ミシェル・プラッソン指揮 ドビュッシー 3つの交響的素描「海」ほか
海の日ということで、ドビュッシーの交響詩(3つの交響的素描)「海」を収録したCDを紹介します。
ミシェル・プラッソン指揮トゥールーズ・キャピトル管弦楽団の演奏による「ドビュッシー管弦楽曲集」(EMI)
「夜想曲」、「牧神の午後への前奏曲」、交響詩「春」、交響詩「海」の全4曲を収録。
1933年生まれのミシェル・プラッソンは現役としては数少ないフランス人の名指揮者の一人。最も美しいフランス語が話されている街としても知られるトゥールーズのオーケストラから、「フランス」という言葉からイメージされる響きに最も近い美しい音色を引き出しています。
この演奏の良さは、音色が美しいだけでなく、過度な洗練を避けて、今では失われつつあるフランス音楽のローカル色を出していること。どこの国に行っても通用するインターナショナルな演奏ではなく、あくまでフランスというスタンスを崩していません。人によっては「野暮ったい」と思われるかも知れませんが、そうした野暮ったさを頑ななまでに守っているということこそがこの演奏の最大の魅力でもあります。
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