもいる。


後半の1曲目、ギリスの「ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・ジー」は、黒人霊歌に基づくディキシーランド・ジャズのナンバー。スウィング感は余りないが、技術は達者である。


「ずいずいずっころばし」。菊池雅春による編曲が面白い。主旋律が様々な楽器に移動してフーガのようになる部分もある。


レナード・バーンスタインの「ウエスト・サイド・ストーリー」。岡本がバーンスタインの交響曲の数を「4曲」と言ったり(実際は3曲である)、バーンスタインのミュージカルについて、「他には『キャンディード』ぐらいでしょうか」(「オン・ザ・タウン(映画化された時のタイトルは「踊る大紐育」)」などもある)といった風に知識面での物足りなさがあったが(音楽家は意外に音楽について知らないのである)、チャイコフスキーやベートーヴェンの交響曲についてデフォルメされた演奏に説得感があるということを語っていた。
岡本は、「演奏が終わりましたらば、出来れば盛大な拍手をお願いいたします。そうすると更に1曲加わるというシステムになっております。もう1曲練習してきましたので、演奏させて下さい」とユーモアを交えたトークを行った。
オーケストラでも「シンフォニック・ダンス」がよく演奏されるということもあり、堂に入った演奏が展開された(なお、稲垣路子はこの曲ではトランペットとフリューゲルホルンを併用)。


アンコールは、ウーバーの「ある日の草競馬」。トランペットによる競馬のファンファーレに始まり、フォスターの「草競馬」、ヨハン・シュトラウスⅡ世の「こうもり」よりワルツ、アメリカ民謡「おうまはみんな」などの旋律を取り入れた賑やかな曲である。西馬のトランペットが馬のいななきを模すなど楽しい作品と演奏であった。

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サイモン・ラトル指揮バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループ レナード・バーンスタイン ミュージカル「ワンダフル・タウン」序曲

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2016年2月22日 (月)

歌詞対訳付き ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ほか モーツァルト 「レクイエム」(ジュースマイヤー版)

著作権切れの音源に歌詞対訳を行っていくという「歌詞対訳プロジェクト」の映像です。

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2016年2月21日 (日)

トン・コープマン指揮ガリシア交響楽団 モーツァルト セレナード第6番「セレナータ・ノットゥルナ」

ピリオド・アプローチによる演奏です。

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2016年2月18日 (木)

笑いの林(62) 宮村優子×桜 稲垣早希プレゼンツ! 「さきの部屋~あんた、バカ!?って言われたい~」&「みやむーの部屋~結婚観など語りつつも新しいネタさがしてこ!~」

2016年1月30日 神戸ラピスホールにて

神戸へ。宮村優子×桜 稲垣早希プレゼンツ公演を観るためである。
会場となる神戸ラピスホールは、調べてみると、楠木正成の菩提寺である広厳寺(楠寺)が本堂を新たに建て、講堂を多目的スペースとしたものだという。竣工は2014年とまだ新しい。クラシックの室内楽公演がやはり多く行われているようだ。
   
大倉喜八郎の別荘跡地という大倉山の一角に神戸ラピスホールはある。


今回の公演は、午前11時30分開演の「さきの部屋~あんた、バカ!?って言われたい~」と午後4時30分開演の「みやむーの部屋~結婚観など語りつつも新しいネタさがしてこ!~」の2つの公演からなる。

様々な特典があり、二人とチェキが撮れるというものもあったが、「俺が入ったら画が台無しだし」と思いつつも、並んでいるうちに買わざるを得ない状況と空気になってしまい、結局、チェキ撮影券を購入してしまった。第1部終了後にチェキタイムがあり、向かって左から早希ちゃん、真ん中に私、右に宮村優子さん(愛称:みやむー)という構図で撮って貰ったのだが、美女二人は良いが真ん中の男(つまり私)は邪魔でしかない。ということで、第二部の前にもチェキ購入時間が設けられていたが、買うことはなかった。

「さきの部屋~あんた、バカ!?って言われたい~」では、早希ちゃんがまずアスカのコスプレをして登場。続いて宮村優子がアスカのプラグスーツに赤色のスタジアムジャンパー、帽子に黒い片目眼帯という、新劇場版「ヱヴァンゲリヲン」の式波・アスカ・ラングレーをイメージした衣装で登場。早希ちゃんはテレビシリーズの惣流・アスカ・ラングレーでアスカコラボレーションにしたかったらしい。
二人の楽屋は一緒だったそうで、楽屋で沢山お喋りをしてしまったため、ステージで話す内容が減ってしまったかも知れないという。
ちなみに早希ちゃんもみやむーも神戸市出身だそうである。

早希ちゃんは、「この公演のために、今朝5時から並んでいる猛者もいたそうです」と語るが、早希ちゃんのことなので、R藤本に注意されたことがあるにも関わらず「猛者」を「もうじゃ」と読んでいた。もっとも、修正能力が高ければクイズも今よりは得意になっているはずだが。

宮村優子は早希ちゃんの憧れの人であるため、早希ちゃんは「ギリギリで頑張っております。今後、失神、失禁などが起こらないとも限りません」ということで、構成作家の長澤さん(おそらく長澤喜稔だと思われる)をMCに指名する。

まず早希ちゃんが年齢より若く見られるということに始まり、この間、タクシーに乗った際、老年の男性運転手から「今日は若い子を乗せることが出来てラッキーだ」と言われ、飴ちゃんを貰ったりサービスして貰ったのだが、申し訳なく思った早希ちゃんが「あのー、私、32歳なんです」と打ち明けたところ、「へー」という反応で、そこから気まずい空気が漂い始めてしまったそうである。
次いで、早希ちゃんが猫を飼っているという話になるのだが、「30歳を超えて猫を飼ったら終わり!」と以前、他の芸人に言われていた通りのことを言う。猫中心の生活になってしまい、外出している時もモニターで猫が今何をしているのかをチェックするようにしているらしい。ちなみに早希ちゃんの飼っている猫は壁に向かってジャンプを繰り返しているそうである。

それから、「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニングテーマである「残酷な天使のテーゼ」を二人で歌ったのだが、宮村優子は歌詞を見ながらの歌唱である。
最初のコーナーは、サイコロトークという、どこから見ても「ごきげんよう」でやられていたものと同じ要領のトークが行われるのだが、早希ちゃんもみやむーも長澤さんも、「今まで見たことない」「画期的」ととぼける。
早希ちゃんがサイコロを転がし、「あんた、バカ!?って言いたい」と出す。
早希ちゃんは、「ヨーロッパ横断ブログ旅」の際、ディレクターが替わったのだが(親玉ディレクターがプロデューサーの昇格したため。早希ちゃんは「昇格」を「就職」と間違えて、すぐさまみやむーに突っ込まれていた)、2代目同伴ディレクター(早希ちゃんよりも年下であり、チャラDと呼ばれていた)は学生時代バックパッカーをしていたような人で外国語は出来るそうだが、ポルトガルで早希ちゃんが蟹料理のコメントをした時に、「それじゃ全然伝わりません」と駄目出ししてきたそうである。早希ちゃんは「タラバガニにしてはプリプリしていてマツバガニにしては繊細で」という風に纏めようとしていたのだが、チャラDはOKを出さなかったそうで、早希ちゃんもキレて、「じゃあ、あんたがやってみなさいよ。それが良かったら私もそれでやるから」という言葉を投げつけ、チャラDにやらせてみたところ、チャラDは、「これはキングクラブのような味で」とコメントしたという。そして早希ちゃんが大阪に帰ってきて、「キングクラブ」を調べたところ、タラバガニを英語で言っただけだったという、あんたバカぁ~?!
ちなみに早希ちゃんはネタでおばあちゃん相手に、「あんたバカぁ~?!」と言ったところ、「あんたより賢い」と返されたそうだ。

チャラDが更に「辛かったこと」という出目の話でも登場する。「ヨーロッパ横断ブログ旅」の序盤でサイコロを振るためのどんぶりを割ってしまった早希ちゃんは、イタリアのヴェネチアで当地在住の日本人ガラス工芸作家が作った赤いグラスをサイコロを振るどんぶりの代わりに購入した。世界に一つだけの大切なものだったのだが、チャラDがサイコロの出目が怪しいというので、「ちょっと遠くから放って貰っていいですか?」と要求。早希ちゃんはいつもより遠くからグラスに向かってサイコロを投げたのだが、勢いが付いたためグラスが割れてしまい、早希ちゃんはショックの余り大泣き。チャラDは、まさか早希ちゃんが泣くとは思っていなかったため、カメラを地面に置いて、「早希さん、大丈夫ですか?」と駆け寄ってきたそうなのだが、これまでの「ロケみつ」を見ていて、「泣いたときは良い映像になる」と知っていた早希ちゃんは泣きながらも手で「(カメラを)回して回して」と指示していたという。ちなみに親玉は絶対に絵になる画像は逃さなかったそうである。
チャラDは今は関西では有名な情報番組のディレクターをしているという。

