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2019年2月24日 (日)

コンサートの記(526) 秋山和慶指揮 京都市交響楽団第631回定期演奏会

2019年2月15日 京都コンサートホールにて

午後7時から、京都コンサートホールで京都市交響楽団の第631回定期演奏会を聴く。今日の指揮者は秋山和慶。

曲目はオール・ラフマニノフで、ピアノ協奏曲第2番(ピアノ独奏:小山実稚恵)と交響曲第3番。


齋藤メソッドの正統的な継承者として、再評価も高まって来ている秋山和慶。長きに渡って東京交響楽団のシェフとして活躍し、私も1994年に秋山和慶指揮東京交響楽団の演奏を千葉県文化会館で聴いたことがある。
1998年から2017年まで、広島交響楽団の首席指揮者兼ミュージック・アドバイザーとしても活躍しており(現在は同団の終身名誉指揮者である)、広島東洋カープやサンフレッチェ広島とのコラボレーションを行い、カープ・シンフォニーやカープの応援曲の指揮を赤のユニフォーム姿で行っていたりする。
カナダやアメリカでもキャリアを築いてきたが、指揮者としてのポストを追い求めるよりも教育を重視する人であり、音楽大学のオーケストラなども良く指揮している。

今日のコンサートマスターは客演の石田泰尚。フォアシュピーラーに泉原隆志。第2ヴァイオリン首席も客演で長岡聡季。


ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。小山実稚恵の十八番の一つである。
小山は清冽な音色でキビキビとした音運びを行う。冴えたテクニックによる演奏で抜群の安定感がある。
普段は輝かしい音を奏でる京都市交響楽団だが、今日は荘重な響きによる演奏。渋さの光る美しさである。

小山実稚恵のアンコール演奏は、ラフマニノフのプレリュードト長調作品32の5。丁寧に作り上げた抒情美が胸に染み渡る。


ラフマニノフの交響曲第3番。彼のアメリカ時代の作品である。
3曲あるラフマニノフの交響曲の中では、第2番が飛び抜けて有名でプログラムに載ることも多い、というより第2番以外を聴く機会はほとんどない。
私自身は、シャルル・デュトワ指揮フィラデルフィア管弦楽団によるラフマニノフの交響曲全集を持っているが、交響曲第3番を聴いたことは1回か2回しかないはずである。
というわけでほぼ初体験に近い。

秋山は細かいところを幾つか抽出しては組み上げていくような音楽作り。構造がよく分かる。
第1楽章のロシア民謡のような旋律にラフマニノフのロシアへの望郷の念が浮かび上がり、それが都会的で洗練された響きによって彩られていく。ガーシュウィンの「パリのアメリカ人」を想起させるような、ハイセンスな場面もある。
京都市交響楽団の奏者達も高度な技術と合奏能力を示し、マジカルな音響を何度も作り出していた。
かなり良い曲と演奏である。


今日はチケット完売御礼。終演後、多くの聴衆が秋山と京響を称えて盛んな拍手を送った。


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