カテゴリー「お笑い」の156件の記事

2019年10月13日 (日)

真宗大谷派岡崎別院 「落語と石見神楽の夕べ」

2019年10月9日 左京区の真宗大谷派岡崎別院にて

午後7時から、真宗大谷派岡崎別院で「落語と石見神楽の夕べ」を観る。石見神楽の上演は大阪市寝屋川市に本拠を置く伝統芸能杉本組、落語の上演は笑福亭仁智。司会は昨年同様、フリーアナウンサー兼タレントの元谷朋子(もとたに・ともこ)。

岡崎別院の本堂での上演となるのだが、無料公演とあって満堂となる。岡崎別院の本堂はそれほど大きくないので、石見神楽と聞いて浮かぶオロチの舞などは行われない。演目は、二人で演じられる「恵比須・大黒」である。まず神楽の説明がある。神楽は宮中で行う御神楽(みかぐら)とそれ以外で行う里神楽に分かれ、石見神楽は里神楽に当たり、神職によって伝えられてきたのだが、維新後に明治政府から、「神職が芸人のようなことをすべきではない」として禁じられ、その代わりに氏子達によって発展したという。その後に楽器体験のコーナーや演者の衣装や面(動きが激しいので軽くする必要があり、和紙で出来ている)の紹介もある。
二人で祝いの舞を舞った後で、他の座員が手にした鯛の模型を使っての釣りの踊りが披露される。いずれもコミカルな舞であり、華やかでエネルギー放出量豊かだ。
恵比須は、この舞では大国主命の息子である事代主(島根県松江市の美保神社の祭神)ということになっているようだ。

 

笑福亭仁智による落語。「牛ほめ」と「いくじい」の2席が演じられる。
昨年の6月に上方落語協会の会長に就任した仁智であるが、それ以降、天満天神繁昌亭が地震や台風、経年劣化で提灯が落ちたために行われた修復工事などでたびたび休館することになったという話から入る。
「牛ほめ」は、池田のおじさんが新たに普請した邸宅を褒めに行き、大黒柱の縁起の悪い形の節(死に節)の対処法を説けばお駄賃が貰えると親族(詳細不明)から言われた大阪の男の話である。命じる側は教養があるので、様々な褒め言葉を使って文章を聞かせるが、聞く方は頭が弱いので、勘違いをしたり書くべきでないことまで記してしまう。実は男は少し前に普請を見に行ったのだが、「大工4人で3ヶ月掛けた家」だと自慢されたので、「大工4人で建てても燃えるときゃ一晩だ」、「玄関が狭いね。これじゃ葬式の時に棺桶が通らない」、「こっちは通るが広すぎてあんただけじゃなく家族全員の棺桶が一度に出せる」などと暴言を吐きまくっていたことがわかる。
言われたことをよく覚えてから池田のおじさんの普請に向かうよういわれた男だが、ものぐさなので何も覚えずに池田へと向かう。そして懐に隠したアンチョコを見ながら喋るのだが、「備後の畳」を「貧乏の畳」と読み間違えるなど散々。ただ、大黒柱の不吉な節を秋葉権現(秋葉原の語源としても知られる火の神様)のお札を貼れば良いと教わったままに提案してご褒美を貰うという話である。
今度は牛を褒めに行く話になるのだが、男は勘違いして娘を牛に例えて大失敗するという展開になる。

「いくじい」。ヤクザの家族の話である。ヤクザの柴田乙松が年を取ったので引退することを決め、「イクメン」が流行っているので孫を育てる「いくじい」になったらどうかと弟分の源太から提案される話である。まず乙松が風呂に入るので、「バブを持ってきてくれ」と源太に命じるのだが、「バブバブっておしゃぶりでっか?」と勘違いされたり、バブを渡されたと思ったらポリデントだったり、バブとポリデントを見間違えたため「視力はいくつだ?」と聞くと「24です(視力を4×6だと勘違いしたのだ)」と返ってきたり、トンチンカンなやりとりから入る。
さて、乙松が孫の面戸を見るようになってからしばらく経った頃のこと。孫が小学校でおかしな振る舞いをするようになったというので、乙松とその息子は担任に呼ばれて学校に出向く。孫はすっかりヤクザの世界に感化されており、「一で始める四字熟語を答えなさい」という問いに「一宿一飯」と回答したり、「覚悟を決めたときには何を括るというでしょう?」という問題に「首を括る」と答えたりしているそうである。七夕の願い事にも「将来、堅木になりたい」と書き、AKB48のメンバーは一人も知らないが相撲取りの名前は48人ほど言える、夏休みの宿題も謎かけや都々逸で子供らしさが全くないものである。
その他にも「蛇は何類でしょう?」に「気持ち悪い」、「太郎君の家の冷蔵庫にはオレンジジュースが30杯分入っています。太郎君はオレンジジュースを残り10杯になるまで飲み、更に5杯飲みました。さて、太郎君はオレンジジュースを何杯飲んだでしょう?」→「お腹一杯」。「太郎君はケーキ屋さんにケーキを買いに行きました。200円のケーキを5個買って150円負けて貰いました。さていくら払うでしょう?」→「店の人に聞く」
ただ、乙松もその息子も小学校の成績は悲惨だったそうで、「『打って変わって』を使って文章を作りなさい」という問いに、「僕のお父さんは薬を打って変わってしまいました」と書いたりしていたそうである。
その後、乙松は町内のご長寿クイズ大会に乙松が出るという展開になるのだが、ここは少し作り物的で弱かったように思う。
枕として、「ガッツ石松は、『太陽はどちらから昇るでしょう?』と聞かれて『右側』と答えた」「具志堅用高は、マクドナルドのドライブスルーで『あれとこれとそれ』と言って、『それじゃ分かりませんので名前を言って下さい』と店員に言われて『具志堅用高』と答えた」という話をして、「でも世界チャンピオン」という話をしていた。

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2019年9月 7日 (土)

コンサートの記(591) 高関健指揮 京都市交響楽団 オーケストラ・ディスカバリー2019「オーケストラへようこそ!」第2回「オーケストラの楽しみ方」

2019年9月1日 京都コンサートホールにて

午後2時から、京都コンサートホールで、京都市交響楽団 オーケストラ・ディスカバリー2019「オーケストラへようこそ!」第2回「オーケストラの楽しみ方」を聴く。今日の指揮者は、京都市交響楽団常任首席客演指揮者の高関健。高関は常任首席客演指揮者としては最後の京響とのステージとなる。ナビゲーターはロザン。

曲目は、スッペの喜歌劇「軽騎兵」序曲、モーツァルトの交響曲第40番第1楽章、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲第1楽章(ヴァイオリン独奏:松田理奈)、チャイコフスキーのバレエ組曲「眠れる森の美女」から「ワルツ」、リヒャルト・シュトラウスの交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」

京都コンサートホールへの来場者数が600万人に達したそうで、門川市長が出席してセレモニーが行われていた。

 

今日はヴァイオリン両翼、コントラバスがステージ最後列に横一列に並ぶ形の古典配置での演奏である。コンサートマスターは泉原隆志、フォアシュピーラーに尾﨑平といういつもの布陣。第2ヴァイオリンの首席は今日も客演の有川誠が入る。クラリネット首席のコタさんこと小谷口直子が今日は前後半とも入り、フルート首席の上野博昭は後半のみの出番である。

 

スッペの喜歌劇「軽騎兵」序曲。ショーピースであり、軽く演奏されることも多いが、高関は真っ正面から取り組み、結果、重厚で力強い仕上がりとなる。京響は抜群の鳴りであり、この出来なら世界的にもかなり高い位置にランク出来るはずである。
ただ、短い作品だから持ったというところもあるようで、その後の曲では徐々に力が落ちていったようにも感じられる。

ロザンが登場。まず宇治原が「今日はオーケストラの楽しみ方を教えて下さるそうで」と言い、序曲とは何かを高関に質問する。高関は「オペレッタの前に演奏される曲で、本当はこの後、3時間ほど続く」と序曲について説明する。オペラやオペレッタの前の序曲ではなく、純粋にオーケストラ曲として序曲が書かれる場合もあるが、ややこしくなるので、そちらは高関は話題にしなかった。宇治原が、オペレッタとは何かと聞き、高関は「オペラの軽いやつ」と答える。大衆向けということでもある。ロザンは吉本所属なので、演劇と軽演劇である吉本新喜劇の関係を考えるとわかりやすいかも知れない。

 

続いてモーツァルトの交響曲第40番第1楽章。高関は菅広文に「交響曲って、お分かりになります?」と聞き、菅ちゃんはコンサートマスターの泉原隆志に「交響曲ってなんですか?」と又聞きして、泉原が「オーケストラのために書かれた作品」と答えると、「だそうです」と言って、高関に「ずるい」と言われる。
高関が、ソナタのオーケストラ版という話をすると、菅ちゃんは「『冬のソナタ』のソナタですよね」、宇治原「一番、身近なソナタがそれかい」
高関が、交響曲第40番について「ちょっと暗い」と言うと、菅ちゃんは「暗いんですか、明るい曲やって下さいよ」、高関「途中、ちょっと明るくなる」
ということで、モーツァルトの交響曲第40番第1楽章。高関の個性である、スケールをきっちり形作ってから細部を埋めていくという音楽作りが確認出来る仕上がりである。個人的には音楽を流れで作る指揮者が好きなため、「ちょっと堅い」という印象を受ける。
ファーストヴァイオリン12人という大編成での演奏であるため、モダンスタイルをベースとした演奏であるが、弦のボウイングや音の切り方はHIPを意識しており、折衷スタイルということも出来そうだ。

 

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲第1楽章の演奏の前に、高関による協奏曲の説明。高関が菅ちゃんに、「協奏曲ってどんなイメージがあります?」と聞くと、菅ちゃんは、「そうですね。いつもなにかを競い合っているような感じがします」、宇治原「その競争曲ちゃう。ってこんな滑ることある? これ台本に書いてある奴なんですけど」、菅「僕らが書いたわけじゃないんですよね」
素人が書いたボケなら、いくらロザンが言っても受けるはずはない。
そういうボケはいいとして、高関は「前で滅茶苦茶上手い人が演奏する」、宇治原「じゃあこれから出てくる方は、滅茶滅茶上手いんですね」、菅「皆さん、聞きました? 滅茶苦茶上手い人が出てくるらしいですよ」、宇治原「もう滅茶滅茶上手いんでしょうね」とこれから出てくるソリストの松田理奈に対するハードルをこれでもかと上げる。

