« 「京都文化力プロジェクト推進フォーラム」@ロームシアター京都サウスホール | トップページ | 観劇感想精選(210) 日中国交正常化45周年記念「中国国家京劇院 愛と正義と報恩の三大傑作選」 »

2017年5月 8日 (月)

笑いの林(88) 「タナからイケダから学天即」特別編「同期寄席」

2017年4月9日 よしもと祇園花月にて

午後7時から、よしもと祇園花月で、「タナからイケダから学天即」特別編「同期寄席」を観る。NSC大阪27期生が集まって行う公演。
出演は、タナからイケダと学天即の他に、ミルクボーイ、ジュリエッタ、Dr.ハインリッヒ、ビーフケーキ、トット。

まず、タナからイケダと学天即の4人が集まってのトーク。ラーメン二郎の話題になる。タナからイケダ・イケダと学天即・奥田はラーメン二郎が好きで、よく食べに行くそうである。
ラーメン二郎は有名店で、関東には支店が多くあり、この4月には全国屈指のラーメン激戦区として知られる京都・一乗寺への出店も果たしている(ラーメン二郎にインスパイアされた二郎系ラーメンと呼ばれる店は以前から関西にもあったが、ラーメン二郎直営店が関西に来るのは今回が初めてとなる)。私も東京・歌舞伎町のラーメン二郎で食事をしたことがあるのだが、ラーメン二郎特有のマイナスポイントというものもある。具体的に挙げると営業妨害になるので書かないが、池田がラーメン二郎に入ったときに、カップルで入ってきた客がいたという。ラーメン二郎というのは基本的に男性一人客が入ることの多い店であり、カップルで来るような店ではない。特盛り(「大」と呼ばれる)を注文出来ることがラーメン二郎の特徴の一つなのだが、カップルで来た客の女性の方はラーメン好きでもなく、ただ彼氏に連れられて来ているため、特盛りを頼んでもほとんど食べることが出来ずに帰ってしまうという。最近、ラーメン二郎で食べられもしないのに、「大」を注文し、大半を残して帰った客を店員がTwitter上で批難したことが問題となったが(店員は、大盛りは量が多いので初めての来店の場合は普通サイズである「小」を勧めたがそれでも「大」を注文して思いっきり食べ残したそうである)、それと同じ状況であり、池田は頭にきたそうだ。ただ、池田も奥田も、女性一人客の場合は歓迎だそうである。女性一人でラーメン二郎に入れるというだけで、相当なラーメン好きだろうからね。
奥田がラーメン二郎で食事をしているときに、仕事帰りのホスト達が集団で入ってきたことがあって、奥田は「嫌やわ」と思ったものの、彼らはいざラーメンを食べ始めるとホスト特有なのか仕草も食べ方も豪快で、逆に好感を持ったという話も出た。


まずは漫才。
トップバッターは、タナからイケダ。ホストクラブネタである。田邊が女性客、池田がホストを演じる。池田の源氏名は「いちろう」であるため、田邊に「ださい」と言われるのだが、漢字は「一に狼で一狼です」とのことで、「一匹狼で、一人でのし上がりたいので一狼にした」そうである。ただ一匹狼過ぎてホスト仲間は誰も協力してくれないという状況であることがわかる。
一狼に扮した池田が田邊に名前を聞き、「あき」と答えた田邊だが、池田は「下の名前は?」。田邊は「あきが下の名前や! 上の名前が『あき』の人、あき竹城さんしか知らんわ!」と返すも、池田は、「え? あき竹城さんですか?」とボケる。ちなみに一狼というのは上の名前で、下の名前は「けん」であり、漢字で書くと「犬」だそうで、田邊に「なんで狼に寄せんねん?」と言われる。
ちなみに、一狼は新卒、それも大卒で正社員だそうだが、田邊に「正社員のホストっておるん?」と言われる。

続いて、学天即。四条(よじょう)が、「四条クエストってゲームせえへん?」と奥田に聞く。四条クエストというのは、ドラゴンクエストのパクりで(奥田 「思いっきりパクりっていうたな!」)、京都の四条(しじょう)に住む四条(よじょう)を倒すゲームだそうである。四条、三条、京都駅八条口から二条城と「条」ばっかり出てくるルートを回るゲームで、武器も九条ネギや六条麦茶と「条」が入る。
何故か敵としてやたらと犬が出てくるのだが、ストームマウンテン(嵐山のこと)に行ったりと、京都の観光地巡りになってしまっている。
ちなみに従者は、脳科学者・茂木健一郎、踊り子マイケル・ジャクソン、戦士・林家ペーで、全員、四条と同じもじゃもじゃヘアである。
四条(よじょう)の根城である、四条(しじょう)の、よしもと祇園花月に入ると、京都住みます芸人のタナからイケダが敵として現れたりした(京都府住みます芸人は、タナからイケダと月亭太遊の二組体制であったが、月亭太遊は出身地である大分の住みます芸人に転身し、男女漫才コンビである、せんのりきゅうが南丹市に住んで半農半芸人になる。タナからイケダも京都での出番も多いが、仕事の都合上、現在は大阪に住んでいるはずである)。


