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2017年2月19日 (日)

これまでに観た映画より(86) 「渇き。」

DVDで日本映画「渇き。」を観る。中島哲也監督作品。原作:深町秋生(『果てしなき渇き』)。脚本には中島哲也の他に、自主制作映画の女王といわれた唯野未歩子(ただの・みあこ)が参加している。出演:役所広司、小松菜奈、妻夫木聡、清水尋也、黒沢あすか、二階堂ふみ、橋本愛、青木崇高、森川葵、高杉真宙、星野仁、派谷恵美(はたちや・めぐみ)、國村隼、オダギリジョー、中谷美紀ほか。2014年の作品。

2012年のクリスマスイブ。さいたま市内のコンビニで三人が刺殺される事件が起こる。元大宮北署の刑事で、今は警備会社に勤める藤島昭和(役所広司)は、たまたま現場の近くにいて現場の警備をしたため、取り調べを受ける。一方、今は別居している藤島の妻・桐子(黒沢あすか)から藤島に電話があり、娘の加奈子(小松菜奈)が行方不明だと知らされる。加奈子は成績優秀で誰にでも愛される子だったが、裏には別の顔を持っており……。

麻薬、売買春、児童ポルノなど過激な内容が盛り込まれているため、R-15指定となっている。

妻夫木聡が演じる藤島の後輩刑事・浅井はいつもヘラヘラとにやけており、あめ玉をしゃぶるという「サイコ」でアンソニー・パーキンスが演じていたノーマン・ベイツを想起させるようなところがある。

短いカットが矢継ぎ早に続くことで展開される作り。中島監督の「告白」を想起させるような狂騒シーンもある。

3年前の話と2012年の8月が何の脈略もなく絡み合って出てくる。加奈子は好きだった緒方(星野仁)が自殺したことで、喪失感を抱くのだが、葬儀の時に緒方に口づけするなど、異様な行動を起こしていた。その後、ボク(という役名。清水尋也)は加奈子を好きになって野球部を退部するが、そのことでいじめられるようになる。それでも加奈子はボクをかばってくれるが、実はそれは罠だった。

薬の幻覚の中のように、シャッフリングされた展開が続く。悪魔のような加奈子という女の子に翻弄される人々。彼女の行方は中学時代の担任である東理恵(あずま・りえ。中谷美紀)が握っていた。

バイオレンス映画であるが、狂気を抱えた藤島を演じる役所広司の怪演と、可憐な悪魔を演じる小松菜奈の演技が魅力的である。

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