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2018年8月 2日 (木)

観劇感想精選(249) 市村正親主演「キーン」

2008年10月23日 西宮北口の兵庫県立芸術文化センター中ホールにて観劇

西宮の兵庫県立芸術文化センター中ホールまで、「キーン」を観に行く。午後6時30分開演。
ジャン・ポール・サルトルのテキストを小田島恒志が新たに訳したものを使用。演出は今年29歳の若手イギリス人演出家であるウィリアム・オルドロイド。タイトルロールを演じるのは市村正親。出演は他に、須藤理彩、高橋惠子、鈴木一真、西牟田恵ほか。
須藤理彩や西牟田恵の舞台を観るのは久しぶりである。

18世紀から19世紀にかけて活躍した、実在の英国人名俳優、エドマンド・キーンを主人公としたサルトルの代表的戯曲。
天下の名優でありながら、実生活では破綻者であったキーン。女ったらしで、派手好きで、金もないのに豪華なことを好み、巨額の借金を重ねていた。

狂気の名優、キーンの演技と実生活の境界線はぼやけており、それを出すために、テキストは幾層にも別れたリアルの間(意識的演技と無意識的演技と意識的日常と無意識的日常)を行き来し、役者と役の関係を引き離す演出が試みられていて、最後はセットが取り除かれ、役者達も衣装ではなく稽古着でカーテンコールに登場する。
私も、観客の役を観劇の間中続け、上演終了後に個人に戻るような感覚を味わった。

役者では市村正親と須藤理彩が良かった。市村正親の破滅的性格描写、須藤理彩の愛らしさ、ともに期待を裏切らない出来だった。

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