シベリウスの年に(19) オッコ・カム指揮ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団来日公演1982ライブ盤 シベリウス交響曲第5番&「悲しきワルツ」
FM東京の収録、TDKからの発売による、ライブ録音によるヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団「シベリウス交響曲全集」最後の1枚は、オッコ・カム指揮の交響曲第5番です。交響曲第2番と同じ、1982年2月4日に、大阪のフェスティバルホールで演奏されました。この日のプログラムは、前半がシベリウスの交響曲第5番、後半がシベリウスの交響曲第2番。アンコールとして、シベリウスの「悲しきワルツ」が演奏されました。
冒頭の夜明けの場面から表現力豊かで、ヒンヤリとした音色が心地良く、ラストの凱歌に向けての全曲の構築も見事です。
空間の広いフェスティバルホールでの演奏ということもあってか、テンポを緩めるところがあり、録音で聴くとその場所のオーケストラコントロールが弱いように聞こえるのが難点ですが、それでも充実した演奏であることに変わりはありません。
「悲しきワルツ」は、同時期に渡邉暁雄の指揮でもアンコールとして演奏しており、同じオーケストラが同じ曲を演奏しても、指揮者によってイメージが異なることを再確認出来ます。
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