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2017年1月31日 (火)

笑いの林(80) 「大(だい)どすえらいぶ」

2017年1月15日 よしもと祇園花月にて

午後7時から、よしもと祇園花月で、「大(だい)どすえらいぶ」を観る。副題は、“京都にゆかりのある芸人が仕切られる夜”であり、京都出身もしくは京都に関係のある芸人達が、京都の地名をコンビの名前としている祇園と、初代京都府住みます芸人であるタナからイケダの二組をゲストとして招いて行う公演である。これまでも各々のコンビがしきり役を行う「どすえらいぶ」というものが行われていたそうだが、今回の公演は、その集大成となる。

出演は、祇園とタナからイケダの他に、ネイビーズアフロ、コーンスターチ、ツートライブ、ミキ。

まずは祇園とタナからイケダを除いた「どすえらいぶ」組が総出演して、自己紹介を行う。中には祇園花月史上最低の入りを記録したコンビもいるそうだが、まだそれほど有名な芸人達でもないので、ソロでやっても集客がそれほど見込めないのは仕方ない。今日も入りは良いとは言えないが、雪の中で行われた公演ということを考えるとかなり健闘した方ではないだろうか。

ゲストのタナからイケダと祇園が呼ばれてのトーク。12人中10人が京都ゆかりの人ということになる。祇園の木﨑太郎は「ぎりぎり京都」と言いつつ大阪府枚方市の出身なのだが(京都市と大阪市の中間に位置する枚方市は立場的に微妙であり、大阪市民から「枚方は京都みたいなもんやろ」と言われる一方で、京都市民からは「絶対に大阪!」と拒絶されたりしている)、龍谷大学中退であるため、京都市内通学者だった時期はあったのだと思われる。タナからイケダの池田周平は大阪府堺市出身だ。
ネイビーズアフロの皆川勇気が最近テレビによく出ているという話になる。皆川は「テレビに出ても女装した役なので誰にも自分だと気づかれない」という話をしたそうだが、それが膨らんでしまったらしい。
そこで、ネイビーズアフロが「陳謝」というネタをやることになる。ネイビーズアフロは二人とも神戸大学卒のインテリコンビである。羽尻紘規(はじり・ひろき)が頭の良い女性が好きだということで、その女性と待ち合わせしている。そこへ、皆川演じる彼女がやって来たのだが、時間のことも「丑の刻(丑の刻は真夜中なので多分、午の刻のことなのだろう)」という武士口調の女性で、待ち合わせに遅れたことも、「陳謝」と言って詫びる。

実は、ネイビーズアフロの今日のネタにも「陳謝」は含まれていたので、「陳謝」を2度観ることになった。


漫才やコントの内容も書けると良かったのだが、余り良く覚えられなかったため、祇園とタナからイケダのネタのみ書き記しておきたい。

祇園は木﨑が例によってナルシストキャラとして登場。ただ木﨑は背が低いのでマイクを下げる必要がある。
木﨑は客席に、「キザキッス(投げキッス)、キザキッス、一つ飛ばさないでキザキッス」をする。誰でもウェルカムであるらしい。
そして木﨑は唐突に、「私の名前はヒロミ」と一人芝居を始め、相方の櫻井健一朗に止められる。
改めて木﨑の一人芝居。「私の名前はヒロミ。東京都内の大学に通う女子大生。大学に入ったら、ホワホワのパンケーキのような甘いキャンパスライフを送れるものだと思っていたら(櫻井に「偏差値22くらいの大学や」と言われる)、実際は友達も出来ず、家と大学を往復するだけの日々。あ、母親から電話。『もすもす(訛っている)、わたす。今? とってもハッピー』」と嘘をつく。
ヒロミの家に宅配便が届く。やたらと大きな荷物だが、木﨑は段ボールから飛び出す仕草をして、「君の彼氏、木﨑太郎だよ!」とサプライズ(?)な展開(??)。
ヒロミが目覚める。夢だったのかと思ったら、まな板を包丁で叩く音がする。木﨑がキッチンで朝食を作っていた。木﨑はヒロミに「おはよう。私のマイハニー」と言い、木﨑の一人二役のヒロミは「私のマイダーリン」と返して、櫻井に「マイは私のという意味や。重複している。偏差値低い」と言われることになる。


