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2019年1月20日 (日)

笑いの林(108) よしもと祇園花月 「祇園ネタ」&吉本新喜劇「妖怪村へようこそ!」2011年9月23日

2011年9月23日 よしもと祇園花月にて

午後4時から、よしもと祇園花月での公演を観る。二部構成で、前半が漫才とコントの「祇園ネタ」、後半が吉本新喜劇「妖怪村へようこそ!」である。一日二回公演で、内容は一緒。私が観たのは二回目の公演である。


「祇園ネタ」のトップバッターは、ソーセージ。以前もやったレストランネタ。出された料理に虫が入っていて、客が苦情を言うのだが、店員がぼけまくるという内容である。


桜 稲垣早希。「おねえさんといっしょ」をやる。今年の5月から6月にかけて行われた「桜 稲垣早希ネタイヴェント新劇場版:弐 ~YOU ARE(NOT)THE BEAST~」で披露されたネタである。

早希ちゃんはオーバーオールにツバの短い丸帽子という、Eテレの子供番組のおねえさんのような格好で登場。まず、フリップを出し、「太郎君は林檎を12個持っています。(フリップをめくり)これを二人にわけます。(またフリップをめくり)更に四人に分けます。でもみんな三十代や四十代だから林檎なんていらないよね」と言って、液体クリーナーを取り出し、「そこでこれ、一人が三人に売るとお金がどんどん入って来ます」とネズミ講の持ちかけである。早希ちゃんは「幸せなら手を叩こう」の替え歌(「幸せになりたいか、お金持ちになりたいかい」)を歌いながら、ステージを右へ左へ。

次いで葉書を読む。相談のお便りである「『人気アーティストのチケットが取れないんですけど、どうしたらいいですか?』 簡単だよ。とにかくチケットがなくても会場に行ってみよう。気さくなおじさんが『チケットあるよ』と言ってるからそこで買えばいいよ」とダフ屋の宣伝である(「新劇場版:弐」ではこれにYahoo!オークションも加わった)。
「ドレミの歌」の替え歌を歌い、次は紙芝居。「おばあさんは悲しみの余り泣き続けました。そして涙は岩になりました」「そのかけらがこれ、パワーストーン。今なら数珠も付いてくるよ」と今度は霊感商法である。「あなたにはこのネックレスがいいかな。このネックレスが(後ろを向き、声音を変え、声を小さくして)16万8000円」

次は声音を自由に操る早希ちゃんの特技を生かして、人形劇。右手にクマ、左手にウサギのぬいぐるみをはめ、台の後ろに姿を隠して手にはめた人形と声で演技。

クマ「僕、旅が趣味なんだけど、彼女がいないからいつも一人旅なんだよね」
ウサギ「そんな時はこのサイト」(ここでケータイを手にした早希ちゃんが出てきて)
早希「このサイトには女の子情報が沢山。北○景子、上○彩なども登録(○は伏せ字です一応。実際は実名を出してました)。2000万人の会員がいるよ。きっと彼女が見つかるよ」と出会い系サイトの紹介である。そして「アイアイ」の替え歌(アイアイ、アイアイ、愛はお金で買える)を歌う。

最後は「グーチョキパー」の替え歌で、歌詞にオレオレ詐欺や闇金などの内容を入れる。
最初から最後までブラックなネタであった。


次は京都出身のサバンナの二人。サバンナ高橋が、「これから八木がギャグをやります」と言い、八木がやりかけたところで、「『ブラジルの皆さん、元気ですか』とね」とネタばらし。それでも高橋は「ブラジルの皆さん、元気ですか」とやる。

サバンナ八木は、高橋がピンでの仕事を増やしていることに文句を言う(高橋はピンで、「アメトーク!」運動神経悪い芸人、お腹ピーピー芸人などに出演)。それに対して高橋は八木の失敗談を語る。八木が「胴上げしよう」と言ってみんなを集めるが、「せーの、万歳!」と八木が言ってしまい、みんなどうしたらいいかわからなかったとのこと。高橋は八木に「トミーズ雅さんですか」と聞き、八木は「顔が似てるだけじゃ!」と答える。

