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2018年10月17日 (水)

コンサートの記(438) 大植英次指揮大阪フィルハーモニー交響楽団第427回定期演奏会

2009年4月16日 大阪・福島のザ・シンフォニーホールにて

午後7時から、ザ・シンフォニーホールで、大阪フィルハーモニー交響楽団の第427回定期演奏会に接する。指揮は音楽監督の大植英次。

曲目は、ブラームスの交響曲第3番、レナード・バーンスタインの組曲「キャンディード」、ストラヴィンスキーの組曲「火の鳥」(1919年版)。
開演時間に、すっかり痩せた大植英次が登場する。痩せたとは元気そうではある。

ブラームスの交響曲第3番は、古典配置を基本に、コントラバスだけを最後列に並べたスタイルでの演奏。
第1楽章と第4楽章の熱気を帯びたドラマティックな演奏と、第2楽章、第3楽章のしっとりとした弦の音色を引き出した抒情的な部分との対比が素晴らしく、まずは名演といっていいだろう。第4楽章でホルンがこけたのが惜しいといえば惜しかった。
なお、大植は、第1楽章の後は休止を入れたが、第2、第3、第4楽章は間を置かずに演奏した。おそらく、スタイル的に第1楽章は独立したような形になっているとの解釈なのだろう。

後半の、組曲「キャンディード」と組曲「火の鳥」は、ドイツ式の現代配置での演奏であった。
レナード・バーンスタイン(愛称:レニー)の組曲「キャンディード」は、レニーが弟子である大植のためにオペラ(若しくはミュージカル)「キャンディード」の音楽を演奏会組曲に組み直すことを許可したものである。
師が自身のために編曲を許してくれた作品の指揮ということで、大植は思い入れタップリの演奏を聴かせる。特に“Make Our Garden Grow”の部分は、「神々しい」と形容したくなるような秀演。レニーの音楽に「神々しい」という言葉は合わないが、他に適当な表現が思いつかない。

ストラヴィンスキーの組曲「火の鳥」も、威力のある金管と立体感ある弦が素晴らしい。音符の一つ一つに翼が生えて飛び立っていくような、音楽の生命力も圧倒的。
ブラームスも名演だが、バーンスタインとストラヴィンスキーはそれを上回る文句なしの名演。大植はロマン派が得意だと思っていたが、近現代ものはそれ以上に得意としているようである。

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