松田理奈登場。菅ちゃんが、「滅茶苦茶上手いんですか?」と聞くとずっと笑って誤魔化していた。
ソロを演奏することについては、「アンサンブルの一人として演奏」する気持ちを大切にしているようである。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に関しては、「バレエとかオペラとか、スケールの大きな総合芸術のための音楽を得意としていた方なので、それを協奏曲にも生かしてスケールが大きく」と語っていた。

その松田理奈によるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲第1楽章。元々超絶技巧の持ち主として注目された松田理奈。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲も十八番としているのだと思われるのだが、難曲として名高いこの作品を、余裕を持って弾きこなしてしまう。技術面に関しては相当高い水準にあるようだ。表現面でも情熱の迸りが感じられる優れた出来。スタイルとしては第3楽章が一番合っていると予想されるが、残念ながら今日は第1楽章のみの演奏である。

 

後半。チャイコフスキーのバレエ組曲「眠れる森の美女」から「ワルツ」。以前にBS「プレミアムシアター」オープニング曲に採用されていたことでも知られている曲である。雄大でうねりを感じさせる演奏で、チャイコフスキーに似つかわしい、華やかで凜とした響きを高関は京響から引き出す。

 

リヒャルト・シュトラウスの交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」。まず高関が交響詩について説明。「音楽を使って色々描いたりするんですが、物語をやろうと」「リヒャルト・シュトラウスは何でも書けちゃうぞって人だった」、宇治原「物語を音楽で描くのが得意だったと」、高関「この『ティル・オイレンシュビーゲルの愉快ないたずら』は、昔話を音楽で描いています」
ということで、高関は、場面の内容を語ってから、部分部分を短く演奏してみせる。菅ちゃんは、「やるぞって言ってすぐに出来ちゃうものなんですね」と感心し、演奏が終わるごとに「ぽいですね」と言って、宇治原に突っ込まれる。ティル・オイレンシュピーゲルは、最後は絞首刑に処されるのだが、「首がキューと絞まって、意識がピヨピヨピヨとなります」ということで、高関は実際に演奏してみせる。
菅ちゃんは、「こんなの(子ども達の前で)演奏しちゃっていいんですかね?」と語る。ちなみに、昔話の定番で、「う○ちをする場面があります」と高関は言うが、菅ちゃんは、「う○ちはいいですよね。子ども達、大好きですから」
ということで、様々な場面が紹介されてから、通しての演奏が行われる。
高関とリヒャルト・シュトラウスは相性が良く、京響の光を放つような響きも相まって、上質のリヒャルト・シュトラウス演奏が展開される。ただ、私個人は 、「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」はそれほど好きではない。

 

アンコールでは、ヨハン・シュトラウスのⅡ世のポルカ「雷鳴と電光」が演奏された。

 

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2019年8月25日 (日)

コンサートの記(587) 下野竜也指揮 京都市交響楽団 オーケストラ・ディスカバリー2015~こどものためのオーケストラ入門~「オーケストラ大発見!」第2回「魔法のメロディー」

2015年9月27日 京都コンサートホールにて

午後2時から、京都コンサートホールで、京都市交響楽団 オーケストラ・ディスカバリー2015 ~こどものためのオーケストラ入門~ 『オーケストラ大発見!』第2回「魔法のメロディー」を聴く。指揮は京都市交響楽団常任客演指揮者の下野竜也。ナビゲーターはガレッジセールの二人。

オーケストラ・ディスカバリーは「~こどものためのオーケストラ入門~」と銘打っている通り、子供でも楽しめるコンサート。ただし、選曲は子供向けとは限らない。今年の第1回目は宮川彬を指揮者に迎えてディズニー作品などの子供向けの演奏会を行ったが、今日のプログラムはどちらかというと通向けである。

曲目は、オッフェンバック(オッフェンバッハ)の喜歌劇「天国と地獄」より“カンカン”、シューベルトの交響曲第7番(第8番)「未完成」より第2楽章、J・S・バッハの「小フーガト短調」(ストコフスキー編曲)、ドヴォルザークのチェロ協奏曲より第1楽章(チェロ独奏:山本裕康)、伴奏クイズ、ラヴェルの「ボレロ」
今日のコンサートマスターは泉原隆志。渡邊穣と尾﨑平は降り番である。クラリネット首席奏者の小谷口直子、フルート首席の清水信貴、オーボエ首席の高山郁子は今日は全編に出演。トランペット首席のハラルド・ナエスは後半のみの出演であった。

今日は1階席中央後方での鑑賞。管楽器のソロがやや細く聞こえるが、マスとしての響きは悪くない。響きがステージ上から客席後方に向かっていく様も確認しやすい。

今日は開演前ロビーコンサートがあり、小峰航一(京響首席ヴィオラ奏者)、多井千洋(たい・ちひろ。京響ヴィオラ奏者)、ドナルド・リッチャー(京響チェロ奏者)、高山郁子(首席オーボエ奏者)、松村衣里(京響ハープ奏者)の5人により、ロスラヴェッツの「ノクターン」が演奏された。幻想的な作風の曲である。
開演前の室内楽演奏というと、NHK交響楽団が行っていることが知られるが(NHKホールの広大な南側ホワイエが会場となる)、N響の場合、降り番の奏者が室内楽演奏を担当することが多いのに対し、京響の室内楽演奏者はこの後の本番にも出演する(N響ほど楽団員が多くないということもある)。ただ、出番が増えるとどうしてもミスは多くなりがちで、名手のはずの高山郁子が今日は珍しく、バッハとドヴォルザークで割れるような音を出していた。

まずは、オッフェンバックの喜歌劇「天国と地獄」より“カンカン”。軽快な演奏であったが、途中で京響が主題を抜いた演奏を始める。下野のは客席を振り返って「変でしょ?」というポーズを見せる。結局、主題を奏でる管楽器奏者は最後まで演奏せずに終わった。
ガレッジセールの二人が登場し、ゴリが「今、途中からサボった人達がいましたが給料に不満でもあるんでしょうか?」と聞く。下野は「全員、給料に不満はあると思います」などと言うが、「今日のテーマは『魔法のメロディー』ということで、メロディーを抜いて伴奏だけ演奏してみました」と続ける。ゴリがカラオケを例えに出して「歌抜きの」と言うと下野は「カラオケのオケ(よくわからない表現だが)になります」と答える。ゴリが「それ聞いてなかったら、オーケストラと指揮者が揉めてるのかと思ってしまう」と続けると、下野は「それはしょっちゅうです」と返して笑いを取る。

次の曲はシューベルトの交響曲第7番(新番号。旧番号では8番)「未完成」第2楽章であるが、下野は中間部のクラリネットソロがある部分をまず取り上げる(クラリネットは小谷口直子)。まず練習番号64から普通に演奏を始め、下野は「悲しい。学校が終わってプリンを食べようと楽しみにして帰ってきたらプリンを親に先に食べられていたような」という子供に合わせた例を挙げる。今度は同じ部分を弦楽の伴奏を全てピッチ―カートにして演奏。ゴリと川田は、「全然違う」「嬉しいのか悲しいのかわからない」と言ったが、下野が「あのプリン、腐っていたのでしめしめ」と変な例を挙げたため、ゴリが「それおかしでしょ」と突っ込む。下野は「指揮者なので」と言うが、ゴリは「指揮者なのでって言い訳になってない」と更に突っ込む。下野は「指揮者というのは大抵変な人なので、うちの常任(広上淳一)も変な人です」(私:それは知っています)と答えていた。ゴリは更に下野の学生服風の衣装について「ずっと留年してる高校生みたい」と突っ込み、下野は「高校35年生です」とボケる。
シューベルトの交響曲第7番「未完成」より第2楽章。やや小さく纏まっているきらいはあるが美しい演奏であった。演奏終了後、ガレッジセールの二人は曲調が次々に変わることに触れ、シューベルトの様々な面を知ることが出来るようだと語る。
シューベルトの「未完成」交響曲は確かに傑作だが、第2楽章だけ取り出してみると、歌が多すぎ、構成もくどいところがあり冗長に感じられる。傑作と感じられるのは第1楽章との対比があるからであろう。ちなみに無料パンフレットに演奏時間5分と書かれているが、15分の間違いである。

下野が「今度は伴奏のない曲をやろうと思います」ということで、J・S・バッハの「小フーガト短調」をレオポルド・ストコフスキーが編曲したものを演奏する。元々はオルガンのための曲であるが、指揮者で名アレンジャーでもあったストコフスキーがオーケストレーションを行っている。ストコフスキーはイギリス人であるが、アメリカのフィラデルフィア管弦楽団の指揮者として長く活躍したため編曲はアメリカ人好みのゴージャスなものになっている。日本人が聴くとラスト付近などは「うるさすぎてバッハじゃない」と思うような彩り豊かな編曲だ。まずオーボエソロから入るのだが、先程の書いたようにオーボエの高山郁子は1音だけ音を外した。

ドヴォルザークのチェロ協奏曲第1楽章。チェロ独奏を務めるのは京都市交響楽団の特別客員首席奏者の山本裕康。東京都交響楽団の首席チェロ奏者、広島交響楽団の客演ソロ奏者を経て、1997年からは神奈川フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者を務めている。2014年に神奈川フィルと兼任で京都市交響楽団特別客員首席奏者に就任している。ちなみに2014年に神奈川フィルの常任指揮者に就任した川瀬賢太郎は広上淳一の弟子なので、その縁で兼任となった可能性が高い。
演奏前に下野は客席に向かって、「大作曲家、例えばモーツァルトやベートーヴェンなどはかなり変わった人であることが知られています。モーツァルトは子供の頃やんちゃでしたし、ベートーヴェンは怒りっぽくてすぐ喧嘩になる。ベートーヴェンは朝に飲むコーヒーの豆を必ず60粒と決めて挽いて飲んでいました。しかし、ドヴォルザークの伝記にはそうしたエピソードがないんです(子供の頃に勉強嫌いで、実家の肉屋を継ぐはずが当時のチェコで肉屋になるには必須だったドイツ語が苦手だったために得意とする音楽方面に行ったことや、大の鉄道好きで、音楽院で教師をしていたときに、列車が時間取りに駅に着くのかが気になり、弟子に確認に行かせていたという変人エピソードはある)。音楽史上最も性格の良かった作曲家だと思っていて大好きです」というような解説を行った。「自作のチェロ協奏曲を聴きながら『なんて良い曲だろう』と涙を流した」という話も勿論加えていたが。
山本のチェロ独奏はやや線が細いが、音程はしっかりしている。京響の伴奏も充実したものであった。

