カテゴリー「ジャズ」の10件の記事

2018年4月11日 (水)

楽興の時(21) 「テラの音」 at 浄慶寺 Vol.21 ~2つの楽器が奏でるJazzyな夜~

2018年4月6日 京都市中京区の真宗大谷派浄慶寺にて

午後7時から、御幸町通竹屋町にある真宗大谷派浄慶(じょうきょう)寺で、「テラの音(ね)」 Vol.21 ~2つの楽器が奏でる Jazzyな夜~を聴く。
お寺でコンサートを聴くという企画「テラの音」。クラシックの室内楽を行う場合が多いが、今回は久しぶりにジャズの演奏が行われる。

出演は、尾崎薫(男性。ダブルベース)と野間由起(ピアノ)の二人。浄慶寺にはグランドピアノは入らないので、ローランドのキーボードを用いる。

尾崎薫はピアノ教室を営んでいる家に生まれ、幼少時よりピアノを習うが、高校時代にベースに転向。「題名のない音楽会」に出演したこともあるという。現在は関西を中心に活躍している。
野間由起は甲陽音楽学院クラシックピアノコースを卒業。在学中より英国ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンスでバレエピアニスト及びグレード試験の伴奏、ミュージカルや合唱団の伴奏などを行い、専門学校や音楽教室のピアノ講師としても活躍している。

曲目は、ビリー・ジョエルの「素顔のままで」、ドビュッシーの「月の光」、尾崎薫の「機械仕掛けの神殿」、尾崎薫の「光」、野間由起の「猫ハウス」、松任谷由実の「春よ、こい」、グローバー・ワシントンJrの「メイク・ミー・ア・メモリー」、リズ・ライトの「ブルーローズ」、尾崎薫の「浮島」、ショパンのノクターン第2番、尾崎薫の「朽ち果てた祠」、小椋佳の「愛燦燦」

尾崎作曲による曲は不思議なタイトルが付いており、尾崎はその由来を語るが、タイトルと曲の内容はそれほどマッチしていないようにも思える。「機械仕掛けの神殿」は3拍子と4拍子の変拍子である。
全体に8分の6拍子の曲が多い。ショパンのノクターン第2番は元から8分の6拍子だが、野間由起の「猫ハウス」も8分の6拍子で書かれており、「愛燦燦」も8分の6拍子と4拍子の変拍子でアレンジされている。

野間由起が元々はクラシックピアノをやっていたということもあり、演奏もクラシック的な要素が強い。技術面で卓越しているというわけではないが、家庭的な温かい音楽性を持ち味とする二人であった。

アンコールは見岳章の「川の流れのように」。美空ひばりの歌のドラマ性とはまた違った趣がある。


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2018年3月 6日 (火)

コンサートの記(353) 龍角散Presents レナード・バーンスタイン生誕100周年記念 パーヴォ・ヤルヴィ&N響 「ウエスト・サイド・ストーリー」(演奏会形式)~シンフォニー・コンサート版~

2018年3月4日 東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールにて

午後3時から、渋谷のBunkamuraオーチャードホールで、龍角散Presents レナード・バーンスタイン生誕100周年記念 パーヴォ・ヤルヴィ&N響 「ウエスト・サイド・ストーリー」(演奏会形式)~シンフォニー・コンサート版を聴く。レナード・バーンスタインの弟子であり、現在NHK交響楽団首席指揮者の座にあるパーヴォ・ヤルヴィが師の代表作を取り上げる。

龍角散Presentsということで、入場者には龍角散ダイレクトのサンプルが無料配布された。

1957年に初演された「ウエスト・サイド・ストーリー」。まさに怪物級のミュージカルである。ミュージカルは一つでも名ナンバーがあれば成功作なのだが、「ウエスト・サイド・ストーリー」の場合は名曲が「これでもかこれでもか」とばかりに連なり、「全てが有名曲」といっても過言でないほどの水準に達している。とにかく世界的にヒットしたということに関していえば20世紀が生んだ舞台作品の最右翼に位置しており、超ドレッドノート級傑作である。

出演は、ジュリア・ブロック(マリア)、ライアン・シルヴァーマン(トニー)、アマンダ・リン・ボトムズ(アニタ)、ティモシー・マクデヴィット(リフ)、ケリー・マークグラフ(ベルナルド)、ザカリー・ジェイムズ(アクション)、アビゲイル・サントス・ヴィラロボス(A-ガール)、竹下みず穂(ロザリア)、菊地美奈(フランシスカ)、田村由貴絵(コンスエーロ)、平山トオル(ディーゼル/スノー・ボーイ/ビッグ・ディール)、岡本泰寛(ベビー・ジョン)、柴山秀明(A-ラブ)。東京オペラシンガーズ(ジェッツ&シャークス)、新国立歌劇場合唱団(ガールズ)

