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2018年6月 5日 (火)

「談ス」シリーズ第三弾「凸し凹る」京都公演

2018年6月1日 左京区岡崎のロームシアター京都サウスホールにて

午後7時から、ロームシアター京都サウスホールで、「談ス」シリーズ第三弾「凸し凹る」(正式な読み方不明)を観る。大植真太郎、森山未來、平原慎太郎の3人によるダンスパフォーマンスの3回目。思えば、ロームシアター京都サウスホールで初めて観た演目が、「談ス」の第一弾公演であった。

今回も開演前にユーモラスなアナウンスがある。携帯電話電波抑止装置の佐々木によるもので、答えが「きんし(菌糸、近視)」になるクイズを出したりしていた。

まず、森山未來が客席に背を向けて登場し、体の痒いところを掻いているうちに素早い動きのダンスとなる。
続いて大植真太郎が現れ、バレエのジャンプを繰り出そうとするが惜しいところで上手くいかない。
最後に平原慎太郎が丸机を手に現れ、大植真太郎にダメ出しをする。動きは「YES」とされるが顔が「NO」だったりする。

その後、三人が体を組み合わせて様々なポーズを作るが、森山未來がスライムに右手が付着して離れなくなる。その後、両手が付着。だが、最後は森山未來はスライムを両手で取り上げて、丸机の上に置く。そのスライムで即興的な形状が生み出され、他のダンサーがそれを模したポーズを取る。森山未來は縦長にして、「京都タワー」「金閣寺」と京都絡みのかなりイージーなものを作っていた。

やがて床にある全てのスライムが丸机の上に乗せられ、端からこぼれ落ちていく。森山未來がとあるものについて語り始める。それは「かつては健康にいいとされているが現在では健康に悪いとされているもの」である「ただ健康に悪いということが証明されているわけでもない」ものだ。それには境界があって隔てられているが、すぐに通り抜けることも出来る。「誰が決めたのかわからないもの」である。森山未來と平原慎太郎が誰が決めたのかについてやり合う。

その後も、三人がユーモアを交えた組み体操風アクロバットを行う(二人を馬にして立つと「奈良が見える」そうだ)のだが、意味を求めるまでもなく、純粋に動きが面白い。
森山未來がテニスのサーブを模し、大植真太郎が「レット!」ではなく「ネット!」という場面があるのだが、これは受け狙いではなく、単にテニスに関する知識が余りなかったのだろう。

その後、天井からスライムが蜘蛛の糸のように降りてきて、床に溜まっていく。森山未來と大植真太郎がスライムまみれになりながら組み合うようなダンスを行う。

丸机に手を置いて客席に背を向けていた平原慎太郎が振り向き、「えー」と古畑任三郎を演じる田村正和の真似をする。「古畑任三郎」が放送されてから、田村正和の物真似をする人は必ず古畑任三郎の真似をするようになってしまった。「最近、引退したんですが」と田村正和の近況について語り、「ジャッキー・チェンは一度引退したことがあるんです。すぐ戻ってきましたが。宮崎駿は引退3回、大仁田厚は8回」と引退するする詐欺をいじる。「役を演じている時に人はどうなっているんでしょう? 彼(平原自身)はどこに行ってしまったんでしょう」と語り、「皆さん、この作品のタイトルをご存じですか?」と客席に聞き、平原が口パクで本当のタイトルを言って上演は終わる。

メッセージ自体は、「区分されていない状態」について誰がどう画するのか、それが正解なのか、そもそも名を付けて区分する必要があるのかを問うもので比較的わかりやすい。ただそれ以上に三人によって形作られている体の動きやコンビネーション、ポーズ自体が面白く、日本の若手を代表するダンサーの才気に満ち溢れていた。

即興性に富む作品であるため、ラストの形状(机とスライム)が毎回異なる。リーダーの大植慎太郎が京都の面影として三人が退場した後でセットを撮影し、SNS(Instagram、Facebook、Twitter、Twitter社はTwitterがSNSであることを否定しているが)に掲載するよう観客に促していた。



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