休憩を挟んで後半。
まずゴリが指揮棒を片手に現れ(ゴリは左利きなので左手に指揮棒を持っている)、指揮台に上がって指揮を始める。曲はオッフェンバックの喜歌劇「天国と地獄」より“カンカン”。右手で意味のないところを指したりするが一応整った演奏にはなった。ゴリは拍手を受けて得意そうにするが、相方の川田が「いやいや、京響の方々が合わせてくれたんだから」と突っ込む。ゴリは「指示だそうとすると京響の方々が苦笑いするんです」と述べる。

後半は、伴奏クイズで始まる。有名曲の主旋律を抜いて演奏し、その曲がなんというものかをお客さんが当てる。ちなみに下野は指揮を教えているが、部分だけを演奏して学生が曲を当てられないとどつきまわすそうである(本当かどうかは知らない)。
子供向けのコンサートなので、当てるのは当然、子供の役目である。最初の曲はわかりやすく、多くの子供が手を挙げ、「喜びの歌」(ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」第4楽章)と正解を出す。
次の曲も弦楽による伴奏が先に出ることからわかりやすく、「白鳥の湖」(より情景1)と正解が出る。
第3曲は、旋律も対旋律もなしの、内声部なしのもの。なかなか正解が出ないが、「モルダウ」と正解が出る。合唱をやっている高校生のようで、「モルダウ」は合唱曲の定番でもあるため、和音進行でわかったようだ。
最後となる4曲目であるが、そもそも旋律に聞き覚えがない。「ドヴォルザークの交響曲第5番」という人がいて不正解になるが、正解はドヴォルザークの交響曲第4番第1楽章であり、聴いたことはあっても覚えている人はまずいない(覚えたくなるような曲でもない)マニアックな楽曲であった。京響の団員でもこの曲を知っている人はいないそうである(プロのクラシック演奏家よりもクラシック音楽好きの人の方が楽曲知識に関しては広いのが普通であるが)。ドヴォルザークの交響曲第5番と言った人がいたことで、下野は「流石だな」と思ったそうである。ちなみに賞品は、下野が自身の指揮棒に「おざわせいじ」と平仮名でサインしたもので、発表した途端にガレッジセールの二人から「それ駄目ですよ」と突っ込まれていた。下野はドヴォルザークの交響曲第5番と言った人に「小澤征爾先生に見つかると、どつかれるので気をつけて下さい」と注意する(?)

ラストはラヴェルの「ボレロ」。アルトサックスとテナーサックスが加わるのだが、二人とも客演奏者である。チェレスタにはお馴染みの佐竹祐介が加わる。
下野はビートを余り刻まずに指揮していたが、トランペットが加わる直前にアッチェレランドし、盛り上げる工夫をしていた。やや不自然なので私は上手く乗ることが出来なかったが。
ソロパート担当者が立ち上がった拍手を受け、最後に「ボレロ」では最も大変なパートとされるスネアドラムを叩いた福山直子に盛大な拍手が送られる。

アンコール。今度は、ドヴォルザークのチェロ協奏曲でソリストを務めた山本裕康が指揮棒を片手に登場。三度、オッフェンバックの喜歌劇「天国と地獄」より“カンカン”が演奏される。山本の指揮であるが、かなりいい加減。普通なら指揮棒を振り下ろすところで逆に振り上げたりしたいる。完全にオーケストラ任せである。下野とガレッジセールの二人はポンポンを手にして登場し、下野はヴィオラ首席奏者の小峰航一にもポンポンを渡し、一緒に脚を上げて踊っていた。

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2019年8月21日 (水)

笑いの林(119) よしもと祇園花月 「祇園ネタ」&祇園吉本新喜劇「忍者のたまご諸太郎!?」2019年8月14日

2019年8月14日 よしもと祇園花月にて

午後3時30分から、よしもと祇園花月で、「祇園ネタ」と祇園吉本新喜劇「忍者のたまご諸太郎!?」 を観る。お盆特別興行であるが、入りの方は良くない。

「祇園ネタ」の出演は、ネイビーズアフロ、ゆにばーす、ヒューマン中村、スーパーマラドーナ、桂文枝(登場順)。

 

京都市出身で、京都市立堀川高校を経て神戸大学出身のインテリ漫才コンビ、ネイビーズアフロ。今日も自分達の経歴を話していたが、「神戸大学に入りまして、その後、吉本に入りまして。今は漫才やってます」と残念な感じを前面に出す。ただ、以前は「アルバイトをしながら」と言っていたが、今はそうではないので、漫才に専念出来るようになったのかも知れない。ちなみに皆川は神戸大学を出ているが、はじりは中退したようである。

皆川が「名前だけでも覚えて貰いたい」と言って、「バスガス爆発」と早口を披露。はじりも早口が得意だというので同じことを言う。皆川がどちらが早口が得意が競うことを提案し、「この立垣を立てかけたのは立てかけたかったから立てかけたのです」を何度も言うが、はじりは「バスガス爆発」を一度しか言えない。皆川は、「この立垣を立てかけたのは立てかけたかったから立てかけたのです。立てかけたかったのは竹中直人」(竹中直人ではなく竹内結子バージョンもあり、どちらが正しいのか一人二役で言い争ったりもする)と本来のバージョン(?)も言う。

はじりは歌が得意というので、皆川は「歌のうまさがよく分かる曲、尾崎豊の『I LOVE YOU』」をチョイス。はじりが「歌詞がよくわからない」というので、はじりが歌う前に皆川が歌詞を言うのだが、変なところで切る「ぎなた読み」である。結局、皆川もはじりと歌うことになるのだが、皆川の方が歌が上手い。

はじりが「頭の良い子」が好きというので、皆川が賢い女子に扮し、デートすることに。ここで、ネイビーズアフロが最も得意とするネタ「陳謝」が繰り広げられる。皆川扮する賢い女子は、武士階級の娘のようなお堅い言葉を使い、遅刻したことを「陳謝」と言って詫びる。最後には、はじりが「賢すぎる!」と呆れてしまうことになる。

 

ゆにばーす。男女のコンビである。河瀬が、「河瀬は知らないが、はらは知っているという人」と客席に聞くと、何人かから反応がある。
河瀬が、「スラムダンク」の有名なセリフ、「諦めたらそこで試合終了ですよ」と言うと、はらが、「私、アイドルになりたい」と言ったため、「それは諦めえよ!」と返す。
はらは、子供に頃は「前田敦子(に似ている)」と言われ、中学の時は「大島優子」、高校時代は「篠田麻里子」に変わったというが、それは嘘で実際は、「浅野忠信」から「古田新太」を経ての「女装したビートたけし」だそうで、河瀬に「全部性別違う」と言われる。同性ではアパホテルの社長に似ていると言われるらしい。
はらの提案で、「(顔を気にしなくて良い)ラジオのディスクジョッキー」をやってみることにするが、はらはいきなり北朝鮮の女性アナウンサーの物真似をした上、「ミサイルが飛んできそうなタイトルのドラマ見つけたよ。『北の国から』」と言う。はらは、突然、落語を始め、話が発展しそうなところで、「ここで交通情報です。田中さん」と呼ぶが、「交通情報、鈴木です」と答えたため、河瀬は、「あれ、田中さん、どこ行った?」
結局、ラストも北朝鮮の女性アナウンサーの口調真似となる。

 

ヒューマン中村。見た目が地味なので、「出演者です」と自虐ネタを言う。まず、言い方を変えると意味が変わる言葉をやる。「フラペチーノ」という言葉を想像上の少年に向かって屈みながら、「僕、フラペチーノ?」とやる。「こういうのが10分ほど続きます」
フリップに書かれた字が客席からちゃんと見えるかどうか聞くが、「雨」の点が4つではなく大量にあるという漢字が出てきたり、「占」という字が実は霧吹きだったりする。

何度もやっている「だんだんしょぼくなる」。「夢」が子供の頃は「僕、プロ野球選手になりたい」と大きかったのが中学生になると「修学旅行までには彼女作りたい」に変わり、大人になると「よし、ここにソファ置こう」までささやかなものになってしまう。
「不安」は、「第一志望の大学、受かってるかな」から「ここ、自転車盗まれないよね?」を経て、「僕のウーロンハイ通ってます?」とその場で解消されそうなものに変わる。
「絶望」。「ああ、会社をクビになってしまった。どうしよう」→「昨日のドラマの最終回、録画し忘れた」→「やっぱり自転車盗まれている!」

覚えている限りでは、ヒューマン中村の最も初期のネタ、「しりとりで反論」。ナゴヤドームでのクライマックスシリーズ、中日ドラゴンズ対東京ヤクルトスワローズの試合を見て、翌日、関ヶ原を旅した後で向かった京橋花月での笑い飯と千鳥の大喜利対決にヒューマン中村がゲスト出演したときに披露していたので、8年ほど前になるだろうか。傷つく言葉をしりとりで返すというものである。
「あれ、おまえいたの?」→「のっけからいたよ」、「おまえ、爆弾作ってない?」→「いくつ作ってると思う?」、「その服、昨日も着てなかった?」→「多分、明日も着るよ」、「きも!」→「もっと言って!」、「生理的に無理」→「理論上は可能」

 