みやむーの「辛かったこと」であるが、みやむーは今はオーストラリア在住なのだが、英語が死ぬほど嫌いで、少しでも日本語に触れたくて日本語講師の免許を取ったという。一方で、みやむーの旦那さんは、みやむー曰く「頭まで筋肉という人。脳筋」だそうだが、新たな可能性を探るために大学に通い始めたのだという。その間の生活費から何から全て宮村優子が負担していたのだが、その大学というのがサーカスの大学で(オーストラリアにはそんなものがあるらしい)、3年の課程を経て卒業し、サーカスで1年働いた後で、「俺、サーカスに向いてない辞める」と言われ、その時はショックで寝込んだそうである。

みやむーの「あんた、バカ!?」話であるが、みやむーはこれまでずっとパスポートの職業欄を「Mother」にして来たという。しかし、「Mother」が日本とオーストラリアを何度も往復していたのではおかしいと怪しまれそうだったので、正式に「ボイスアクター(声優)」と書いたという。そうしたところ、オーストラリアの空港で、「Are You Voice Acter?」と聞かれ、何かセリフ喋ってみろと言われたので、「あんたバカぁ~?!」というアスカの口癖を話し、意味も「Are You Stupid?」と訳したところ、空気がぎくしゃくし始めたそうである。

「恋愛話」に関しては、早希ちゃんのタイプは「年上」で「アホじゃない人」だそうだが、そんな男、五万どころが数百万単位でいる。


チェキタイムで自分の撮影が終わった後も長澤さんの喋りを聞いたりしながら過ごし、いったん、神戸ラピスホールを後にする。


    
午後4時30分開演の「みやむーの部屋~結婚観など語りつつも新しいネタをさがしてこ!~」
第1部とは立ち位置が交代。第1部は早希ちゃんが舞台上手にいたが、第2部ではみやむーが舞台上手にいる。椅子2脚は変わらないが、中央にテーブルが用意されており、日本酒の瓶が置かれている。
みやむーが登場。彼女の説明によると、日本酒が好きだという自分のために早希ちゃんが高島屋で日本酒を買ってきてプレゼントしてくれたのだという。「鶴亀」という日本酒で、みやむーは「じゃあ、これを飲みながらやりましょう」と言う。

みやむーは「お昼の公演を観ていない人のために説明しないと」と言いだし、早希ちゃんは「まさかおっぱいが出るなんて」とボケ、みやむーも「まさか早希ちゃんの生着替えが見られるなんて」と悪ノリする。
みやむーは、「早希ちゃん、嫌いな人いる? 『こ』で始まって『り』で終わる人の話でもすれば?」と唆し、早希ちゃんは小泉エリの悪口を言う(どんどん太ってきてる。太ってくるとマジシャンとして説得力がなくなるから痩せろと言っているのに。大相撲が好きだから力士と比べてまだ痩せてると勘違いしているのではないか、というような内容)。一方でみやむーは「嫌いな人? いないなあ」とそらっとぼける。

早希ちゃんの恋愛観について更に掘り下げるみやむー。ちなみにみやむーは「もっと考えて結婚すれば良かった」と発言し「今の爆弾です。Yahoo!のトップに載ります」と早希ちゃんを慌てさせる。年上のアホじゃない人が好きだという早希ちゃん(早希ちゃんは自覚があるかどうかはわからないがファザコンでブラコンである)。みやむーはその他の条件を聞くのだが、収入に関しては「別々に使いたいので、自分の分は自分で稼いでいける人。ただ、借金がなければ良い」とも言う。そして「暴力を振るわない人」とも言うが、みやむーに、「ハードル低くない?」と聞かれる。早希ちゃんはもう一つ条件として、「食事を美味しく食べてくれる人でないと駄目」と挙げる。「自分は食べることが大好きなので、『食事? 何でも良い』という人は嫌なのだそうだ。だがここで「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明監督(偏食で有名)の話になる。夫人である安野モヨコが漫画『監督不行届き』で描いているようだが、それを読んだ早希ちゃんは、「(庵野監督は)かなりのクソ野郎ですねえ」と言う。ただ早希ちゃんによると庵野監督は天才なので許されるのだそうだ。
「本当に売れない芸人さんは年収5万円くらいじゃないの?」とみやむーが聞き、早希ちゃんは「本当にそんな感じです」と答える。奥さんに食べさせて貰っているか、奥さんのご両親に理解があるというケースが多いらしい。ここでみやむーが「Sなの? Mなの?」と突然聞く。宮村優子は突然豹変することがあるらしい。早希ちゃんは、「Kinki Kidsです。『愛されるよりも愛したい』」と答え、「告白なんかも結構、自分からします」と続ける。前にも紹介したが、早希ちゃんが告白したところ、「半年待ってくれ。半年待ってもまだ好きだったらもう一度告白してくれ」という男がいたという。早希ちゃんは毎日カレンダーに×を付けながら半年経つのを待ったが半年後に告白したところ、相手の男性にはもう彼女がいたという。半年前にももう彼女はいたそうだ。

ここでサイコロトークになるのだが、サイコロを振るのは早希ちゃんだけ、しかも出目は全て罰ゲーム級という、みやむーのS度丸出しの企画である。

まずは「漢字テスト」。漢字検定(漢剣。本社は京都。評判は……、お察し下さい)の1級から10級まである中で何級からの出題がいいかをみやみーは聞く。早希ちゃんは迷うことなく10級を選ぶが、出された問題は、「『あきかん』を漢字で書きなさい」。比較的易しい問題であるが、10級しては高度な方かも知れない。早希ちゃんは、「それ6級の問題でしょ」と文句を言いながら書くが、「空き」は合っていたものの、「かん」が滅茶苦茶な漢字だったそうである。客席からはよく見えなかったのだが、みやみーは早希ちゃんが書いた字をツイッターに勝手にアップロードしてしまう。

「ものまね」では、宮村優子が声優をやっている「名探偵コナン」の遠山和葉の物真似を披露した早希ちゃんだが、本人を目の前にして物真似をするのは「一番恥ずかしかった」そうである。
ちなみに、早希ちゃんとみやむーはLINEのアドレスを交換したそうである。早希ちゃんは「ベッキーのようにならないと良いんですが」とも言う。これまではみやむーが早希ちゃんに連絡先を聞いても、早希ちゃんは「いや、畏れ多いです」と教えてくれなかったそうだ。
早希ちゃんは二人でUSJに生きましょうと提案。USJには「エヴァンゲリオン」のパビリオンもあるのだが、みやむーは「それ、私、(声優)やってない。私が把握してないのにやられてるアスカ、ひょっとして早希ちゃんなんじゃないの?」と言う。「早希ちゃんは、私がやってもすぐにバレますし、つまみ出されます!」と否定する。
みやむーは、「栗田貫一方式で行こうか」とバトンタッチを提案するが、早希ちゃんは「まだ亡くなってないじゃないですか。長生きして下さい。100歳まで生きて下さい」という。

早希ちゃんは、アスカの他にレイやシンジの物真似も出来るというので、みやむーのアスカ、早希ちゃんのレイとシンジで、「エヴァ」名シーンの再現をすることにする。みやむーは「私、アスカに似てるってよく言われるの(だって本人だもん)」と得意気。「エヴァ」に詳しいお客さんのリクエストで、第十二使途レリエルにシンジが呑み込まれる場面を再現する。ちなみにみやむーはセリフを完全に忘れていたが、早希ちゃんは全て覚えていた。みやむーが早希ちゃんが書く原稿を覗き込み、「『独断専行』とか難しい漢字書けるんじゃない!」と関心する。「エヴァに出てくるものは書けるんです」と早希ちゃん。アスカのセリフが長いのだが、ラストに特別に「早希、愛してるよ」と入れて貰う。みやむーに言われた早希ちゃんは本当に嬉しそうで、「これはもう失禁です」と例えをいれる(ちょっと下品ですがあくまで例えで言ったことですので)。

