没後100年 エドヴァルド・グリーグ 劇付随音楽「ペール・ギュント」全曲 ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団盤
エドヴァルド・グリーグの代表作である劇付随音楽「ペール・ギュント」。
組曲第1番(全4曲)や第2番(全4曲)というコンサートピースとして再編されて有名ですが、全曲は26のナンバーからなり、組曲に入っていない音楽にも名曲と呼ぶに値する楽曲が含まれています。
最近は劇付随音楽「ペール・ギュント」の抜粋盤が多く出ていますが、全26曲を収めたCDで手に入りやすいものは、現在では、ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団ほかによるCDだけです。ドイツ・グラモフォン・レーベル(国内盤2枚組。劇付随音楽「十字軍王シーグル」も併せて収録)。
ネーメ・ヤルヴィは1937年に生まれたエストニアの指揮者。同じく指揮者であるパーヴォ・ヤルヴィとクリスチャン・ヤルヴィの父親としても有名です。
ネーメは広範なレパートリーを誇り、シャンドス、BIS、ドイツ・グラモフォンなどに600点以上の録音を残しており、そのいずれもが高水準を保つという特異な能力の持ち主です。
現在では名声に関しては長男であるパーヴォ・ヤルヴィに道を譲った格好になっているネーメ・ヤルヴィですが、指揮者としては今後も旺盛な活躍が期待されています。
全曲盤であるということ以外のネーメ・ヤルヴィ盤の売りは、ソルヴェイグ(ソールヴェイ)役のバーバラ・ボニーの可憐な歌声にあります。劇中の設定では、「ソルヴェイグの歌」や「ソルヴェイグの子守歌」を歌う時のソルヴェイグはすでに老女となっていますが、やはりCDで聴くなら若々しく、潤いのある歌声の方が良い。その点、ボニーのソプラノは万全です。
グリーグ/Peer Gynt Sigurd Jorsalfar: Jarvi / Gothenburg So Bonney Eklof Sandve
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