スーパーマラドーナ。夏だというので、武智が怪談を提案。怖そうなタイトルを二人で言って、武智と田中のどちらの言い方が怖いのかを競うというもの。同じタイトルを言わなければいけないのだが、武智「動く人形」→田中「動く人形劇」→武智「人形劇が動くのは当たり前や」、武智「血まみれの地蔵」→田中「血まみれの痔」、武智「叫ぶお墓」→田中「シャケよりおかか」など、田中が勝手に変えてギャグにしてしまう。
今度は、武智が時代劇が好きだというので、町娘を救う場面を二人で再現することになる。武智が主人公の武士を、田中が悪者を演じるのだが、田中演じる悪者がとにかくダイハードなので、「おまえは悪者に向かん、町娘やれ」ということになる。しかし、演じる町娘は武智にやたらとまとわりついたり、悪者にすぐついて行ったりと邪魔をする上、なぜか最後は斬られてしまう。その後、田中は町娘から通行人に降格となり、最後は武智の髷役にまで落ちるのだが、いずれも先走って武智に突っ込まれる。

 

桂文枝。まずはシルバー川柳ネタ。「マイナンバー『ナンマイダ』と聞き違え」「美味かった何を食ったか忘れたが」「食ったこと忘れぬように爪楊枝」というネタをやり、「食事を作るのが面倒な奥さんは、先に爪楊枝咥えさせといて、『食事したかな?』『爪楊枝咥えてるんだから食べたでしょ』と食べたことにして」おく手があると紹介する。

耳鼻咽喉科に行った時の話。耳鼻咽喉科に来る人は基本的に耳の遠い人が多いため、「中野さーん」と呼ばれて、文枝の隣にいた老人が立ち上がったので、「ああ、この人が中野さんかいな」と思ったところ、老人が受付で「今、中田って呼ばんかった?」と聞いたため、「ああ、中田さんか」と思ったのだが、「中田さーん」と呼ばれた時に隣の人が立ち上がらない。そこで文枝が「中田さんって呼ばれてはりますよ」と言ったところ、「わしは田中」と訳の分からない展開になったそうである。
文枝も、「河村さーん」と呼ばれたので診察室に入り、聴力の検査を受けたところ、「入れときますか?」と言われたという。補聴器を入れた方がいいという意味だとわかったため、文枝は他の病院を受けることにする。道頓堀にある評判のいい耳鼻咽喉科だったが、そこでも「補聴器入れときますか? 今、小さくていいのがある」と言われたため、また病院を変わり、梅田にある病院に行ったそうだ。

病院はネタの宝庫だそうで、怖そうな奥さんを連れた老人が医師に年齢を聞かれ、「78歳」と答えたところ、奥さんからどつかれ、「嘘ついたらあかん! 83歳やがな!」と言われ、訂正する。医師に「痛いところは?」と聞かれ、すぐに答えなかったため、妻が肩に二度折檻を加えて、「肩が痛いです」、「はあ、赤くなってますな」

 

祇園吉本新喜劇「忍者のたまご諸太郎!?」。出演は、諸見里大介(リーダー)、たかおみゆき、奥重敦史、五十嵐サキ、もじゃ吉田、アキ、大島和久、前田まみ、吉田ヒロ、入澤弘喜、北野翔太、はじめ、松元政唯、本山悠斗、谷川友梨、楠本見江子。

楠本見江子は、実に25年ぶりの舞台復帰だそうである。

京都府にあるとされる花月村という架空の村が舞台。花月村はかつて忍者の里であり、忍者の末裔が経営する忍術花月派の花月旅館と忍術吉本派の吉本旅館という2つの旅館があるのだが、仲が悪い。
花月旅館の現在の当主の敦史は、年齢による衰えのため引退、その息子のもじゃ吉田(本名を呼ばれていたように思うが、記憶出来ず)は修行中。もじゃ吉田の母であるサキ(「普通の女忍者ではない、くノ一だ」と紹介されていたが、女忍者の通称は普通はくノ一なので意図は不明)は現役だが、体重が増えたために機敏に動くことが出来ない。
花月旅館に泊まりに来た小説家兼シナリオライターのたかおみゆき(代表作は「牛の膵臓を食べたい」だそうである)の息子で、小学1年生の諸太郎(諸見里大介)。かなり発育がいいが、滑舌は悪く、何を言っているのかわかりにくい。
もじゃ吉田と、吉本旅館の娘であるまみは恋仲なのだが、父親であるアキは愛弟子である大島和久とまみを結婚させる気でいた。もじゃとまみの仲を知った諸太郎は、二人を応援、今度の忍術大会でもじゃが大島に勝てばまみとの結婚が叶うということで、二人で特訓を行う。

「忍者のたまご諸太郎!?」は今日が初日。今日はまず朝10時からあさ笑い新喜劇があり、本公演2回によるよる新喜劇があるということで、計4回も公演がある。座員達は朝7時半頃から稽古を始めているそうだ。明日からはよるよる新喜劇がなくなって、3回公演に減るようである。

楠本見江子は、終戦の年に生まれ、四半世紀ぶりの新喜劇出演。高齢で演技からも遠ざかってたためセリフが覚えられないようで、虎の巻を使っての演技だったが、読む場所がわからなかったり、演者の名前が浮かんでこなかったり(五十嵐サキのことを「あの人」と呼ぶ)、適切な単語が浮かばなかったりで、苦労しているようである。

 

 

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2019年6月16日 (日)

笑いの林(118) 「ハラダのひとりトークライブ・お喋っせ vol.10」

2019年5月30日 京都・木屋町のLIVE HOUSE indigoにて

午後7時から、蛸薬師通木屋町西入ルにあるLIVE HOUSE indigoで、ファミリーレストラン・ハラダによる「ハラダのひとりトークライブ・お喋っせ vol.10」に参加する。
京都市出身で、現在は滋賀県住みます芸人として大津市で暮らすファミリーレストラン・ハラダ(原田良也)の文字通り一人トーク。京都での開催だが、滋賀県内から駆け付けたお客さんも多いようだ。

ホワイトボードにお題が全部で15個書かれていて、お客さんがどの話を聞きたいかチョイスして(といっても最後の方になるとそれほど選択肢は多くなくなるが)ハラダが話すというスタイル。

その前に、今月1日にハラダが令和婚をしたというので、「結婚してみてわかったこと」の話。ハラダは1976年生まれで、芸人になってからはずっと一人暮らしだったため、結婚して初めてわかることが多いそうで、そのうちのいくつかのタイトルをスケッチブックに書いてきて発表していく。
相方のしもばやしは、結婚してから10年ほど経つが極端な吝嗇家だそうで、釣りが趣味で釣りの正式なYouTuberとしても活動を始めており、登録者も1万に達するなど上々なのだが、とにかくお金を使わない。移動も自転車で、しかもボロボロのものに乗っているため、ハラダは「芸能人の端くれの端くれだけれども、人に見られる職業なのだから」と見てくれをもっと気にして欲しいと思っていたのだが、いざ結婚すると二人分の生活費が掛かり、しかも芸人なので給料が乱高下するため、余裕がなくなることがわかったそうである。
5月25日が、しもばやしの誕生日だったため、釣り関係のものをプレゼントしようと上方を集めていたのだが、ライフジャケットは最安値の中国製で重いし暑い、レインコートとは100均のものを使用。人差し指と中指と親指が裸である必要のある釣り用の手袋も軍手を切って代用しているそうで、結局、ハラダは2700円ぐらいの手袋を買ってプレゼントしたそうである。
令和最初の日である5月1日、午前0時前から、大津市役所の前に二人で並び、1時間半ほど待って結婚届を出したのだが、前に30人ほど並んでいたものの誰からも気づかれず、びわ湖放送が令和婚の取材に来ていたものの、やはり見つけてもらえずという状態だったそうだが、入籍する前に先輩方には結婚の報告をしようと電話を入れ、同世代の未婚芸人からは動揺されたりしたそうで、年上の独身芸人である今田耕司からは「嘘つけ!」と言われてすぐ切られるなどいじられたりもしたそうだが、NON STYLE井上からは……、まあ、これはいいか。
相手方の両親や祖父母にもご挨拶し、俳句を詠むのが趣味だという祖父から「原田君めいわ元年(「令和」のことを「めいわ」だと勘違いしていたらしい)五月一日入籍」という字余り俳句(自由律ということにしておこう)をプレゼントされたらしい。

お客さんが選ぶ、トークの題材であるが、例えば「センスが戦後やろ」は、FM滋賀とFM富山共催のスキーツアーイベントの後に行われた懸賞の話。大人のお客さんには抽選でプレゼントが当たるのだが、子ども達には全員に賞品が配られるというシステムで、FM滋賀からは滋賀県から来たツアーの子ども達に、FM富山からは富山県の子ども達にプレゼントが送られる。
滋賀県の子ども達に送られたのは、手のひらサイズのロボット。AI搭載で声に反応したりするそうで、送られた子ども達は目を輝かせていた。一方、富山県の子ども達に送られたのはかりんとう。高級かりんとうではあるのだが、子どもなので高級もなにもよくわからず、「ロボットが良かった」と泣き出す子もいたそうで、ハラダが「センスが戦後やろ」と食糧難の時代のプレゼントに見立てて笑いを取って収めたのだが、ハラダ自身も釈然としないものを感じたようである。
事前にFM局員同士で打ち合わせをしなかったか、打ち合わせをしたが反応を想像出来なかったのか、いずれにせよ折角のイベントで子ども達が不公平を感じる結果になったのは残念に思う。
FM滋賀には、美声で話し方を溜めるのが特徴のDJさんがいるそうで、ハラダが聴いている日に、「次の曲は、『やさしさにつつまれた…なら』」と曲紹介をしたため、ハラダは一瞬、「奈良のご当地ソングがかかるのか?」と思ったそうである。実際は、もちろんユーミンの「やさしさにつつまれたなら」が流れたという話もする。

「定規」という話はお客さんが勘違いしたため、同じ話をハラダが2回やることになった。サウナでプラスチックの30センチ定規を使って垢取りのようなことをしているおっさんがおり、ハラダは「不潔やな」と不快感を覚えていたのだが、そのうちにサウナのテレビで流れていた番組でビッグサイズのカレーパンが紹介され、定規のおっさんは手にしている定規でカレーパンを測ろうとし、ハラダは心の中で「テレビやし離れてるしわかるわけないやろ!」と突っ込んだという話で、ううん、文字にしても面白さが伝わらないな。やっぱりお笑いは劇場に通う必要があるように思う。

