カテゴリー「いずみホール」の3件の記事

2018年12月28日 (金)

コンサートの記(482) 望月京 新作オペラ「パン屋大襲撃」

2010年3月12日 大阪・京橋のいずみホールにて

大阪・京橋の、いずみホールで、望月京(もちづき・みさと)の新作オペラ「パン屋大襲撃」を観る。

村上春樹の短編小説「パン屋襲撃」(糸井重里との共著『夢であいましょう』収録)と「パン屋再襲撃」(同名の短編集に収蔵)を原作に、イスラエル人のヨハナン・カルディが英語でテキストを書き、それをラインハルト・パルムがドイツ語に訳したテキストを用いる。

演出はイタリア育ちの粟國淳。出演は、飯田みち代、高橋淳、大久保光哉、畠山茂、太刀川昭、吉原圭子、井上雅人、7人組のヴォーカルグループであるヴォクスマーナ。演奏はヨハネス・カリツケ指揮の東京シンフォニエッタ。舞台後方にオーケストラボックスがあり、歌手達の指揮は副指揮者である杉山洋一が行う。

上演前に、作曲者の望月京と、演出の粟國淳によるトークがある。初めてオペラを手掛けた望月はこれまで用いてこなかった音楽の引き出しを開けるような感覚があり、「音のコスプレをしているような」感じがあったという。日本語とイタリア語両方のテキストを読んだという粟國が、日本語で村上春樹の作品を読むとグレーの部分が多いが、アルファベットで村上作品を読むと白と黒に分かれるよう感覚になるということと、日本人作家の作品をイスラエル人がオペラ台本化し、ドイツ人がドイツ語に訳したテキストを日本人キャストがドイツ語で歌うというインターナショナルなところが面白いと語った。

オペラ「パン屋大襲撃」の音楽は聴きやすいものであったが、現代作品にはよくあるように成功作なのか失敗作なのかわからない。

ドイツ語の作品ということで、字幕スーパーが両袖に表示されたが、私は前方の中央の席に座っていたので、演技と字幕を同時に見ることが出来ず、作品を十全に味わうことは叶わなかった。

「パン屋襲撃」と「パン屋再襲撃」は村上春樹の作品の中でも比較的解釈のしやすい作品であるが、それぞれのキーとなるワーグナー(ナチスドイツのプロパガンダ音楽であった)と、マクドナルドとコーラ(アメリカ型資本主義の象徴)の対比を音楽でもっとわかりやすく示せれば、より面白いものになったかも知れない。

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2017年3月11日 (土)

コンサートの記(280) いずみシンフォニエッタ大阪第38回定期演奏会「満喫!楽聖ベートーヴェン」

2017年2月11日 大阪・京橋のいずみホールにて

午後4時から、京橋にあるいずみホールで、いずみシンフォニエッタ大阪の第38回定期演奏会を聴く。今回は、「満喫!楽聖ベートーヴェン」と題して、ベートーヴェンを題材にした現代曲と、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」が演奏される。指揮は、いずみシンフォニエッタ大阪常任指揮者の飯森範親。

曲目は、シュネーベルの「ベートーヴェン・シンフォニー」(1985年作曲)、ベートーヴェンの「大フーガ変ロ長調」(川島素晴編曲弦楽合奏版。2003/2016)、西村朗(にしむら・あきら)の「ベートーヴェンの8つの交響曲による小交響曲」(2007年作曲)、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ピアノ:若林顕。川島素晴編曲いずみシンフォニエッタ大阪2017年版)

開演30分前からロビーで室内楽のミニコンサートがあり、開演15分前からステージ上でいずみシンフォニエッタ大阪音楽監督の西村朗がプレトークを行う。
西村は、指揮者の飯盛範親と、作曲家でいずみシンフォニエッタ大阪プログラム・アドバイザーの川島素晴もステージに呼び、3人でプレトークを行う。

まず、シュネーベルという作曲家についての紹介。ドイツのシュヴァルツヴァルト地方のバーデン=ヴュルテンベルク州出身であり、飯森は以前、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督をしていたため、「親しみがあると言いたいのですが」と口ごもる。理由を西村朗が明らかにする、「シュネーベルという人はかなり変な人」だそうである。

「ベートーヴェン・シンフォニー」は、緻密に積み上げられたベートーヴェンの交響曲第5番第1楽章を骨抜きにしてしまおうという妙な意図によって作曲された曲だそうである。


ベートーヴェンの「大フーガ変ロ長調」は、元々は弦楽四重奏曲として書かれたものである。その後、名指揮者であったワインガルトナーによって弦楽合奏のための編曲がなされ、レナード・バーンスタインなども指揮して録音しているが、今回は川島素晴が新たに編曲したものを用いる。川島は、2003年にも同曲を編曲しているが、今回は更に手を加えた譜面での演奏となる。ヴァイオリンの高音を極限まで追求したものだそうである。

