街の想い出(1) 鎌倉
20代の頃は鎌倉が好きで、よく日帰り旅行に出かけました(当時私は千葉市在住)。
最初に行ったのは円覚寺。境内にJR横須賀線が通っている(といっても山門の裏に線路が走っているという程度で境内の真ん真ん中を電車が通っているわけではない)のが印象的でした。
円覚寺の塔頭松嶺院墓地には田中絹代の墓と佐田啓二の墓が背中合わせで建っており、田中絹代さんのお墓の側から見ると佐田啓二さんのお墓の裏側に「中井貴一」という文字が刻まれているのが見えました(注・その日はたまたま一般人も墓地に入れる日だったのですが、普段は松嶺院ならびに松嶺院墓地は非公開です。年に数回だけ公開されます)。
建長寺、鶴岡八幡宮、源氏山、江ノ島、稲村ヶ崎、東慶寺、銭洗い弁天、腰越満福寺、朝比奈切り通し、若宮大路と段葛、高徳院(鎌倉の大仏)など名所はほとんど訪れています。
材木座海岸から由比ヶ浜を経て小動崎まで、砂浜を延々と歩いたこともありました。
鎌倉で最も好きなのは、旧・前田侯爵(加賀前田家です)別荘を改装した「鎌倉文学館」。建物も展示内容も好きで何度も出向きました。最初に訪れた時は、「中原中也特別展」をやっていたのですが、中也が12歳の時に書いた作文の完成度の高さに驚いたのを憶えています。
今でも鎌倉という街は好きです。また訪れてみたい街の筆頭です。
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