今日のNHK交響楽団はチェロ首席奏者の藤森亮一がステージ前方に来るアメリカ式の現代配置を基調とした布陣である。コンサートマスターは客演のヴェスコ・エシュケナージ。N響はステージ後方に陣取り、舞台前方に歌手が出てきて歌ったりちょっとした演技をしたりする。

久しぶりとなるオーチャードホール。中に入るのは2度目だが、実はここでコンサートを聴くのは初めて。前回は「カタクリ家の幸福」という映画の完成披露試写会で訪れている。忌野清志郎が「昨日」というタイトルのどこかで聴いたことがあるような曲をギターで弾き語りしていた。

オーチャードホールの音の評判は良くないが、今日聴いた2階席4列目には残響は少なめだが素直な音が飛んできていた。ステージは遠目だが思っていたほど悪くはない。

第1部が60分、第2部が35分という上演時間。合間に30分の休憩がある。

N響は音には威力があるが、余り慣れていないアメリカものということもあり、ジャジーな場面では金管などに硬さが見られる。パーヴォは打楽器出身であるためリズム感は抜群のはずなのだが、N響からノリを思うままに引き出せていないようにも感じられる。
一方でリリカルな音楽では弦の艶やかな音色が生き、歌も秀逸で、万全に近い出来を示していた。パーヴォの棒もやはり上手い。

歌手陣の大半はクラシック畑出身。トニー役のライアン・シルヴァーマンはブロードウェイを活躍の主舞台としており、三役で出演の平山トオルもミュージカル出身だが、他は純然たるクラシックの歌手かミュージカルにも出たことがあるクラシック歌手である。バーンスタイン自身がドイツ・グラモフォンにレコーディングした「ウエスト・サイド・ストーリー」に聴かれるように、クラシックの歌手が歌った場合は声が肥大化してしまって余り良い結果が出ないのだが、今回は歌手達は健闘した方だと思う。ただジェッツやシャークスが集団で出てきて歌う時は、ギャングなのに首を振って音楽を聴いているだけでそれらしさが出ず、違和感がある。かといってクラシックの歌手達が踊れるはずもなく、粋なパフォーマンスを繰り広げるというわけにもいかないのでどうしようもない。そういう上演なのだと思うしかない。

コンサート上演を前提にしたものであり、ストーリーは飛び飛びになっているが、それでもラストに感動していまうのは音楽の力ゆえあろう。

残念ながらBunkamuraオーチャードホールは渋谷のど真ん中にあり、JR渋谷駅に向かうためには道玄坂の人混みを突っ切る必要がある。コンサートの余韻に浸れる環境にはない。出来ることなら別の会場で、パーヴォ指揮の「ウエスト・サイド・ストーリー」を聴いてみたい。



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2016年2月11日 (木)

ジョン・コルトレーン 「My Favorite Things」

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2016年1月14日 (木)

楽興の時(7) 「テラの音」vol.12 “New Year JAZZ Night”

2016年1月8日 京都市中京区御幸町通竹屋町下ル真宗大谷派浄慶寺にて

午後7時から、中京区御幸町通竹屋町下ルにある真宗大谷派浄慶寺で、「テラの音」vol.12 “New Year JAZZ Night”を聴く。
寺院で音楽を聴くという企画である「テラの音」。これまでも何回かFacebookを通してお誘いがあったのだが、いずれも先約があって行けなかった。そのため、「テラの音」を聴くのは今回が初めてになる。無料コンサートであるが、志納はある。

クラシックの演奏が多い「テラの音」だが、今回はジャズのコンサート。秦乃里子のヴォーカルと鷲尾一夫のアコースティックギターによるデュオである。

浄慶寺に行くのは初めてなので、早めに家を出るが、例によって開演よりも1時間以上早く着いてしまったために、周囲を散歩して回る。京都御苑の南側に当たる場所であり、町割りが碁盤の目(正確に書くとこの辺りは豊臣秀吉による京都改造が行われており、縦の通りが増えたため短冊状の町割りになっている)になっているが、観光名所になりそうなところは革堂ぐらいしかないため、どこにもよらずにただひたすら散歩する。京都の中心部は町を歩いているだけでも楽しい。