中学の卒様式の話に移り、中学では優等生と不良に二分されるという話になる。「不良になったら大変ですよ」。ということで、道で肩がぶつかった中学生の不良同士の喧嘩ネタ。肩がぶつかり、八木が「どこみて歩いてるんじゃ。どうなるかわかってるのか」と高橋にいちゃもんを付ける。「何だと」と高橋も八木の首根っこを掴むと八木が「37歳じゃ」と年齢を言う。「中学生の喧嘩じゃないのか、実年齢を言うのか」と高橋が突っ込む。高橋が再び、八木のシャツの首の部分を引っ張ると「37歳じゃ」と八木はまた答える。


Wヤングが登場。ヤングというが、平川は69歳である。佐藤が「若く見えるけど、69歳ですよ」と紹介する。平川は「そんなことあらへんがな」と言うが、「年金貰ってます」、「偶数月の15日に振り込まれます」と具体的なことを喋ってしまう。

平川が「アホちゃうか」というネタを紹介する。まず、左手を甲を上に向けて出す。それを右手の甲でピシッと叩いた後、右手をグルリと回して甲を上に向け、両手を内側に捻る。この動作をしながら「アホちゃうか」と言う。これを観客と一緒にやる。

次いで、平川が子供に扮し、父親役の佐藤におねだりする。
平川「パパ、UFJに行きたい」
佐藤「UFJいうたら銀行やがな」
平川「じゃなんていうの?」
佐藤「USJじゃ」
平川「じゃ、USJ行こう」
USJのお菓子売り場について、
佐藤「何が欲しい?」
平川「コンパニオン」
ここで佐藤が平川をはたくが、
平川「パパは何が欲しいの?」
佐藤「コンパニオン」
となる。

次は遊園地のジェットコースターネタ。横に並んで歩き、ジェットコースターに共に乗っているポーズをするが、途中でなぜが向かい合わせになってしまう。
最後は居酒屋ネタ。「乾杯!」と言って二人で酒を飲むが、平川が一息でいつまでも飲み続けたり、相手のコップで酒を飲んだりする。


「祇園ネタ」のトリは、オール阪神・巨人。24年前に京都花月が閉鎖された時の話をする。「京都花月は場所が悪かった。横がお寺で裏が墓地です。そりゃ人は集まりません」「京都花月の最後の公演、客が3人しかいませんでした。こちらも気を使うんですね。そしたら二人帰りましたわ。おばちゃんが一人だけ残りました」と語る。

次いで老人の話。巨人が「老人のお客さんは色々な匂いがしますね。樟脳とか、死臭とか」、ここで阪神が「死臭はせえへんがな」と突っ込む。

巨人「日本人の平均寿命が延びてます。今、85歳。2年に1歳増えてますから、ですから、50年後、今年が2011年ですから、2061年には110歳になるんですな」
阪神「そしたら、『あそこのおじいさん、85歳で若死にしはった』となりますな」
巨人「あそこのおじいさんは75歳で再婚しはったとなりますね」
阪神「仕事も変わってきますね」
二人で「80歳で受付嬢」

巨人が、「うちの母親は90歳になりました。ピンピンしてます。虫歯が一本もありません。総入れ歯です」とぼける。「若いイケメンの介護士さんにお世話して貰ってます」とも言う。

阪神「ポータブルって知ってますか? 今、おまるのことポータブルいいますねん」
巨人「母親も一句詠みます。『イケメンに抱かれて座るポータブル』」

巨人「老人ですから、おしっこのことも上品に言わないけませんね。お小水を放尿なされました」
この、「お小水を放尿なされました」を阪神が、デパートのアナウンス風、パチンコ屋の呼び込み風など様々にアレンジして披露する。

巨人が、「まだ暑いですから。お化け屋敷なんかいいですね」といい、阪神が下ネタ満載の妖怪を演じる。
最後は子供ネタ。二人で子供に「高い高い」とやるが、巨人は阪神に「お前がやると低い低いや」と言って終わる。


小休憩を挟み、次は吉本新喜劇の公演「妖怪村へようこそ!」。京都が舞台で、背景には大文字や八坂の塔などが描かれている。民宿「ふしみ屋」とその前にあるニシンそばの店のセットの前で演技が展開される小演劇。上演時間約40分。作・演出:三栗雅子。