ミルクボーイ。内海さんとは、以前、ABCホールで行われた、デルシネ(観客も出演者となる映画で、ワンシーンの撮影が行われた後で編集され、予め撮られている本編に組み込まれて上映される)「エルシュリケン」の待ち時間に少しだけ話したことがある。その後、R-1の予選でも見かけたし、昨年の大阪マラソンの中継担当として出演しているのも確認したのだが、外見が徐々に変化しており、今では髪の毛が一分刈りのようになっている。
こちらも先を読みながら見てるのだが、今日は残念ながらことごとく予想通りであった。やはり予想より上を行かないと心から笑うのは難しい。


ジュリエッタ。藤本はナルシストキャラなのだが(祇園・木﨑といい、吉本ではナルシストキャラが流行っているらしい。ただ、木﨑がキャラ作りをしてのナルシストなのに対し、藤本は根っからのナルシストといわれている)、今日も最初からナルシスト全開で、女の子の「やばい! やばい!」という声が上がる。それを聞いたジュリエッタの二人はステージ上で固まってしまい、藤本は頭をピストルで撃ち抜いて自殺する真似をして、相方の井尻から、「この状況で一人にすな!」と言われていた。


Dr.ハインリッヒ。一卵性双生児の姉妹漫才師である(ただ日付をまたいだため、誕生日は一日違いとなる)。これまで山内彩は髪型をロングにしていたため、双子でも雰囲気が少し違っていたのだが、彩も髪を短くしたため、今ではどこからどう見ても双子である(区別が付くよう、彩は金髪にしている)。
彩がうどん屋に入ったときに、わかめうどんわかめ大盛りを注文しながら、わかめだけ食べ、うどんを全て残して帰ろうとした客がいたため、彩が注意して口論になったそうだ。お店の大将が、「見えるものだけが真実とは限りませんから」と仲裁に入ったのだが、眼鏡屋の店員が客として来ており、「見えるもの全てが真実でないと困りますわ」と言い出すなどカオスな展開になる。
彩が、「あの人、きっと家帰ってから涙流してる思うわ」と言い、幸(みゆき)が、「あの人って誰?」と聞く。あの人というのは、眼鏡屋の店員のことらしい。

幸は、「大人はそんなことでは泣かんねん。大人が涙を流すのは海外に行ったときや」と謎の話を始める。海外の貧しい国で、子供達が泥水にしか見えないジュースを売り歩いている。子供の一人が、「この国にプラスチックの工場が出来るから、そうしたら国が豊かになる」と語るのだが、旅行者にはプラスチック工場が出来ることも国が豊かになることもないとわかっている。それを知りながら泥水のようなジュースを買って飲んだときに涙を流すそうである。えーっと、そういう時って泣くのかな? 彩は、「それ歌にしたら売れるで、ミスチル軽く超えられる」という。うーんっと、それもないと思うけれど。
ビーフケーキ。近藤が松尾に、「指って何本あるか知ってる?」と謎の質問。近藤が、客席に「指何本あるか知ってる人、手を挙げて下さい」と言うも、当然ながら観客は参加しない。近藤は、「ほら、みんな知らんねん」
ということで、近藤が指を一本一本説明していく。親指は、「霊柩車を見た時に親指を隠さないと親の死に目に会えない」と言ったのだが、客席からは「へー」という声が上がったため、今の若い子は、案外、そのことを知らないようである。
薬指は、「腹が痛くなったときは、薬指を引き抜いて煎じて飲めば治る」と無茶苦茶を言う。

ちなみに私は、左手の拳を右手の人差し指と中指で挟んでフォークボールの握りをするという癖があるのだが(実際にフォークボールを投げていた時は、きっちりと人差し指と中指でボールを押さえる必要があるため、そうやって指の力を鍛えており、その名残である。フォークボールを投げること自体は出来るのだが、肘にかなりの重圧が来るため、今はフォークボールを投げることは控えている)。松尾が小指の説明を補足する際に、「男性の方はフォークボールを投げる時に、唯一、ボールに触れないのが小指です」と言っていたため、松尾から私の仕草が見えていたのかも知れない(今日は前から2列目に座っていたため、ステージからも見えた可能性は高い)。