門が開いているのを確認したので、一番乗りで入るが、念珠を手にしていたため、住職から「ひょっとしてお寺さんですか?(お坊さんですか? という意味)」と聞かれる(浄土真宗の僧侶は有髪といって、一般人と変わらない髪型をしているため、一目見て僧侶なのかそうでないのかはわからない。浄慶寺のご住職は剃髪されていたが)。

浄慶寺の本堂でコンサートは行われる。なお、「テラの音」の主催者の一人である牧野貴佐栄(まきの・きさえ。ヤマハ音楽教室講師)がオープニングの挨拶を行い、「ダニー・ボーイ」と「You raize me up」ではヴァイオリン演奏として加わった。
曲目は、「私の青空」、「リンゴの木の下で」、「On the Sunny side of the Street」、「ステラ・バイ・スターライト(星影のステラ)」(鷲尾一夫によるギターソロ)、「サマー・サンバ」、「But Beautiful」、「ダニー・ボーイ」、「You raise me up」、「I Can't Give You Anythihg But Love,Baby」ほか。アンコールとして「テネシーワルツ」が歌われた。

秦乃里子は、普段はピアノの弾き語りをしているようだが、お寺にはピアノがないため今日はヴォーカルとマラカスのみを担当する。

ジャズは良く聴いてはいるが、クラシックほどには詳しくないため、判断したり発見したりすることは難しいのだが、しっかりした歌とギターであったように思う。ヴァイオリンはやはり残響のある場所でないとかさついて聞こえるようだ。


二部構成であり、一部と二部の間に、浄慶寺の中島住職による法話がある。住職はテレビ番組「ぶっちゃけ寺」の初期の頃に出演したことがあるそうで、「ぶっちゃけ寺」が深夜放送であった頃は、テレビ局側もまだ僧侶の話を良く聞いて放送してくれたそうだが、ゴールデン枠に移ってからはバラエティ色重視で肝心の仏教的内容は受けの良いところしか放送してくれなくなったそうである。
また「愛」について語り、仏教では「愛」は「貪愛(とんあい)」といって余り良いものとはされておらず(このことは私がアトリエ劇研で上演した「生まれ変わるとしたら」にも出てくる。仏教の初歩的な知識として知られていることである)、執着心として見なされるのだが、釈迦が愛を持っていなかったかというとそういうわけでもないという。
 
仏教というと葬式仏教のイメージが現代では強いのだが、インドでは葬式を行うのはそれ専門の職の人であり、僧侶が葬式に携わることはないという。インドにおける輪廻転生は人間は死んだらすぐ別のものに生まれ変わるのだそうで、仏陀はそういう輪廻転生から逃れるための浄土をお作りになったのだが、仏陀自身は浄土が死後の世界のことだとは語っていないそうで、死んだらすぐ生まれ変わるという思想の強いインドで仏教が廃れた理由は浄土といわれても上手くイメージ出来なかったかららしい。一方で、日本では浄土の思想は日本人の考え方にマッチしたため、よく広まり、死への旅立ちが仏教と繋がって、葬式といえば仏教というようになっていったようである。ただ仏教の本質は「死」ではなく「どうすれば良く生きられるのか」を問うことにある。
 
仏教には自力と他力があり、密教系が自力、念仏系が他力である。往生するよう努力するのが自力であるが、みんながイチローのような名選手になれるわけではない。プロ野球には入れたがそれだけの人、プロ野球に入ることが出来なかった人、野球自体が得意でなかった人もいる。そういう人は自力では救われないが、他力という考えがあってちゃんと救われるのだという。

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2015年9月29日 (火)

フランク・シナトラ 「Fly Me To The Moon」

「新世紀エヴァンゲリオン」(舞台は2015年という設定です)のエンディングテーマとしても知られるジャズスタンダードナンバー「Fly Me To The Moon」。フランク・シナトラのヴォーカルでどうぞ。

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2015年4月 9日 (木)

ビル・エヴァンス(ピアノ・ソロ) 「ダニー・ボーイ(ロンドンデリーの歌)」

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2014年10月 4日 (土)

コンサートの記(154) グレン・ミラー・オーケストラ2014大阪公演

2014年9月22日 大阪・中之島のフェスティバルホールにて

午後6時から、大阪・中之島のフェスティバルホールで、グレン・ミラー・オーケストラの来日演奏会を聴く。グレン・ミラー・オーケストラ初来日から50年目に当たることを記念しての日本ツアーの大阪公演である。今回の日本ツアーはかなり大規模なもので、グレン・ミラー・オーケストラのメンバーは約1ヶ月に渡って日本に滞在する。

