松井秀喜著 『不動心』
メジャーリーガー・松井秀喜選手の著書、『不動心』(新潮新書)を紹介します。松井秀喜選手は私と同じ昭和49年(1974年)生まれ。間違いなく昭和49年生まれの出世頭です。
タイトル通り、「広く深い心」と「強く動じない心」、つまり「不動心」を理想とする松井。スター選手でありながら決して傲ることなく謙虚に誠実に生きる松井選手のスタイルと野球哲学、そして野球だけではない哲学の根幹に触れることが出来ます。
2006年5月11日、対ボストン・レッドソックス戦でダイビングキャッチをした際に左手首を骨折してしまった松井選手。復帰に向けての不安との戦い、マイナスとなる要素を悔いることなく、より成長するための機会と考える思考の切り替えなど、読者が知りたいこと学びたいことが記されています。
星陵高校の山下監督、巨人の長嶋茂雄監督、そして松井の両親など、松井秀喜という人間の人格形成に影響を与えた人々の姿に接することが出来、また松井選手が読者に対するサービス精神にも欠けていないことがわかる一冊です。
松井選手の人間としての生き方に感心すること、学ぶことも多く、野球ファンでない方にも一読をお薦めします。
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