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2018年12月28日 (金)

コンサートの記(481) 大植英次指揮大阪フィルハーモニー交響楽団第435回定期演奏会

2010年2月17日 大阪・福島のザ・シンフォニーホールにて

午後7時から、ザ・シンフォニーホールで、大阪フィルハーモニー交響楽団の第435回定期演奏会を聴く。今日の指揮は音楽監督の大植英次。

曲目は、ロベルト・シューマンのピアノ協奏曲イ短調(ピアノ独奏:フランチェスコ・ピエモンテーシ)と、リヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲。


1983年生まれの若いピエモンテーシのピアノは音が軽く、技術は達者だが、技術ばかりが目立って音の背後のドラマを感じさせてはくれない。

大植指揮の大阪フィルは、ところによりダレ気味であり、もっとキレの良さが欲しくなる。
全体的にいって、無難な演奏という感想が正直なところ。ピエモンテーシはアンコールで、シューベルトのピアノ・ソナタ第13番より第2楽章を弾いたが、こちらの演奏は若々しいロマンティシズムに溢れていて魅力的であった。あるいはコンチェルトよりもピアノ独奏や室内楽に向いたピアニストなのかも知れない。


後半のアルプス交響曲は一転して名演となった。

冒頭から音がずれるなど、傷もあったが、「夜」の場面の神秘感の表出に始まり、「夜明け」における音の輝き、「滝で」の霊感に満ちた響き、「山の牧場で」のイメージ喚起力の高さ、「山頂で」の爽快感、「雷雨、嵐、下山」での圧倒的な迫力、「日没」の弦の煌めき等、いずれも抜群の仕上がりで、大植の指揮者としての優れた資質が感じられた。

いつもはちょっと頼りない大阪フィルのブラス陣の健闘も讃えておきたい。

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