ジャズのビッグバンドというのは、リーダーが引退したり死去したりすると解散となるのが普通だが、グレン・ミラー・オーケストラは、グレン・ミラーの死去から半世紀以上が過ぎたのに、今なお世界最高のジャズ・ビッグバンドとして活動を続いているという稀有な例である。過去の在籍者に映画音楽作曲の大家であるヘンリー・マンシーニもいる。

グレン・ミラー・オーケストラの代表曲には有名なものが多く、「ムーンライト・セレナーデ」や「イン・ザ・ムード」、「茶色の小瓶」などのメロディーは日本人なら耳にしたことのない人はいないと断言してもいいほど有名である。映画やテレビなどで盛んに使われている上に、飲食店や病院のBGMなどとしてありとあらゆるところで流れているため、避けて通ることの方が困難だとも言える。

ジャズの場合は、「テイクファイブ」などの例外はあるが、基本的に合わせやすいように4拍子で作られているため、多少編成が大きくても指揮者は必要ないのだが、ミュージックディレクターのニック・フィルシャーが指揮者を務める。フィルシャーはメインヴォーカルと司会も担当する。フィルシャーはピアノが専門で、音楽学部でピアノの音楽学士号も得ているが、弾き振りではなく、専門のピアニストを置いての演奏である。

グレン・ミラー・オーケストラの演奏曲目はチラシの束の中の1枚として無料で配布されており、お金を出さなくても何が演奏されるのか事前にわかるようになっている。グレン・ミラー・オーケストラが好きな人のために有料パンフレットも作られているが、500円という良心的な価格である。

プログラムは、オープニングテーマ「ムーンライト・セレナーデ」、「アメリカン・パトロール」、「真珠の首飾り」、「セレナーデ・イン・ブルー」、「タキシード・ジャンクション」、「キング・ポーター・ストンプ」、「ザ・レディー・イズ・ア・トランプ」、「ジャスト・イマジン」、「ペンシルバニア6-5000」、「ビギン・ザ・ビギン」、「グレン・アイランド・スペシャル」、「バークリー・スクエアのナイチンゲール」、「サムシング・ガッタ・ギヴ」、「林檎の木の下で」、「チャタヌーガ・チュー・チュー」、約10分という異様に短い休憩を挟んで、「ナイト・トレイン」、「茶色の小瓶」、「アット・ラスト」、「ワン・オクロック・ジャンプ」、「ペニーズ・フロム・ヘブン」、「アイ・ウォント・ダンス」、「スターダスト」、「カラマズーの娘」、「レッツ・バブ・アナザー・カップ・オブ・コーヒー」、「イン・ザ・ムード」、クロージングテーマ「ムーンライト・セレナーデ」。「ムーンライト・セレナーデ」はグレン・ミラー・オーケストラのテーマ曲ではあるが、2回演奏される上に、メンバーが合唱としてステージ前方に出てきて歌う際はヴォーカル・グループ「ムーンライト・セレネーダーズ」を名乗るなど、グレン・ミラー自身の作曲による「ムーンライト・セレナーデ」への入れ込みはかなり強い。日本では「イン・ザ・ムード」の方を耳にする機会の方が多いかも知れないが。

「ムーンライト・セレナーデ」は、ジャズの曲の中でもかなり洗練された楽曲であるが、これはグレン・ミラーが白人だったことと無関係ではないだろう。黒人が始めた音楽であるジャズはソウルを大事にするが、「ムーンライト・セレナーデ」からはソウルのようなものはほとんど聴き取ることが出来ない。

グレン・ミラーは白人ジャズプレーヤーとして有名になれたが、その代償として、白人からも黒人からも差別されるというほろ苦い人生を歩んでいる。黒人からは「俺達の音楽に白人がしゃしゃり出てくるな」と思われたであろうし、白人からは「なんで白人がジャズなんて演奏しているんだ? プライドはないのか?」と白眼視された。
第二次世界大戦が勃発すると「音楽もまた戦争」ということで、ヨーロッパ各国で慰問演奏を行うが、フランスに向かうためにイギリスから飛行機で離陸後に消息を絶つという、サン=テグジュペリのような最期を遂げている。

男声メインヴォーカルは指揮者のニック・フィルシャーが務めるが、女声ヴォーカルは楽団専属歌手であるナタリー・アングストが受け持つ。

フェスティバルホールは音響設計がなされているが、多目的ホールであり、幕を使ったり、カラフルなライトを用いるなどの演出が可能である。午後6時開演と日本でのコンサートとしては早めの開始であるが、上演時間は約2時間と平均的なものであった。そのため、午後8時過ぎには終了となる。おそらく、幕を始めとした舞台装置を外して今日中には移動を行うために早めにスタートして早めに終わったのであろう。