「滋賀のアベンジャーズ」は、滋賀県住みます芸人のファミリーレストランが和歌山県住みます芸人と協力して和歌山県へのバスツアーを行った時の話である。滋賀のアベンジャーズと呼ばれた方々は、今日、この会場にいらしていたようである。面白い話なのだが、内容については特定されやすいということもあるため、書かないことにする。

「京のしにせ」は、京都のインストバンド、jizue(ジズー)のメンバーと知り合いになり、iTunesなどで楽曲を聴いて気に入り、「結婚式に使いたい」と申し込んで快諾されるも、バンド名をイズーと間違えて覚えていたため、「イズー」で検索してもヒットせず、「京都 イズー」とSiriに言ったところ、鯖寿司の映像ばかり出てくる。京都の老舗鯖寿司店である「いづう」がヒットしていたという話であった。
jizueはホームページでも楽曲の視聴が出来るが、なかなか面白そうなバンドである。

今年の1月2日は、77歳になるハラダの父親が行方不明になるという出来事があった。毎日2時間ほど散歩する習慣のある人で、正月に芦屋の親戚の家に行ったときも散歩に出掛けたのだが、3時間経っても4時間経っても戻ってこない、父親の携帯も3ヶ月前にいかれてしまったということで連絡が取れず、警察に電話し、警察犬が出るという話にまでなった。ハラダも仕事帰りに駆け付けたのだが、今から警察犬が出ようというときに母親の携帯に知らない電話番号から電話が掛かってきた。タクシーの運転手からで父親も一緒にいるという。父親の携帯は壊れていると思われたのだが、ずっと機内モードになっており、なんらかの拍子に機内モードのボタンを押してしまったが、そもそも機内モードの存在を知らず、壊れてしまったと勘違いしていたようだ。父親は散歩中に道に迷い、「このままでは戻れない」とタクシーを拾ったのだが、親戚宅の正確な住所が思い出せず、近くまではやってこられたものの、そこから先に進めなくなってしまう。そこで運転手が父親のガラケーを確認したところ、機内モードになっていることに気づき、運転手はスマホを使っていてガラケーの機内モードの戻し方はわからないため、父親のガラケーのアドレスに入っている母親の携帯番号に自身のスマホで電話したのだった。
戻ってきた父親は、警察犬が出そうになったという話を聞いて、一人「笑える」と思ったそうだが、家族としては全く笑えなかったという話である。

15個中14個終わったところで時間となったのだが、15個目の「ぶれへんなあ」は短いというので話す。ファミリーレストランがロザンなどと数組で米原に営業に行った時のこと。会場の周りには何もないため、みなゲームなどを持ち込んで楽屋の中で過ごしていたのだが、宇治原がジャケットを着て外に出ようとしたので、「どこ行くん?」と聞くと、「大谷吉継の墓、見に行ってくるわ」と答えたので、「ぶれへんなあ」と思ったという話であった。

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2019年5月27日 (月)

笑いの林(117) 「祇園ネタ」&吉本新喜劇「茂造、再会のラビリンス」2014年9月13日

2014年9月13日 よしもと祇園花月にて

午後3時30分から、よしもと祇園花月で、「祇園ネタ」と吉本新喜劇「茂造、再会のラビリンス」を観る。

「祇園ネタ」の出演者は、スーパーマラドーナ、桜 稲垣早希、チーモンチョーチュウ、ロザン、Wヤング(登場順)。

スーパーマラドーナの武智がまず自己紹介。「武智といいます。珍しい苗字ですが、武士の武に、知るの知の下に日本の日の智という字を書いてタケチと読みます」。
タケチ姓は武市半平太(瑞山、小楯)の出ている武市という字が有名だが、戸数でいうと武智という字の人の方が多いようである。
武智が相方の顔をよく見るよう客席に告げる。相方はステージの下手に向かい、端で立ち止まって、ちょくちょく立ち止まりながら上手方向へと向かう。
武智は、「こんなに小刻みに止まるとは思いませんでしたが、相方の苗字は田中といいます」と、相方の顔と苗字が平凡であることを知らせる。
田中は、前世を見ることが出来るというネタ。これは実は以前も見たことがあり、タネは知っているのだが、田中は、「そこのお父さん」と私を指名したので(お父さんじゃないんだけど)付き合うことにする。「お名前は?」と聞いてきたので、「本保弘人といいます」と答える。田中は「ホンボウさん」と言ったので、私は「ホンボです」と訂正する。スーパーマラドーナの二人は「ホンボさん、珍しい苗字ですね」と呟く。続いて田中が、「生まれた月日は?」と聞くので、「11月12日」と答える。武智は「11月12日生まれのホンボさん。これは大分絞られてきましたよ」と当たりそうな雰囲気を作る。田中が「好きな色は?」と質問してきたので、私は分かり易い色ではなく、敢えて本当に好きな色である「浅葱色(あさぎいろ)」と答える。スーパーマラドーナは二人とも「あさぎ色???」となる。私は「新選組の隊服の色です」と教える(実際は隊服ではなく、芹沢鴨が夏服として作らせた服の色である。新選組二番隊組長であった永倉新八(杉村義江)が、「あさぎ色」と書き残しているので、新選組や幕末ファンの間ではよく知られた色であるが、芹沢鴨が作られた夏服は現存していないため、当時のあさぎ色が、現在の浅葱色と同じものなのかは不明。ただし、新選組が最初の屯所を置いた壬生に伝わる話から青系の色であったことは間違いがないようである)。
田中は、「11月12日生まれで、あさぎ色が好きなホンボさん。わかりました。では、そこの女性の方、お名前を」と私の前世を言わないまま他の人に聞き始めたので、武智に頬を叩かれる。武智は「痛くない技術を使っておりますのでご安心下さい」と言うが、よみうりテレビの深夜番組「祇園笑者」に武智が出演した時に、平手打ちを食らった芸人は「痛い! 痛い!」と叫んでいたので、痛くない叩き方というものはないのだと思われる(武智は元暴走族のヘッドである)。
武智は、「あさぎ色で諦めるな」と言い、田中は「前世は新選組です」と言って、「まんまやないか!」とまた武智に平手打ちを食らう。
スーパーマラドーナの今日の出し物は、いわゆる「ぎなた読み」と言われるものを題材にしている。「ぎなた読み」とは、「弁慶がなぎなた(長刀)を持って」を「弁慶がな、ぎなたを持って」と別の場所で区切って読み間違えることである。
武智が言った「お父さんとくじ引きに来て黄色い球が出て」を、田中は「お父さん、トクジ、ビキニ着て、黄色い玉が出て」と下ネタに変えてしまったりする。

桜 稲垣早希。
今日も「関西弁でアニメ」をやる。これまでやって来たバージョンが長すぎてダレると考えたのか、今日は前回より少し短めにしてシャープさが増し、アドリブも効果的で、子ども達にも大受けであった。

チーモンチョーチュウ。東京吉本所属の漫才コンビであるが、関西でも知名度は比較的高い。以前も祇園花月には出演したことがあり、私は彼らの芸を観ている。二人とも私と同じ千葉県の出身である。
チーモンチョーチュウ・菊池がヒヨコの鳴き真似をする。細やかで上手い。チーモンチョーチュウ・白井も声真似をするのだが、ファミコンの効果音など、誰も知らない声真似をする。また、白井は地声が高いため、人の声真似をしても似ても似つかぬものになってしまう。

ロザン。
今日はロザンは、「祇園ネタ」のは本番に2回出演した後で、夜の部では「ロザンの日本向上委員会」という看板公演も行う。今日の祇園花月はロザンデーと言っても良いだろう。
ロザンというと、宇治原史規がクイズに強いことで有名であるが、漫才を面白くしているのは、全て相方である菅広文。菅広文は元々勉強も出来たがお笑い芸人志望であり、子供の頃からお笑いにも詳しかったが、宇治原は史規という名前からもわかる通り(「史」という漢字は名前に用いる場合は、「官僚」や「公務員」を表す。宇治原は両親共に公務員である)堅実な道のりを志しており、菅に誘われて芸人になったのである。ということで、お笑いに関しては宇治原は完全な引き立て役になる。
今時の子供は、「死んだらどうなるの?」と聞いてきても、「お星様になるんだよ」という程度の回答では納得しない。という話になる。今は幼い頃からパソコンを操り、インターネットで検索を行っているため、知識量が凄いということになる。菅は「死んだら、焼いて埋められるんだよ」とリアルな回答をする。「お葬式にはお坊さんが来るんだよ。お坊さんはベンツに乗っているんだよ。お坊さんはお金持ちなんだ。何故って? 非課税だからだよ」と子供に語るにはブラック過ぎる内容である。
宇治原が「俺が答えられない問題はない」と豪語し、菅が出題者になるのだが、いきなり「今、何問目?」と聞いてしまう。宇治原は「それいきなり言っても意味ない。1問目や!」と突っ込む。
その後も菅ちゃんは、「地元の公立中学校が荒れている場合、私立中学校を受験させた方が良いでしょうか?」という問題というより、相談を聞いてきたりする。
「江戸幕府を開いたのは、何川家康でしょうか? 1.織田信長、2.豊臣秀吉、3.徳」と「3.徳」しか選べない問題も出る。
菅ちゃんは「徳川家康の面積を求めなさい」という出題をする。宇治原が「わかるわけないやろ!」と突っ込むと、菅ちゃんは「あれ? 答えられない質問なかったんじゃないの?」と済まして答える。宇治原は、「じゃあ、徳川家康の体を持ってこい。開いてやぞ。そしたら面積測れるから」とぶち切れ状態になる。
菅ちゃんは更に「徳川家康の体積を求めなさい」と続け、宇治原は「湯船一杯に水を張って、徳川家康の体、そこに入れろ。溢れた水の量が徳川家康の体積や」と答える。
そうやって、変な問題と解答が続いた後で、菅ちゃんは「今、何問目?」と聞く。宇治原は「思いつきで8問目」と答えるが、菅ちゃんは客席に「そうなんですかね?」と聞いた(私は以前も同じネタを観たことがあるのでカウントしていたが、11問目であった)。

