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2007年10月23日 (火)

没後100年 エドヴァルド・グリーグ 劇付随音楽「ペール・ギュント」抜粋 パーヴォ・ヤルヴィ指揮エストニア国立交響楽団盤

エストニアの指揮者ネーメ・ヤルヴィの長男で、世界中のクラシックファンの耳目を集めている名指揮者パーヴォ・ヤルヴィが祖国のオーケストラであるエストニア国立交響楽団を指揮した、グリーグの劇付随音楽「ペール・ギュント」抜粋盤を紹介します。英ヴァージン・クラシックス。
劇付随音楽「ペール・ギュント」は全26曲からなりますが、パーヴォとエストニア国立響はそのうち20曲を選んで演奏しています。

パーヴォ・ヤルヴィ指揮エストニア国立交響楽団ほか グリーグ 劇付随音楽「ペール・ギュント」抜粋 長嶋茂雄・一茂親子を例に出すまでもなく、子が親を超えるのは大変難しいことですが、パーヴォ・ヤルヴィは父親であるネーメ・ヤルヴィを上回る勢いです。レパートリーの広さはまだわかりませんが、音そのものに対する敏感さ、オーケストラを操る技術においてはパーヴォはネーメ以上のものを持っています。

劇付随音楽「ペール・ギュント」の演奏に関しては、音色の豊かさ、音の厚さと勢いと拡がり、的確な雰囲気作りなどにおいてパーヴォ・ヤルヴィはネーメ・ヤルヴィの上を行きます。

なお、パーヴォ・ヤルヴィ指揮エストニア国立交響楽団の「ペール・ギュント」は海外での評価の高さにも関わらず、国内盤は未だ発売されていません。それゆえ、ノルウェー語の歌詞の意味がわからないという難点があります。

組曲版でない「ペール・ギュント」は、パーヴォ・ヤルヴィ&エストニア国立交響楽団盤、ヘルベルト・ブロムシュテット&サンフランシスコ交響楽団盤がトップ2で、次いでネーメ・ヤルヴィ&エーテボリ交響楽団盤が来ると思いますが、歌詞対訳のことを考えると、ファーストチョイスとしては国内盤の出ているブロムシュテット盤もしくはネーメ・ヤルヴィ盤が良いかと思われます。

グリーグ/Peer Gynt: P.jarvi / Estonian National So & Cho Mattei Tilling Hellekant

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