なお、オーケストラの調はピアノの平均律などとは違い、高めの音がより高く聞こえてしまうため、調整していると飯森と川島は語る。


西村朗の「ベートーヴェンの8つの交響曲による小交響曲」。日本では年末になるとどこもかしこも第九一色になるが、第九演奏前にベートーヴェンの序曲などを前座として演奏すると、定時に遅れてきたお客さんも、「ああ、本編には間に合った」と思ってくれるそうである。そこで第九のための「究極の前座音楽を書いて欲しい」という依頼を受けて、西村が作曲したのが「ベートーヴェンの8つの交響曲による小交響曲」である。飯森によると「思いの外、好評」だそうである。4つの楽章からなり、第1楽章はベートーヴェンの交響曲第1番から第8番までの要素を順番に出し、その後は、8つの交響曲の中でも有名な曲を優先して出していくという構成である。


ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」。川島素晴がシンフォニエッタ用にオーケストレーションを変更しており、原譜にはないトロンボーンを加えているという。飯森はソリストの若林顕(わかばやし・あきら)について、「以前も共演したことがあるのですが、大分、貫禄がついた」と述べた。

なお、いずみシンフォニエッタ大阪のコンサートミストレスである小栗まち絵が、昨年7月に行われたいずみシンフォニエッタ大阪のジャック・ボディの「ミケランジェロによる瞑想曲」の独奏が評価され、大阪文化祭賞最優秀賞を受賞したということで、ステージ上に呼ばれ、西村から花束が手渡された。受賞の連絡が来た時に、小栗は新大阪駅のホームにいたそうで、電話の内容が良く聞こえず、いずみシンフォニエッタ全体が賞を受けたものだと勘違いしたという。
小栗は、亡くなった主人(京都市交響楽団のコンサートマスターだった工藤千博)や、相愛大学(大阪にある浄土真宗本願寺派の大学。音楽学部がある)での教育も含めて評価されたのだと思うと述べた。


まずは、シュネーベルの「ベートーヴェン・シンフォニー」。コンサートマスターは佐藤一紀。ベートーヴェンの交響曲第5番は、「タタタターン」という4つの音で積み上げられるが、シュネーベルは、これは「ターター」という音に変え、迫力を殺いでしまう。伊藤朱美子と細江真弓による木琴や鉄琴、マリンバなどは運命動機による演奏を行うが、サン=サーンスの「死の舞踏」のように響く。打楽器の山本毅が特殊な楽器を使ってノイジーな音を出し、ハープの内田奈織も不気味な音を発していた。


川島素晴の編曲によるベートーヴェンの「大フーガ変ロ長調」。この曲では小栗まち絵がコンサートミストレスを務める。飯森範親は、この曲だけはノンタクトで振った。
第1ヴァイオリンの高音が特徴だとプレトークで語られていたが、全体的に第1ヴァイオリンは一番高い弦を主体に奏でる。やがて小栗まち絵がソロを取った時に、第1ヴァイオリンのアンサンブル群が現代音楽で聴かれるような超高音を出し始める。最後は小栗まち絵も含めて第1ヴァイオリンが痛烈な高音を発していた。


西村朗の「ベートーヴェンの8つの交響曲による小交響曲」。コンサートマスターは高木和弘に変わる。
ベートーヴェンの交響曲第1番の冒頭が奏でられるが、そこから曲調はめまぐるしく変わる。交響曲第5番は第3楽章など様々な部分が採用され、「田園」では鳥の鳴き声を真似る場面や第5楽章、第8番はメトロノームの動きを真似た第2楽章、第7番はダイナミックな第3楽章などの要素がちりばめられる。第3番「英雄」はプロメテウス主題などが取られていた。

飯森範親といずみシンフォニエッタ大阪の演奏であるが、やはり現代音楽の演奏を長年続けているため、「手慣れた」という印象を受ける。聴き手を圧倒するだけのものはないかも知れないが、レベルは高く、巧い。


休憩を挟んで、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」。ピアノ独奏の若林顕は、東京芸術大学、ザルツブルク・モーツァルティウム音楽院、ベルリン芸術大学などで学んだピアニスト。メカニック抜群のヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして知られており、大阪でも難曲として知られるリスト編曲の第九を年末に演奏するなどの催しを行ってきたため知名度は高い。1985年にブゾーニ国際ピアノコンクールで2位、1987年のエリザベート国際コンクールでも第2位となっている。

