« 2016年10月 | トップページ | 2016年12月 »

2016年11月 7日 (月)

プロ・アマ

ロームシアター京都のオープンにより、東京の有名芸能人による京都での演劇公演が増えており、今後も増加傾向となることが予想される。
京都にもプロの劇団はあるが、プロの定義は東京とは異なり、「演劇一本で生活できる」という意味でのプロの人はほとんどいない。お金を貰っているという意味ではプロだが生活を考えるとアマということになる。もっとも東京でも「芝居だけで食っている人」は10人ほどといわれる世界である(CM出演や営業などは副業とされる)。ただ東京の有名プロ俳優は映像に出演さえ出来れば高額のギャラを貰うことが可能である。
 
観客として「俳優がプロではないから手加減して観る」ということは難しいと思われる。プロフェッショナルだろうがアマチュアだろうが演劇は演劇である。ただ東京の一流の人は伊達に一流なのではない。彼ら彼女たちは数千倍から数万倍の倍率を潜り抜けて「選ばれた人達」なのである。自分から手を挙げた人が大半である京都の演劇人とはそこが違うのだが、観客は同じ舞台俳優として見る。実力差など関係なしに。
 
これまでは京都で定期的に公演を行っている東京の演劇人は加藤健一事務所だけだった。ただ今後は京都でも一流芸能人による舞台公演が相当数行われることは確実である。
その場合、京都の演劇人が太刀打ち出来るのかどうか。少なくとも同じ土俵で戦うのは困難である(大阪でもメインの劇場である梅田芸術劇場メインホールやシアター・ドラマシティは東京の演劇人に独占されており、大阪の演劇人は芝居を打つことさえ出来ないのが現状である)。東京の演劇人にはない魅了を打ち出す必要があるのだが、困難であることは間違いない。白旗を揚げることなど出来ないのであるが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年10月 | トップページ | 2016年12月 »