カテゴリー「言葉」の14件の記事

2009年1月 6日 (火)

ほっこり

「ほっこり」という言葉があります。京言葉で「疲れた」という意味です。しかし、京都以外でも用いられることがあるようで、その場合は、「ほっとした」という意味になります。「ほっとした」の方の「ほっこり」の出典を見ると江戸時代に書かれたもの(十返舎一九などが使っている)なので、相当な歴史を持つ言葉のよう。

一方で、京言葉の「ほっこり」の使い方も、最近は語感からか、「ほっとした」という意味に転化して用いられることが多いよう。言葉は変化するものなので、いずれ、京言葉の「ほっこり」も「疲れた」という意味で用いられなくなるのかも知れません。若い人で、疲れて「あー、ほっこり、ほっこり」という人がそう沢山いるとも思えないので。

私自身は……、そもそも「ほっこり」という言葉は使わないなあ。

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2009年1月 1日 (木)

ケータイ「『明鏡クイズ! 問題な日本語』12月末全国テスト」

ケータイ「『明鏡クイズ! 問題な日本語』12月末全国テスト」で、50点満点であった。毎月末にテストがあり、常に満点者は複数名いたので、今回も同点首位の人が何人もいるだろうと思っていたが、年末で参加人数が少なかったのか、満点は私一人だけで、単独首位であった。取り敢えずご報告。

本当はもっと喜んでもいいのだろうけれど、漢字が読めない人が一国の首相になっている一方で、力のある人でも職に就けないという社会にあって、点が良くったってどうってことないとも思える。

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2008年6月 9日 (月)

誤変換

「いれたてのおちゃ」→ ×「入れた手のお茶」 ○「入れ立てのお茶」

「ほんじつかいてんのおみせ」→ ×「本日回転のお店」 ○「本日開店のお店」

などの誤変換を題材にして、「うちの変換は大丈夫です」というアピールをしていた「一太郎」(ジャストシステム)のCM。

しかし、ジャストシステムのIMEであるATOKも勿論完璧ではなく、妙な変換をすることがあります。

最近の誤変換で驚いたのは、「こうべしんぶん」を「頭新聞」と変換したこと。神戸新聞はそんなにマイナーなのか? というより神戸新聞を頭新聞と変換したら例の事件が連想されて不気味じゃないか。

それから歴史的用語にはATOKは弱いようで、「横浜正金銀行」を「横浜賞金銀行」と誤変換したことには笑いました。
「横浜賞金銀行」か。楽しそうな銀行だな。店内のあちこちから、「おめでとうございまーす!」という声が聞こえてきそうな。

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2007年12月13日 (木)

虎に翼

韓国では「鬼に金棒」のことを「虎に翼」というのだそうである。

そこで調べてみると「虎に翼」という言葉は『韓非子』の出典であることがわかった。『韓非子』は紀元前2世紀頃に成立したとされる。それが朝鮮半島に入ってきて今も使われているということなのだろう。朝鮮半島には野生の虎が生息しているのでイメージもしやすく、定着したのだと思われる。

ところで、「虎に翼」と聞いてもう一つ思い出すことがある。

飛鳥時代の日本。近江朝。死の間際にある天智天皇は弟である大海人皇子(のちの天武天皇)を呼び出し、「皇位を継いでくれるか」と訊く。大海人皇子はこれを辞し、天智の子である大友皇子に位を譲るように言って吉野に下る。

吉野に下る大海人皇子を見て、ある人が「虎に翼をつけて放つようなものだ」と言ったという。

以下は仮説である。

「虎に翼をつけて放つ」というのは、そのある人が比喩表現としてその場で思いつき、用いたものだと思っていた。しかし、これは朝鮮半島で使われている諺を言っただけ、つまり慣用表現だった可能性はないだろうか。つまりそのある人とは滅亡した百済からの亡命者だったのである。

『韓非子』という書物の名が日本史上に登場するのは平安時代になってからのことだという。漢文読み下しが普及し、漢籍の研究が本格的に始まるのも奈良時代半ばとのこと。天智朝、天武朝はそれ以前のこと。天智朝、天武朝の歴史が書かれた『日本書紀』の成立もやはりそれ以前のことである。

仮に当時の日本人に途轍もないインテリがいて、独自に『韓非子』を手に入れ(遣唐使はすでにあったし、亡命してきた百済人からも手に入れられる可能性はある。入手出来る可能性はゼロではない)、「虎に翼」という表現を知っていて使ったのだとしても、日本には虎などいないのだから、よくイメージ出来ないし、人にも伝わらないのではないか。

