岡城千歳 「坂本龍一ピアノ・ワークス2」
女性ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、岡城千歳(おかしろ・ちとせ)が坂本龍一の映画音楽をクラシック音楽として演奏した「坂本龍一ピアノ・ワークス2」を紹介します。「2」があるからには「1」もあるわけですが、「1」に相当する「坂本龍一ピアノ・ワークス」は坂本龍一のYMO時代やそれ以前の時代の作品、ソロアルバムに収録されている作品のピアノ編曲。一方、「2」の方は坂本が作曲した映画音楽を中心に選曲がなされています。
クラシック・ピアノの録音を追求するために生まれたアメリカのレーベル「プロ・ピアノ」からの発売。
「戦場のメリークリスマス」、「シェルタリング・スカイ」、「ラスト・エンペラー」、「ハイヒール」の映画音楽ピアノ版を収録。
特に「ハイヒール」の音楽のピアノ編曲が聴きもの。外の映画音楽のピアノ・バージョンは坂本本人の演奏でも聴くことが出来ますが、「ハイヒール」は映画自体がそれほどヒットしなかったということもあって(監督は「オール・アバウト・マイ・マザー」のペドロ・アルモドバル。「ハイヒール」は私は観ていますが、なかなか面白い映画です。坂本龍一の音楽は「最高」の一言)、ピアノ版を聴けるのはこのCDだけです。
映画音楽の他には、「1919」や「M.A.Y In Backyard」などを収録。
岡城のピアノは技巧に走りがちなところが気になりますが、音楽を楽しむには十分な仕上がりです。
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