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2007年1月21日 (日)

街の想い出(6) 新宿その4 紀伊國屋ホール

1994年4月、明治大学に入学したばかりの私が初めて自分でお金を払って観た演劇が、紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4階)での東京サンシャインボーイズの公演「ショー・マスト・ゴー・オン(再演)」(三谷幸喜:作・演出)でした。フジテレビの深夜枠で放送されていたクラシック音楽を題材にしたドラマ「マエストロ」で主演を務めていた西村雅彦が東京サンシャインボーイズの看板俳優だということで観に行ったのです。東京サンシャインボーイズが、この「ショー・マスト・ゴー・オン」の折り込みチラシにおいて、今後30年の充電期間に入ることを発表していました。
東京サンシャインボーイズの充電前最後の公演はその年の秋の上演された「罠」ですが、これは劇団員が2チームに分かれての公演であり、劇団員がほぼ全員揃って公演するのはこの「ショー・マスト・ゴー・オン」がラストでした。

この公演は私にとっては衝撃的でした。「世の中にこれほど面白いものがあったのか」と喫驚したものです。それから、たびたび劇場に通うようになり、演劇が面白かったのではなく、「ショー・マスト・ゴー・オン」という作品が面白かったのだということに気づくようになるのですが、とにかく私の演劇経験の第一歩が「ショー・マスト・ゴー・オン」であったというのは幸運だと思います。

演劇に興味を持った私は、この後、明治大学で「戯曲研究」の授業を取るなどして、日本の演劇は何が過剰で何が足りないのかを追求していくことになります。

私の演劇人生の第一歩は紀伊國屋ホールから始まりました。

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