ニック・フィルシャーは、「大阪の皆さん、毎度」「日本に来ることが出来てとても嬉しいです」と日本語で挨拶し、その後は英語でのトークを行う。音楽の場合、語られる内容のパターンはどんなジャンルであってもほぼ同じであり、使われる英単語も限られているため、英語であっても大体の意味は把握することが可能である。

トランペットがミュートの時に帽子のようなものを朝顔の前にかざしたり(3階席で聴いていたので、何をかざしているのかまではわからなかった)、トロンボーンが左右に体を揺すりながら吹いたりと、ビッグバンドではお馴染みの光景が続く。お馴染みではあるが、やはり見ていて楽しい。

クラシックの演奏会で見掛ける類の木管楽器専門の奏者はおらず、一応、木管楽器であるサックスの奏者がクラリネット演奏も兼任している。

演奏としての完成度よりもショーとしての見せ方が上手いと感じるコンサート。やはりアメリカはショーの本場であるため、エンターテインメントの作り方が並みではない。日本ではサービスと取られることがアメリカでは普通なのであろう。ただ、日本人が彼らの真似をしても様になるとは思えないので、日本人ならではの楽しませ方というのを生み出してみるのも面白そうだ。難産になりそうではあるが。

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2014年9月25日 (木)

ビル・エヴァンス 「ワルツ・フォー・デビー」

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2014年7月27日 (日)

ルイ・アームストロング 「マック・ザ・ナイフ」

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2009年6月15日 (月)

コンサートの記(42) 小林香織 CHIRISTMAS CONCERT '08

2008年12月20日 滋賀県米原市のルッチプラザ・ベルホール310で

午後5時から、滋賀県米原市にある、ルッチプラザ・ベルホール310で、「小林香織 CHRISTMAS CONCERT '08」を聴く。
ルッチプラザ周辺は絵に描いたような田舎町であった。

小林香織は、1981年生まれのジャズ・アルトサックス&フルート奏者である。ジャズの中でもフュージョンと呼ばれる、ロックや電子音楽の要素を取り入れた現代的なジャズ寄りの人だ。

編成は、リーダーでアルト・サックス&フルートの小林香織、キーボード:谷口善男、エレキギター:マサ小浜、エレキベース:村田隆行、ドラムス:Jay STIXX。

照明の調整に手間取っているということで、開場、開演共に15分押しでスタート。ルッチプラザ・ベルホール310は、クラシック音楽にも対応しているようだが、そのせいもあってか、エレキギターやエレキベースの音は響き過ぎ、最初のうちは、残響がグワシャラグワシャラと気になる(その後、音量調整がなされたということもあって気にならなくはなった)。

4thアルバムのタイトル曲「Shiny」でスタート。小林香織のサックスは、エッジがキリリと立っていて、音色が豊かで輝かしい。MCの時はサキソフォンを吹いている姿からは想像出来ないほど可愛らしい声で話して、そのギャップが魅力でもある。

小林は米原を、「『(まんが)日本昔話』に出てきそうなところ」と表現していた。

全国各地でライブを行っている小林香織だが、滋賀県でライブを行うのは初めてだそうだ。

「滋賀でやるというお話しを戴いた時は、滋賀という漢字が書けなくてですね(え??)、音符は書いたり読んだり出来るんですよ(フォローになっていない気がするが)。でも漢字は苦手で。で、片仮名で「シガホール」と手帳に書いておいて、後で見直したら、「シンガポール」に見えるんですね。え? 12月、シンガポールでやるの? などと思ったりしましたが」という天然系トークが笑えた。

途中、メンバーが曲順を間違えて、更に楽譜がなかったようで、譜面を取りに行ってもらっている間に小林がMCで繋ぐというハプニングもあったりしたが、小林のサックスとマサ小浜のエレキギターによる長時間のジャムセッションがあるなど、聴き所満載(IMEは「聴き所萬斎」と変換した。なんだそりゃ?)。

クリスマスコンサートということで、「ジングルベル」のジャズバージョンが演奏されたり、唯一フルートで演奏された、カバー曲「ラヴィン・ユー」に「ジングルベル」や「ホワイト・クリスマス」の旋律が挟まれていたりする。

カバー曲は、「上を向いて歩こう」も演奏された。

米原は螢の名所だそうで、ルッチプラザの「ルッチ」とはイタリア語で「螢」のことだという。更に年末ということもあって、「蛍の光」がアンコールに演奏された。

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