スザンヌ・ヴェガ 『孤独(ひとり)』
アメリカの女性シンガーソングライター、スザンヌ・ヴェガのアルバム『孤独(ひとり) SOLITUDE STANDING』(ユニバーサルA&M)を紹介します。
1959年生まれのスザンヌ・ヴェガは、1987年に発表したこのアルバムでスターダムに昇り、以後、世界を代表する女性シンガーソングライターとして各国で人気を博しています。
スザンヌ・ヴェガの特徴は、涼しげで親しみやすい声とシンプルでありながら深いメロディー、そして豊かな歌詞にあります。
『孤独(ひとり)』の第1曲はアカペラによる「トムズ・ダイナー」。日本でもコーヒーのCMに使われていたので聞き覚えのある方も多いはずです。ある雨の朝のダイナー(アメリカ版大衆食堂のようなもの)でのことが淡々と綴られ、メロディーもそれに寄り添うように淡々としたものが選ばれています。
2曲目の「ルカ」も有名な曲で、ここでは当時アメリカで深刻化し始めていた幼児虐待が歌われています。
その他にも、貧しいポルトガル移民の女性を歌った「鉄の街」、表題作となった「孤独(ひとり)」(一人の女性が引っ越したばかりの部屋で、ある女性の幻影を見るという不思議な歌詞)、言葉のジレンマを歌った「ことば」などを収録。スザンヌ・ヴェガが示す独自の世界観に魅了されます。
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