若林はタッチも技術も極めて堅固。音には独特の煌めきがあり、明るさを感じさせる部分でも燦々とした輝きではなく、漆器のようなどこか渋みのある光を放っている。
飯森指揮のいずみシンフォニエッタ大阪(コンサートマスターは釋伸司)も溌剌とした演奏を披露。ベートーヴェンの指定では木管とトランペットが2管編成なのだが、いずみシンフォニエッタ大阪は単管であるため、代わりに川島が加えたトロンボーン(トロンボーン演奏:呉信一)は低音部を支えるのに効果的であった。なお、ピリオド・アプローチは採用されていなかった。

喝采を浴びた若林に飯森が、「なんかアンコール弾く?」と聞くような仕草をし、若林が「いや、もう勘弁」という風に首を振ってコンサートはお開きとなった。

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2016年4月 8日 (金)

コンサートの記(235) 三ツ橋敬子指揮 いずみシンフォニエッタ大阪第36回定期演奏会

2016年2月6日 大阪・京橋のいずみホールにて

午後4時から大阪・京橋のいずみホールで、いずみシンフォニエッタ大阪の第36回定期演奏会を聴く。「魅惑のイタリアン&誕生《第5》!」というタイトルで、イタリアの20世紀音楽、そしていずみシンフォニエッタ大阪の音楽監督である西村朗の室内交響曲第5番〈リンカネイション(転生)〉が初演される。

指揮はイタリア・ヴェネチア在住の若手、三ツ橋敬子。


曲目は、レスピーギの組曲「鳥」、ベリオの「フォークソングス」より第1、2、3、5、6、7、11曲(ソプラノ独唱:太田真紀)、シャリーノの「電話の考古学」、西村朗の室内交響曲第5番〈リンカネイション(転生)〉(ソプラノ独唱:太田真紀)


いずみシンフォニエッタ大阪は非常設の団体であり、普段は他の団体やソリストとして活動している人が基本的には年2回の定期演奏会のために集結してアンサンブルを繰り広げる。
ちなみに今日は全曲コンサートマスターが違い、レスピーギでは小栗まち絵が、ベリオでは釋伸司が、西村朗の新作では高木和弘がコンサートマスターを務め、シャリーノは弦楽が各楽器一人の編成であったが中島慎子(なかじま・ちかこ)がヴァイオリン代表としてコンミスの位置に座った。

メンバーはいずれも関西出身か関西に拠点を持っている演奏家によって構成されている。古部賢一(日本フィルハーモニー交響楽団首席オーボエ奏者。相愛大学非常勤講師)、内田奈織(ハープ。映画「夕凪の街 桜の国」で音楽担当。京都府出身)、そして京都市交響楽団のトランペット奏者である稲垣路子もレスピーギのみではあるが参加している。


演奏会の前にロビーコンサートがあり、オーボエの古部賢一、クラリネットの上田希(大阪音楽大学卒。現在は大阪音楽大学ならびに京都市立芸術大学非常勤講師)、ファゴットの東口泰之(京都市交響楽団副首席奏者、大阪芸術大学大学院非常勤講師)によって、ミヨーの「コレット」組曲が演奏された。


ステージ上ではハープの内田奈織がチューニングをしていたが(ハープは自力では持ち運べないのでステージ上でチューニングを行う必要があるのである)、それが済んでから西村朗が登場。続いて指揮者の三ツ橋敬子も呼ばれてプレトークが始まる。なお、西村と三ツ橋は東京芸術大学卒業および同大学院修了で先輩後輩に当たるのだが、西村がプロフィールに「東京芸術大学」と新字体を採用しているのに対して三ツ橋は「東京藝術大学」と旧字体を用いている。西村と三ツ橋の出会いは、三ツ橋が「情熱大陸」に出演した際に、西村のクラリネット協奏曲をカール・ライスターのクラリネットソロ、三ツ橋の指揮で初演する模様を収めるというので挨拶を交わしたのが最初だという。三ツ橋は2ヶ月に1度の割合で関西での仕事が入るのだが、大阪ついて「イタリア人というのはお喋りで賑やかなんですけれど、大阪はイタリア人が目立たない街」という表現をする。西村朗によると大阪というのはイタリアンレストランのレベルが高く、本場のイタリア料理よりも美味しい店が沢山あるそうである。

ちなみに三ツ橋敬子は身長151cmと、女性としてもかなり小柄な方であるが、そのためもあってかフォルテの時に思い切って伸び上がった指揮をするなど、身振り手振りが大きくなるため、たまに指揮台から転げ落ちることがあるそうである。

