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2007年3月21日 (水)

ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮 「ブラームス交響曲全集」

ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン指揮 「ブラームス交響曲全集」 EXTONレーベルへのブルックナーの録音で知名度を上げている指揮者、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンが、2002年に、オランダ・フィルハーモニー管弦楽団(ネーデルランド・フィルハーモニー管弦楽団)とオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団を指揮して完成させた「ブラームス交響曲全集」(ブリリアント・クラシックス)を紹介します。

1960年生まれ。ヴァイオリンの神童で、19歳でアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)のコンサートマスターに史上最年少で就任したという経歴を持つヤープ・ヴァン・ズヴェーデンは、10年ほど前から指揮者としての活動を開始し、こちらでも好評を博しています。

御覧の通り、強面の指揮者ですが、音楽は顔とは裏腹に、優しさと繊細さと勢いの良さを併せ持っており、高度な音楽性の持ち主です。

この「ブラームス交響曲全集」の特徴は、若々しくフレッシュな音楽性と優雅な歌、オーケストラの音の美しさにあります。テンポは基本的に速めであり、キビキビとした音運びが爽快感を生みます。一方で旋律の一つ一つを丁寧に歌い、明るく美しい響きのブラームスを作り出します。

聴いていて浮かぶのは晩年の髭もじゃのブラームスではなく、肖像画に残されている若き日の端正な顔立ちのブラームス。

往年の名演に比べると渋さに乏しいかも知れませんが、新時代のブラームス演奏の理想の一つを示していると言っても過言ではないと思います。

ブラームス/Comp.symphonies: Zweden / Netherlands.po Netherlands Radio.po

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