ちなみに他のエヴァの俳優である林原めぐみや緒方恵美の話も出る。緒方恵美は早希ちゃんの単独ライブに招待されたこともあるという。「私、招待されてなーい」と愚痴るみやむーであったが、緒方恵美の場合は、アニメ芸人であり早希ちゃんと共演したこともあるはりけ~んず・前田がサプライズで招待したもので、終演後、楽屋に挨拶に来られるまで、早希ちゃんは緒方恵美が客席にいることを知らなかったという。ちなみにその日、早希ちゃんはシンジのネタもやっていたそうだ。
早希ちゃんは、「宮村さんが来れる(ママ)時期に、単独ライブやります。日本に来るって聞いたらすぐにやります」と宣言する。

「セリフ」では、恥ずかしいセリフを早希ちゃんに言わせるというもの。「駄目、私、そんな大きいの入らない。そんな大きいなすび食べれない(ママ)」というものなのだが、早希ちゃんがライトエロで読んだ後、みやむーは本気で読もうとしたため、「駄目です、駄目です。みやむーが穢れる」と早希ちゃんに止められる。

「恥ずかしい話」であるが、一度はWikipediaにも載せられた「お婆ちゃんの悩みみたい」な症状に早希ちゃんは悩んでいるそうである。訓練すれば治りそうなものだが。専門家の助言は必要かな。

最後は「即興歌」。みやむーが用意したタイトルか歌詞かどちらかを選び、早希ちゃんが即興で歌にするというもの。
「憧れの人にようやく出会える 私朝から心臓バクバク(中略) I Love みやむー、I Love アスカ、I Love 神戸」というような歌詞の歌だった。

第2部も終演後にチェキ撮影会。私自身は参加しなかったが、撮影風景の見られる席だったので(正面にはセパレーションがあるが私は前から2列目下手端の席だった。ちなみに第1部は2列目ほぼ中央で観ている)様々な人が色々な要求でチェキを撮るのを見て楽しんでいた。早希ちゃんとのツーショット、みやみーとのツーショットもありで、2回目の人はどちらか一人だけを選択することも多かったが、私個人としては2回目だったとしてもどちらか片方だけ(私の場合は早希ちゃんだけということになるが)というのは心情的に無理である。

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2016年2月16日 (火)

楽興の時(9) 「Rabbit LIVE」2016年1月

2016年1月15日 京都七条新町の富士ラビットカフェにて

七条通新町南西隅にある富士ラビットビル(1926年竣工。国登録有形文化財)の2階にある富士ラビットカフェで行われるRabbit LIVEを聴きに出掛ける。

Rabbit LIVEは午後8時30分開演。上演時間約1時間のミニコンサートである。

今日のRabbit LIVEの出演者は、永野伶実(ながの・れみ。フルート)と永野歌織(ソプラノ)の永野姉妹。姉妹は昨年、京都芸術センター講堂で行われた「音楽百鬼夜行絵巻」に出演していたが、その時は曲目が全て現代音楽であったため、古典も聴いてみたくなったのだ。
伴奏の小型チェンバロを奏でるのは澤朱里(さわ・あかり)。彼女がRabbit LIVEの主催者であるようだ。

曲目は、まずヘンデルの「9つのドイツ歌曲」からを3人で演奏した後、永野歌織の独唱と澤朱里のチェンバロで、モーツァルトの歌劇「魔笛」より夜の女王のアリア“復讐の心は炎と燃え”が歌われる。永野歌織によると「チェンバロの伴奏ではまず歌われることがないので敢えて」夜の女王のアリアを選んだそうだ。永野歌織はソプラノにしては声が低めだが(そもそも日本人女性は体格などの問題もあり、純粋なソプラノの歌手は少ない)コロラトゥーラと呼ばれる高音の技術などは優れたものがある。

続いて、永野伶実のフルート(今日は全曲、フルート・トラヴェルソというバロック時代のフルートを用いている)独奏によるテレマンの「ファンタジー」、そして永野伶実と澤朱里の演奏で、同じくテレマンのソロ・ソナタより「フルートと通奏低音」が演奏される。

5分間の休憩を挟んで、まず澤朱里が短めの自作を弾いた後で、フィッシャーという作曲家の「シャコンヌ」と自由な変奏、J・S・バッハの「平均律クラヴィーア曲集」よりプレリュードBWV846、同じくバッハの「ゴルトベルク変奏曲」より“アリア”を演奏する。

今度は3人で、J・S・バッハの「マタイ受難曲」より“流れよ、いとしき御心の血よ”を歌い、演奏する。
最後は再び、ヘンデルの「9つのドイツ歌曲集」より第4曲が歌われた。

アンコールが1曲、ヘンデルの歌劇「リナルド」より“私を泣かせてください”。フルートとチェンバロの伴奏で出来るよう特別に編曲された版での演奏である。

バリバリの技巧が繰り広げられたわけではないが、アットホームで良いコンサートであった。

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2016年2月14日 (日)

コンサートの記(229) トーマス・ヘンゲルブロック指揮北ドイツ放送交響楽団(NDR交響楽団)来日演奏会2015大阪

2015年6月3日 大阪・福島のザ・シンフォニーホールにて

午後7時から、大阪・福島のザ・シンフォニーホールで、トーマス・ヘンゲルブロック指揮北ドイツ放送交響楽団(NDR交響楽団)の来日演奏会を聴く。

ギュンター・ヴァントとのコンビで世界的な名声を得た北ドイツ放送交響楽団はドイツ第二の都市であるハンブルクを本拠地とするオーケストラ。北ドイツ放送(NDR)はハノーファーにもオーケストラを持っているが、ハンブルクの北ドイツ放送交響楽団が第1オーケストラ的存在である。

戦後に西ドイツの政府の肝いりによって結成された放送オーケストラの一つであり、ハンス・シュミット=イッセルシュテットを首席指揮者に迎えて結成。1982年から始まったギュンター・ヴァントの時代に、特にブルックナーの名演で世界的に注目される。ただ、ヴァントとのコンビはヴァントが首席指揮者を退任後に更に名声が高まる。ヴァントは終身名誉音楽監督となり、ジョン=エリオット・ガーディナーが首席指揮者に就任したのだが、この古楽器出身の指揮者は自らが組織した古楽器オーケストラとの活動に忙しく、北ドイツ放送響を指揮することが少なかったため、ヴァントが代わりに指揮台に立つことが多かった。

ガーディナーとは契約を更新せず、今度はスウェーデンの名匠であるヘルベルト・ブロムシュテットを首席に迎えたが、ブロムシュテットがライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターに指名されたため兼任不可として3年契約を2年で打ち切る。90年代の北ドイツ放送響は名指揮者を迎えることに成功しながら自身の音楽以外の理由で不運が続いた。その後、クリストフ・エッシェンバッハ、クリストフ・フォン・ドホナーニを指揮者に迎えるが、レコーディングなどには恵まれなかった。トーマス・ヘンゲルブロックを首席指揮者に招いて以降はソニー・クラシカルへのレコーディングが行われるようになり、再び世界的な注目を浴びている。また今年から、期待の若手、クシシュトフ・ウルバンスキが首席客演指揮者に就任する予定である。

欧米のクラシック界ではハードよりもソフトにお金を掛ける傾向があり、演奏家が厚遇されている一方で、演奏会場などは日本でいう街の公会堂程度のものが利用されているのが普通である。北ドイツ放送響もその例に漏れなかったようだが、現在建設中の音楽専用ホール、エルプフィルハーモニー・ハンブルクのレジデンスオーケストラになることが決定している。

トーマス・ヘンゲルブロックは1958年生まれのドイツの指揮者。まずヴァイオリニストとして活動を開始。ニコラウス・アーノンクールが組織した古楽器オーケストラ、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスに参加。その後、アーノンクールを始め、ヴィトルド・ルトスワフスキ、アンタル・ドラティといった指揮者や作曲家の影響を受けて指揮者としても活動を開始。1985年に古楽器オーケストラであるフライブルク・バロック管弦楽団の設立に協力し、指揮者として活動。1995年にはドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンの初代芸術監督に就任。ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンはモダン楽器の室内管弦楽団だが、ここでヘンゲルブロックはピリオド奏法を取り入れたモダンオーケストラによる演奏に熱心に取り組み、その伝統はダニエル・ハーディングを経てパーヴォ・ヤルヴィにまで受け継がれている。

曲目はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン独奏:アラベラ・美歩・シュタインバッハー)とマーラーの交響曲第1番「巨人」(1893年ハンブルク稿)。

