石川セリ 武満徹「MI・YO・TA」
1996年2月に亡くなった、現代日本を代表する作曲家・武満徹。武満の葬儀の日に、武満の盟友であった黛敏郎があるメロディーを口ずさみました。それは黛が武満と一緒に映画音楽の仕事をしていた時に武満が作曲しながら採用されなかったメロディーでした。その美しくも悲しいメロディーに谷川俊太郎が作詞して生まれた曲が「MI・YO・TA」。武満が仕事場を持っていた長野県北佐久郡御代田町に由来する曲名を持つこの歌を収めたのが本ミニアルバムです。
「MI・YO・TA」の他に、五木寛之原作の同名映画のために書かれ、作詞も五木寛之が担当した「燃える秋」、「翼 ~武満徹ポップ・ソングス」にも収録された「死んだ男の残したものは」を収録。
切々とした悲しみを持つ表題作「MI・YO・TA」が何といっても印象的。そのメロディーは武満が書いたものの中でも特別な美しさを持っています。
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