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2019年6月28日 (金)

これまでに観た映画より(127) シネマ歌舞伎 坂東玉三郎 「鷺娘」&「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」

2019年6月25日 MOVIX京都にて

MOVIX京都で、シネマ歌舞伎「鷺娘」&「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」を観る。坂東玉三郎が異形の者を演じる2作の上映。
約1時間10分、1100円の特別料金での上映である。

先に「日高川入相花王」が上映される。文楽でお馴染みの作品の歌舞伎化(義太夫狂言)ということで人形振りで上演されている。清姫を演じるのが坂東玉三郎、人形遣いに尾上菊之助、船頭に扮するのが板東薪車(その後、無断で現代劇に出演したため破門。市川海老蔵に拾われて、現在は四代目市川九團次を名乗る)。

人形振りということで、通常の舞踊よりは動く範囲が狭まるのだが、枠がある中で目一杯動くという、適度な抑制の美が感じられる。玉三郎も薪車も人形を模した動きを巧みに表す。付け眉毛が動いたりする人形浄瑠璃ならではの仕掛けも再現されており、面をつけての表情の変化なども面白い。
憤怒の表情で舞う復讐の物語であるが、根底にはわかり合えない悲しみが流れているように思われる。

 

「鷺娘」。上演時に「絶品」と称された舞である。雪の中に現れた鷺の精の舞。衣装を次々と替える華やかさもあるが、最後には息絶えるという悲劇であり、やはり根底には悲しみがある。
吹雪の中で海老反りになるシーンなどは絵画的にも美しいが、終始晴れない表情をしている玉三郎の表情や異形であることを表す仕草などが、日本的な美質と哀感の本質を突いているように思える。

Dsc_6900

 

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