トリはWヤング。
ネタ自体は何度も観たことのあるものである。USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)をUFJ(三菱東京UFJ銀行)と言い間違えたり、子供が買って欲しいと思う遊園地のものがコンパニオンだったり(コンパニオンという言葉自体は最近では風俗関係で用いられる傾向が強いため、アミューズメント部門では余り使われない傾向にあり、レセプタントや女性クルー、女性キャストという言葉が使われる)、ジェットコースターに乗っている間に何故か向かい合わせになったりする。

吉本新喜劇「茂造、再会のラビリンス」。出演:辻本茂雄(座長)、新名徹郎、伊賀健二、平山昌雄、五十嵐サキ、島田珠代、佐藤太一郎、奥重敦史、清水啓之、やまだひろあき、吉岡友見、鮫島幸恵、チャーリー浜。
「旅館ぎをん」が舞台。奥重敦史と吉岡友見が、旅館ぎをんに泊まりに来る。対応するのは、新名徹郎。旅館の女将が五十嵐サキである。そこに最近、アルバイトで入った茂造が帰ってくる。茂造は奥重と吉岡を出迎えに行ったのだが、入れ違いになってしまったようだ。
警官の清水啓之が旅館ぎをんを尋ねてきて、「最近、この辺で、土地を買収する詐欺が流行っているのでご注意下さい」と言うが、茂造に「買収する詐欺ではなく、買収しようとする詐欺やろ」と突っ込まれる。清水はやり直しとなる。
五十嵐サキの一人娘である幸恵(ゆきえ。鮫島幸恵)は、太一郎(佐藤太一郎)と恋仲なのだが、太一郎は、資産家の伊賀健二の息子であり、伊賀健二は、やはり資産家である会社社長の娘である珠代(島田珠代)と太一郎を結婚させるつもりである。幸恵にはストーカーがいる。平山昌雄であるが、実は平山は珠代の父親であった。
そして、五十嵐サキと伊賀健二はかつて恋仲であり、二人の間に娘が生まれたら「幸恵」という名にしようと話し合っていた。その後、サキが健二の前から突如姿を消したのだが、幸恵は自分の娘なのではないかという疑問が健二の頭に浮かぶ。だとすると、幸恵と太一郎は姉弟ということになり、結婚することは出来ない……。

今日も以前観たようなストーリー展開であったが、出演者のアドリブが面白く、楽しめた。

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2019年2月20日 (水)

笑いの林(115) よしもと祇園花月 「祇園ネタ」&吉本新喜劇「借金と慰安旅行のためにがんばりまショー!」

2013年4月27日 よしもと祇園花月にて

午後3時30分より、よしもと祇園花月で、「祇園ネタ」と吉本新喜劇「借金と慰安旅行のためにがんばりまショー!」を観る。


「祇園ネタ」の出演者は、フルーツポンチ、桜 稲垣早希、COWCOW、大平サブロー、宮川大助・花子。

フルーツポンチは、亘健太郎がバンドを脱退することに決めたドラム奏者を、村上健志がそれを引き留めるバンドの後輩を演じたのだが、村上が「ドリカムやB'zみたいになりたいって言ってたじゃないですか」と言って、「ドリカムもB'zもドラムはいない」と突っ込まれる。更に村上が亘のために曲を作ったのだが、タイトルが「お荷物」で、亘が自分のことを見下していると怒るネタであった。


桜 稲垣早希。おなじみになった「桜 稲垣早希の○○の十数年後」。早希ちゃんが35歳になったスタジオジブリアニメのかつてのヒロインに扮し、ジブリアニメの登場人物を次々登場させるというネタである。


COWCOWはいつもの回文ネタ。「竹藪焼けた」に対して、多田が「パパ、竹藪焼けた、パパ」と回文にパパをつけただけの安易な作りで返してしまう。その後、多田が女性役、山田が男性役でドライブデートの話になり、今の気持ちをしりとりで表すことになるのだが、山田の「ここでキスしないか?」に多田は「帰れ!」と言ってしまう。多田と山田が浜辺で戯れる場面。女性役の多田が「追いついたらキスしてあげる」という話になるのだが、途中で多田は車に乗って逃げてしまってどうにもならないという結末を迎える。


太平サブローは、京都のタクシーの話から入る。京都のタクシーにはカラオケ装置がついており、それでサザンオールスターズの「TSUNAMI」を歌うことになったのだが、交差点で止まると周りの運転手が自分の方を見る。不審に思って運転手に尋ねると、「あ、これスピーカーで外に流しています」とのことだった。

最近はクイズ番組の司会などもしたいのだが、今は、クイズ番組の出演者は二極化していて賢いかアホかのどちらかでないと駄目で中途半端な人には仕事が回ってこないという。ロザンの宇治原史規は新聞を4紙購入していて、それを全部読んで内容を全て記憶しているそうである。サブローも真似をしてみたが、1紙読むのに3日かかり、天気予報しか覚えられなかったという。一方、アホはジミー大西クラスでないと駄目で、ジミー大西は絵画に才能を全部つぎ込んでしまったと話す。
それからお金の話になり、バブル期に明石家さんまが出演したコーヒーのギャラが1億4千万円だったとか、高倉健の「ぽっぽ屋」で駅で列車を見送る駅員役のギャラが8千万円だったとか、JRAのCMで、高倉が「馬の気持ちが分かった気がする」というセリフ一つのみの出演でギャラが2億円だったという。


宮川大助・花子。大助が6年前に脳内出血で倒れた話から始まる。花子が「脳が無いのに出血ってどういうこっちゃ」、娘が「お母さん、お父さんが無事に戻ってきたらどうしよう」と言って笑わせる。大助が休んでいる間、花子は一人で舞台に立ったが「楽だったわ」の一言。花子が内臓癌で手術し、3ヶ月休んだときは、大助も「一緒に3ヶ月休んでくれた」「吉本には大助一人で舞台に立たせてくれと頼んだが、『頼むから休んどけ』と断られた」という話になる。
それから、大助の父親が大助そっくりだという話になり、仏壇の遺影を見た後で大助を見て噴き出さない人はいないという話になる。
最後は現在、二人が住んでいる生駒山の話。リス、タヌキ、キツネなどが出るという。花子は寒いときにはキツネを首に巻いてタヌキを頭に被るというが、「そんなことあるかいな」と大助に突っ込まれる。


吉本新喜劇「借金と慰安旅行のためにがんばりまショー!」。出演は、高井俊彦、安尾信之助、太田芳信、佐藤太一郎、奥重敦史、レイチェル、いちじまだいき、島田珠代、五十嵐サキ、前田真希、前田まみ、平田健太(新人)、チャーリー浜。

吉本温泉の「旅館ぎをん」が舞台。ぎをんはオンボロ旅館で客が来ず、借金が1000万に膨らみ倒産寸前。にも関わらず、安尾信之助、レイチェル、島田珠代ら従業員は慰安旅行でどこに行くかを検討している。久しぶりに平田健太と前田まみのカップル、そしてアラブの富豪風の男(チャーリー浜)とその秘書(五十嵐サキ)が泊まりに来るが、ヤミ金屋の太田芳信と奥重敦史が借金の取り立てに来る。奥重敦史が太田芳信を殴るシーンがあるのだが、奥重のパンチが太田の鼻に実際に入ってしまったそうで、鼻をやられた太田が涙を流しながら演技する場面があった。

ぎをん主任の高井俊彦のところに、大学の同級生で今はテレビ局のディレクターをやっている佐藤太一郎がやって来る(佐藤太一郎がアフリカ系に間違えられたりするお約束のオチあり)。佐藤は旅番組のディレクターをしていて、今度、旅館ぎをんを取り上げたいという。高井は、ぎをんの名物としてショーをやっていると嘘をつく。ただ、実際にショーをやってテレビに映れば、宣伝効果抜群で客が押し寄せ、旅館も繁昌して借金が返せるのではないかという希望が膨らむ。しかし、実際のショーの出来は酷いもので……。

実はアラブの富豪風の男はチャーリー王国の国王であり、国王はショーが面白かったといって、1億クサイ(クサイはチャーリー国の通貨単位)を旅館ぎをんにプレゼントする。しかし、1億クサイは日本円に直すとわずか800円で……、というところでドタバタとなり、幕となった。

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2019年2月15日 (金)

笑いの林(114) 「小泉エリVS桜 稲垣早希 ~堺の筋の本の町の女の戦い~」

2013年4月4日 大阪・堺筋本町のテイジンホールにて

午後7時から大阪のテイジンホールで「小泉エリVS桜 稲垣早希 ~堺の筋の本の町の女の戦い~」を観る。
マジシャンの小泉エリとお笑い芸人の桜 稲垣早希がライバルとして対決する公演の第3回目。タイトルはテイジンホールの目の前にある大阪市営地下鉄堺筋本町(別名:船場西)駅に由来する。


新社会人をイメージしたスーツ姿で二人が登場することが告げられる。まずは早希ちゃん。まだ売れる前の5年前に、あるドラマにエキストラとして出演するために購入したというグレーのスーツである。シャツは濃い水色である。
続いてエリさん登場。正確にいうとスーツではなく礼服で10年前の法事の時に買ったという。エリさんは「南無阿弥陀仏」と唱える。
エリさんはマジシャンの娘で大学在学中にマジシャンとしてデビューしており、また早希ちゃんは吉本に入る前はフリーターをしながら大阪の小さな芸能事務所を転々としていたので二人とも普通の会社でスーツを着て働いたことはない。早希ちゃんは高校卒業の際に就職担当の教師に「女優になりたい」と言い続けて匙を投げられたことがある。彼女はOLにはなれないタイプなので、芸能人になることが出来てラッキーだったと思う。

