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2018年11月28日 (水)

コンサートの記(454) 細野晴臣コンサートツアー京都公演@ロームシアター京都サウスホール

2018年11月22日 左京区岡崎のロームシアター京都サウスホールにて

午後7時から、ロームシアター京都サウスホールで、細野晴臣コンサートツアー京都公演を聴く。
チケットを買うのが2日ほど遅れたので、2階席の2列目下手端の席で聴くことになった。

細野晴臣は京都精華大学の客員教授であり、京都に拠点を持っている。

今日は、現在レコーディングを進めているという「HOSONO HOUSE」のリブート盤の曲を中心に行う。

メンバーが登場し、細野晴臣が最後に現れたのは良いのだが、タブレットがフリーズしてしまい、スタートが少し遅れて笑いが起こる。

英語歌詞の2曲でスタート。細野は、「僕は今、レコーディングを行っていて、えらい目に遭ってます。締め切りに追われる」と語り、「HOSONO HOUSE」をリブートすることについては、「若い人が聴いていて、『今の技術で録ったらいいんじゃないか』と言われた」からだそうである。
その後、スタンダードナンバーでもある「北京ダック」が歌われる。二十代前半の細野はラテンが好きだったそうで、「ラテンバンドにしようかと思ったんですが、そうも行かないでしょ? ブギも好きだし、何でもやる」。そして「北京ダック」に関しては、「二十代の男の書く曲ってのは難しい。ひねくれてる。今はこういう曲、好きじゃない」と語る。
その後、昨日配信シングルがリリースされたばかりの「薔薇と野獣」(ニューバージョン)、「住所不定無職低収入」、「冬越え」などが歌われる。「冬越え」は歌い出しで声が上手く出ず、「もう一度やろうか」と言って歌い直しになったが、ライブで歌うのは初めてだそうである。はっぴいえんど解散後すぐの曲なのだが、はっぴいえんどは「ライブが下手」という定評があったため、その近辺の時代の曲はライブでは余りやっていないらしい。はっぴいえんどのメンバーは「凄く上手い」のだが、「練習をしない」ためライブでは散々だったらしい。ただ、レコーディングでは万全の仕上がりを見せたそうだ。

73年にリリースの「HOSONO HOUSE」を今レコーディングしていることについて、「70年代の曲を今の機材を使って録音すると80年代の曲に聞こえるということを発見しました」と細野は語る。その理由について「メロディーがある。今の曲はメロディーないでしょ」ということで、メロディーが追求された時代は80年代で終わったということが示唆される。細野は生演奏にこだわってきたのだが、その間に時代は打ち込み中心へと移行してしまい、細野は取り残された格好になったそうだ。今は細野も打ち込みで作っているのだが、今のアルバム制作中にマックのパソコンの新しいものにしたりと色々変更があったため、作業が遅れているそうである。

「僕も今年で71です。もうリタイアの歳。後は若い人達に任せて(と後ろを振り返り)、若いったって(それほどでもないけど)」と細野は語る。確かにテレビで見ると細野は喋り方も遅くなっているし、すっかりお爺ちゃんだが、こうして生で見ると実年齢より若く感じられる。

細野さんの煙草休憩というものがあり、その間は、伊藤大地(ドラムス)と野村卓史(キーボード)のグッドラックヘイワによるルロイ・アンダーソンの「タイプライター」の演奏と、高田漣の「ハローフジヤマ」で繋ぐ。

本編最後の曲は、「The House of Blue Light」のカバー。その後、アンコールとして2曲が歌われる。
細野さんが最後に「良いお年を」と言ってコンサートはお開きとなった。ビンテージな味わいがあり、今はほぼ死語だが、「いかす!」という言葉がよく似合うライブであった。



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