トーマス・ヘンゲルブロックと北ドイツ放送交響楽団ではブランド力が足りなかったのか、ザ・シンフォニーホールの入りは半分程度である。関西では、大植英次、井上道義、広上淳一、佐渡裕などマーラーを得意とする指揮者がオーケストラのポストを持っているため、「安い値段で良いマーラーが聴けるのに、良いかどうかわからない外来のオーケストラのマーラーを高い金を払って聴く必要はない」と考える人もいるかも知れない。実際、安い値段の席は埋まっていたが、料金の高い席は半分以上が空席である。

北ドイツ放送交響楽団であるが、一見、ドイツ式の現代配置に見えるが、よく見ると第1ヴァイオリンの隣りにいる奏者の楽器が一回り大きい。実は第1ヴァイオリンの隣りにいたのはヴィオラ奏者であり、通常のドイツ式の現代配置なら第2ヴァイオリンがいる場所にヴィオラが陣取り、第2ヴァイオリンとヴィオラの位置が入れ替わるという独特の配置による演奏であった。

トーマス・ヘンゲルブロック登場。CDジャケットなどではわからないが、頭髪がかなり禿げ上がっており、頭頂部はツルピカである。広上淳一と同い年なので禿げていても別に不思議はない。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリン独奏のアラベラ・美歩・シュタインバッハーは、日独ハーフの女性ヴァイオリニスト。ただ、ドイツの血が濃いのか、見た目からは余り日本的な要素は感じられない。同じ日独ハーフでありながら日本の血が濃いアリス=紗良・オットとは真逆のようである。
1981年、ミュンヘン生まれ。父親はドイツ人でバイエルン州立歌劇場のコレペティートル(オペラリハーサル初期におけるピアノ伴奏者)、母親は日本人の歌手である。ミュンヘン音楽院で学んだ後、イヴリー・ギトリスに師事。日本でも活動をしており、NHK交響楽団などの定期演奏会のソリストとして招かれている。

アラベラは緑色のドレスで登場。彼女の弾くヴァイオリンは音に艶と張りがあり、表情は優しげだ。聴いていて「慈愛」という言葉が浮かぶ。

ヘンゲルブロック指揮の北ドイツ放送響はピリオド・アプローチによる伴奏を行う。ピリオドは弦が音の最後を伸ばさずにサッと刈り上げるのが特徴であるが、ヘンゲルブロックは管楽器奏者にも音を伸ばさずに止めるよう指導をしているようで、かなり個性的な伴奏となる。
不満点を挙げると、ピリオドであるために、伴奏に威力が不足していること。ピリオドでも力強い伴奏を奏でるコンビもあるので、これはヘンゲルブロックの責任であろう。クラリネットが音を外したりしていたが、名門オーケストラとはいえミスは付きものなので気にするほどではない。

第3楽章をアラベラはかなり弱い音で開始。その影響もあったと思うが、アラベラが望んだテンポよりも北ドイツ放送響のテンポが遅くなり、アラベラとヘンゲルブロックがアイコンタクトを交わして速度の修正を行った。

アラベラのアンコール曲は、プロコフィエフの無伴奏ヴァイオリン・ソナタより第1楽章。プロコフィエフならではのキッチュな曲調を巧みに奏でていく。

マーラーの交響曲第1番「巨人」。今日は1893年にマーラー自身の手によって改訂されたハンブルク稿による演奏が行われる。
この曲が初演されたのは1899年、ブダペストにおいて。この時は「花の章」を含む5楽章であり、他の楽章にも全てタイトルが付いている。この譜面はブダペスト稿と呼ばれている。
ハンブルク稿は、初演の4年後に改訂されたもので、やはり「花の章」を含む5楽章の交響曲である。各楽章のタイトルは初稿に比べて長くなっており、「花の章」は第2楽章となっている。
「巨人」はその後、2度の改訂を経て、現在演奏会などで取り上げられている決定稿となった。なお、決定稿では「巨人」というタイトルも削除されているのだが、慣例としてタイトルは現在も生きている。

ヘンゲルブロックは譜面台を置かず、暗譜での指揮。指揮棒の振り幅は小さめのことが多く、指揮棒全体を動かすというより、先端でチョンチョンと突いていくようなスタイルである。腕を大きく動かすこともあるが、曲の表情付けなどは指揮棒を持たない左手で行うことが多い。

ヘンゲルブロックは音を一つずつ積み上げていくような丁寧な音楽作りを行う。北ドイツ放送響の音色からは、正統的なドイツの響きが聴き取れる。日本のオーケストラからは聴くことの出来ないドイツならではの音だ。メカニックに関していえば、日本のプロオーケストラも負けてはいない。今日の北ドイツ放送響もトランペットがミスを犯すなど技術的に完璧なわけではない。だが、ハーモニーに関する感性というものが、ドイツ人と日本人とでは決定的に違っているのだと思われる。悔しいが、ドイツ音楽の演奏に関しては日本のオーケストラがドイツの一流オケに追いつくには今後も相当の時間を要しそうである。

ハンブルク稿と決定稿とでは、旋律を受け持つ楽器が違い、第2楽章の「花の章」が入り、トランペット奏者がステージ下手に立ってソリストとして演奏する。また最終楽章に書かれた視覚的オーケストレーション「ホルン奏者、全員立ち上がれ!」は、ハンブルク稿ではまだ書かれていないようで、ホルン奏者達が立ち上がることはなかった。

ヘンゲルブロックは、第4楽章と第5楽章ではかなり速めのテンポを採用。素朴さは後退し、スマートな演奏となる。

アンコール曲は、ワーグナーの歌劇「ローエングリン」より第3幕への前奏曲。格好いい演奏であった。

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2016年2月12日 (金)

岡山県瀬戸内市PR動画 桜 稲垣早希のおすすめ!! 日本刀の聖地「長船」

桜 稲垣早希さんが、瀬戸内市の長船と福岡を訪ねます。

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ロバのパン

京都で現在も営業を続けている「ロバのパン」屋さんの音楽「パン売りのロバさん」。
「ロバのパン」は現在は京都の上賀茂に本社を置き、出町柳駅前などを中心にパンのワゴン販売を行っています。

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2016年2月11日 (木)

ジョン・コルトレーン 「My Favorite Things」

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2016年2月10日 (水)

コンサートの記(228) 広上淳一指揮 第11回・京都市ジュニアオーケストラコンサート

2016年1月31日 京都コンサートホールにて

午後2時から、京都コンサートホールで第11回・京都市ジュニアオーケストラコンサートを聴く。指揮は京都市ジュニアオーケストラ・スーパーヴァイザーの広上淳一。

京都市ジュニアオーケストラは、10歳から22歳までの京都市在住・通学の青少年を対象にオーディションで選抜されたメンバーからなるオーケストラ。年1回定期演奏会を行うほか、京都市交響楽団とのコラボレーションなども行われる。オーディションは毎年開催され、メンバーも変わる。演奏の指導は京都市交響楽団のメンバーが行い、合奏指導として大谷麻由美と水戸博之の二人の指揮者がアンサンブルを整えてから広上にバトンタッチする。

曲目は、スメタナの「わが祖国」より交響詩「モルダウ」、ドビュッシー(ビュッセル編曲)の「小組曲」、チャイコフスキーの交響曲第5番。

全席自由1000円ということで、開場前には長蛇の列が出来ていた。京都コンサートホール内は螺旋状の構造になっているため、ぐるりとスロープを回った後の人々は螺旋の中にある1階の円形広場を逆回転で並ぶことになる。ちなみに今日はチケット完売であるが、京都市ジュニアオーケストラのコンサートチケットが完売になったのは今日が初めてであるという。

なお、京都コンサートホールへの入場者が500万人に達したそうで、500万人目に選ばれた方が、ホワイエに設けられた金屏風の前で広上淳一らと共に記念撮影を行っていた。


オーディションで選ばれたとはいえ、まだ若く、オーケストラの経験もない人達による演奏ということでここ数年は京都市ジュニアオーケストラの演奏会は避けていたのだが、今年は曲目が面白そうなので出掛けてみた。


開演前と休憩中にロビーコンサートがあり、京都市ジュニアオーケストラのメンバーが室内楽を演奏するのだが、弦楽パートは音の線が細く心配になる(演奏したのはグリーグの「ホルベアの時代から(ホルベア組曲)」)。タンバリンのアンサンブルやグロッケンシュピールとシロフォンのデュオなどもあったが、リズム感は若い人達の方が良いはずなので良い出来であった。


1曲ごとにコンサートミストレスが変わる(今日は3人とも女の子であった)。メンバーはやはり圧倒的に女子が多い。日本では音楽の習い事をすること自体が「女子のするもの」で、男子はスポーツなどをするのが「男らしい」とされているため、特にクラシックの音楽に取り組んでいる性別比率では、女子が男子を何倍も上回るはずである。

