街の想い出(8) 神田・御茶ノ水界隈その1 東方書店
以前にも紹介したことのある東方書店。東京千代田区神田駿河台下の、すずらん通りにあります。中国関係書籍の専門店で、明大生時代には毎週のように通っていました。
蒼蒼社という小さな出版社から出ていた「中国現代小説」という季刊誌を始め、中国語学習教材、中国関係図書や雑誌などを良く買っていました。
東方書店は地上3階地下1階からなる書店で、1階には日本語で書かれた中国関係の書籍。2階には中国や台湾、香港から輸入した中国語の原書、3階には中国語の雑誌が置かれ、地下1階では中国語のビデオなどが売られていました。
中国語学習のビデオを買ったことがあり、中国本土で放映されているドラマ(日本語と北京語の字幕付き)が収録されていましたが、当時の中国のドラマは映画とは全く異なり、俳優も演出もレベルと高いとは残念ながら言えませんでした。世界に冠たる中国映画の人材がテレビの方には回ってこなかったのが大きいのかも知れません。
季刊「中国現代小説」を毎号読んでいたおかげで、中国の現代作家には多少詳しくなりました。お気に入りは残雪という女性作家や、史鉄生という下半身が不自由な作家。史鉄生の「境界」という短編小説は特に気に入り、戯曲化したこともあります(未上演)。
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