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2019年2月10日 (日)

2346月日(8) 大谷大学博物館 「アジアの仏教典籍」

2019年1月30日 大谷大学博物館にて

大谷大学博物館で、「アジアの仏教典籍」を観る。インドで生まれた仏教がスリランカやチベット、中国を経て日本に伝わるまでを文字や絵で伝える展覧会である。

北インドで生まれた仏教は、タイやスリランカなどまず南方に伝わる。これらの仏教はいわゆる上座部仏教(小乗仏教という呼ぶ方もあるが、好ましくないとされる)であり、出家していかに悟りを得るかを重視している。当地の言語で仏教物語が綴られているが、当然ながら読めない。

一方、北に向かい、中国、朝鮮を経て日本に渡来した仏教は、大乗仏教であり、全ての人が救われるとされる教えである。中国の文献(玄奘三蔵の『大唐西域記』を含む)や『日本書紀』などは漢文であるが、すらすらとは読めなくてもなんとなく意味の分かるところも多い。
ちなみに『日本書紀』では、仏教渡来は西暦552年ということになっているが、これは丁度末法が始まる年である。それに合わせて年号が書き換えられたとする説が近年では有力であり、実際には538年に渡来したとする説が一般的である。

各国の釈尊の伝記は、極彩色のものが多い。仏教は色彩を重視する宗教であるということも影響しているだろう。その中にあって北魏時代の「四門出游(出城)拓本」の墨拓は異彩を放っている。王城の門を後に出家へと走る釈尊の乗った馬の足を天子4人が支えているところを描くという、独特の作品である。



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