まずはプロフィール対決だが、お互い嘘ばかり。早希ちゃんはバストサイズを誤魔化すし(早希ちゃんは胸が小さく、自虐ネタとして使うことがある。ずばり「貧乳」という名のネタもある)、ミス愛染娘の合格率が円グラフでは3%と書かれているのだが、下の方には「合格率0.03%と思いっきり嘘が書いてあり、早希ちゃんも0.03%と主張する(ミス愛染娘は複数の女性が選ばれるのだが、その中でも1位は選出されており、早希ちゃんは1位は逃している。1位のみをミス愛染娘という場合があるので注意が必要である)。そして時代劇「剣客商売」に女優として出演したと語る(これは本当だが、出演時間はトータルでも5分に満たない。なお「剣客商売」は現在はDVDで観ることが出来る。)。
エリさん。自分は小泉純一郎元首相の娘だと言い(実際は小泉純一郞似のマジシャン横木ジョージの娘である)、ミス京都審査員特別賞を受賞しているという(これは本当)。その際の水着審査の写真も舞台後方のスクリーンに映されるが、胸の膨らみが乏しいにも関わらず「胸の谷間」を評価されたと言い張る。また「新・科捜研の女」に出演。最初はマジシャンの手役だったのだが、現場で監督に出演を勧められ、役を貰って出たという。またかつてコンビを組んでおり、「さんまのまんま」に出演したこともあるという(当時の写真がスクリーンに映されるが、その頃のエリさんは本当に美人系である。なぜ今、こうなってしまったのかがわからない)。

プロフィール対決はエリさんの勝利。なお、暗転後、衣装をチェンジして出てきた際にエリさんが「第1ラウンドは私が勝ったので有利です」と言ったのは流れから言ってプロフィール対決に勝利したことだとわかるのだが、早希ちゃんは勘違いしたようで、「小泉エリVS桜 稲垣早希」が3回目で、第1回はエリさんの勝利、第2回が早希ちゃんの勝利であることから「第2ラウンドは私が勝ちました」と発言。エリさんがそうではないと言うが早希ちゃんは理解出来ず、おそらく会場内で早希ちゃんだけが勘違いしているという妙な空間が出来上がる。

ここで司会者が紹介される。早希ちゃん出演の舞台では場、ザ・プラン9のヤナギブソンが司会を務めることが多いのだが、今回もやはりヤナギブソンの司会であった。

第2ラウンドのゲームコーナー。まず、「剣玉で大皿に乗せる」という簡単な課題が出されるのだが、エリさんはミス。早希ちゃんは球を大きく振り上げたが大皿に乗せて成功した。

次からのゲームは早希ちゃんの方が簡単で、エリさんの方が難しいという明らかに贔屓ありのものが続く。早希ちゃんが「1m先のゴミ箱にゴミを入れる」であるのに対し、エリさんは「ブーメランキャッチ」という初めてやる人はまず成功不可能な課題が課されるという具合である。

二人とも天然キャラということで、テストも出る。エリさんは「リンゴを漢字で書く」というもの。林檎という字は書くのが難しいとされる漢字の中でも出題率が高く、テレビで「ふぞろいの林檎たち」をやっていた頃には、ある企業が「リンゴを漢字で書け」という出題をしたところ全員が正解したという話が残っており、比較的簡単な出題なのだが、エリさんは林檎の「檎」と車偏に倫の右側という妙な感じを書いてしまいアウトとなるちなみに早希ちゃんは椎名林檎が好きなので「林檎」は書けるらしい。

早希ちゃんには、「虎を英語で書きなさい」という超ラッキー問題が出されたのだが、早希ちゃんは問題の意味自体が分からないようで、「TORA」と書いて不正解。おまけに最初は「TOPA」と書いて書き直したらしい。ヤナギブソンが「阪神?」と聞くと早希ちゃんは「タイガース?」と答えるが、TIGERが虎だと最後まで理解出来ていないようであった。

最後はエリさんがエリさんがマシュマロキャッチに失敗。早希ちゃんもヤナギブソンがトスしたゴムボールをプラスチックバットで打ってホームランにするという課題に空振りで失敗となった。
このラウンドは早希ちゃんが勝利した。

VTRを使っての絵画しりとり対決。それぞれ絵を描いてそれが何かをあて、語尾を頭文字とした絵を描いてリレーしていくというもの。早希ちゃんは画は得意である。ただ、早希ちゃんは発想が他の人と違うため(芸人としてこれはいいことなのだが)普通の人なら選ばないものを絵に描いてしまう。一方、エリさんは、キリンの絵を描いたのに首が長くないなど画は得意ではないようだ。


男性ゲストを招いての第3ラウンド。早希ちゃんは、R-1ぐらんぷりの常連で、前回では優勝こそ三浦マイルドに譲ったものの、見事準優勝に輝いたヒューマン中村を呼ぶ。早希ちゃんによるとヒューマン中村を選んだ理由は同じピン芸人だからというだけのようで、しかも二人は初対面らしく、ヒューマン中村は「まだ早希ちゃんと目を合わせていない」と語る。

エリさんは、ヤナギブソンと同じザ・プラン9のメンバーでR-1ぐらんぷり優勝経験もある浅越ゴエを呼ぶ。

ヒューマン中村はフリップ芸を披露したが、「稲垣早希を地名風にすると」という題で、「私が『どうせ稲垣崎』とかだろう」と思っていたら、漢字が違うだけの「稲ヶ木崎」であった。なんのひねりもないじゃないか。「エリさんを敵風にすると」という題に私は「コイズミエルじゃないか」と思ったら、本当に「コイズミエル」であった。ヒューマン中村、今日は不調のようである。他に小泉エリを小物に見せるということで、「長州小力、小石田純一、小泉エリ」と併記するネタを披露した。


二人一組になってクイズに答える。二人一組で使う机の間に仕切りがあり、パートナーの答えは分からないようになっている。まずは、「敵ばかりで仲間がいない状態。○○□□」。答えは当然「四面楚歌」である。「楚」の字は滅多に使わないのでひらがなでもOKということになる。○○の部分をヒューマン中村と浅越ゴエは「四面」と当てるが、□□の部分を担当した女性陣は、エリさんは「孤立」、早希ちゃんは「滅亡」と書いて不正解。

次は、「国境の○○を抜けると□□であった」という川端康成の小説『雪国』の冒頭を当てる問題。『雪国』の冒頭であることは当然伏せられている。正解は勿論、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」であるが、男性陣はともに「長い」と飛ばして「トンネル」だけで不正解。早希ちゃんは「家賃」と意味不明の答え。エリさんも知らないようで、「彦星」と解答。しかも織姫か彦星で迷ったというなんでそうなるのかよく分からないものであったが、夢があるということでエリさんチームの勝ちとなった。

ブルース・リーの名言、「Don't ○○.□□」に、小泉エリは京都外国語大学卒なの有利だと言う。答えは「Don't think.feel」で、浅越ゴエは「think」を当てたが、ヒューマン中村は「feel」と書いてしまう。
女性二人は互いに罵り合っていたが、共に「me.」と書いてしまっており、客席の笑いを誘う。

続いて、誰が書いたかもわからず、歌詞もなく、聞いたこともないメロディーの曲を二人でデュエットするというゲームを行う。即興で歌を作るのが趣味という早希ちゃん有利の問題である。

ヒューマン、稲垣組からスタート。ヒューマン中村が「午前2時、バーからの帰り道」、早希ちゃん「あなたいつも同じ服」、ヒューマン中村「これが勝負服なのさ」、早希ちゃん「あたしデニム」は嫌いなの」、ヒューマン中村「俺はお前の事が好きなのさ」、早希ちゃん「あたしあなたのことは嫌いなの。あの人が好きなの」
大まかであるがこうした内容の歌であった。

浅越ゴエ、小泉エリ組は、浅越ゴエ「あなたを残してこの部屋を出るわ」という女歌風の出だしだったが、このままでは女二人の歌になってしまうので、エリさんが「あのとき、言いたかったの、うん」と女に戻し、その後は、浅越ゴエが「エリー、エリー」と相手の名前を呼び、エリさんも「ゴエ、ゴエ」と相手の名前を叫ぶという意味不明の展開になってしまった。


ブログ対決。互いのブログを更新し、その出来を競うというもの。ブログ更新の合間は溶暗し、絵画しりとりゲームの続きが流される。

ヤナギブソンが客席の拍手の大きさで決めようというが、マジシャンで現在は準レギュラー2本のエリさんよりも、「ロケみつザワールド」の看板で、CMにも出演し、レギュラーも多く、準レギュラーもある早希ちゃんの方がどうしても人気が高くなるのは当たり前なので、エリさんは反対。しかし、結局、拍手の大きさで早希ちゃんの勝利となった。


演技対決。有名ドラマのシーンを流し、実際とは違うセリフを即興で言うというもの。最初は韓国ドラマ「冬のソナタ」。早希ちゃんは流石の頭の回転の速さを見せ、ペ・ヨンジュンの「無理だよ」という最後のセリフから逆算して、「好きだから結婚して下さい」というセリフを作って、客席を笑わせた。

次は「ごくせん」。成宮博貴演じる生徒とヤンクミこと山口久美子を演じる仲間由紀恵の口論の場面。成宮博貴演じる高校生が「ホスト」というセリフを口にすることから、縛りが多くなり、二人とも半端な出来になってしまった。

最後は、「警部補・古畑任三郎」より堺正章演じる歌舞伎役者が犯人の回。時系列的にいうと古畑任三郎シリーズ最初の事件であり、三谷幸喜が最初に書いた古畑作品で、田村正和がこの脚本を読んで出演を決めたという回である(放送時は第2話として流された、第1話の犯人役は三谷幸喜が大ファンだという中森明菜であった)。
堺正章の「3時か、良い頃合いだね」という深夜の3時を、昼の3時に入れ替えた早希ちゃんが「おやつどうですか」とセリフを挟むという頭のキレの良さを見せて勝利した。早希ちゃんは知識には乏しいけれど、こうした課題には本当に聡い。世の中には普通の人が当たり前に出来ることが出来ないのに、常人が出来ないことをさらりとやってしまう人がいる。早希ちゃんはそのタイプだろう。
ヤナギブソンにもやって欲しいという二人からの要望を受けて、ヤナギブソンも古畑に挑戦するが、「4時ですよね」と言って全く受けず、自分から下手袖に退場してしまった。


クイズ罰ゲームコーナー。クイズに答え、答えられなかった方は罰ゲームを受けるというもの。事情により罰ゲームの内容は書けない(エリさんも書かないよう客席に懇願していた)。

世界で初めて宇宙を飛んだ宇宙飛行士、ソ連のガガーリンの名言は、という問いには時間はかかったもののエリさんが「地球は青かった」と答えて正解。
地上デジタル放送の発信のために建てられた建物は? との問いには早希ちゃんが「スカイツリー」と答えて正解(東京が入っていないがよしとされたようだ)。早希ちゃんは最近、あるクイズ番組で同じ問題が出たと言っていた。

