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2019年2月 6日 (水)

コンサートの記(519) 湯川潮音 京都ワンマンライブ「odeの向こうに見える景色」@紫明会館

2019年1月19日 京都市北区の紫明会館にて

午後5時30分から、北区紫明通にある紫明会館で湯川潮音の京都ワンマンライブ「odeの向こうに見える景色」を聴く。

今回は、ピアノのフジワラ・マヒト、ヴァイオリンの高原久実、チェロの徳澤青弦(とくざわ・せいげん)のピアノトリオをバックに湯川潮音が歌う。

湯川潮音は、京都では歴史ある建物で歌うことが多く、アートコンプレックス1928(現・GEAR劇場)、京都府庁旧本館、今はなき元・立誠小学校の講堂などで歌っており、今回も国登録有形文化財に指定されている紫明会館(変換したら「指名快感」と表示された。確かにドラフトで指名されたら快感だろう)の3階にある講堂(ホール)でのライブとなる。

紫明会館は、京都師範学校(京都教育大学の前身)の創立50周年を記念して、同校同窓会が建てたものである。昭和7年(1932)竣工。現在は各種団体への貸館も行われている。


「渡り鳥の3つのトラッド」でスタート。次いで「しずくのカーテン」が歌われる。

その後に湯川潮音によるトークがあり、今年は年女であること、ではあるが特に何をしようか決めてないということ、昨日、何十年ぶりかで派手に転倒して左膝を打ち、ズボンが破れ、今も流血の痕が膝に残っていることなどを語り、「今日は歌うことで厄払いをしたい」と抱負を述べた。ちなみに、ピアノでバンマスのフジワラ・マヒトは今日ついていないそうで、新横浜駅で崎陽軒のシューマイ弁当を買ったと思ったらシューマイ単品で、「シューマイばっかじゃん!」と言っていたことや、靴下が穴だらけだったということを湯川が語っていた。ちなみに、フジワラは曲順を間違えるというアクシデントもあり、本当についていないようである。

湯川潮音は、2年前に妊娠と出産を経験したのだが、そのために最近はライブ活動を行えておらず、ヴォカリーズによるアルバム「ode(オード)」も発表したはいいが、生では全然歌えていないということで、今日が初披露となるそうである。

その前に、湯川が初めて英語で作詞したという曲、「What a day it」と、「セロファンの空」に収録された「birch」が歌われ、「ode」の楽曲へと入っていく。

「ode」はsione名義で発表されたヴォカリーズアルバム。全編歌詞なしの作品であり、湯川潮音の美声がいっそう引き立つ上に、その世界観も魅力的である。8分の6拍子による楽曲などは、エンヤの「boadicea」を連想させたりする。声によって築かれる浮遊感溢れるもう一つの現実世界。

その後、「キルト」が歌われ、最後の曲として、新たにリリースされた子守唄アルバム「わたしの子守唄」からの楽曲である「ロッキングホース」が歌われる。良い歌だ。


アンコールは2曲、まずは「○○の子守唄」。寝て欲しい人の名前を注文して貰い、湯川がそれに応える形で名前入りで録音して発送するという楽曲である。これまで子どもだけではなく、親御さん、本人、果てはペットの名前に至るまで注文を受けたそうで、「我ながら大それたことをしてしまったものだ」と思ったそうだが、今日は会場にいる人のリクエストを受けて歌う。

ラストは「ルビー」。聴いているこちらの厄まで祓われていくかのような快感を覚えるコンサートであった。



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