吉本新喜劇を生で観るのは私は初めてである。

大学で民俗学、特に妖怪の研究をしている学生・清水けんじが民宿「ふしみ屋」を探している。清水けんじは「ふしみ屋」の看板に目をやるが、再び「ふしみ屋はどこやろ」と言って、ニシンそば屋の信濃に「今、看板、目に入ったやろ」と突っ込まれる。清水は「いや地図が大雑把でね」と地図を見せるが、日本地図の京都の場所を矢印が指して、「ここ」と書いてあるだけ。信濃は「大雑把過ぎるがな」と突っ込む。

「ふしみ屋」は今、女将もその娘も出ているという。そこへ「ふしみ屋」の娘、島田珠代が帰ってくる。珠代は清水に甘えるが、そこで客席から赤ん坊の泣き声が。島田珠代は「子供が泣いた」とアドリブを入れる。珠代は清水けんじを部屋に案内する。

珠代「(部屋は)10キロ先です」
清水「どんな宿や」
珠代「すぐそこです」

清水が妖怪の研究をしていると知って心配する珠代と信濃。実は彼らは妖怪の子孫なのだ。そこへ「ふしみ屋」の老女将である桑原和男(女装)が帰ってくる。三人で話した後、桑原は「こんな時、昔は救世主が現れたもんだ」と話し始める。そこへ雪女・井上安世(当初は酒井藍が出るはずだったが、代役である)が「大変、大変、吉本不動産の人達が」と駆け込んでくるが、珠代が、「あの、雪女さん、出るの早くありません?」と聞く。出を間違えたということで井上退場(終演後に話したが、井上が間違えたのではなく、信濃がきっかけ台詞を間違えたのだという)。島田珠代は客席に「なかったことにして下さい」と頼む。桑原は「なんかあったけど、こんな時、昔は救世主が現れたもんだ、胸に『HERO』の文字の刻まれた」と話したところで、清水けんじが、胸に「HERO」の青文字の入ったTシャツを着て「ふしみ屋」から出てくる。三人は自分達が妖怪の子孫であることを打ち明けるが、清水けんじは「祇園花月にソーセージを観に行ってくる」と出かけてしまう。

吉本不動産の宮崎と新名(にいな)が現れ、「この土地を買収して妖怪のテーマパークを作りたい」という。「その名も『水木しげるロード』」と言うが、信濃が「いや、もうそれあります」と突っ込む(終演後の話だと、ここでも信濃の突っ込みが遅れたという)。

吉本不動産の二人が帰ったところで、雪女がぐったりとした清水けんじを抱えながらやって来る。けんじは事故に遭ったという。ここで雪女・井上のかつらが取れてしまう。井上はいったん捌けて、かつらを直して再登場。

桑原が妖術を使い、舞台が暗くなってから明るくなるが、清水けんじの怪我は治っていない。「今のは暗くして明るくなる術です」と桑原。桑原は負傷した清水けんじの膝にメンタームを塗る。すると清水けんじの怪我は治る。桑原ら四人は改めて、自分達が妖怪の子孫であることを打ち明ける。珠代は猫娘、桑原は砂かけ婆、信濃は河童だという。清水けんじが珠代を見て、「いや、僕の知ってる猫娘とは違います。猫娘には耳があります」というと珠代はニシンそば屋の裏手に行って、猫耳の飾りを付けて出てくる。信濃は料理人の帽子を取ると頭頂部が皿になっている。

雪女・井上は「私は雪女、あらゆるものを凍らすことが出来ます」と言い、舞台前方に出てきて、「さっきはすみませんでした」と言って、しばらく立っている。客席が寒くなったので、「ほら寒くなりました」と雪女。「いや、寒くなるの意味が違うがな」と清水けんじ。

桑原は清水けんじに「吉本不動産をやっつけてくれたら、村一番の美女を君にあげよう」という。「人魚だ」という。だが、呼ばれて出てきたのは魚の着ぐるみを着た清水啓之。

清水けんじは、妖怪を使って、吉本不動産の人間を脅かそうと提案。珠代がシーツを被って妖怪になりすまし、雪女が「ここは妖怪の土地、出ていけ!」と叫ぶことにする。吉本不動産の新名が現れ、作戦はいったんは成功するが、仕掛けを知った新名は怒り出す。そこへ吉本不動産の宮崎がやってくる。宮崎は清水けんじに向かって「坊ちゃん」という。清水けんじは吉本不動産の社長の息子なのだった。ということで、清水けんじの話を受けて吉本不動産が引き下がって大団円となった。

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