トット。多田は男前、桑原はボイスパーカッションが得意で芸達者ということで、人気上昇中のコンビである。今日もオープニングで田邊が客席に聞いたところ、相当数の人がトット目当てらしいということがわかった。今日はいつもの「タナからイケダから学天即」公演の倍近い入りである。
多田が、「ペットを捨てる人が多い」というので、桑原がペットを捨てる人を演じ、多田がそれを中止することになるのだが、桑原は犬をやたらと可愛がり(犬はチョコという名前らしい)、それでいながら態度を豹変させてリードを手放して捨てるという、注意しにくい状況。今度はシチュエーションを変えるのだが、桑原はフリスビーを投げて犬に追わせ、姿を消そうとするという、これまたどう注意したらいいのかわからないことになってしまう。
その後、桑原は、99歳の老人や、犬を20匹飼っていて自宅を「犬屋敷」と呼ばれているものの猫は21匹飼っているので犬屋敷と呼ばれることに納得がいかない人など、脇役ばかりを演じてしまっていた。


タナからイケダの2周目。池田が、葬式で弔辞を読んでみたいと言い出す。田邊は赤塚不二夫の葬式で、タモリが白紙の弔辞を読み上げたという話をする(タモリは「勧進帳」と明かしていた)も、池田に、「ちゃんとした人しか葬式の弔辞は読まれへんのじゃ。お前には無理だ。お前に出来るのは掃除機の調子を見ることぐらいじゃ」と言うと、池田は本当に掃除機の調子を見に来る人を演じ始めてしまう。その後も、「楊貴妃の病気を診る人」や「尿酸値の調子を下げる人」を池田は演じたりする。
田邊は、「週刊誌に追いかけ回されてみたい」という夢があるのだが、池田は「お前に出来るのは、グーパンチをよけかわされることだけじゃ」。その後も、週刊誌がCランチという定食メニューになってしまったりした。


学天即の2周目は、四条が「芸能界引退したい」と言い、奥田に「自分がいるとこ芸能界思ってんのか? 芸人界や」と突っ込まれることから始まり、他のしたい仕事を語っていくというネタである。マック赤坂を引き合いに出して、「始めるのに遅いということはない」という四条だったが、奥田に「マック赤坂、結果出してないやないか」と突っ込まれる。
ちなみに、四条が「劇の台本を書いてみたい」と言って、奥田に駄目出しされる。奥田は「うどん屋はカレーうどん出すが、カレー屋はカレーうどん出さへん」と例えて、コントを書く人間がその延長線で芝居の台本を書くことは嫌いだということで、コントはコント作家、劇は劇作家に専念しろという意味のことを述べる。


コーナー。お題が出され、AとBどちらを選ぶかによって席替えをする。MCがタナからイケダ・田邊。
最初のお題は、「付き合うならどっち? A・多田、B・井尻」。男前芸人である多田を選ぶ人(Aは下手側、Bは上手側に移動する)が多い。
ただ、多田は天然だそうで、ボケエピソードがいくつも紹介される。更に奥田が、多田を含めた合コンを行ったとき、一番可愛い女の子が多田ではなくて奥田を選んだため、しばらくの間、恨み言をいっていたことを明かす。
ということで、Bの井尻サイドの勝利となった。
ラストのお題は、「キャラが変わったと思うのは? A・近藤、B・内海」。Bの内海を選ぶ人が多いが、内海は外見は変わったが、内面は変わっていないということで、自身のホームページを立ち上げたり、YouTubeに歌をアップしていたりということが明かされ、自分大好きな一面が暴露されたことで内海が本気で照れる。近藤サイドの勝利。

今日は下手側の席に座っていたため、上手袖で舞台監督が「これで終わりです」というカンペを出し、田邊がそれを確認したのもわかったのだが、近藤やビーフケーキのネタを田邊が振ったため、終演が予定よりも10分ほど押した。

|

« 「京都文化力プロジェクト推進フォーラム」@ロームシアター京都サウスホール | トップページ | 観劇感想精選(210) 日中国交正常化45周年記念「中国国家京劇院 愛と正義と報恩の三大傑作選」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40048/65253489

この記事へのトラックバック一覧です: 笑いの林(88) 「タナからイケダから学天即」特別編「同期寄席」:

« 「京都文化力プロジェクト推進フォーラム」@ロームシアター京都サウスホール | トップページ | 観劇感想精選(210) 日中国交正常化45周年記念「中国国家京劇院 愛と正義と報恩の三大傑作選」 »