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2016年7月15日 (金)

笑いの林(69) 「女芸人大祭り」2016年6月14日

2016年6月14日 道頓堀ZAZA HOUSEにて

午後7時30分から、大阪の道頓堀ZAZA HOUSEで、「女芸人大祭り」を観る。ハイヒール・リンゴの司会による大阪女芸人のイベントで、東京・渋谷のヨシモト∞ホールで「夜討ち」と称して2度ほど行われたが、このたび、ご当地である大阪でも2度目の公演が行われることとなった。

司会:ハイヒール・リンゴ、ゲスト:アインシュタイン。出演:桜 稲垣早希、尼神インター、もみちゃんズ、ゆりやんレトリィバァ、堀川絵美、美たんさん、ガンバレルーヤ、人妻ニャンコ、ブランチ、ももかんラッシー、茜チーフ他。

ゆりやんは最初の全員集合の時に、「調子に乗っちゃって」とすべり芸をいきなり披露。すべったとしても、これぐらい前に出る姿勢がないと芸人として駄目なのかも知れない。早希ちゃんはせっかく全国ネットの女芸人番組に出して貰ったのにほとんど何も出来ずに終わっている。

とにかく出演者が多いので、ネタの時間は2~3分ほどに纏められている。新ネタも多いようだ。


全ての女芸人の芸について書いていくと途轍もなく時間が掛かるので、先に挙げた女芸人(道頓堀ZAZA HOUSEの案内に書かれた順番である)の芸について書いていく。

まず早希ちゃんであるが、堀川絵美と組んで、「稲垣早希&堀川絵美」というまさかのコンビ芸を披露。
宝塚歌劇のような、あるいはもっと拡げてミュージカルナンバーのような歌を早希ちゃんが唄いながら登場。アスカのコスプレ姿である。全て生歌なのかは不明だが(ただ地声も聞こえてきたので完全な口パクではないようだ)怖ろしく歌が上手い。振り付けもあるのだが、「ドラゴゲリオンZ」のダメダメぶりがウソだったかのようにちゃんとした動きになっている(Web情報によるとプロのボイストレーナーとダンスインストラクターに付いて特訓したようである)。歌詞の内容であるがアニメの恋い焦がれた女性の心を歌い上げている。そこへ堀川絵美が綾波レイのカツラを被り、プラグスーツ(といってもボロボロのもの)を着て登場。早希ちゃんの歌った内容を否定するような歌を唄うのだが、これまた結構な歌唱力である(その間、早希ちゃんは堀川絵美を睨み付けている)。その後、早希ちゃんと堀川絵美のデュエットとなり、最後は堀川絵美が腰をかがめ、早希ちゃんが後ろからその上に跨がるという組み体操のようなポーズを取って終わりとなった。
笑えるというより、単純に「唄うまいなあ」と感心してしまった。


尼神(あまこう)インター。誠子が高校の野球部のマネージャーに憧れているというので、渚が高校球児役となり、二人で演じてみることになる。渚の役名は上杉鉄平だそうである。
誠子は思いっきりぶりっ子で現れるが、渚に「ブスが来たぞ」とはっきり言われてしまう(誠子はブスキャラである)。誠子の役名は「のぞみ」であるが、内容はあだち充の「タッチ」そのもので、のぞみは浅倉南、上杉達也は上杉鉄平となっていてピッチャーではなく強打者だが、双子で、弟の名は上杉和也とそのまんまである。
のぞみが無理ばかりいって鉄平が小突くという内容であるが、鉄平が「上杉鉄平は佐々木希(のぞみの本名は「佐々木希」だったようだ)を永遠に愛します」とプロポーズ。ところがそこに上杉和也が現れ(実際には現れず、客に想像させる)、抜け駆けを指摘して……。


美形電波芸人のもみちゃんズ。「ズ」と付くがピン芸人である。今日はフリップを使って「あさりぼうや」の話をする。あさりのあさりぼうやは引っ越し屋でアルバイトをするのだが、汁が出てソファーに付着してしまう。引っ越し主に怒られるかと思いきや、女性の引っ越し主は「いい匂い」と大喜び(?)。謎の展開である。
あさりぼうやは引っ越し屋仲間から「サボっただろう」と言われ、サボっていないと主張したものの認められず涙を流す。しかし、あさりぼうやの触覚に豆が付いていた。その豆はコメダ珈琲店で売られているもので、あさりぼうやは本当にサボっていたのだった。アルバイトで稼いだ金であさりぼうやはジーンズを買ったのだが、足が短いのでジーンズの先が思いっきり余ってしまっている。
何しろ電波系の芸なので、ここに書いても面白さは多分伝わらないと思う。もみちゃんズの話し方が独特なので面白さが出るのである。