若い子達なので、結構キラキラ系の名前の人達もいる。そもそも何と読むのかわからない名前も多い。ちなみに最年少は11歳の子だが、名前の読み方がわからず、下から2番目の12歳の子はなんと雪舟という名前である。


スメタナの交響詩「モルダウ」。弦の響きはやはり薄かったが、その代わりに輝きがあり、広上の音運びの上手さも手伝ってなかなかの演奏になる。叙情味や迫力にも欠けていない。


ドビュッシー(ビュッセル編曲)の「小組曲」。ちなみに交響詩「モルダウ」でコンサートミストレスを務めた子は首席第2ヴァイオリンの位置に変わった。
出だしは不調。管楽器はメカニックが今一つだし、弦の響きも暗め。だが、急激に体制を立て直し、弦の色合いが色彩豊かなものへと変わる。

いつも指揮している相手ではないので、広上の指揮も京響を指揮している時とは違うだろうと思っていたが、実際は外連こそ抑え気味ではあったものの広上らしい独特の指揮であった。指揮棒を左首のところで押さえてからさっと右に払うことでリズム処理と「ため」、音の拡がりの3つを同時に生む指揮などは巧みで、「へえ、こういう振り方もあるのか」と感心する。


休憩時間のロビーコンサートでは、ハルヴォルセンの「ヴァイオリンとヴィオラのためのヘンデルの主題によるパッサカリア」を演奏。二人とも巧みな演奏を披露した。


メインであるチャイコフスキーの交響曲第5番。鬼門の多い曲である。まず第2楽章のホルンソロ。美しいソロなのだが最高難度が要求されるためキークス(音外し)が起きやすく、いつもハラハラさせられる場面である。そして第4楽章の疑似ラスト。エストニアの女性指揮者であるアヌ・タリが客演した時の京響の定期演奏会ではここで「ブラボー!」を発してしまった人がいた。

広上は速めのテンポを採用し、基本的にペシミスティックな演奏を展開する。
第2楽章のホルンソロでは冒頭にキークスがあったが、それ以外は見事な演奏が行われる。
広上は第4楽章冒頭を堂々とではなく、ためらいがちにスタート。凱歌という解釈ではないようだ。その後も夢の中での出来事のような描き方がなされ、疑似ラストで夢は破れる。そしてその後もやはり凱歌という解釈は採っていない。「これでいいのか?」と悩みつつも進み、ラストの「ベートーヴェンの運命動機」と同じ音型(ジャジャジャジャン)を迎える。「悲愴」を「やはり自殺交響曲」と解釈する演奏が現れており、チャイコフスキーの交響曲第5番第4楽章の凱歌とされたメロディーも見直しが進んでいるのだろう。

京都コンサートホールはステージの最後部を一番上まで挙げ、手前に向かって徐々に下ろして行く擂り鉢方の配置にしてから残響が長くなり、今日も広上はゲネラルパウゼを長めに取ったが、それでも響きが消えないまま演奏を再開することになった。残響の長さはステージ両サイドの席や3階席などでは確認出来ていたのだが、それが1階席でもわかるようになっている。


アンコール演奏の前に、合奏指導をした指揮者の大谷麻由美と水戸博之が京都市ジュニアオーケストラから(広上「AKB48ではありませんが」)卒業ということで、紹介をされる。大谷麻由美(近畿大学商経学部卒業後、社会人を経て31歳で京都市立芸術大学指揮専攻に入学という変わった経歴を持つ)は紀尾井シンフォニエッタ東京の指揮者研究員になり、京都市交響楽団と定期演奏会以外での共演を重ねている水戸博之(東京音楽大学及び大学院出身であり、広上の弟子である)は、日本人作曲家の作品だけを演奏しているオーケストラ・トリプティークの常任指揮者をすでに務めており、NHK交響楽団や東京フィルハーモニー交響楽団を指揮した経験もあって他のオーケストラからも声が掛かっているそうだ。

広上は、「私の職業は司会者ではないのですが」と言いつつ二人にインタビュー。大谷が「敷居の低い指揮者になりたい」と言うのを聞いて、「指揮? 敷居? 駄洒落?」と言って笑いを誘う。大谷は「大指揮者ではなく、一般人の人にもクラシック音楽を届けられるような、裾野を開拓するような指揮者」と説明すると、広上が「ああ私のような指揮者ね」と言って更に笑いを取る。水戸博之には京都市ジュニアオーケストラとの思い出を語って貰うが、水戸はピアニカを手にしており、広上が「彼が持っている楽器は私のです」と紹介。水戸がピアニカを掲げるが、「挙げなくていいから。早くちょーだい」と言って、今日も広上の独擅場である。

アンコールは、ドヌーヴの「コッペリア」より“マズルカ”であるが、指揮のバトンタッチを行い、大谷がまず指揮を始め、途中から指揮者が水戸に交代。ラストは二人で指揮台に立って指揮を行うという。
その間、広上はステージ下手に陣取ってピアニカを吹く。ピアニカは音が小さいのでほとんど聞こえないのだが、広上は首をグルグル回しながらの熱演である。

大谷が指揮を開始。拍をきちんと刻むオーソドックスな指揮スタイルである。途中まで来たところで、水戸が上手袖からダッシュで指揮台に向かい、指揮交代。水戸は広上の弟子ということもあってか、大谷とは好対照の外連味溢れる指揮。指揮棒は最初の1拍を示すだけで後は左手を用いたり、ある程度オーケストラに任せたりする。ジャンプも行う。
ラストは指揮スタイルの違う二人がそれぞれに指揮するとオーケストラが戸惑うということで、事前に打ち合わせておいた同じ身振り手振りで指揮を行った。
音楽であるが、やはりというか何というか、指揮姿そのものの演奏になるのが面白い。

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2016年2月 9日 (火)

余隆指揮中国フィルハーモニー楽団 李煥之 「春節序曲」

中国の旧正月(春節)の賑わいを描いた「春節序曲」。中国のオーケストラの合奏水準は1990年代や2000年代に来日演奏会を聴いたときには「日本より20年か30年は遅れている」という印象を受けましたが、この演奏を聴くとお国ものということはありますが確実にレベルアップしていることが感じられます。日本がアジア一のオーケストラ大国であることに違いはありませんが、「うかうかしてはいられない」という危機感も覚えますね。

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2016年2月 7日 (日)

イツァーク・パールマン(ヴァイオリン) ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団 チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲

パールマンとオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をスタジオ録音していますが、映像は同時期に行われたライブのものです。

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2016年2月 6日 (土)

高峰三枝子 「南の花嫁さん」

戦中の楽曲ですが、とてもそうとは思えないほど明るい曲調です。

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2016年2月 5日 (金)

観劇感想精選(176) 劇団民藝 「真夜中の太陽」

2016年1月13日 京都府立文化芸術会館にて観劇

午後6時30分から京都府立文化芸術会館(通称:京都文芸)で、劇団民藝の公演「真夜中の太陽」を観る。NHK「みんなのうた」の人気曲である「まっくら森の歌」や「恋するニワトリ」で知られるシンガーソングライターの谷山浩子の同名曲にインスパイアを受けて書かれた工藤千夏の本の上演。2009年に初演され、2013年に劇団民藝バージョンとして上演、今回が民藝による再演となる。

原案・音楽:谷山浩子、脚本:工藤千夏、演出:武田弘一郎(劇団民藝演出部)、出演:日色ともゑ、森田咲子、八木橋里紗、藤巻るも、長木彩(ちょうき・あや)、野田香保里、水野明子、加塩まり亜(かしお・まりあ)、金井由妃、平山晴加(ひらやま・はるか)、高木理加、神保有輝美、平松敬綱(ひらまつ・たかつな)、神敏将(じん・としゆき)、石巻美香。

戦時下の高等女学院を舞台とした青春劇となるため、日色ともゑ以外は若手のキャストで固められている。まだ民藝の正劇団員にはなっていない準劇団員人や研究生の人も多い。

文学座、俳優座と並び三大新劇劇団の一つに数えられる劇団民藝。しかし新劇という存在自体が現在では日本演劇の王道とは考えられなくなってきており、今日の公演も客の入りは悪く、中規模劇場の京都文芸であっても客席が何とか半分は埋まったという程度である。若手女性劇団員が多く登場するが「美形」と断言出来そうな人が一人もいないということは、「別嬪さんはもう新劇女優を目指さない」ということなのかも知れない。日色ともゑは若い頃は美人だっただろうと想像出来るのであるが。今日は最前列での観劇であるが、最前列で観ることが出来たのも公演に人気がなかったからである。客層であるがお年の方が目立つ。私より若そうな人は客席に3人ほどしかいない。それもおそらく三十代である。青春を描いた作品なのに、客席が「青春卒業生」ばかりという公演はちょっといただけない。