世界三大珍味の問いに、エリさんがフライングで手を挙げ、全てを出そうとするが、フォアグラとキャビアしか出ない。早希ちゃんがトリュフと言って、早希ちゃんの正解となる。

「敵は本能寺にあり」と言ったのは誰か? という問いにエリさんは「織田信長」と答えてヤナギブソンに呆れられるが、早希ちゃんも歴史は苦手なので「徳川家康」と知っている戦国武将を言っただけ。エリさんは、「豊臣秀吉」とまた変な答えをしたが、続けざまに「明智光秀」と言ってようやく正解する。

「七福神の中で唯一の女性は?」という問い(答えは勿論、弁財天、弁天様)には二人とも「??」状態で、早希ちゃんが「もう一度問題を言って下さい」と言ったため、ヤナギブソンは正解が出ないと判断。二人が代表作としている「旅」が答えの問題に変える。「可愛い子には何をさせろ」に、早希ちゃんが「旅」と答えて正解。

最終結果は早希ちゃんの勝利となった。

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2019年2月12日 (火)

笑いの林(113) よしもと祇園花月 「祇園ネタ」&吉本新喜劇「彼は妹に恋をする!?」2012年12月25日

2012年12月25日 よしもと祇園花月にて

午後3時30分から、よしもと祇園花月で、「祇園ネタ」と吉本新喜劇「彼は妹に恋をする!?」を観る。


「祇園ネタ」の出演者は、銀シャリ、桜 稲垣早希、ファミリーレストラン、まるむし商店、ザ・ぼんち。


銀シャリは、鰻和弘(うなぎ・かずひろ)の苗字が珍しいという話になる。鰻という苗字の人は全国に6人しかおらず、そのうち4人を鰻和弘の家族が占めているということで、相方の橋本直が「後の二人とはどういう繋がりなんでしょう。というより何で全員家族じゃないの?」と突っ込む。
鰻という漢字を読んで貰えず、病院の受付で、「まむじさーん」と呼ばれたりするという(ちなみに鰻の関西では「まむし」と呼ばれることがある)、その他にも「魚さーん」と偏だけで呼ばれるといい、「『サザエさん』の家族は全員こないなくなる」と橋本は言う。

テニスのスマッシュの時の掛け声が格好良いという話になり、鰻がスマッシュをするが、ボールをトスしてから「俺のこの熱いボールを受けてみろ。行くぞ!」と言って、橋本に「長すぎる。その間にボール落ちてる」と突っ込まれた。


桜 稲垣早希。演目は「おねえさんといっしょ」。セリフが飛んだところがあったが、何とか上手くごまかす。


ファミリーレストラン。
「滋賀県住みます芸人」ということで、原田良也が「滋賀を有名にする曲を作ろう」と提案し、滋賀県出身の有名シンガーであるTMレボリューションの曲の替え歌をしようと提案する。だが「体を夏にして過激で最高」を「琵琶湖を空にして、小麦粉埋めよう」という意味不明の歌詞になってしまう。
その他、「琵琶湖わんわん王国」の歌を歌って、相方の下林朋央に「もうつぶれたわ」と突っ込まれる。原田は更に、びわ湖温泉ホテル紅葉の歌を歌って、下林に「来年の1月で閉鎖や」と再度突っ込まれる。
その他、滋賀県の特徴として、「コンビニの駐車場滅茶苦茶広い」。「平和堂(滋賀県各地にあるスーパー)滅茶苦茶でかい」などと歌う。


まるむし商店。
おなじみのしりとりネタ。
東村雅夫が「からす」で始めたしりとりを、磯辺公彦が語尾が「す」になるように返すとうわざである。「すす」、「スリッパ」、「パンパース」などとやり取りが続き、磯辺は返す度に「すんません」と言う。テンダラー・浜本に言わせるとこれが可愛いらしい。東村が客席に「何かありませんか?」と聞いてきたので、「スコットランド」と私が言うと、磯辺は「ドス」と返した。


ザ・ぼんち。
里見まさとが、「18から漫才を始めて、考えてみれば今年で還暦」というと、おさむは、「君は考えんと年を取らんのかいな」と突っ込まれる。この「君は考えんと」ネタは何度か繰り返された。
まさとが、「年を取ると、トイレが近くなる」と言うと、おさむは「いや、去年、リフォームして部屋からトイレまで遠くなった」と別の「遠くなった」で返してぐちゃぐちゃになった。


吉本新喜劇「彼は妹に恋をする!?」。出演は、清水けんじ、内場勝則、中田はじめ、安尾信乃助、高井俊彦、大島和久、森田展義、太田芳伸、いちじまだいき、前田真希、井上安世、桑原和男。

花月ラーメンが舞台。店長の清水けんじの下の妹である安世は、だいきとの結婚を考えているが、だいきの母親である桑原和子(桑原和男)は、大金持ちである桑原家の跡取りとラーメン屋の娘では釣り合いが取れないと結婚には消極的である。

けんじの上の妹である前田真希は、「女優になる」と言って、けんじと喧嘩をして家を飛び出したまま何年も戻っていない。そんな真希が妊娠して帰ってくる。女優を諦めて同棲相手と結婚を考えたが、相手が突然蒸発してしまい、行き場がなくて戻ってきたのだ。妊娠しているとなると安世の結婚に響くということで、花月ラーメンの隣でクリーニング店を営む高井俊彦と真希を結婚させよう、妊娠して出っ張った腹は、太ったということにしようと強引に話を進め、高井俊彦も結婚に乗り気になる。

吉本不動産の森田展義がやって来て、グルメに力を入れてチェーン店を出したいので花月ラーメンのレシピを提供して欲しいと頼むが、けんじは断る。

その後、大島和久が花月ラーメンにやって来る。大島は真希と同棲し、妊娠させた相手だった。
大島は、200万の借金があると言い、真希に迷惑をかけたくないために消えたのだという。だが、その後ろには吉本不動産の企みがあった。

稽古期間が極端に短いため、毎回のようにミスのある吉本新喜劇であるが、今日は初日でありながら大過なく終えることが出来た。

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2019年2月 5日 (火)

笑いの林(112) よしもと祇園花月 「祇園ネタ」&吉本新喜劇「生きるために頑張りましょう」2012年4月16日

2012年4月16日 よしもと祇園花月にて

午後3時30分から、よしもと祇園花月で「祇園ネタ」と吉本新喜劇「生きるために頑張りましょう」を観る。
「祇園ネタ」の出演者は、モンスターエンジン、桜 稲垣早希、2丁拳銃、海原やすよ ともこ、桂三枝。


モンスターエンジンは、子供が自転車に乗る訓練をするのだが、西森洋一演じる子供がやたらとおっさん臭いというネタであった。


桜 稲垣早希。シンクロ率のネタ。「早朝」と「みのもんた」のシンクロ率は30%。朝からみのもんたは暑苦しい、ずばっと言われたくないですと言ったようなネタが続く。


2丁拳銃は、まず、手術を嫌がる子供を勇気づけるために小堀裕之がやって来るのだが、小堀が演じるのがサッカー「関係者」だったり、同じ患者だったり、主治医だったりと、とても勇気づけられるような相手ではない。
続いて、「適切です」というネタ。川谷修士の振った「風邪」については、小堀が37.5℃で「うどん」、38.5℃で「おかゆ」、39.5℃で「ゼリー」と答え、40.5%で「うどん、おかゆ、ゼリー戻す」だったりする。


海原やすよ ともこは、上方漫才大賞を受賞したということで、まず客席から「おめでとう」と声が掛かる。やるのはいつもの東京と大阪の比較ネタ。東京人は大阪人に比べると声が小さくて上品という。やすよの「大阪は東京の人からは怖いと思われているが」というフリに、ともこ「その通りです」と答えてしまったりする。


桂三枝は、大阪人は面白いという話から入る。なんばから梅田に向かう地下鉄御堂筋線に乗ったときに、マスクと帽子をかぶっていたら誰も三枝だと気付かなかったという話をし、誰からも気付かれないのも嫌なのでたまにマスクを外したりしていたという。本町駅でおっさんが隣の席に座ったのだが、おっさんが週刊誌を持っており、「立川談志最後の言葉」などという見出しのついた記事を読んでいて、端に三枝の写真も載っていたのでのぞき込んでいたところ、おっさんい、「おい!」と言われ、喧嘩を売られるのかと思ったら、「めくっていいか?」と聞かれたという。

名古屋ではカラオケ付きのタクシーに乗ったという話をし、天童よしみの「珍島物語」を歌ったところ、隣に来る自動車やバイクの運転手が皆こちらを見る。タクシーの運転手に聞いたら、「歌をスピーカーで外に流しています」とのことだった。
同窓会に呼ばれたところ、女性は元気だが、男性はやたらと老けていて嫌だったという話を最後にする。



吉本新喜劇「生きるために頑張りましょう」。出演:清水けんじ、吉田ヒロ、帯谷孝史、中條健一、村上斉範、吉田裕、安井まさじ、レイチェル、前田真希、金原早苗、大端絵里香、末成由実。

祇園旅館の清水けんじは、亡くなった祖母(末成由美)の残した遺産を相続して遊び暮らしている。しかし、けんじのもとに祖母がやって来て、けんじがまもなく死ぬことを伝える。善行をすれば生きながらえることを知ったけんじは懸命に働き始めるが、残りの生命値を表すインガスという数値は上がらない。そんな中、隣町で強盗事件が起こり、犯人がこの町に逃げているらしいという知らせが入る。強盗は、けんじの彼女である金原早苗が持っていたのと同じ柄の紙袋に奪った現金を入れており、金原早苗とぶつかった時に紙袋が入れ替わる。

強盗は清水けんじの妹で共に祇園旅館を経営している前田真希を人質に取り、現金を奪おうとするが、前田真希は刺されて、死んでしまう。清水けんじは前田真希の代わりに自分の命を捨てることを決意、祖母を通して神様にその意志を伝える。すると、それが最高の善行と見なされて、兄妹共に命が助かるという話であった。

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