ゆりやんレトリィバァ。黒い縮れ毛のロングのウィッグを被ってゆりやん登場。OLという設定。仕事仲間のOLが佐々木という男性社員と食事をしたことを知ったゆりやんは、「つきあっちゃえば」と言う。だがそのOLが本当は藤田という男性社員のことが好きなのを知ると、「藤田君好きなんだ。つきあっちゃえば」とまたもや付き合うことを勧める。ここで、ゆりやんは見たい番組の録画を忘れたことを思い出す。ゆりやんは実家暮らしという設定なので、母親に番組の録画を頼むのだが、「8チャンネル、8時からつきあっといて」と、なんにでも「つきあう」という表現をする。
退場の時に、「つきあってられんわ」というのが一応、オチとなっている。


美たんさん。「いらっとすること」について、福井麻奈美は、「自分は予告編しか観てない映画のあらすじを全部語られた時」と語るが、光美(みつみ)は、「くしゅん」というぶりっ子のクシャミにいらっとするという(早希ちゃんがネタでやるようなクシャミである)。普通の「ハクション!」というクシャミで飛ばされる時の息は、160キロから350キロにもなるそうで、大谷翔平のストレート(光美は別の表現をしていたがこちらの方がわかりやすいので置き換える)から新幹線なみのスピードが出るというが、「くしゅん」だと30キロぐらいしか出ていないと指摘。「だからなんだ」と言ったらそこで終わってしまうネタなのだが、ネタなので深く突っ込むだけ野暮である。


ガンバレルーヤ。よしこが母親、まひるが息子に扮して、USJに遊びに来たという設定。よしこはUSJの年間パスを持っていて、毎週のように遊びに来ているという。息子のまひるは「ハリー・ポッター」に夢中で、すぐに呪文を使いたがる。最後はよしこが実はハーマイオニーだったという、「う~ん」という設定で終わる。


官能芸人、人妻ニャンコ。様々な有名女性芸能人のキスの真似をするという芸。「拒みながらも受け入れる石原さとみ」、「キスした後でも喜びに浸り続ける中谷美紀」、「キスをしながら他の男も狙うアンジェリーナ・ジョリー」、「昭和のキスをする松坂慶子」を演じる。鞄から発泡スチロールで出来た、人間の頭部の像を取り出してキスの相手とする。石原さとみはそれっぽかったし、松坂慶子も「松坂慶子一人というよりも昭和の女優がよくやるパターン」という意味では良い仕上がりだったが、中谷美紀とアンジョリーナ・ジョリーは微妙。


ブランチ。蔵留(蔵留もブスキャラで売っている)は合コンに嵌まっており、いつも胸元の開いた服を着て挑発するのが定番なのだそうだ。いつも男性が「寒いでしょ」と自分の上着を脱いで羽織らせてくれると自慢する蔵留だったが、相方の松木に「見たくないからちゃうん?」と言われてしまう。蔵留は「いつも終電を気にして貰える」とも言うが、松木に「早く帰れいうことやろ」と正鵠を射た(得た)発言をされてしまう。
ちなみに蔵留は周囲からモンスターエンジン・西森に顔が似ていると言われているそうなのだが、ZAZA HOUSEの隣にあるZAZA POCKET'Sでたまたま「女芸人大祭り」と同じ時間にモンスター・エンジン西森が単独ライブを行っており、蔵留は西森に挨拶に行って「顔が似ていると言われる」と話したところ、西森に激怒されたらしい。ただ西森は「俺は男だからいいんじゃ、ボケ!」と言っていたそうなので、顔が似ているということは認めているのかも知れない。


ももかんラッシー。
津田真紗美が、「彼氏が出来た」というのだが、31歳ながら大学生。何でも八浪して今は休学中なのだそうである。津田は彼氏のことを「イケメン」というが、相方のみっちょん。に
「芸能人でいうと誰に似てる?」と聞かれて、「古田新太」と答え、二人の間に微妙な空気が漂う。ちなみに彼氏の売りは「チェリーボーイであること」だそうなのだが、みっちょん。に「いいことなのかわからん」と言われて終わる。
 
茜チーフ。自らの生い立ちを語る。まず3歳の時に「JAの表紙を飾る」。家族と撮った写真がJAの表紙になったそうである。20歳の時にはビールのコマーシャルに出る。高知弁で喋っていたため高知県限定CMなのかも知れない。ちなみにそのCMの茜チーフの後任は広末涼子、茜チーフの前任は島崎和歌子である。全員、高知県出身である。
更に23歳の時にはまさかの「再びJAの表紙を飾る」ことになったそうだ。



前半後半に別れており、前半の出演者は、「衝撃体験の告白」を行い、後半の出演者はゲームに参加する。

前半の出演者による「衝撃体験の告白」。まずは堀川絵美。題は「大物俳優」。梅田芸術劇場(メインホールなのかシアター・ドラマシティなのかは不明)で観劇をした堀川だが、開演前に堀川の隣に座ったおばちゃんが堀川を見て、横の仲間のおばちゃんに、「ねえねえ! 横」というのが聞こえたという。堀川が「何だろう?」と耳を澄ますと、隣のおばちゃんは、「横にいるの古田新太よ」と堀川のことを古田新太だと勘違いしたらしい。「そもそも性別が違うし」と堀川。