なお、京都府立文化芸術会館は、劇団民藝の創設メンバーの一人である宇野重吉が「日本一の劇場」と評したこともあるのだが、何分、古い話なので、今現在も京都府立文化芸術会館が日本一の劇場だと思っている人は皆無だと思われる。


ミッション系である私立白鶴高等女学院が舞台。元々はセント・マイケルズ高等女学院という校名だったのだが、日米開戦により英語が敵性言語として禁止され、校名変更せざるを得なかったそうである。なぜ白鶴という「お酒みたいな名前」になったのかは不明だそうだ。

劇場が溶暗し、照明が明るくなると日色ともゑが一人、舞台の中央に立っているのがわかる。谷山浩子の「真夜中の太陽」が流れてくる。ここは白鶴高等女学院の音楽室。舞台上手には木目のアップライトピアノがある。白鶴高等女学院の女学生が三々五々、音楽室に集まってくる。登場の仕方や台詞は同時多発で、おそらく意図的にであるが平田オリザの「転校生」の手法を取り入れている。
日色ともゑはお婆さんの格好をしているが、他の女学生の目には同学年の女の子に見えるようである。だが実は日色ともゑ演じるハツエ(偶然だが私の母方の祖母と同じ名前である)は未来からタイムスリップして来たのであり、白鶴高等女学院の他の生徒が防空壕に向かったがために空襲の直撃を受け、自身を除く全員が亡くなったのを知っており、皆が防空壕に向かうのを阻止するために未来からやって来たのだった。ハツエもいったんは防空壕に向かったものの楽譜を忘れたのに気づいて教室に引き返し、難を逃れたのであった。
しかし、何度皆が防空壕に向かうのを止めようとしても上手くはいかない。やはり歴史は変えられないようである。

女学生が話すのは昔も今も芸能の話、長谷川一夫や灰田勝彦という往年のスターの名前が飛び出し、満映映画「支那の夜」(戦後は編集されて「蘇州夜曲」という映画になる)の李香蘭や「蘇州夜曲」の歌の話になる。そんな中でハツエはハリウッド映画「スミス都へ行く」のジェームス・スチュワートが好きだという。ハリウッド映画は今は上映禁止であるが、ハツエは上映禁止になる前に観たのだという。そしてハツエはジェームス・スチュワートと同じファーストネームを持つ日英ハーフの英語教師・ジェームス矢島(神敏将)に恋心を抱いていた。だが、矢島は数年前、敵性外国人として特別高等警察(特高)に逮捕され、強制収容所送りとなっていた(ジェームス矢島は最初はハツエにだけ見える存在として登場。その後、他の女学生達の前にも姿を現すが、正体は更に後になってから明かされる)。今の白鶴高等女学院の教師は軍国主義者の数学教師・小河原和臣(あだ名は「鬼瓦」。平松敬綱)と、女学生達を実の妹や娘のように見守る古典教師の山岸タカコ(石巻美香)らによって運営されている。

英語はこの地域ではまだ禁止になっていないが、勤労奉仕との選択制になっており、英語の教師がいないということもあって全員が勤労奉仕に励んでいる。小河原は「愛知県の一宮商業の柴田リョウヘイという学生が空襲で右手を失ったが、『僕はまだ勤労奉仕出来ます。勤労奉仕させて下さい』と願い出た」ことを美談として語っている。その後の歴史を知っているハツエは小河原に異を唱えようとするが出来ない。小河原も体が弱く、徴兵検査で丙種合格(健常者としては最下位合格。現役の軍役は基本不可で日本男児として失格相当)しか出来ず、この戦時下にあっては一人前の「男」と見なされないというコンプレックスを抱えており、その反動でより厳格な性格になったようでもある(津山三十人殺しの犯人も丙種合格という結果により女から相手にされなくなったというコンプレックスが犯行の一因になったといわれている)。

女学生達の一番の楽しみは、英語詞から翻訳し、自分たちで作曲した「真夜中の太陽」(谷山浩子の作品であるが、劇中では別の設定になっている)を歌うこと。だが、「真夜中の太陽」を歌っている最中に空襲警報が鳴り、女学生達はハツエが止めるのも聞かず、防空壕へと向かってしまう……


観ていて心躍るだとか、面白くて目が釘付けになるというタイプの演劇ではない。淡々と進み、終わる。だが見終わった後で、心の底がほんのり温かくなっているのが感じられる。谷山浩子の「真夜中の太陽」は比較的シンプルな歌だが、こうした用い方をされると、「良い曲だ」と思えてくる。

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2016年2月 4日 (木)

笑いの林(61) 「第三回アニメ座オーディション大阪」

2015年12月7日 大阪・宗右衛門町のロフトプロスワンWESTにて

午後7時30分から、大阪・宗右衛門町のロフトプラスワンWESTで、「第三回アニメ座オーディション大阪」を観る。アニメ好きの吉本芸人によって結成された劇団アニメ座(座長:若井おさむ)の新劇団員募集のためのオーディションである。昨日、東京・渋谷の、よしもと∞ホールで東京でのオーディションが行われ、今日は大阪でのオーディションが開催される。エントリーした芸人の中には私もよく知っている人が何人も含まれている。
まずは、劇団アニメ座より、天津・向清太朗、若井おさむ、桜 稲垣早希、がっき~が登場。司会は天津・向が務める。
天津・向はライザップで15キロの減量に成功したのだが、会う人会う人皆から「前の方が良かった」と言われるそうである。ニコニコ生放送「ドラゴゲリオンZ」に出演した時も、早希ちゃんに「面白いこと一個も言ってへん」と指摘されるなど、性格も変わってしまったようで、先輩からは「体も声も芸も全てがスケールダウンした」と言われたそうである(ニコニコ生放送出演時に比べると少しリバウドはしている)。
ロフトプラスワンWESTはステージ上手が桟敷になっており、座布団が敷いてある。アニメ座の4人は桟敷に座るのだが、芸人が客の横にいるという変な構図になる。


出演メンバーは5ブロック分かれており、第1ブロックには、虹、京佑、美獣枝松、奈津川みき、森本大百科がエントリー、同様に、第2ブロックにはマグリット、クラスメイト伊丹、ザ・キーポイント足立、堀川絵美、第3ブロックにはマユリカ中谷、アキラ、緑川まり、マッスルブラザーズもっち、せいかいちず木下先生、第4ブロックにはラフ次元梅村、ムラムラタムラ、岡田直子、ジェットゥーゾ渡辺、中山女子短期大学が、第5ブロックにはガオ~ちゃん、サーフィンズ木沢、福田多希子、人妻ニャンコ、アイロンヘッド辻井がエントリーする。エントリーしながら出演しなかった人もいるようで、桟敷の一番端にいた、がっき~が、演者の名前が添付されたスケッチブックをめくって出演者の紹介を行う。

ちなみに、トップバッターの虹は、以前行われたアニメ座のオーディションで優勝したのだが、アニメ座の仕事を今なお貰えていないそうで、「優勝しても無駄」と断言する。がっき~は「アルバイトを紹介してあげました」というが、普通にセブンイレブンのアルバイトで、今はがっき~と虹は一緒に働いているのだという。なお、がっき~は行政書士を目指しており、先日試験を受けたばかりで、合否は来年の1月にわかるという。行政書士とお笑い芸人の二足の草鞋で行くのが夢だそうだが、お笑いの方では月収が数百円単位であり、お笑い一本だけではやっていけないという事情もある。


若井おさむは、「東京の方はキャラになりきるだけだが、大阪の出演者はガチでネタをやってくれるので楽しい」と言い、早希ちゃんも第1ブロックが終わった後で、「東京よりも大阪の方が楽しい」と発言して、司会の天津・向に「東京の悪口ではないですよね?」と言われるも、「東京の悪口です」と明言してしまう。後で若井おさむが明かしたところでは、昨日行われた東京でのオーディションの優勝者がこの中に入ったとしても最下位争いにしか加われないという。

堀川絵美は太めの体型の女芸人であるが、「エヴァンゲリオン」の物真似が出来るとして、アメリカ製のXLのプラグスーツを着て、「魂のルフラン」を熱唱。早希ちゃんに怒られる。
ちなみに早希ちゃんは、先日、惣流・アスカ・ラングレーの声優である宮村優子との対談が実現してガイナックス公認となったそうで、堀川絵美を偽物扱いする。