西村によると三ツ橋は幼少期にピアノをバリバリ弾きこなし、作曲もこなして「天才少女」と呼ばれたこともあったそうだが、将来は音楽家ではなく弁護士になりたいとも考えていたそうだ。だが、十代の頃、イスラエルを訪れて、当時のイツハク・ラビン首相の前でピアノの御前演奏を行った際、ラビン首相から与えられた主題によるピアノの変奏曲を即興演奏して大いに褒められたのだが、その後、ラビン首相が暗殺され、「国境や人種を越えて人々を繋ぎ合わせることが出来るのは法律ではなくて音楽だろう」と思うようになり、高校入学と共に指揮の勉強を始めたそうである。ピアニストなどのソリストではなく指揮者を選んだのは「他の人と一緒に音楽を作り上げる作業をしたかったから」だそうである。
曲目解説であるが、レスピーギの「鳥」はバロック以前の楽曲を再構成したものであり、ベリオの「フォークソングス」も既製の楽曲にベリオ独特の特殊奏法を多用した伴奏を付けたもので、いずれも作曲家のオリジナルのものではないそうである。
シャリーノの「電話の考古学」は置き電話や携帯電話などのベルを模した音を楽器が奏でるという作品。13の楽器による小編成の作品である。西村は「シャリーノは途轍もない天才ですが、間違いなく病気ですね。知り合いになりたくないタイプ」と話す。

今日は世界初演となる西村朗の室内交響曲第5番〈リンカネイション(転生)〉は、2015年の9月から12月にかけて作曲されたもので、2楽章からなり、第2楽章にはソプラノの太田真紀による独唱が入る。晩秋に始まり、冬を経て春の描写で音楽は終わる。


レスピーギの組曲「鳥」。バロック以前の旋律を取り入れているだけあって、端正な旋律が奏でられるが、ベルリオーズ、リムスキー=コルサコフと並んで「三大オーケストレーションの達人」に数えられるレスピーギの巧みな管弦楽法により、煌びやかな音がそれに加わる。20世紀の音楽に比べると形式的だったはずの旋律がブラッシュアップされて聞こえる。
三ツ橋の指揮は端正にして明快。指揮棒を持たない左手の指示が相変わらず上手い。


ベリオの「フォークソングス」より。ソプラノ独唱の太田真紀は大阪府堺市出身。同志社女子大学学芸学部声楽専攻を経て大阪音楽大学大学院歌曲研究室修了。東京混声合唱団のソプラノ団員として活動後、文化庁新進芸術家海外研修生としてローマに留学。平山美智子に師事する。ちなみに太田によると平山美智子は若い頃に植木等の声楽の先生だったこともあったそうで、平山曰く「植木等の『スーダラ節』は私の指導の成果が出ている。発音がはっきりしている」のだそうである。

後半のプレトークの時には西村朗と太田真紀がベリオについても語ったのだが、太田によると「(ベリオに)お会いすることは出来なかったんですけれど、噂に聞くと『凄く嫌な奴』だったそうですね」と言い、西村は「私以外の作曲家は大抵嫌な奴です」と応えていた。
ちなみに太田真紀は現在は大阪府富田林市在住だそうだが、富田林は覚醒剤で逮捕された清原和博の出身校であるPL学園の所在地ということで、西村も「今、大変なことに」などと触れていた。

歌自体は20世紀音楽の常道から大きくはみ出たものではないが、やはりベリオらしい特殊奏法満載の伴奏が特徴的である。
太田の声は澄んでいて耳に心地よい。


後半、シャリーノの「電話の考古学」。ステージ下手に陣取った沓野勢津子(くつの・せつこ。京都市立芸術大学卒。メインはマリンバだが打楽器全般を演奏する)が奏でる鉄琴が電話のベルを模し、その後ファゴットが携帯電話のバイブレーションの音を真似た単調な響きを生み出す。最後は金管が着信音のメロディーを奏でる。その間、ヴァイオリンが弓で弦を擦ったり、フルートが穴を一切押さえずにスカスカの音を生んだりと特殊な奏法が次々と繰り出される。
面白い曲であるが、西村の言うとおり神経症的な印象は受ける。


新作である西村朗の室内交響曲第5番〈リンカネイション(転生)〉。第1楽章ではトランペットなどが典雅な旋律を吹く場面もあるが、基本的には旋律よりも響きの美しさで聴かせるという西村らしい作品である。
第2楽章では太田真紀がまず春の息吹を表す吐息を2度発した後で、『新古今和歌集』に収められた2首の和歌、「浅緑 花もひとつに 霞みつつ おぼろに見ゆる      春の夜の月(菅原孝標女)」と「今桜 咲きぬと見えて 薄ぐもり 春に霞める 世のけしきかな(式子内親王)」が断片的にちりばめられる。はっきりと美しく歌われることはないが、これはおそらく人間というよりも精霊が歌うようなイメージを企図しているのだと思える。
私は現代音楽に関しては即断を下すことはまずないのだが、この曲は楽曲としては間違いなく成功作である。

三ツ橋のオーケストラコントロールも優秀であり、いずみシンフォニエッタ大阪の合奏力も高かった。
演奏終了後、三ツ橋と太田によってステージに呼ばれた西村は聴衆の喝采を浴びた。

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