タナからイケダ。田邊猛徳が、「キザキッズの後はマイクが低いですね」と言ってスタンドマイクの位置を調整してから、「スマホは凄い」という話になる。会話できるアプリがあるので、池田周平がコンピューターの声を担当してやり取りをするのだが、池田が最初は訛っていたり、「名前を教えてください」と言って田邊が「タナベ・タケノリ」と答えると、「タナ/ベタケノリ」と、ぎなた読みして、「ベタケノリ様」と名前を呼んだりする。
年齢を田邊が「33歳」と言うと、池田演じるコンピューターは、「え! 嘘やん? タメや。これから敬語なしで良いですか」とコンピューターが何故か同い年になってしまったりする。
池田が例によって田邊に「パーキュットですね」と言って、「顔のパーツが真ん中にキュッと寄っている。あなたのことです」と説明する。田邊は怒って、「壊すぞ!」と言うが、コンピューターは「困るのはあなたの方です」と冷静である。池田は、「でもあなただって更新期限が切れる2年で私のこと放り出してしまうんでしょ? それからは私のことなんてどうでもよくなって忘れてしまうんでしょ?」と続けて、田邊から「そんな悲しいこと言うなよ。僕は悲しいよ」と言われる。
そういえば、大分前にOBP円形ホールで観た「プライベート・ライブズ」に同じようなセリフがあり、セリフを言っていた西川浩幸と田邊孟徳の雰囲気がどことなく似ているのに気がついた。似ているからといって別にどうということもないのだけれど。


田邊をMCとするコーナー、「ぶぶ漬けロワイヤル」。祇園花月の舞台上に池田の自宅を再現した(えらく簡素である)という設定で、各コンビが池田の家を訪問し、「ぶぶ漬け出しましょか?(京都では「お帰りください」の婉曲表現とされる。実際に言われることはまずないが、今でもたまにそういう事例はあるそうで、都市伝説とも言い切れない)」と言われた回数の多いコンビが罰ゲームを受けることになる。ただ「枷(かせ)」という条件付けがあり、くじ引きにより、「アニマル浜口キャラ」(祇園)、「ヤンキー」(ネイビーズアフロ)、「外国人」(ツートライブ)、「腕を縛られる」(コーンスターチ)、「低周波治療器」(ミキ)。コーンスターチの岡下雅典は、「こういう(縛られる)のは日常」とMキャラになって、田邊に、「きしょいわ!」と言われていた。ネイビーズアフロの二人はインテリキャラであるため、ズラとサングラスをしてもヤンキーには見えない。ミキが受け持った低周波治療器だけやたらと過酷である。
ちなみに、池田の家はマンションの4階にあるそうで、アニマル浜口を真似て威勢良く足踏みした木﨑がまず「ぶぶ漬け!」とアウトを宣告される。「3階の人に迷惑」だからだそうだ。
途中で、ロシアン辛口シュークリームや(木﨑と皆川が激辛を引いてしまう)大喜利のコーナーがあり、「新作映画『ゴジラVS○○』」というお題が出される。ただでさえ難しいお題なのに、それぞれのキャラで言わなくてはいけない。木﨑は、「浜口」「京子」とそのまま出して成功するが、他は苦戦。岡下は「女王様」とそのまま言うも微妙。ツートライブの周平魂(しゅうへいだましい)は、「シン・ゴジラ」ならぬ「Newゴジラ」と出したが、受けが今一つだったため、その後、更に説明を続けようとする。
最後はマシュマロキャッチ。キャラのままマシュマロキャッチを行う。ネイビーズアフロはヤンキーキャラという設定なので、皆川が投げたマシュマロを羽尻がはたき落として拒否するという謎の解釈を披露していた。その後は、女性客の悲鳴が上がったりする場面もあったが、書かないでおこう。

ぶぶ漬けポイントが最も多かったミキには罰ゲームがある。激辛ぶぶ漬けが用意され、ミキの二人は一口入れただけで戻したり悶絶したりしていた。


ラストのコーナーは祇園の二人の司会による、「全て木﨑の思うがまま」。①から⑩までの番号が書かれたボードの後ろに芸人10人が隠れ、櫻井が無茶ぶりの内容を、木﨑が番号のボードを引き、該当する芸人が無茶ぶりに応えるというもの。
「お婆さんの名前を絶叫」、「初恋の相手の名前を絶叫」というOKしか出ないものもあるが、「他の芸人のネタを全力で」のように上手くいかない場合はNGとなるものの方が多い。「嫌いな先輩芸人の名前」は、舞台とはいえ本音は言えないようで、その場にいる芸人の名前を出していた。私はそういうことはWeb上に絶対書かないけれど、書いてしまうお客さんもいるだろうし。
「SMAPの『青いイナズマ』の『ゲッチュー!』を格好良く」では、田邊しか決まらず(それでも微妙だったが)、それが功を奏してか、田邊が優勝者となった。

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