マユリカの中谷は、がっき~と天津・向の似顔絵をその場で描いて画才を披露。画才と演技力は何の関係もないのだが、特技を披露して売り込みを掛けたいのだろう。

アキラは改源の風神の格好をして登場。一応、アニメーションではあるが、アニメのキャラクターではない。いつも通り、「10秒チャレンジ」を行う。「10秒以内にジャンケンで5連勝」では、最前列下手端の男性客とジャンケンを行ったのだが、なんと8連続あいこという結果に。10秒でジャンケン5連勝よりも8回連続あいこの方が凄いかも知れない。

ラフ次元・梅村は、「キテレツ大百科」のトリビアを紹介。隣家の大学浪人生の勉三さんが、実は六浪を経て大学に合格していた(いつまで経っても大学に合格出来ない「サザエさん」の伊佐坂甚六とは違うようである)というトリビアを披露する。しかも勉三さんは僧侶の資格を持っており、アルバイトで僧侶もしているため、実は剃髪しており、普段はカツラなのだという。冴えない感じの勉三さんであるが、実は彼女がいるのだそうだ。

ムラムラタムラは「弱虫ペダル」の小野田坂道を演じて、若井おさむから「やっと本当のアニメ芸人が登場した」と褒められる。ちなみにムラムラタムラは「モッコリ、からのリーモコちゃん」という下ネタ系のギャグを持っており、早希ちゃんは「大阪では大はやりです」と向に説明していたが、実際にムラムラタムラの「モッコリ」を見た向は何が面白いのかわからず戸惑っていた。ちなみに流行っているのは大阪の芸人の間のみである。

福田多希子はNSC大阪校女性タレントコース(現在は廃止)の早希ちゃんの後輩であり、早希ちゃんは「一番可愛いし、一番面白い」と思いっきり身贔屓するが、他の人にはそれほど受けてはいなかった。

人妻ニャンコも元つぼみで、早希ちゃんの単独公演の映像ではアシスタントとして出ていたりしたのだが、女性タレントコース出身ではなく「女エロ芸人」という芸風もあって、早希ちゃんからは特に推されたりはしなかった。クリィミーマミを演じたのだが、若井おさむによると「昨日も(東京で)クリィミーマミをやった人がいたけど、基本的にクリィミーマミをやる人は頭がおかしい」そうである。人妻ニャンコ、見た目は美人さんなのだが。

優勝者はムラムラタムラに決定。

ラストの告知で早希ちゃんは、「『ドラゴゲリオンZ』という公演を今度、大阪でやります。アニメ座なんかよりずっと面白いと思うので来てください」と言って、若井おさむから、「そういう言い方するから(アニメ座の)シンガポール公演から外されるんだぞ」と言われる(実際は、早希ちゃんのスケジュールに空きがなかったため、シンガポールまで帯同出来なかったのである)。

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2016年2月 3日 (水)

笑いの林(60) 「新生紀ドラゴゲリオンZ 劇場版~第22.5話~」

2016年1月24日 道頓堀ZAZA HOUSEにて

午後8時から道頓堀ZAZA HOUSEで、「新生紀ドラゴゲリオンZ 劇場版~第22.5話~」を観る。東京・渋谷のヨシモト∞ホールで月1で行われている公演の大阪での初上演。
「ドラゴゲリオン」は、「ドラゴンボール」と「エヴァンゲリオン」を合わせた造語で、「ドラゴンボール」のベジータ芸人のR藤本と、「新世紀エヴァンゲリオン」の惣流・アスカ・ラングレーのコスプレでお馴染みの桜 稲垣早希によるコンビのライブである。ちなみにドラゴゲリオンで正式な漫才コンビとして登録したいと吉本に申し出たが却下されたそうで、二人で漫才やコントをやるがあくまでピン芸人同士のコラボレーションということになっているらしい。

まずR藤本が登場し、関西弁で挨拶する。R藤本は関西大学中退後、大阪でサラリーマンをしていたが、福岡県生まれで(本人は「惑星ベジータの福岡という場所」生まれだと言い張る)高校時代まで福岡にいたため(野球で有名な福岡大大濠高校出身である)関西弁は流暢には喋れずかなり無理をしている感じである。私も14年関西にいるが、書き言葉で関西弁を扱うことは出来るが、話し言葉になるとアクセントやイントネーションは真似できず、依然として標準語中心の生活である。

一方の早希ちゃんは神戸生まれの神戸育ちであるため、関西弁での挨拶も手慣れたものである。むしろ標準語の方を苦手としている。

取りあえず、渋谷でやっている「新生紀ドラゴゲリオンZ」を1度でも観たことのある方を聞くために客電を明るくしたのだが、それを見たR藤本は、「おっさんばっかりじゃないか!」と言う。「渋谷でもおっさんばっかりだが、それ以上におっさん」だそうである。早希ちゃんが有名になった「ロケみつ」は、当時のM2層である第二次ベビーブーマーの男性視聴者が最も多く、やはりその層が固定ファンとなっている。若い男の子はやはり十代後半から二十代前半までの女性芸能人を好きになるのだろう。

まずはそれぞれのピンネタ。

王子ことR藤本はまず「アニメあるある」を行い、アンパンマンの顔を食べるのが気持ち悪いだの、顔なしアンパンマンはどこから声を出しているのかだの、「ドラえもん」ののび太は眼鏡を取ると目が「3」の形で、ジャイアンは映画版になるとやたら良い奴になるだのやっているが、その後、「アニメあるあるなんて稲垣早希とやらにでもやらせておけ!」とネタを書いたスケッチブックを放り投げてしまう。ところが巨大な力により、ネタを続行することになるという展開。私は「ドラゴンボール」は子供の頃、何話か見たことがある程度なので、詳しいことはわからない。


早希ちゃんは、アスカの口癖である「あんたバカぁ~?!!」を題材にしたフリップ漫談。女子は面倒くさいという話から始まり、ブティックで買い物をしたとき、レジの女性店員から、「お客様、お包みいたしますので、その間、店内をゆっくりご覧になってお待ち下さい」と言われ、「もう散々見たからレジにいるんじゃないのよー! あんたバカぁ~?!」に始まり、「『あんたちょっと痩せた?』、『痩せてない。太った』、『えー、あんたが太ったなら私どうすればいいの?』 あんたバカぁ~?! どうにもならない!」といった風に切り捨てていく。女子の海外旅行のお土産という題材で「空港の免税店で買ったロクシタンのハンドクリーム。こればっかり」と言うも、「今日は女子いないから誰もピンときてないじゃないの! あんた達バカぁ~?!」となる(当然、客層の大半が男性であることを見越してのネタである)、その他にもネタを広げていくが、「田代まさし」は見た途端に「あんたバカぁ~?!」で瞬殺し、客席の笑いを誘う。うっとうしい女として「歩道、車道側歩いてくれるんだ。優しい」、「前髪切ったんだけどわかる? えー、3cmも切ったんだよ」という風に続けていくが、「これ全部、私じゃないのよ! 私、バカぁ~?!」で終わる。


「新生紀ドラゴゲリオンZ」は、舞台上演と映像の上映が交互にくるのだが、大阪でもそれは同じで、映像ではフュージョンをしようというので、四字熟語、人名というクイズネタを二人で前半後半にわけて答えるというもの(例えば、「馬耳」「東風」、「柳」に「風」、「二葉亭」「四迷」といった風に)なのだが、当然ながら早希ちゃんは不利で、1問も正解出来なかった。特に人名は具志堅用高の下の名前を「陽光」と漢字を間違え、何と、桂文枝も「文師」と書くダメダメぶりであった。


今度は、判定人に藤崎マーケット・田崎を迎えての、「声優ゲーム」。2つの抽選箱の中から取り出した「画像」と「ジャンル」の紙を元に即興で声優になりきるというもの。「画像」で、「天空の城ラピュタ」のムスカと「ジャンル」で「推理」を引いたR藤本であるが、「目が! 目が!」のシーンの画像であったため上手くいかない。
早希ちゃんは、「画像」で赤い目出し帽をかぶった男、「ジャンル」で落語を引き、即興で落語を演じる。「梅干し亭赤ちゃん」という高座名を名乗り、「(桂)きん枝師匠に弟子入りして」という内容。R藤本から、「きん枝師匠の弟子なら桂だろう。思いっきり梅干し亭とか言ったぞ」とR藤本に駄目出しされるも田崎はOKを出す。