『日本書紀』の写本の中には、「ある人が『虎に翼をつけて放つようなものだ』と言った」ではなく、「人々は『虎に翼をつけて放つようなものだ』と囁き合った」となっているものもあるという。
囁きあったというのだから、その人々というのは「虎に翼」という諺が通じる人、つまり百済からの渡来人同士であった可能性が高い。百済からの渡来人は大海人皇子を怖れていたのだ。

ということは、大海人皇子は、上層部に渡来人を多く抱えたと思われる天智朝に不満を抱いていて、大和人による朝廷を理想としており、それ故、天智天皇と反目していたという可能性も生まれてくる。

「壬申の乱」は、親百済遺臣派と反百済遺臣派の戦いだった可能性も否定出来ないのではないか。

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2007年10月26日 (金)

最も美しいと思う日本語

「最も美しいと思う日本語は何でしょう?」というアンケートが以前マスコミによって行われたそうです。うろ覚えながら、第一位は「おはよう」だったと思いますが、確かに美しいですね。響きも美しいし、言葉から浮かぶイメージも美しい。

私の場合は、少しペシミスティックかも知れませんが、「さよなら(さようなら)」という言葉が一番美しいと思っています。さ行の言葉が持つ寂しさと濁音がない響きの美しさ。それに場面場面によってニュアンスがこれほど変わる言葉もないと思います。

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2007年10月 4日 (木)

おばさんとお呼び?

テレビドラマなどで、若い女性が子供に「おばさん」と呼びかけられて、「おばさんじゃなくてお姉さんでしょ!」と憤るシーンを見ることがありますが、お隣の中国ではこれとは全く逆のケースが存在します。

中国語で「おばさん」に当たるのは「阿姨(アーイー)」、「お姉さん」に当たるのは「小姐(シャオジエ)」です。中国の子供は、二十歳ぐらいの女性に向かっても、「阿姨」と呼びかけます。
子供に「小姐」などと呼ばれようものなら、若い女性は「おばさん(阿姨)とお呼び!」と怒ることでしょう。

実は、中国では長幼の序が日本よりはっきりしているので、年長者は非常に敬われます。ということで、「おばさん(阿姨)」の方が「お姉さん(小姐)」より尊敬の度合いが高く、年上の女性に対しては基本的に「おばさん(阿姨)」と呼んだ方が敬意が表れているということになるようです(同世代の人や年上が若い女性に呼びかけるときは基本的に「小姐」を使う)。
年上の女性に「お姉さん(小姐)」と呼びかけると小馬鹿にしたようなニュアンスが出るので、言われた方は怒るわけです。

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2007年8月31日 (金)

言い換え語辞典(7) 主義

「主義」

多くの場合、ろくでもないことを正当化するための用語。

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2007年7月13日 (金)

言い換え語辞典(6) アクセス数

「アクセス数」

内容に比べて多すぎるとむしろ警戒した方がいい数。

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2007年7月 9日 (月)

言い換え語辞典(5) 評論

「評論」

対象について語ることで自分自身をさらけ出す行為のこと。

自分自身の隙を見せることになるので大変危険な行為であり、書くには覚悟が必要なのだが、「対象について語ること」のみと思いこんで気楽に書いてしまう人も多い。

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2007年6月30日 (土)

言い換え語辞典(4) ポジティブシンキング

「ポジティブシンキング」

ネガティブなことは他に押しつける、つまり悪いことは全てひとのせいにする思考体系。バブル期に大いに流行った。

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2007年6月 5日 (火)

はしかみたいなもの

「はしかみたいなもの」という言葉がありました。はしかというのは誰もが罹ってすぐ治るものだという認識から生まれた慣用句です。一時的なものごとを例えるのに使われました。

「反抗期なんてはしかみたいなもの」、「初恋なんてはしかみたいなもの」、「ナショナリズムなんてはしかみたいなもの」といったように。

私も幼児の時にはしかに罹っています。私の世代はほとんどの人が子供の頃にはしかに罹っていたはずです。

しかし、1978年にはしかの予防接種が始まって、「はしかみたいなもの」という言葉も認識も変わっていたのですね。

大人のはしかが流行って、「はしかみたいなもの」という慣用句が死語と化すのか、あるいは言葉の定義が変わるのか。

いずれにせよ「はしかみたいなもの」は、昔とは違う言葉になりそうです。

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2007年5月27日 (日)

言い換え語辞典(3) 経済効果

「経済効果」

消費額または無駄遣いの美化語。

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2007年5月25日 (金)

言い換え語辞典(2) 最新の研究

「最新の研究」

裏付けらしい裏付けの取れていない仮説、若しくはそれ以前の思いつきの段階のこと。

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2007年5月15日 (火)

言い換え語辞典(1) グローバル化

「グローバル化」

アメリカ化のこと。

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