ブランチ・蔵留は、「どう言うこと?」という題で、彼氏にフラれた話をする。彼氏に「俺にとってお前は生ゴミか死んだカナブン」と言われたそうで、「どう言うこと?」と聞くと「目に入るだけで不快」と吐き捨てられたそうである。実はそのセリフを言われたのはほんの2週間ほど前のことだという。
アインシュタイン・河合が、「女芸人だから、特に関西の男は自分よりも彼女の方が面白いとプライドが傷つく」とフォローするも、早希ちゃんが「でもそういう問題ちゃうんちゃう?」と蔵留の容姿に問題ありと突っ込んだため、蔵留はフリップを持って早希ちゃんに殴りかかり、早希ちゃんは立ち上がって逃げるということになる。

もみちゃんズは、NSC組ではなく、パンチみつおに弟子入りしたという昔ながらの弟子入り組なのだが、家を引っ越した際にパンチみつおに「転居しました」という届けを出さなかったため、破門されそうになったという。普通は転居届は出さないものだがパンチみつおは、「転居したら知らせろ」「メールじゃ失礼だからちゃんと電話せえ」という独自の価値観を持っているようである。ちなみにもみちゃんズはパンチみつおに電話して泣きながら詫びたために許されたそうである。
ここで早希ちゃんが「でも可愛いね。電話で許すとかみつお師匠」と言う。早希ちゃんはゆりやんレトリィバァを推しているが負けず嫌いな性格なので、ゆりやんに負けじと発言を増やそうとしているのかも知れない。

茜チーフは、「Peach最終選考」。茜チーフは格安航空機のPeach・Aviationのフライト・アテンダント(マスコミではキャビン・アテンダント=CAが主に用いられる)の試験を受け、書類選考、英語テストなどを経て、最終選考まで残ったという。茜チーフは美人キャラではないため、ハイヒール・リンゴは「Peach、センスないなあ」と言う。
最終選考残ったのは4人で、茜チーフの他のメンバーは「ミス○○」などの肩書きを持った女性ばかりだったという。面接で、最初の人は「これまでで一番嬉しかったことは?」と聞かれ、二番目の人には「これまでで一番楽しかったことは?」という質問がなされ、3番目の人には「これまでで一番嬉しかったことは?」と質問が元に戻ったため、茜チーフは「交代で来るんだ。楽しかったこと何話そうか」と考えたものの、実際になされた質問は、「一番好きな食べ物は?」で、茜チーフは「本当に採る気ある?」と思ったそうだが、「ほうれん草のキッシュ」となるべく上品そうなものを選んだという。結果は不合格だったが、Peachはまた客室乗務員を募集しているそうで、茜チーフが履歴書や職務経歴書を送ったところ、書類審査を通過したのでまた試験を受けに行くという。ハイヒール・リンゴは、「Peach懲りへんなあ」と呆れたように言う。


早希ちゃんは、「キャー」というタイトル。早希ちゃんがヤナギブソンとシャンプーハット・こいでと3人で番組のロケに行った時のこと。東京・小金井でアイドル(実際は元地下アイドルをやっていた地下シンガーソングライターである)が襲撃された事件を受けて、ロケバスの中で3人で、「怖いねー」と話していた。以前にここでも何度か書いたが、早希ちゃんの住むマンションの部屋の前にアスカのフィギュアが置かれていたことがあったそうである。そこでヤナギブソンが、ロケバスの運転手に、「運転手さん、どう思います?」と聞いたところ、運転手は徐に振り向いて、「実は私、早希さんのファンなんです」と言ったそうで、早希ちゃんは心の中で「キャー」と思ったそうだ。
ちなみにロケが終わってからは、ロケバスの運転手が帰りのタクシーの手配をしてくれるのだが、運転手は早希ちゃんが住所を言う前に、「早希さんは、そこここですよね」と住所を知っており、「なんで知ってるの?」と再び怖くなったそうである。
どこまで本当なのかわからないが、ゾッとする話ではある。


ももかんラッシー。・津田は、「名曲残してないよね」。津田は「自称:石原さとみ似」なのだが、基本的にブスキャラなので、男芸人から「山下達郎に似てるよね」と言われてショックだったという。
ハイヒールリンゴは、「まず竹内まりやに謝れ」と発言する。


美たんさん・光美は、コマンダンテ・石井と初めて会ったときに、「お前の顔、キン○マに似てるな」と言われたそうで、「初対面でどういうこと?」と思ったそうだが、いつの間にかその話が広まってしまい、今では「キ○タマ姉さん」と呼ばれているという。


一番面白い発言をした人をハイヒール・リンゴが選び、ご褒美として、アインシュタイン・河合が後ろから抱きしめてくれるという。
優勝したのは、美たんさん・光美。だが、後ろから抱きついたのは実は不細工芸人として知られるアインシュタイン・稲田。光美以外は全員が稲田が後ろから抱きついているのを知っている中、光美は心地よさそうにしていたが、抱きしめているのが稲田とわかった瞬間に仰天。下手袖に駆け込もうとして椅子を倒すという慌てぶりだった。

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