ムスカネタは何故か多く、早希ちゃんが今度はサンタクロースの格好をしたしたムスカの画像に「戦争」というジャンルを引き、「ムスカだ。目を治して帰ってきたぞ。さあ、戦争だ。何? 戦争はもう終わっただと。ラピュタに行っている間に時代は変わったのか。仕方がない、この袋一杯に入った手榴弾で自爆しよう。大日本帝国万歳!」とやってかなり受けていた。ちなみにBGMは「麦と兵隊」であった。

早希ちゃんは、再びサンタの格好をしたムスカの画を引いてしまい、今度は「クッキング」というジャンルでやることになるのだが、「3分クッキング」のオープニングである「おもちゃの兵隊の行進曲」に合わせて、振り付きで歌い出してしまい(「ムスカです。今日も楽しくクッキング。カレーを作りましょう。トマトとレタスで。おっとトマトとレタスじゃカレーは出来ない」といった風のシュールな歌詞)、R藤本から、「こんなのただのキ○○イだろ!」と言われるも、田崎の判定でOKになる。ちなみに早希ちゃんは「おもちゃの兵隊の行進曲」のメロディーに歌詞を付けて歌って踊るというネタを持っており、それを援用したのである。

R藤本は、「進撃の巨人」の画に「昭和」というジャンル。昭和初期のラジオ放送を真似たスタイルで声優を行いOKを出す。「昭和」を上手く演じられたことについてR藤本は「日本史は得意だからな」と一言。

ちなみに早希ちゃんも「昭和」というジャンルを引き、R藤本が行ったものの真似をして、R藤本からクレームが来るもOKとなる。

R藤本は、早希ちゃんが先に引いた「赤い目出し帽の男」の画と「エロ」というジャンルで、ここには書けないことを言うがOKとなる。

トータルでは早希ちゃんの方が1ポイントR藤本を上回り、勝利した。


続いて二人によるコント。アスカとベジータが恋人という設定だったのだが、口喧嘩が始まり、アスカは怒って出て行ってしまう。「もっとにいい女はいないのか」と言うベジータだったが、そこにウィッグを変えて綾波レイになった早希ちゃんがやって来る。「ニンニクラーメン、ラーメン抜き」と言うレイに「それ、ただのニンニクだろう!」と怒るベジータ。「てめえ、殺すぞ!」となるが、レイは「あなたは死なないわ、私が守るもの」と有名なセリフを言い、ベジータが「死ぬのはお前だろう」と突っ込むと、「私が死んでも代わりはいるもの」とまたまた有名なセリフで答える。そして、「ごめんなさい、こんな時、どんな顔していいかわからないの」という例のセリフで退場。早希ちゃんは今度は金髪のウィッグでドンキホーテに買い物に行ってきたギャルを演じる。勝手にスマホでR藤本の写真を撮ったり、自撮り風に二人を撮影したりした後、「あそこにいるのゲスの極み乙女。の川谷じゃね? 『両成敗』できたのかな、ベッキーと」などと言い出す。
ギャルはベジータに対して、「LINEやろうぜ」と積極的であるが、「エロいメッセージ送ってきたらKSだからな」と言って、ベジータが「既読スルーか?」と聞くと「『殺す』だよ」と答えて、「三文字をアルファベットで略すな!」と駄目出しされる。


再び藤崎マーケット・田崎を招いての「罰ゲームシンクロ率ゲーム」。モニターに映し出される4つの罰ゲームの内、「嫌だ」と思ったものの番号を二つスケッチブックに書いて出し、重なったものがあったらその罰ゲームを受けなければならないというもの。
ちなみに二人が考えている間のBGMには、何故か「古畑任三郎」の犯行時の音楽が使われていた。
最初は、「酢うどん一口すすり」が重なってしまい、二人とも「酢にうどんを漬けただけのもの」を食べる羽目になる。二人とも口にした瞬間に悶絶状態である。
2回目は重ならずに罰ゲームを回避出来たが、その後、「全力でラララライ体操」が重なってしまい、本人のいる前で「ラララライ体操」をすることになる。二人とも振り付けを忘れており(「ラララライ体操」が流行ったのは8年前だという)、何とかやるが、田崎から駄目出しされる。田崎がお手本を見せた後で、もう一度、王子とアスカによる「ラララライ体操」。藤崎は「ギリギリOK」ということにした。二人とも「ラララライ体操」を二度やって肩で息をしていたが、藤崎マーケットは「ラララライ体操」を1時間やり続けたことがあるという。

最後の罰ゲームでは「SABASUI(鯖の切り身を水に漬けただけのもの)」が重なってしまい、「SABASUI」を飲む羽目に。二人とも一口飲んだだけでダウンであった。

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2016年2月 2日 (火)

ネガティブ

「ネガティブ思考は悪い」という考えが最もネガティブな思考である。こういう考え方は無限連鎖に陥るが、要するにネガティブであるということはスティグマではないということである。

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2016年2月 1日 (月)

追悼 オーレル・ニコレ 武満徹 「エア」(遺作)

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ザ・ニュースペーパー 「2016 新春公演」

2016年1月11日 大阪・西梅田のサンケイホールブリーゼにて

午後2時から西梅田のサンケイホールブリーゼで、ザ・ニュースペーパーの「2016 新春公演」を観る。社会風刺コント集団であるザ・ニュースペーパーの2016年初公演である。

今回も、安倍晋三、菅義偉、小泉進次郎といった自民党の面々(自民党結党60周年記念新春パーティーが舞台になる)に、舛添要一東京都知事、社民党の福島みずほと党首の吉田忠智(吉田は知名度が低いため、安倍晋三から「誰?」と言われたりする)、更には日本共産党の志位和夫(安倍晋三とは共通点が三つあり、同い年で政治家としても同期、そして性別も同じ男だそうである)も登場し、「自民と共産が共闘して負けたのは大阪が初めて」という話題になったりする。

冒頭は、義太夫の謡と三味線が登場。だが、三味線は実物を持っていながら弾けないので「ベンベン」と口三味線であり、笑いを呼ぶ。そして大阪ということで登場人物を文楽の人形に見立てた黒子付きの人形振りによる2015年の回顧が行われる。政治ネタだけではなく、体操の内村航平やテニスの錦織圭、ラグビー日本代表の五郎丸歩など話題になった人物も登場する(ラグビー日本代表の選手はこの後も登場するが五郎丸は出てこない)。

自民党のパーティーにも羽生結弦や澤穂希といった有名スポーツ選手が登場する。更には2020年東京オリンピックのエンブレム盗作疑惑が話題になったデザイナーの佐野研二郎も出てくるのだが、「日本の新しいSOSが誕生しましたな。佐村河内(Samuragouchi)、小保方(Obokata)、佐野(Sano)研二郎」と言われる。

登場人物達もめまぐるしく変わり、自衛隊の隊員になったり、ウラジーミル・プーチン(背広の裏地をじっと見つめ、「裏地見るプーチン」ですという駄洒落を言ったりする)、バラク・フセイン・オバマ、朴槿恵、金正恩、習近平といった外国の政治家も登場。トルコのエルドアン大統領(プーチンと電話で会談するのだが、「トルコの大統領の顔を知っている人はほとんどいない」と自ら言う)のようなリトルフェイマスな人や、パプアニューギニアのオニール首相のような「あんた誰?」という人も登場。政治ネタだけでなく、フォルクスワーゲンかと思ったら実はスズキの社長室だったり、旭化成と三井不動産が起こした大型マンション施工不良問題のマンション発売時のキャッチコピーが「あとになってわかるクオリティー」だったり(実話である)、社会や経済もネタにしていく。「まさか、あのベッキーがあ!」といった最新の芸能ネタも取り込まれている。
「笑点」の大喜利を世界首脳が行ったり、ヤクザネタかと思いきや二人の正体は橋下徹と松井一郎だったりと、「聖域なき」笑いが繰り広げられていく。

ブラックユーモアを不得手とする日本人であるが、ザ・ニュースペーパーの面々はどぎついことでも「積極的」に笑いに変えていく。「笑ってはいけない場面」で起こる笑いほど可笑しいものはないのであるが、そうした笑いも随所に盛り込まれており、笑えないネタであるため逆に大笑いが取れるという技巧が鮮やかだ。
「USOヘッドラインNews」は浅越ゴエの「しっくりこないニュース」と同じ構造であり(技法は異なる)馴染みやすかったりする。

こうした笑いがある限りは日本も安心だと思えるのだが。

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